宿澤 広朗(しゅくざわ ひろあき) 半沢直樹以上の異能のバンカーを悼む - ラグビー選手としての活躍など-


 で、リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

を参考に、西川氏の活躍、苦闘を紹介していきました。

 半沢直樹Ⅱ(2020年版)の最終回で、中野渡頭取が半沢直樹

『半沢、君はいずれ頭取になる男だ、託したぞ、半沢。』

というシーンは印象的でした。

 リアル中野渡頭取(頭取になってからはリアル中野渡頭取という表現が適当かもしれません。)といえる西川氏も、将来の頭取として、三井住友銀行を託したかった男がいまいた。その男とは、ラグビー日本代表の選手や監督として活躍し、その後、三井住友銀行の常務執行役員もなった異能のバンカー、宿沢 広朗(しゅくざわ ひろあき)氏だったようです。

託したぞ半沢と託したぞ宿澤だった

託したぞ半沢と託したぞ宿澤だった

 

宿沢氏は『いずれ頭取になる男だった』

 

 西川氏は、回顧録の中で、宿澤氏を頭取候補として意中の人物だったと明言していますし、宿澤氏本人にも、西川氏が頭取当時に、頭取候補であることをオブラートに包んで伝えていたそうです。

回顧録のなかで

『頭取候補として意中の人物が一人いた。宿澤広朗さんである。』

『存命なら現在(2011年当時)61歳で、きっと頭取として銀行を引っ張ていただろう』

『あるとき私は、「君は銀行を背負って立つ男だから」と言ったことがある。頭取として明言したわけではないが、宿澤さんは直感したらしく、張り切って仕事をしていた。』と著しています。

 『半沢、君はいずれ頭取になる男だ、託したぞ、半沢。』ではありませんが、

まさに、

 『宿澤、君はいずれ頭取になる男だ、託したぞ、宿澤。』という西川氏の気持ちだったようです。本当のリアル半沢直樹は、宿澤 広朗(しゅくざわ ひろあき)氏かもしれません。

なお、宿沢の「沢」の文字は、当初「沢」だったが、いつしか「澤」の旧字が使われるようになったので、このブログでは宿澤に統一しています。

 

宿澤氏の異能さ

 宿澤氏の異能さ、能力の高さは多くの人が語っています。ドラマの主人公で宿澤氏のような活躍をしたら、ドラマでも、現実離れしてあり得ないような話と思ってしまうような活躍です。まさに半沢直樹以上の活躍ぶり、能力の高さです。

 ラグビー選手としての活躍を示すと、スポーツ推薦などでなく、一般受験で早稲田大学に入部し、高校時代に無名な選手として、ラグビー部に入部。1年生時からレギュラーに定着。2年生には日本代表に

 2年生、3年生時には、日本選手権で、社会人チームを破り、日本一に(サッカーの天皇杯で、大学チームがJリーグのチームを破り優勝するような話です)。

 1973年に住友銀行入行し、住友銀行ラグビー部がなかったこともあり、1975年に現役から退きます。しかし、現役引退する1975年まで日本代表でした。1年以上、どのチームにも、属していない一人の銀行に勤める会社員が、日本代表に選出されていたのです。

 その後の住友銀行三井住友銀行での活躍、ラグビー日本代表としての偉業については、改めてブログに投稿したいと思います。

  宿澤氏に関する本も二つ程あったので、紹介しておきます。

 

宿澤広朗 運を支配した男 (講談社+α文庫) 

 

 

全戦全勝の哲学 宿澤広朗 勝つことのみが善である (文春文庫) 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindleunlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。

 

 

  ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

#半沢直樹 #住友銀行 #リアル半沢直樹 #西川善文氏 #三井住友銀行

#宿澤広朗 #しゅくざわひろあき #宿沢広朗 #頭取

 

 

chanmabo.hatenablog.com

 

 

chanmabo.hatenablog.com

 

 

以上です。

リアル半沢直樹 西川善文氏、リアル箕部幹事長 亀井静香氏への抵抗

 

に続けて、

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、活躍というより苦闘という表現があっているかも、その苦闘を紹介します。

どんな活躍をしたのか、彼の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介しています。 

 

今回は、『第七章 裏切りの郵政民営化』の中での、日本郵政社長としての苦闘、2009年に成立した民主党鳩山由紀夫内閣で、郵政・金融担当大臣として入閣した亀井静香氏に抵抗した話です。

西川氏がリアル半沢直樹ならラスボスといえる亀井静香氏は、半沢直樹2(2020年版)のラスボス進政党 幹事長 箕部啓治 (みのべけいじ)(柄本 明 演)でしょうか。

亀井静香郵政金融担当大臣と箕田幹事長_ドラマ半沢直樹2より

亀井静香郵政金融担当大臣と箕田幹事長_ドラマ半沢直樹2より



ドラマや小説では、箕部氏は、不正の事実を半沢直樹に公表され、倍返し、ドラマでは1000倍返しに合いますが、西川氏と亀井氏の場合は、どんな結末を迎えたのでしょうか。

ドラマや小説と違い、西川氏の場合は、痛快な倍返しはなく、日本郵政社長を辞任しました。しかし、西川氏らしく、ただ、辞任するだけで、最後の意味のある抵抗を試み、成功しているようです。 

 

亀井静香大臣を西川氏に辞任をすすめる

  2020年10月 亀井大臣に西川氏は呼ばれ、

亀井氏から「西川さん、これからは、これまでとまるっきり違った方向に進む。そこのところをよく考えて、ご自分の進退を判断してください。」

と遠回しに辞任をすすめられたそうです。

  「大臣、判断するためにも、今後どうするつもりか、骨子だけでも教えてください。」

と最後にリクエストしたそうです。

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindleunlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。半沢直樹2の最終回で、ドラマでは白井大臣の裏切りにより、箕部は苦境に陥りますが、小説では、白井大臣の裏切りといったシーンはなく、また、小説では箕部は重鎮、大物政治家という役割ですが、幹事長でもありません。そんな違いも楽しめるので小説もおすすめです。

 西川氏の最後の抵抗

 亀井氏から、西川氏は、閣議決定される方針の「郵政改革の基本方針」の骨子を受けとりました。その骨子は、A4版1枚、6項目からなる簡単なものでした。

 その項目の一つは、「郵政民営化等は、廃止する」とあり、これでは、今までの多くの人々の努力を無にする結果となると考えて、西川氏は変更をお願いし、西川氏のお願いもあって、「郵政民営化法の廃止を含め、所要の法律上の措置を講じる」と閣議決定された内容は書き換えられたそうです。

 西川氏は、この方針の変更を「俵に足の指一本を残させた。」と表現しています。

 そして、基本方針が閣議決定された2009年10月20日に西川氏は辞任を決定し、退任の記者会見を行います。

 リアル半沢直樹といわれる西川善文氏も、ドラマと違い、最後は派手で痛快な倍返しもなく、時代の空気や政治の圧力に最後まで抗することなかったのです。我々、一般人も半沢直樹のような派手な活躍など考えないほうがよさそうですね。

むしろ、半沢直樹から、学ぶ姿勢は、理不尽な仕打ちや逆境から、耐え忍ぶ姿勢かもと思います。

 

 

Amazon.co.jp: 合本 半沢直樹【文春e-Books】 eBook: 池井戸 潤: Kindleストア

では、ドラマ半沢直樹(2013年版、2020年版)の原作 池井戸潤の「半沢直樹」シリーズ4作が一冊になって、購入できます。電子書籍なので、スマホなどから読めて、仕事でつらい時、苦しい時に、半沢直樹の我慢、活躍から、元気や勇気をもらう。なんてこともできそうです。

 

本の紹介

 

  著者について
西川 善文<にしかわ・よしふみ>
三井住友銀行頭取、前日本郵政社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行最高顧問。

 

内容(「BOOK」データベースより)
私は悪役とされることが多かった―。顔が見える最後の頭取=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革。現場にいたのは、いつもこの男だった。密室の出来事すべてを明かす! 

 

逃げたらあかん!
不良債権と寝た男」、死に物狂いの仕事人生

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放劇、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……。現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。「最後の頭取」=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!

マスコミ報道の騒乱の中で失われた金融史のミッシングリングを埋める。

<目次>
◎第一章 バンカー西川の誕生 ◎第二章 宿命の安宅産業 ◎第三章 磯田一郎の時代
◎第四章 不良債権と寝た男 ◎第五章 トップダウンとスピード感 ◎第六章 日本郵政社長の苦闘 ◎第七章 裏切りの郵政民営化

以上です。

#半沢直樹 #日本郵政 #リアル半沢直樹 #西川善文氏 #三井住友銀行

#箕部幹事長  #亀井静香  #銀翼のイカロス

リアル半沢直樹 西川善文氏、リアル白井大臣 鳩山邦夫大臣と対決する 最終ラウンド 鳩山邦夫大臣、事実上の更迭で西川氏勝利に。

 

 に続けて、

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、活躍というより苦闘という表現があっているかも、その苦闘を紹介します。

どんな活躍をしたのか、彼の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介しています。 

 

今回は、『第七章 裏切りの郵政民営化』の中での、日本郵政社長としての苦闘、政治家、日本郵政の管轄の担当大臣だった総務大臣鳩山邦夫氏と対決し、鳩山邦夫氏が辞任、事実上の更迭になった話の最後です。

西川氏がリアル半沢直樹なら鳩山邦夫氏はリアル白井大臣というところでしょうか。

小説では、白井大臣は、的場総理大臣から、「私には任命責任がある。もし、国交大臣としての君の資質および言動が不適切であるのなら、君を罷免し、しかるべき人材を登用する責務がある。でも、その前に自主的に辞任するのであれば、話は別だ。」と更迭の前の辞任を迫ります。

鳩山邦夫総務大臣の最後も、半沢直樹の小説と似ています。事実上の更迭と言われる辞任をするのです。

 

鳩山対決 最終ラウンド 鳩山総務大臣 辞任へ

 

鳩山大臣は、西川社長が宿泊施設「かんぽの宿」のオリックス不動産への一括譲渡を進めたことなどに対して、一貫して批判しつづけた。そして、日本郵政の西川社長の再任を、総務大臣の権限で、認可しない意向を明言していた。

しかし、麻生太郎首相は首相官邸に鳩山氏を呼び、西川氏続投の方針を示したが、鳩山氏は受け入れを拒否し辞表を提出、事実上の更迭となりました。

 

簡単にいうと、鳩山邦夫大臣が、自分の進退をかけて、西川氏にケンカを売り、西川氏に負けたのです。

 

鳩山邦夫氏、辞任、事実上の更迭

鳩山邦夫氏、辞任、事実上の更迭

 

鳩山邦夫氏は、麻生太郎の総裁選で選挙対策本部長を務めるなど、鳩山氏は麻生氏を盟友と呼んでいましたが、その盟友も鳩山氏を支持せず、西川氏を支持したのです。

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindleunlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。

 

 西川氏はどう戦ったのか

 西川氏は、日本郵政社長として、どう鳩山邦夫総務大臣と戦ったのでしょうか。

 西川氏は、半沢直樹のように、公開の場で大臣を非難するようなことはせず、根拠なき批判にひるまず、直面する難題から逃げず、淡々と仕事をこなしたようです。

 回顧録の中で当時をこう振り返っています。

かんぽの宿の譲渡契約や東京中央郵便局の再開発計画やらで国会対応に忙殺されることになった。2009年は連日のように国会に参考人で呼び出され、落ち着いて仕事をできるような状況でなかった。』

『軋轢のない組織改革、一振りすれば完璧になる”民営化の素(もと)”などないのであり、批判を受けながらやっていくのは普通の状態である。

 

次のブログで、半沢直樹のラスボスキャラ箕部(みのべ)幹事長を想像させる亀井静香郵政金融担当大臣の話をします。リアル箕部幹事長の登場ですね。


 

 

 

本の紹介

 

  著者について
西川 善文<にしかわ・よしふみ>
三井住友銀行頭取、前日本郵政社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行最高顧問。

 

内容(「BOOK」データベースより)
私は悪役とされることが多かった―。顔が見える最後の頭取=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革。現場にいたのは、いつもこの男だった。密室の出来事すべてを明かす! 

逃げたらあかん!
不良債権と寝た男」、死に物狂いの仕事人生

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放劇、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……。現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。「最後の頭取」=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!

マスコミ報道の騒乱の中で失われた金融史のミッシングリングを埋める。

<目次>
◎第一章 バンカー西川の誕生 ◎第二章 宿命の安宅産業 ◎第三章 磯田一郎の時代
◎第四章 不良債権と寝た男 ◎第五章 トップダウンとスピード感 ◎第六章 日本郵政社長の苦闘 ◎第七章 裏切りの郵政民営化

以上です。

#リアル半沢直樹 #日本郵政 #リアル半沢直樹 #西川善文氏 #三井住友銀行

# 鳩山邦夫 #東京中央郵便局の再開発問題 #麻生総理大臣 #白井亜希子大臣 

リアル半沢直樹 西川善文氏、リアル白井大臣 鳩山邦夫大臣と対決する 第二ラウンド 東京中央郵便局の再開発問題

  に続けて、

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、活躍というより苦闘という表現があっているかも、その苦闘を紹介します。

どんな活躍をしたのか、彼の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介しています。 

 

今回は、『第七章 裏切りの郵政民営化』の中での、日本郵政社長としての苦闘、政治家、日本郵政の管轄の担当大臣だった総務大臣鳩山邦夫氏と対決し、鳩山邦夫氏が辞任、事実上の更迭になった話の続きです。

西川氏がリアル半沢直樹なら鳩山邦夫氏はリアル白井大臣というところでしょうか。

実際に鳩山邦夫氏と白井大臣の行動パターンは似ています。マスコミの前で目立つように発言し、国民の感情に響くように敵を非難して、世論の支持を集めるという方法です。

二人が似ているのでなく、政治家としては、よくある行動パターンなのかもしれません。

かんぽの宿でも、問題を国民にアピールするため、最新設備で豪華な日田のかんぽの宿を新聞記者と引き連れて訪れて、『こんな立派な国民の財産が安値でオリックスに譲渡される。』と大きな声で嘆いたそうです。

 

鳩山対決 第二ラウンド 東京中央郵便局の再開発問題


かんぽの宿に続き、JR東京駅前の東京中央郵便局の再開発問題で、鳩山大臣は、日本郵政の西川氏を非難しました。

鳩山邦夫総務相が2009年2月26日の衆院総務委員会で、東京中央郵便局について「国指定の重要文化財になる価値のあるものが工事によって価値がなくなれば国家的損失になる」と再開発に異議を唱え、かんぽの宿に続くテーマにする構えを見せたのだ。マスコミがこの問題に飛びつくのに気をよくしたのか、週明け3月2日には大勢の記者やカメラマンを引き連れて現地を視察して「こんなに壊されているのか」と大げさに嘆いてみせるな「重要文化財になるものをなくすのは、トキを焼き鳥にして食べるような話だ」とボルテージを上げ、マスコミの注目を集めました。

 

リアル白井大臣の行動は鳩山大臣と似ている

リアル白井大臣の行動は鳩山大臣と似ている

 

 再開発検討当時は、重要文化財の指定はなかったものの日本郵政もその歴史的な価値、文化的な価値は重視して、「東京中央郵便局歴史検討委員会」という有識者会議を組織して、提言をうけており、その提言に従い、『全面保存は難しので、正面部分の重要な部分を保存して、再開発をする。』方針となっていました。

 鳩山邦夫氏は、その方針を問題視して、文化庁を動かして、文化庁から正面と左側面を保存しなければ文化財として価値が棄損するという指導を出させました。

 

 

 

西川氏、政治の現実に嘆く

 文化庁の指示を強要された西川氏もこう著書で嘆いています。

「鳩山大臣も、最低限、文化庁の指示通りにしろという。民営化した企業とは言え法律では総務大臣の監督権限があり、100パーセントの株主である。建物の再整備は大臣の認可事項ではないが、担当大臣がそうしろと言えば、従わざる得ない。そこで計画変更を余儀なくされた。」

左側面を残そうとす曳屋(ひきや:建築物をそのままの状態で移動する建築)の大幅な見直しになることに触れ、

「その作業だけで六十数億円の費用がかかるのだ。これは大きなビルが一棟建てられるほどのお金である。いったい、このお金は誰が用意して、誰が回収しなければならないと考えているのだろうか。」

 

次回のブログ(↓)で、西川鳩山対決の最終章で、事実上更迭されて、鳩山大臣が辞任する話を紹介しようと思います。

 

本の紹介

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindle unlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。

 

  著者について
西川 善文<にしかわ・よしふみ>
三井住友銀行頭取、前日本郵政社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行最高顧問。

 

内容(「BOOK」データベースより)
私は悪役とされることが多かった―。顔が見える最後の頭取=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革。現場にいたのは、いつもこの男だった。密室の出来事すべてを明かす! 

 

逃げたらあかん!
不良債権と寝た男」、死に物狂いの仕事人生

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放劇、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……。現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。「最後の頭取」=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!

マスコミ報道の騒乱の中で失われた金融史のミッシングリングを埋める。

<目次>
◎第一章 バンカー西川の誕生 ◎第二章 宿命の安宅産業 ◎第三章 磯田一郎の時代
◎第四章 不良債権と寝た男 ◎第五章 トップダウンとスピード感 ◎第六章 日本郵政社長の苦闘 ◎第七章 裏切りの郵政民営化

以上です。

#リアル半沢直樹 #日本郵政 #リアル半沢直樹 #西川善文氏 #三井住友銀行

# 鳩山邦夫大臣 #東京中央郵便局の再開発問題

 

 

 

リアル半沢直樹 西川善文氏、リアル白井大臣 鳩山邦夫大臣と対決する 第一ラウンド かんぽの宿問題

 

に続けて、

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、活躍というより苦闘という表現があっているかも、その苦闘を紹介します。

どんな活躍をしたのか、彼の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介しています。 

 

今回は、『第七章 裏切りの郵政民営化』の中での、日本郵政社長としての苦闘、政治家、日本郵政の管轄の担当大臣だった総務大臣鳩山邦夫氏と対決し、鳩山邦夫氏が辞任、事実上の更迭になった話です。

半沢直樹でも、銀行の債権放棄を強要して、帝国航空の自主再建を邪魔する白井国土交通大臣が登場します。西川氏がリアル半沢直樹なら鳩山邦夫氏はリアル白井大臣というところでしょうか。鳩山邦夫氏は、郵政事業の収益力の向上させて、民営化させるという西川氏を支援するどころか、その逆の行動、明らかに足を引っ張る行動をしていきます。

 

リアル白井大臣は鳩山大臣か

リアル白井大臣は鳩山大臣か

 

日本郵政の株主は総務大臣ですから、日本郵政への影響力は、白井国土交通省の帝国航空への影響力より強かったと思いますから、西川氏は半沢直樹以上に苦労したのかもしれません。

 小泉総理大臣は郵政選挙で大勝利した翌年2006年9月に退任し、その後安倍晋三氏、福田 康夫氏と短命な総理大臣の後、2008年9月に麻生 太郎氏が総理大臣に就任して、麻生内閣で、鳩山邦夫氏が総務大臣に就任します。

 自民党は、郵政民営化に反対して離党した議員の復党を認めたり、民営化に反対だった政治家たちの民営化をけん制するような動きが増えてきました。

 その象徴的な動きが、「かんぽの宿問題」と「東京中央郵便局開発問題」でした。

 

鳩山対決 第一ラウンド 簡保の宿問題

かんぽの宿事業は毎年年間40億の赤字を計上しことから、2012年9月までの期間は業務として廃止・売却を行うことが日本郵政株式会社法において義務付けられていました。

そのため日本郵政は2009年4月にかんぽの宿全施設を一括で、オリックス不動産に約109億円で売却することを発表しました。鳩山邦夫総務大臣は「オリックスは立派な会社だが、譲渡に国民が納得するか。出来レースと受け取られかねない。率直にまずいと思う」と発言し、売却先、売却方法、価格などに問題点を示し、売却を承認しない姿勢をとりました。出来レースとは日本郵政社長西川氏とオリックスCEO宮内氏との出来レースだとして非難していたのです。

 

2009年、政府の要請に従って設立された第三者の調査機関「不動産売却等に関する第三者検討委員会」はこの問題についての報告書を提出し、「鑑定評価は費用性よりも市場性や収益性に重きを置いて鑑定評価額が評定されており妥当 」「譲渡価格はオリックス不動産の評価額が最高額であり、これが市場評価」と結論づけ、西川氏の正当性が証明されました。

 

西川氏、政治の現実に嘆く

結局、政治家の横やりで、政治問題となったかんぽの宿は売却できず、その後も赤字を出し続けている現状を、西川氏もこう著書で嘆いています。

「2011年のこの原稿の執筆時においても、かんぽの宿は赤字を出し続け、日本郵政グループの事業計画書には「経営価値の向上」などといった文字がむなしく踊るだけである。」

「報道が盛り上がる渦中で、一方的に不手際を指弾され、根拠のない批判に甘んじなければならない。それが現実だった。そして、政治というのはさらに過酷なことを強いるのである。鳩山大臣は、かんぽの宿に続いて、攻撃の焦点を東京駅前で開始されていた東京中央郵便局の再開発に変えていった。」

 

次回のブログ(↓)で、東京中央郵便局の再開発の話や鳩山大臣が辞任する話を紹介しようと思います。


 

 

 

本の紹介

 

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindle unlimited で無料で見れますので(2020年9月30日現在)、本を買うよりお得かもしれません。

 

著者について
西川 善文<にしかわ・よしふみ>
三井住友銀行頭取、前日本郵政社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行最高顧問。

 

内容(「BOOK」データベースより)
私は悪役とされることが多かった―。顔が見える最後の頭取=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革。現場にいたのは、いつもこの男だった。密室の出来事すべてを明かす! 

 

逃げたらあかん!
不良債権と寝た男」、死に物狂いの仕事人生

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放劇、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……。現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。「最後の頭取」=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!

マスコミ報道の騒乱の中で失われた金融史のミッシングリングを埋める。

<目次>
◎第一章 バンカー西川の誕生 ◎第二章 宿命の安宅産業 ◎第三章 磯田一郎の時代
◎第四章 不良債権と寝た男 ◎第五章 トップダウンとスピード感 ◎第六章 日本郵政社長の苦闘 ◎第七章 裏切りの郵政民営化

以上です。

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半沢直樹の自殺した牧野副頭取のモデルは元第一勧業銀行頭取宮崎 邦次氏か

 

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、苦闘を、

西川氏の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介してきましたが、今回は話題を変えて、ドラマ半沢直樹Ⅱ2020年版で登場する自殺した牧野副頭取をイメージさせる元第一勧業銀行頭取・会長宮崎 邦次(みやざき くにじ)氏の話を紹介します。なお、第一勧業銀行は、みずほ銀行の前身の一つです。

 

自殺した牧野副頭取の写真_半沢直樹より

自殺した牧野副頭取の写真_半沢直樹より

牧野副頭取の遺書と宮崎元頭取の遺書

『牧野副頭取は、宮崎元頭取をイメージしているのかも。』と思ったのは、遺書の内容がよく似ているのです。

半沢直樹の原作、

ドラマ「半沢直樹」原作 銀翼のイカロス: 2020年7月スタートドラマ「半沢直樹」原作 : 池井戸 潤:

での牧野副頭取の遺書の一部分を紹介します。

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銀行の諸君、長きにわたり、お世話になった。

銀行という職場で、日々業務に邁進できたのは、皆さんのご指導、ご鞭撻(べんたつ)のお陰だ。与えられた職務を途中で放り出すことは、慚愧に耐えない。

だが、あまりにも私は疲れてしまった。

新銀行の将来が、夢と希望の光に満ち溢れんことを、心から祈念する。

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ちなみに、原作では、自殺した牧野は合併前の旧東京第一銀行の頭取、中野渡は旧産業中央銀行の常務という設定です。この点、ドラマでは牧野は旧東京第一銀行の副頭取で、合併後もそのまま副頭取の役職を引き継ぎ、かつ旧東京第一銀行時代の中野渡は、牧野の部下だったという設定となっています。

 主人公の半沢直樹は、ドラマでは産業中央銀行出身ですが、小説では、東京中央銀行出身です。ドラマと原作の小説の違いはたくさんありますので、ドラマを楽しめた方は、小説も楽しめると思いますので、その違いを探すしたりして楽しめるので、小説もお読みなるといいかなと思います。

銀翼のイカロス (文春文庫) | 潤, 池井戸 |本 | 通販 | Amazon

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindle unlimited で無料で見れますので(2020年9月30日現在)、本を買うよりお得かもしれません。

 

続けて、宮崎元頭取の遺書の一部分を紹介します。

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真面目に働いておられる全役職員そして家族の方々、先輩のみなさまに
最大の責任を感じ、
且つ、当行の本当に良い仲間の人々が逮捕されたことは、
断腸の想いで、
六月十三日相談役退任の日に、
身をもって責任を全うする決意をいたしました。
逮捕された方々の今後の処遇、
家族の面倒等よろしくお願い申し上げます。
スッキリした形で出発すれば
素晴らしい銀行になると期待し確信しております。
永年のご交誼(こうぎ)に感謝いたします。 宮崎

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 『第一勧業銀行総会屋利益供与事件』の発覚で、東京地検から厳しい事情聴取を受けた後、1997年6月29日に宮崎邦次元頭取(67歳)は自殺しました。

映画にもなった小説 

呪縛(上) 金融腐蝕列島II (角川文庫) | 高杉 良 |

 

は、第一勧業銀行総会屋利益供与事件をモデルにしていると言われています。

 Amazon.co.jp: 金融腐蝕列島呪縛を観る | Prime Video


ドラマでは、死後も牧野副頭取は、死後も長きに渡って、関係者から悼まれる尊敬される人格者として描かれていますが、宮崎元頭取もそんな人だったようです。

 

いくつか逸話を紹介したいと思います。

宮崎元頭取の逸話

会長はなぜ自殺したか―金融腐敗=呪縛の検証 (ノンフィクション・シリーズ“人間” 7)  

で紹介された逸話を紹介します。ちなみにこの本は、「清武の乱」のエピソードで有名な元読売巨人軍球団オーナーが新聞記者時代に取材、記事にした内容がもとになっています。

 40歳代の宮崎氏が東京の支店勤務時代に訪れた友人は、勤務時間が終わっても1人で掃除を続ける宮崎の姿を覚えているとう話や
 頭取就任の挨拶回りで出身旧制高校の朝食会に招かれたときは、主賓席を「いやいや、とんでもありません」と逃げ回り、下座にいる幹事の隣に座ってしまった。記念撮影のときにも、中央に設けられた席を避けて、一番端に行ってしまったという話が紹介されています。

 

 

 

四半世紀以上の付き合いがあったといわれる藤原作弥氏(ノンフィクション作家で日本銀行副総裁)もその著書

攻守ところを変えて―日銀副総裁になった経済記者 

の中で、『失礼ながら当初は、と頭取、会長に上りつめる人物とは思っていなかった。
才気煥発でもなく慇懃無礼でもなく、いわゆるエリート行員とは反対の極の人だった。
赤ら顔の武骨な風貌、朴訥とした九州弁、謙虚で誠実な態度、温和・円満な性格、そうした清廉な人間像を知る人はみな認めている。』と語っています。

 

 

第一勧業銀行による総会屋への利益供与事件が発覚しており、事件の裏に暴力団と第一勧銀の長年の関係があると言われていた。事件の鍵を握る人物として、東京地検の取り調べを受けていた。自殺の前日にも取調べがありました。

宮崎氏の利益供与事件が自殺の原因の一つだったことは否定できませんが、自殺しなければならぬほどの事情が何だったのか、真相はいまでも謎に包まれています。

 

1991年10月発行の週刊ダイヤモンドのインタビューで宮崎氏は、

『銀行が当然のこととして自覚すべき公共性、社会的使命が、末端まで徹底されていなかったと自戒しなければならないと思っている。異常な金融緩和による資金余剰という、運用先を探すためにいろんな工夫をしなければならない背景はあったが、そうした環境変化を乗り越えていく倫理性を、もう一度徹底する努力をしていかなければなりません。』と語っています。

 

銀行の責任、倫理を強く意識していた責任感の強い宮崎氏は、銀行の不正に関わった責任を自分の一身に背負い、その責任を全うする思いで自殺したのかもしれません。

宮崎氏のご冥福をお祈りします。

 

以上です。

リアル半沢直樹 西川善文氏、火中の栗を拾って、日本郵政社長として苦闘する。

 

 に続けて、

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、活躍というより苦闘という表現があっているかも、その苦闘を紹介します。

どんな活躍をしたのか、彼の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介しています。 

 

今回は、『第六章 日本郵政社長の苦闘』の中での、日本郵政社長としての苦闘、章のタイトルの通り、西川氏も相当、苦労したことがわかります。

 

半沢直樹_東京セントラル証券での最後のシーン

半沢直樹_東京セントラル証券での最後のシーン

 ドラマ半沢直樹でも、半沢直樹が東京セントラル証券に出向して、東京セントラル証券の社員の仕事や意識を大きく前向きに変えました。

『「勝ち組」「負け組」という言葉がある。私はこの言葉が大嫌いだ。(中略)

どんな会社にいても、どんな仕事をしていても、自分の仕事にプライドを持って日々奮闘し、達成感を得ている人のことを、本当の「勝ち組」というんじゃないかと俺は思う。』

といった半沢直樹が東京セントラル証券を去る送別会の時に負け組といわれていた東京セントラルの社員への言葉が話題になりました。

 西川氏は、どのような言葉を日本郵政に残し、どのように日本郵政を変えたのでしょうか。

 

どこに顔を向いて仕事しているのか

 2006年1月に、西川氏は日本郵政社長になります。

日本郵政の実態を知り『どこに顔を向いて仕事しているのか。』と嘆くことが多かったそうです

一つのエピソードとして、日本郵政の始業時間を9時30分からで、郵便局の現場の始業は9時なのに、なぜ、本社の始業時間が遅いのか、疑問に思ったところ、遅くしている理由は、行政機関によるオフピーク通勤の促進のためだったそうです。実際に日本郵政の始業時間を早めたかはわかりませんが、現場の始業より、本社の始業が遅いのは、民間企業ではあり得ないと考えて、民営化に向けて、変えていくべきと感じたそうです。

 

現場の声を重視

 社長就任後、沖縄の竹富島西表島の郵便局も訪問します。竹富島西表島も、『郵便局がある島』というより、金融機関も公共施設も『郵便局しかない島』の島民の利用者の声を聞き、郵便局の大切さや問題を痛感します。

 問題というのは、当時、銀行の決済ネットワークと郵便局の決済ネットワークは接続しておらず、銀行と郵便局間で振込ができなかったのです。そのため、銀行の口座を振込したり、銀行の口座から引き出しするときに、わざわざ、船で銀行のある石垣島まで

行く必要がありました。

 彼は、銀行の決済ネットワークと郵便局の決済ネットワークの相互接続を早期の実現が必要だと感じて、そのために行動したようです。

 2008年8月、幹部会議で、グループ会社の部長などの幹部にこうお願いしているそうです。

『郵政の現場、フロントに愛情を持って接して仕事してほしい。収益源は現場にある。本気で現場の声に耳を傾け、現場が仕事しやすいように働くことの大切さを知ってほしい。』と。

 半沢直樹がドラマの中で言いそうそうなセリフですね。

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindle unlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。

 

次の話は↓です。

chanmabo.hatenablog.com

 

本の紹介

 

 

著者について
西川 善文<にしかわ・よしふみ>
三井住友銀行頭取、前日本郵政社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行最高顧問。

 

内容(「BOOK」データベースより)
私は悪役とされることが多かった―。顔が見える最後の頭取=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革。現場にいたのは、いつもこの男だった。密室の出来事すべてを明かす! 

 

逃げたらあかん!
不良債権と寝た男」、死に物狂いの仕事人生

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放劇、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……。現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。「最後の頭取」=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!

マスコミ報道の騒乱の中で失われた金融史のミッシングリングを埋める。

<目次>
◎第一章 バンカー西川の誕生 ◎第二章 宿命の安宅産業 ◎第三章 磯田一郎の時代
◎第四章 不良債権と寝た男 ◎第五章 トップダウンとスピード感 ◎第六章 日本郵政社長の苦闘 ◎第七章 裏切りの郵政民営化

以上です。

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