LG製EV用バッテリーリコールはW-SCOPEに原因はなさそう(W-SCOPEのLGとの歴史など)

 

前のブログ(↑)でサムソンSDIへの集中(依存)リスクを紹介しましたが、
過去にダブル・スコープは、現在のサムソンSDIほどでなくても、LG(現 LGエネルギーソリューション、前 LG化学)に販売の多くを依存していた時期があります。
リコール対象となったLG製EV用バッテリーにダブルスコープのセパレータが利用されていた可能性や梧倉(オチャン)工場、W-SCOPEのLGとの関係などを紹介します。

▼目次

【リコール対象のバッテリーにW-SCOPEのセパレータは

■W-SCOPEのLGに対する売上

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各年度の全売上高と主な顧客毎の割合-有価証券書の『主な相手別の販売実績』より 

  • 2013年:27億円 東莞市旭冉電子有限公司 (Xuran Electronics Co., Ltd.) 56%
  • 2014年:45億円 東莞市旭冉電子有限公司  45% LG化学 16% 天津力神电池股份有限公司(Tianjin Lishen Battery Joint-Stock Co., Ltd.)10% A123 Systems,LLC(アメリカの電池製造メーカー。2012年12月中国の万向集団という自動車部品の会社に買収)10%
  • 2015年:74億円 東莞市旭冉電子有限公司  32% LG化学 22% 東北村田製作所 15% 天津力神电池股份有限公司 10%
  • 2016年:90億円 LG化学 37% 東莞市旭冉電子有限公司  32%
  • 2017年:95億円 LG化学 35% 東北村田製作所 15% 東莞市旭冉電子有限公司  11% EVE Energy Co.ltd. 10%
  • 2018年:87億円 LG化学 45% 東北村田製作所 15% 東莞市旭冉電子有限公司 11%   EVE Energy Co.ltd. 10%
  • 2019年:131億円 サムスンSDI 48% LG化学 21% 東北村田製作所 10%
  • 2020年:184億円 サムスンSDI 77% どの年度も10%未満の販売先は開示がありません。

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上記のように、 W-SCOPEのLGに対する売上は、2014年に売上割合が10%を超えて以降、5年連続で、10%を超える主要な販売先でしたが、2020年に10%未満に、「主な」販売先ではなくなりました。

対LGの売上高の推移でみると
2014年 7億、 2015年 22億円、2016年 33億円と売上を増やし、その後
2017年 33億 2018年 39億円 2019年 20億円と売上を減らして
2020年には、販売割合が10%未満(19億以下であることは確実)となり、記載がない状態です。

■リコール対象車の販売時期から推測する

  • 2017年から2020年まで販売されたコナEV(現代自動車
  • 2017年から2021年まで販売されたボルトEV(GM

がリコール対象ですが、販売されていた時期を考えると、W-SCOPEのセパレーターが、リコール対象のバッテリーに利用されていた可能性もゼロとも言えません。

2014年から2019年まで、LGは、W-SCOPEの主要な販売先ででしたから、2017年から2020年まで販売されたLGのEV用バッテリーに、W-SCOPEのセパレーターも利用されていた可能性はあります。

ただ、ダブルスコープのセパレーターは、車載以外の用途だと思われるため、可能性は低いです。

■可能性があるけどW-SCOPEの製品が原因とは考えにくい

LG製EV用バッテリーのリコール特需(GMボルトEVや現代コナEVのバッテリー無償交換の特需) - 令和の未来カエルのブログ

↑のブログで示した通りですが、現代自動車GMが公表している欠陥の内容から、W-SCOPEのセパレーターが直接的な起因である可能性は低く、法的な責任を問われるよう原因となる可能性は低いです。

それを補強する理由として、ボルトEVは今年2021年に販売された最新型もリコール対象ですが、2020年にはW-SCOPEはLGへの販売を大幅に減らしており、ボルトEVのような量産車のバッテリーに、W-SCOPEのセパレーターが利用された可能性は低そうです。

もし、W-SCOPEのセパレーターが直接的な起因であれば、W-SCOPEのセパレーターが利用されていないバッテリーには欠陥がないはずですが、そうでもないと思えます。

 

 

 

【梧倉(オチャン)工場やLGとの関係】】

GMと現代自、EVバッテリー発火で複数のLG工場との関連指摘 | ロイター

GMは20日、バッテリーパックの発火問題に絡み、「シボレー・ボルト」のリコール台数を14万台以上に拡大。リコール費用は推定18億ドルで、LGに補償を求めるとした。また、発火の根本原因として2つのまれな製造欠陥を特定したとし、欠陥のある電池セルは韓国の梧倉(オチャン)工場で製造されたと説明。さらに、米アリゾナ州で起きたボルトの10件目の発火事故後、同工場以外のLGの生産施設で製造された電池セルにも製造欠陥を発見したと報告した。

※筆者補足 なお、梧倉(オチャン)工場以外のLGの生産拠点とは、南京工場でしょう。LG製のバッテリーの欠陥でリコールしている現代自動車のサイトでは「南京工場で製造されたLG製のバッテリーで欠陥」と記載されています。

梧倉(オチャン)工場と聞いて、W-SCOPEに興味のある人は、なんか聞いたことある名前だと思ったかもしれません。

W-SCOPE KOREA(WSK)の本社や工場があるのが梧倉(オチャン)で、梧倉(オチャン)工場の様子(航空写真や設備投資の予定)は、決算説明会(↓のブログも参考)でも紹介されています。

W-SCOPEの2021年12月期第2四半期決算説明会の文字起こし(後半の通期見通し) - 令和の未来カエルのブログ

WSKは、W-SCOPEの子会社で車載以外の用途セパレーターを主に製造しています。
車載用途のセパレーター製造している上場予定のW-SCOPE CHUNGJU PLANT(WCP) とは別の会社です。

 

↑は『EV時代の知られざる勝者 ダブル・スコープ|電池部品メーカー 2017.7.12』
という2017年7月の古い記事ですが、

・韓国ソウルから南へクルマで1時間半。清州市梧倉の工業団地内に、同社の巨大な韓国工場が見えてくる。東京ドームの2倍以上の敷地面積に7本の製造ラインが並ぶ。今年中にさらに2本の新ラインが稼働する予定だ。

・(写真の紹介文として)ダブル・スコープの韓国工場は、LG化学のリチウムイオン電池工場の隣に位置する

・日本企業として韓国に工場を立ち上げれば、外資企業の優遇として工場用地の借地費用の50年間免除や法人税の大幅減免を受けられること(もあり韓国で工場設立したのが梧倉(オチャン)工場)。

・LG化学は、逼迫するセパレーター需給を解消するため、7年前に自前で生産設備に投資した。しかし、業界関係者によれば、ダブスコープと同じ逐次二軸延伸法を採用したものの歩留まりはわずか10~20%にとどまり、2015年に2本のラインを売却した。(中略)実は、そのラインを買ったのがダブル・スコープだ。その時点で既に2本のラインを稼働させていた同社は、LG化学から買ったラインを2年かけて改良し、現在の歩留まり率は90%を超える。

・LG化学のエネルギー部門でマネジャーを務めるユン・スンシク氏は本誌の取材に対し、LG化学と独VWの2社が次世代リチウムイオン電池の共同開発を始めたことを明らかにした。(中略)ユン氏はこのプロジェクトにダブル・スコープが参画することを明かした。「電池メーカーにできることには限界がある。ダブル・スコープにはコスト競争力を生かしてぜひ協力してほしい」

といった内容で、W-SCOPEの梧倉(オチャン)工場の歴史とともに、LGとの関係の深さも感じられる記事です。

W-SCOPEとLGの関係の深さを知っていた私は、LGへの売上が減少傾向は少し不思議に思っていますが、LGへの売上が減少させ、サムスンSDIへの売上を増加させた理由は、また別のブログで考えたいと思います。

 

 

以上

 

タグ #ダブルスコープ #W-SCOPE #EV #LG #リコール、

銘柄 ダブル・スコープ6619

以 上

LG製EV用バッテリーのリコール特需(GMボルトEVや現代コナEVのバッテリー無償交換の特需)

LG製EV用バッテリーのリコールのニュースを整理して、その特需の大きさ、特需銘柄について考えた内容をまとめたブログ記事です。

 

▼目次

LG製EV用バッテリーリコールを整理する】

主に2021年以降、LGエナジーソリューション(以下LGと略します)が製造したEV用バッテリー発火事故やリコールが報道されていますが、メーカと車種は三つです。

韓国LG化学(LG Chem)は、2020年12月1日、同社の電池事業を、子会社に「LGエナジーソリューション(LG Energy Solution)」として独立させています。子会社上場が目的のようです。

 

現代自動車のKONA EV(コナEV)

韓国、アメリカ、EUで販売されています。
2021年2月 約8万2000台(韓国国内で約2万7000台、アメリカやEUなど世界各国で5万5000台)のバッテリーの無償交換を発表しました。2017年9月から2020年3月に生産した車両が対象です。コナEVには、バッテリー容量39.2KWHと64KWHの車種があります。

 

現代自動車が8万2000台をリコール=電池無償交換から何を読み解くべきか | EVsmartブログ

リコールそのものは騒ぎ立てることじゃない
ちなみに、日本における令和元年度のリコール件数は、国産車が229件で対象台数は約990万台、輸入車が186件、約65万台、合計で415件、約1053万台に及んでいます。

の通り、自動車のリコール自体は珍しいことではありません。

リコール・改善対策の届出(令和3年分) - 国土交通省

である通り、日本でも、ほぼ毎週のペースで、どこかの会社がどこかの車種でリコール(無償交換、無償修理)を発表しています。つまり、リコールがない週があれば、その方が珍しいくらいです。

 

GMのChevrolet Bolt EV(シボレー・ボルトEV)

リコールは3回にありましたが、1回目はバッテリーの交換は発生しておらず、ソフトウェアのアップデートのみなので、GMやLGの損害は少ないでしょう。
販売先はほとんどすべてが米国、カナダです(ノルウェーにも若干輸出しているようですが、台数は不明)。

2020年11月 充電制御するソフトウェアのアプデートのみ。
2021年07月 2017~2019年型の車両約6万8000台のバッテリーの無償交換を発表した。
2021年08月 2019~2021年型の車両約7万3000台のバッテリーの無償交換を発表した。


合計するとGMは、約142,000台のリコール、電池の交換を実施するとしています。

2017年式のシボレー・ボルト EV

2017年式のシボレー・ボルト EV 

 

なお、GMのボルトのバッテリーには、8年/ 100,000マイル(160,000 km)、どちらか短い方がサポート対象ですが、
交換するとこれがリセットされるそうです。

例えば、2018年に買って、3年利用した人は後5年しか乗れなかった人は、後8年乗れるのようになります。
その分リセールバリューもあがるでしょう。

ボルトEVのオーナーにとっては、不幸中の幸いというか、棚からぼた餅、ケガの功名という感じですね。

 

フォルクスワーゲンID.3の発火炎上事故

フォルクスワーゲンID.3というEVが、オランダで1台発火炎上したという話があります。


原因はLG製EVバッテリーかもというも話がでていますが、フォルクスワーゲンID.3のEV用バッテリーがそもそも原因かもわかりませんし、そのEVバッテリーがLG製かもわかりません。

原因が不明で、フォルクスワーゲン側に過失があったのかよくわかりません。充電設備側の問題の可能性もあります。

 

まだ情報がすくな、具体的なリコールといった話はでてきていません。

いわゆるマスメディア(一般的に信頼できるであろう報道機関) もニュースにしていません。

自動車会社の過失とならない発火事故(もしかしたら意図的かも)を、フォルクスワーゲン、EV製品、韓国製品を好ましく思っていない人が針小棒大に伝えているだけの話のようにも解釈できます。

【リコールされるEVバッテリーの量】

リコールは珍しくないですが、今回のようなLG製EVバッテリーのような大規模なリコールは異例です。

異例なのは台数でなく、重要部材のバッテリーそのものが無償交換となる異例さです。

ガソリン自動車でいえば、エンジンなど駆動系の部品、機構を全交換するようなインパクトに匹敵します。

 

■コナEVとボルトEVの合計

▼コナEV分
82,000台 × 50KWH =4,100,000KWH
コナEVは、バッテリー容量39.2KWHと64KWHの車種があるが、その中間の50KWHで計算した。

▼ボルトEV分
142,000台 × 65KWH =9,230,000KWH

https://response.jp/article/2021/02/16/343176.html
上記の2021年2月の記事で、『ボルトの最新型は従来型の60KWHから、新型では65KWHと大容量化した』とあるので、全て新型に交換されると仮定して計算しました。

 

▼合計

EVの車数:82,000台 + 142,000台 = 224,000台
電池容量:410,000KWH + 923,000KWH = 13,330,000KWH =13300MWH

=13.3GWH(ギガワットアワー)

 

■ワット、ワットアワー、キロワットアワー、メガワットアワー、ギガワットアワー、ギガファクトリーの解説

EVやリチウムイオンバッテリー業界でよく利用されるワット、ワットアワー、キロワットアワー、メガギットアワー、ギガワットアワー、ギガファクトリーの意味を解説します。

  • 1WHは、1ワット(watt 一秒単位の電気資料量)が1時間(hour)に利用できる容量です。豆電球のようなLEDの小さな電球1個を1時間、照らせるぐらいの容量です。
  • K(キロ)がついた1WH(キロワットアワー)、1WH(ワットアワー)の1000倍です。
  • M(メガ)がついだ1MWH(メガワットアワー)は、1WH(ワットアワー)の100万倍、1KWH(キロワットアワー)の1000倍です。
  • G(ギガ)がついた1GWH(ギガワットアワー)は、1WH(ワットアワー)の10億倍で、1MWH(メガワットアワー)の1000倍です。


「【節約】電気代を最大90%節約。従来の10W白熱電球を1W LEDに置き換えます。」とアピールしてる指でつまめる程度の大きさの1ワットの電球↓です。

 

EV1台当たりの容量は50KWH程度ですが、50KWHだと、5万個の豆電球が1時間利用できる容量という意味です。

テスラのギガファクトリーという言葉がよくニュースになりますが、年間の1ギガワットアワー相当の容量の電池を生産できるといった意味のようです。

 

ギガファクトリーなら、50KWHの電池が1台に搭載されるとして、約2万台のEV自動車用の電池が生産できることになります。

 

 

■リコール対象22万4千台のインパク

2021年上期の世界のEV自動車販売数は、260万台です。
1月当たりの数字、260万代を6で割った数字と、約43万台です。
コナEVとボルトEVのリコール台数22万4千台は、0.52カ月で、約2週間から3週間分の販売台数と同じです。

全世界のEV用のバッテリーが、半月分、余計に必要になった計算です。

 

 

■リコール対象の13.3ギガワットアワーのインパク

LGのEV用バッテリーの1月から7月の出荷量は、33.2GWHと報じれています。
今年の1月から7月までの累計で、EV用バッテリーの世界市場シェアは24.2%で、中国CATL(30.0%)に次いで2位を占めています。3位のパナソニック(21.0%→14.3%)とはシェアの格差をさらに広げています。なお、リチウムイオンバッテリーは、約70%がEV用バッテリーが今はしめているので、ほぼ、リチウムイオンバッテリーのシェアもだいたい同じだと思います。

世界シェア2位のLGの全工場でコナEVとボルトEVのリコール用の電池だけ生産したと仮定します。33.2GWHを7で割って、1月あたり4.74ギガワットアワー出荷できるとして、2.82か月分、約3カ月(年の4分の1)もかかります。
サムスンSDIやSKイノベーションは、世界シェアは約5%で、LGは5分の1ぐらいの規模です。

サムスンSDI(SKイノベーションでもいい)の1社分を上回る需要が、短期間で必要になったのです。

 

今年上半期(2021年1月から6月)の世界におけるEV用バッテリーの出荷量は114.1ギガワットアワー(GWH)と報じられているので、1月当たり19ギガワットアワー分供給されるとして、だいたい0.7カ月(21日分、3週間)分の出荷量です。


全世界でコナEVとボルトEVのリコール用の電池だけ生産しても、3週間もかかります。

 

人命にかかわる問題で、メーカーの法的義務なので、着実に迅速に無償交換は実施される必要があるでしょうから、13.3ギガワットアワーの需要は、短期的(ここ1年ぐらい)には需給を引き締めて、相当、リチウムイオンバッテリー業界には追い風になると思われます。

 

もちろん、ボルトEVの販売中止やEVに対するネガティブなイメージによる販売の縮小、特需後の反動など、リチウムイオンバッテリー業界にマイナスも長期的には考えられますが、この特需は、短期的には相当なプラスのインパクトがあると考えています。

【特需でプラスの影響を受けそうな銘柄】

パナソニックも特需のプラスの影響はあると思いますが、企業規模も大きく、事業も多岐にわたるのでので、株価へのインパクトは少ないでしょう。

リチウムイオンバッテリーの重要4部材と言われる

  • 正極材:電気を貯蔵するための材料、正極材にリチウムが利用される。日本では、 住友金属鉱山田中化学研究所、戸田工業などが上場。
  • 負極材:電気を放出するための材料、負極材に炭素が利用される。日本では、昭和電工マテリアルズ(旧会社名は日立化成、昭和電工の子会社)、三菱ケミカルなどが上場。
  • セパレーター:正極材と負極材を分離する膜で、電解液に含まれたリチウムイオンだけ通過させます。ポリオレフィンと呼ばれるプラスチックの一種が利用される。日本では、旭化成東レ住友化学、ダブル・スコープなどが上場。
  • 電解液:正極材と負極材の間を移動する材料石油を分離してできた溶剤とリチウムイオンを含んだ塩からできる。日本では、三菱ケミカル三井化学が上場。

といった部材メーカーの方が、売上比率的にもパナソニックより恩恵を受けそうです。

 

より恩恵を受けるのは、田中化学研究所、戸田工業、ダブル・スコープといった規模も小さく、リチウムイオンバッテリーの部材の売上比率が大きい会社でしょう。

「危険性評価試験」や「電池試験」などの受託評価事業をもつカーリットホールディングス、電池の測定機械を扱う堀場製作所やHIOKIも特需の恩恵を預かりそうです。

といっていも、この辺の特需のすでに株価に反映されているかもしれませんが。

EVやリチウムイオン電池関連では誰も注目していませんが、リコールの特需とは直接関係ないですが、発火事故などが増えれば、日本フェンオールという温度検知機器、火災防止や消火設備を扱う会社など注目かもしれません。

 

【LGのバッテリーの不具合の原因】

LGのバッテリーの不具合が、部材にあり、LGから損害賠償や無償出荷など要求されるリスクも、上記企業に可能性としてはありえます。

 

GM現代自動車、LGも含めて各社からそのようなプレスリリースはされていないこと(交渉中、守秘義務の関係で開示できない可能性もあるが)

 

現代自動車のリコールは上期決算、通期見通しの影響が出るはずだが、そのような開示、説明もないこと。守秘義務があって企業名が出せなくても、『韓国EV車のリコール問題の影響で、業績が』といった話がもしあれば、説明もされそうだが、そんな話もない。

 

といった理由から、日本の部材製造企業、その製品に損害賠償などが求められる直接的な原因はなさそうです。

 

また、LGのサイトには今回のリコールについて開示内容は発見できましたが、現代自動車GMは、EVのユーザー向け、オーナー向けに比較的詳しい情報が開示されています。

 

現代自動車のサイト

https://owners.hyundaiusa.com/us/en/resources/general-information/recall-200-information-and-implementation-plan.html

現代自動車EVバッテリーのオーナー様のための重要な情報

A folded Anode tab in the battery cell could allow the Lithium plating on the Anode tab to contact the Cathode, resulting in an electrical short.
電気ショートになるのは、バッテリー内の折りたたまれた負極材の部品が、正極材の部品の接触するからです。

電気ショート:電池の短絡ともいわれ、短絡とは英語で「Short Circuit」であり、想定以上の電流が流れ、高温になり、破裂、発火する可能性が高い状態です。

 

GMのサイト

https://www.chevrolet.com/electric/bolt-recall

ボルトEVのリコール情報 Bolt EV and Bolt EUV RECALL INFORMATION

What is the defect in recalled batteries?
The problem consists of two LG manufacturing defects (a torn anode tab and folded separator) that, in rare circumstances, can simultaneously present in a single battery cell in the LG battery module.

リコールされたバッテリーの欠陥は何ですか?
この問題は、2つのLG製造上の欠陥(負極材の破れと折りたたまれたセパレーター)で構成されており、まれに、LGバッテリーモジュールの単一のバッテリーセルに同時に存在する可能性があります。

こういった現代自動車GMの開示情報から、それぞれの部材の品質、機能に問題があったのでなく、積層、塗布といった製造工程上の不良や電極の厚み、面積、組成といった設計上の問題であった可能性が高そうだと私は考えています。

仮に、部材そのものに問題があったなら、「セパレーターの耐熱性に問題があったなど」など部材そのものの品質にフォーカスがあたった説明になっていると思いますし、その部材を利用しているのはLGだけでないと思うので、LG以外のEVバッテリーでもリコールの話が出てきそうですが、そんな話は現時点ではありません。


ちなみに、GMの場合、LGバッテリーモジュールとはっきりとLGが原因と報告していますが、これはLGにも説明し、合意を得て、LGも認めているのでしょう

上記のGMのサイトに

When do you expect to have all the recalled vehicles repaired?
We are working aggressively with LG to adjust production to have replacement modules available as soon as possible. 
リコールされたすべての車両がいつ修理されると思いますか?
LGと積極的に協力して、交換用モジュールをできるだけ早く入手できるように生産を調整しています。 

とのことで、LGもケガの功名でないですが、ここでGMに対して誠意ある責任のある協力をして、GMと深い信頼関係を築けるチャンスかもしれません。

今回のリチウムイオンバッテリー業界への影響などもう少し別のブログで私が考えた内容を発表したいと思います。


以上

 

 

タグ #ダブルスコープ #W-SCOPE #EV #LG #リコール

銘柄 
銘柄 田中化学研究所4080,戸田工業4100,ダブル・スコープ6619,カーリットホールディングス4275,堀場製作所6856,HIOKI6866,日本フェンオール6870

 

以 上

韓国子会社が上場しているGMBと上場予定のW-SCOPE

韓国子会社が上場しているGMBという超低PBR株の理由や状況を解説し、ダブル・スコープの韓国子会社の上場後の株価について考察したブログです
ダブルスコープの韓国子会社の時価総額に期待している人は、GMBへの投資も検討してもいいかもしれません。

▼目次

【はじめに】

GMB (7214 じーえむびー)  は東証一部に上場している会社です。

 

 


で紹介した現代自動車グループに対する販売の3割強を占める自動車部品メーカーで、

ウォータポンプ(自動車の高温になる部分を冷却水を送るポンプ) 、バルブやベアリングなどを製造、販売しています。
本社は奈良県磯城郡川西町にあり、本社や大阪府八尾市に工場もありますが、主要な製造拠点は韓国で、韓国の子会社としてGMB KOREAという会社があります。
GMB KOREAは、子会社と言っても、韓国の株式市場に上場しており、GMBはGMB KOREAの株式を54.4%保有して、連結子会社としています。

2021年8月31日終値 894円(時価総額47億円) 2021年3月末決算で純資産3801円 PBR(株価純資産倍率 )約0.23倍という異常な低PBR株、超絶バリュー株です。

日本人にとって、現代自動車のイメージが悪く、その現代自動車向の売上が大きいことが、イメージを悪くしているのかも知れません。

直近、悪材料で株価が下落して、低PBRでなく、2019年以降は、平均してPBR0.21倍の異常な低PBR株、超絶バリュー株です。

 

【資産の内容が悪いのか】

通常、極端な低PBRの会社は、(不良)在庫や仕掛品など資産の大半が占めている場合が多いようです。そういった資産は簿価(PBRのBookValue)で換金化するのは難しいので、大幅にディスカウントされる傾向にあります。

GMBの場合、2021年3月末の連結のBS(連結貸借対照表)を見ると、
636億円の総資産のうち、
商品及び製品 67億円 仕掛品 48億円 原材料貯蔵品 27億が合計142億円で、それほど、在庫や仕掛品などが金額は大きくありません。
また、
現金及び預金73億円※、受取手形及び売掛金 144億円、投資有価証券(国債社債の運用額)78億円で合計295億円と現金、現金化できる資産は少なくありません。

キャッシュフロー計算書の現金及現金同等物は62億円である。

「現金及び預金」と「現金及び現金同等物」の違い | ikemo memo

↑のURLも参考に。現金及び預金は、小切手や手形や定期預金(期間が3月~1年以内)が含み、現金及び現金同等物は、小切手や手形や定期預金(期間が3月~1年以内)が含むません。

 

有利子負債が221億円と、543億円の売上、636億円の総資産を考えると少し大きいですが、自己資本比率31.4%と製造業の安全水準と最低ラインが30%と言われますから、問題視される内容でありません。

 

 

GBM KOREAの時価を考えるとさらに割安】

GMBは、GMB KOREAという株式を54.4%保有する子会社があり、韓国の株式市場に上場しています

GMB KOREAの2021年3月末決算では
 売上362億 経常利益 13億円 総資産 338億円といった数字で、売上でいうと連結の66%、総資産でいうと53%がGMB KOREAが占めるます。

連結の経常利益は、4億円の赤字であり、GMG KOREAが、収益の大半を依存する稼ぎ頭といえます。

GMB KOREA の時価総額は、1361億ウォン 129億円(2021年8月31日終値 7140ウォンで計算)
なので、時価70億円のGMB KOREAの株式をGMBは、保有してます。

GMBの時価総額 40億円 と GMB KOREAの時価総額のGMBの持分 70億円
を考えるといかに割安かわかります。

GMB KOREA時価総額のうちGMB持分70億円(保有株式の時価)の57%程度の金額40億円が、GMBの時価総額です。

GMBを株式を100%、40億円で買えば、GMB KOREAの株式も54%分、70億円分もついてくるのです。

57%、0.57という数字をこのブログではGMB係数と呼びます。
後で、W-SCOPEの話をするときにでてくるので、記憶にとどめておいてください。

 

 

GBM 単体で考えるとさらに割安】

GBM 単体の一株当たりの純資産は2234円です。純資産は連結の数字より下がりますが、その質は連結の内容より優良です。

GMBの場合、2021年3月末の単体のBS(貸借対照表)を見ると、
203億円の総資産のうち、
商品及び製品 6億円 仕掛品 3億円 原材料貯蔵品 6億が合計15億円で、それほど、在庫や仕掛品などが金額は連結と比べると少ない。
また、
現金及び預金26億円、受取手形6億 売掛金 28億円、投資有価証券(国債社債の運用額)67億円で合計127億円と現金、現金化できる資産がきわめて多くを占めます。

有利子負債は、有利子負債が55億円億円と、142億円の売上、203億円の総資産を考えると大きい金額でもなく、自己資本比率57.7%と製造業の安全水準と最低ラインが30%を大きく変えています。

単体でみると、キャッシュリッチの優良企業です。

GMB KOREAの株式は、簿価26億円なので、現状の株価で70億円で売却できたら、44億円の利益となります。

売却時にプレミアムがつくか、大幅にディスカウントされるかはわかりません。
一般的に、市場で売却した場合は、需給が悪化し、株価は大幅に下がる、つまり、ディスカウントされる可能性が高いです。

大雑把に言うと、
GMB KOREAの株式を売却し、それ以外の子会社の評価を0円として、
有利子負債負債 55億円を全額返却しても、15億円のおつりがあり、127億円の資産を現金化したら、
有利子負債0円、現預金142億円分という会社にできるということです。
買掛金12億 支払手形7億、未払費用1億円 を全額払った場合でも、現預金は122億円です。

有利子負債0円、買掛金、支払手形、未払費用0円、完全無借金で、現預金122億円保有する会社にできるということです。

それでも、GMBの時価総額は40億円です。

GMM KOREAの株式の簿価 26億円なので、時価 70億 44億円のGMGは、含み益があります。

売上、収益の過半を依存する子会社とはいえ、その子会社の株式の含み益だけで44億円あるのに、GMBの時価総額は40億円です。
いかに割安かわかるでしょう。

仮に売却して44億円の特別利益で税金で4割引かれるとして、26億円が純利益になり、
この場合、GMB KOREAの簿価26億円と純利益26億円計52億円が現金となります。

子会社も含めて会社を清算したら退職金や固定資産の除却などのリストラ費用もかさむでしょうが、

子会社への貸付金は放棄しても、保有する土地を売却するなどして、リストラ費用を捻出したら、現預金122億円とGMB KOREAの売却で増えた現金52億円の合計174億円のうち、100億円ぐらいの現金は残るでしょう。
単体の社員 316名なので、全員に2000万円の退職金を支払っても、63億円です。

 

会社を解散し、この100億円を配当したら、配当利回りは、250%(25%ではない)という計算になります。

どうしてこれほど割安で放置されているかは、いろんな意見があるでしょう。


ただ、上場子会社の時価総額を考えると、株価が非常に割安に放置される親会社があるのは事実です。

長々と書きましたが、GMBがGMB KOREAを売却して、会社自体を清算したら、現状の株価の250%程度の配当を出すことが可能なほど、割安です。

もちろん、そんなことは現実には不可能なので、現在の株価水準なのだと思います。

 

 

【W-SCOPEの韓国子会社の上場に期待できるのか】

私がよく取り上げるW-SCOPEの韓国子会社W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCP)も、韓国市場で上場予定(2022年1月から6月)があり、その時価総額が2兆ウォン(日本円で1900億円)を超えるかもと韓国内でニュースなどで話題になっているようです。


ただ、子会社の上場には過度に期待しないほうがいいでしょう。

仮にWCPの1900億円の時価総額で、W-SCOPEがWCPの株式の約7割を保有した場合、時価1330億円分の資産を持つことになります。

 

GMBのように子会社の保有株式時価の57%(このブログではGMB係数と勝手に名付けます)程度しか評価されなければ、
1330億円 × 0.57 = 758億円です。

W-SCOPEの株価は876円(2021年9月2日終値)で、時価総額477億円ですから、株価が58%上昇し、1384円まで上昇したら、758億円の時価総額になります。
これを『良くも悪くもないケース』とします。

WCPの時価総額がどの程度なのか、W-SCOPEがWCPのどの程度の株式を保有するのかで上記の計算式は変わります。

『良いケース』です。
時価総額が3兆ウォン(日本円で2850億円)で、W-SCOPEがWCPの株式の約7割を保有した場合、時価1995億円分の資産を持つことになります。

1995億円 × 0.57(GMB係数)  = 1137億円です。

876円で、時価総額477億円ですから、株価が138%上昇し、2088円まで上昇したら、1137億円の時価総額になります。

『悪いケース』です。

時価総額が1.5兆ウォン(日本円で1425億円)で、W-SCOPEがWCPの株式の約6割を保有した場合、
時価885億円分の資産を持つことになります。

855億円 × 0.57(GMB係数)  = 487億円です。

W-SCOPEの株価は876円(2021年9月2日終値)で、時価総額477億円とほぼ同じ水準です。

『悪いケース』なら現状の株価に、子会社の上場も織り込まれていると言えます。

『良くも悪くもないケース』でも、58%の上昇が見込まれていますが、時価総額2兆ウォン、保有比率70%という数字は結構楽観的な数字だと思います。

『良いケース』なら、上場後3兆ウォンの時価総額が現実化したときでも、現状の株価の2倍ぐらいにはなりそうですが、3倍、4倍といった株価になることはなさそうです。

いずれにしても、子会社の上場しても、子会社の時価総額が、そのまま親会社の株価、時価総額に反映しないことはよくあるで、私は過度な期待をしないようにしています。

※8月31日の為替ルートである1ウォン=0.095円で円換算
※なお上記の数字は、億単位の表記は1億円未満はすべて切り捨てた数字です。

【バリュー株、低PBR株に興味のある方へ】

 

 

 

タグ #ダブルスコープ #W-SCOPE #ダブル・スコープ #GMB #GMB

銘柄 7214 6619

以 上

W-SCOPEへの興味から現代自動車グループを調べてみた

現代自動車Hyundai Motor ヒョンデモーター)の歴史や将来性などを紹介しているブログ記事です。ダブルスコープへの興味から韓国の四大財閥の一つ現代自動車財閥について調べたみた内容です。

現代自動車は、設立1967年、現代財閥から独立2000年、会長が50歳と非常に若い会社です。

 ▼目次

はじめに

 

 で伝えていましたが、

現代自動車は、グループ化した起亜気動車と合わせるとは、 生産台数で2020年で世界5位719万台の企業です。EV(電気自動車)の2020年生産台数も、起亜自動車と合わせると、15万6千台となり、世界6位となり、リチウムイオンバッテリーの需要を大きくEVにも注力しており、その動向も注目です。

 

現代自動車は起亜自動車の株式33%程度保有しており、日本でいうと日産と三菱自動車の関係が現代自動車と起亜自動車の関係が近いです。

規模的には、現代自動車だけだと、日産自動車と同程度、世界10位クラス、グループの起亜自動車(三菱自動車の倍以上の規模)を加えるとホンダ(本田技研工業)と同程度の規模で、世界5位クラスとなります。
EV生産台数の日本企業のトップは6万2千台で日産が14位である、トヨタが5万5千台で17位です。日本企業がEV進出が遅れているのは生産台数から見ると、事実です。

 

現代自動車は、 韓国経済、世界の自動車業界、EV業界やEV用リチウムイオンバッテリーの行方を知る上で忘れてはいけないキープレーヤだと思いますので、前回のブログについて調べた歴史などを記載しています。

 

韓国の財閥の資産総額の規模では、

韓国財閥ランキング(2019年10月1日付)

韓国公正取引委員会発表資料
1位 サムスン 415兆ウォン
2位 現代自動車 224兆ウォン
3位 SK 218兆ウォン
4位 LG 130兆ウォン
となっていますが、ランキングの順位と関係なく、
今回は最後に現代自動車を説明します。

 創業者でなく、二代目(創業者の次男)、三代目(創業者の孫)の実績について確認し、その歴史と将来性を考察したいと思います。

 

 

 

 

現代財閥の創業者

現代自動車グループは、2000年に現代(ヒュンダイ)グループから分離独立して誕生した財閥です。

 

ヒュンダイ財閥の創設者は、鄭 周永(チョン・ジュヨン、1915年11月25日 – 2001年3月21日)です。鄭 周永(チョン・ジュヨン)は、1915年、江原道通川郡松田面峨山里(現 北朝鮮)の貧しい農家に生まれたそうです。

 

1930年、松田(ソンチョン)小学校を卒業し、これが最終学歴です。
サムスンの創業者が大地主の子で、日本の早稲田大学に留学していており、そういった恵まれた境遇と対比して、貧しい農家出身で小学校卒業の鄭 周永(チョン・ジュヨン)は、国民的人気もあったそうです。
しかし、当時は小学校教育の完全義務化はなく、学校の就学率は約4%(1920年 4% 1935年 20% 1943年 60%)であったため、当時の平均より豊かな農家だったかもしれないし、小学校卒業は誇れる学歴だったのかもしれません。

 

1934年、ソウルの米屋に就職し、1938年に京城の新堂洞で米穀商・京一商会を開業しましたが、翌年米が配給制になったため、米屋を廃業して自動車部品修理業を始めています。

独立後の1946年ソウルで現代自動車工業社(修理業)、翌年、現代土建社(後、現代建設)を開業し、朝鮮戦争時には米軍の建設工事を受注しています。

朴正煕政権下で軍事基地、ダム、京釜高速道路、原子力発電所建設などの大規模プロジェクトを手がけ、1972年には韓国で初めて造船業に進出し、蔚山に現代造船所(後、現代重工業)を建設しています。

財閥の中核になったのは、現代建設で、米軍の軍需工事、韓国の公共工事、中東の建設事業など、公共工事で積極的に安値でも受注して、実績をつくって、会社を大きくしています。なお、1946年ソウルで現代自動車工業社(修理業)は、建設工事の運転資金確保といった目的で1950年代に売却しており、現在、現代自動車と直接のつながりはありません。

1992年には統一国民党を創設して、同年の大統領選挙に出馬しています。この選挙では金泳三(民主自由党)が当選しています。

1998年10月に3度目の訪朝をして金正日と会談し、金正日から直接金剛山観光ツアーの許可を得て、金剛山観光事業も着手しています。

2000年6月の北朝鮮訪問後に鄭周永は体調を崩して長期入院し、2001年3月21日肺炎による急性呼吸不全のためソウル中央病院で死去しました。

 

鄭 周永(チョン・ジュヨン)の実績を見ると、公共工事など国家事業に積極的に関与していたことや晩年の大統領選挙出馬、北朝鮮事業の開始など、愛郷心、公共心や責任感が強かった人のような印象です。

 

 

現代自動車財閥の独立(2代目)

 現代自動車は、1967年に現代財閥現代グループ)創業者の鄭 周永(チョン・ジュヨン)が創業者です。設立直後は米国のフォードの、1970年代は、三菱自動車の技術供与を受けていますが、1980年には海外輸出も開始し、1990年代には独自技術での乗用車の開発も可能になり、アメリカ、インド、中国、ロシアなど海外市場で一定のシェアを確保する会社となりました。

 

創業者の次男 鄭夢九(チョン・モング、1938年3月19日 – )は、2000年、鄭周永五男の鄭夢憲と現代財閥の後継者をめぐって激しく争います。

王子の乱と言われたこの抗争に敗北し現代財閥の後継者は鄭夢憲となり、鄭夢九は、財閥の中で、アメリカのリコール問題などで経営不振に陥いっていた現代自動車を押し付けれれた格好と言われます。

その後、鄭夢九は現代自動車を率いて現代財閥から独立に成功します。

その後、現代-起亜自動車グループを発展させることに成功し、現代財閥の源流の財閥、企業グループの中でも、現代自動車は、最大規模の財閥、企業グループとなっています。

現代自動車と起亜自動車を世界第5位の自動車メーカーグループに短期間で発展させた経営手腕は高く評価されているようで、米国スタンフォードビジネススクールMBA必須の講義課題として採用されてます。

2012年、ハーバード・ビジネス・レビューはチョン・モンクーを世界のトップ100の最高経営責任者にも選んでいます。

 

現代自動車財閥の承継(3代目)

現代自動車の現在の会長は、鄭 義宣(チョン・ウィソン ・1970年10月18日生まれ・50歳)です。

現代自動車グループ前会長鄭夢九は初代会長で現名誉会長のチョン・モンクーの長男(唯一の男子で、3人の姉がいます。)です。


1999年に現代自動車の常務取締役に就任し、2009年には現代自動車グループの副会長に就任2020年10月14日、父親の後を継いで、49歳で現代自動車グループの会長に就任 しています。

 

日本のトヨタ自動車の社長CEO 豊田 章男(とよだ あきお、1956年5月3日 65歳 )氏と比べると、15歳も若いです。豊田 章男がトヨタ自動車の社長に就任したのが2009年で 豊田 章男が53歳の時ですので、49歳で自動車会社のトップになったのは異例の若さかも知れません。

 

 

現代自動車財閥についての印象(将来性など)


自動車産業が主体の財閥といういことで、日本のトヨタ自動車のような存在かなと思いました。

ただ、設立された年は1967年とうことで、日本のどの自動車メーカーより新しい若い会社です。また、現代財閥から独立したのが2000年で20年しか歴史がないので、そいう意味でも、非常に若い財閥、会社といえます。

そのトップのまだ鄭 義宣(チョン・ウィソン)も若くして、会長に就任しました。

非常に若さあふれる野性味のある会社(1980年ぐらいのホンダのような会社)かもしれません。

豊田自動織機からトヨタ自動車が、富士電機から富士通富士通からファナックが発展したように、現代自動車の今後も楽しみです。

 

電気自動車(EV)にも注力していること、インド、中国、ロシアなど新興国市場で強いこと(以下のリンク記事参考)、製造コストに優れていることから、今後も成長を続ければ、トヨタ自動車を超え、世界1位の自動車メーカーになる可能性もあります。少なくとも、成長余地がある新興市場で強いことから、VWトヨタ自動車と並ぶ世界1位の自動車グループになる可能性は高いと私は考えています。

 

 

 

 

日本では、2度の日本国内での販売が失敗し、撤退するなど、余りイメージがよくないですが、家電やPC、スマホなどIT機器で、韓国や中国企業のブランド製品が多くの日本人に受け入れられたように、電気自動車(EV)の時代になれば、多くの人に受け入れられ、日本国内の主要な輸入車ブランドとなるかもしれません。

 

日本での販売の失敗の原因は、軽自動車という日本国内でしか製造流通されないであろう特殊な規格の存在もあるでしょう。エントリーカー、低価格な乗用車、小型の乗用車として圧倒的に軽自動車が強いので、ヒュンデ(ヒュンダイ)のような低価格を武器にする自動車は、戦いずらいのかと思います。

 

電気自動車時代になって、軽自動車が外国企業も比較的参入したい規格(海外でも同じような規格で販売できる規格)となり、ヒュンデ(ヒュンダイ)もそのような自動車が開発、販売できれれば、日本でも一定のシェアを確保できる可能性が高いと考えています。

 

参考書籍の紹介

このブログで読んでいただいた方が興味を持ちそうな本を紹介します。

 

 

 

アマゾンレビューより:タイトルは挑発的だが、客観的な内容で、新書としては内容が濃い。2012年10月7日付
著者は韓国の大企業だけではなく、サプライヤー、日本の中小企業、サプライヤーなどからのヒアリングも行ったり、実例を挙げて、日韓両国の製造業の競争力を比較している。

特に「その国の製造業の実力は中小企業を見ればわかる」という視点からの考察は全く正しい。

その視点から、サプライヤーや中小企業に視点を当てた調査は興味深い。と言うのも、従来、韓国企業は部品や生産財を日本から輸入しており、それが韓国経済のウィークポイントと言われてきたからである。ところが、日韓の差は縮小してきていると言う現場(日本の中小企業やメーカー)の声をきちんと取り上げており、ビジネスフレンドリーな韓国とそうではない日本の違い(中小企業向けの工業団地の違いなど)をいろいろと挙げている。

一方で、韓国企業礼讃一辺倒ではない。大企業とサプライヤーの中小企業の賃金格差、正規・非正規社員の格差、あるいは激しい競争社会のもたらす弊害にも触れている。
その意味では客観的であり、新書としても内容が濃い。日韓の製造業の比較考察の入門書としてはバランスのとれた本である。

 

 

 

 

 

 

 

銘柄メモ ダブル・スコープ6619 トヨタ自動車7203 日産7201、三菱自動車7211、ホンダ7267

タグメモ  ダブル・スコープ ダブルスコープ WSCOPE 崔元根 W-SCOPE ヒュンダイ 現代自動車 HyundaiMotor


 

マストアセット『投資は楽な仕事じゃない』W-SCOPEの筆頭株主

 2021年8月27日付の大量保有報告書で、今まで筆頭株主だったW-SCOPE 崔元根社長の持ち株比率(9.01%)を超えて、筆頭株主になったMust Asset Management Inc(マストアセット)というファンドの投資手法、そのダブルスコープへの投資理由、取得株価などを紹介するブログです。

 

Must Asset Management Inc(マストアセットマネジメントインク)は『投資には、持続可能な不労所得はない』をモットーに掲げるプライベートファンドです。

 

プライベートファンドは、私募ファンドともいい、公募されていない、証券会社などのネットや店頭で販売されておらず、特定のごく少数の投資家に対してしか販売しないファンドです。


ハイリスクハイリターンの投資を得意とするような印象がありますが、年金運用をする機関投資家も顧客とすることもあり、一概には、ハイリスクハイリターンとも呼べないようです。

 

ダブル・スコープの創業者で筆頭株主の現社長が、保有株を一株も売却しない理由 - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

タイヨウ系ファンドがダブル・スコープ投資やめたってよ - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

といったブログ記事で、大株主(株主構成)からダブル・スコープの投資を考察していましたが、その続きです。

 

大量保有報告書から知るマストアセット


Must Asset Management Inc(以下マストアセットと略)がどんな会社か、
まずは、大量保有報告書から確認できる内容を紹介します。

 

大量保有報告書とは、金融商品取引法に基づき、上場会社の株券等や投資証券等を5%を超えて保有した場合に大量保有開示制度に基づいて内閣総理大臣金融庁)に提出が義務付けられる法定書類のこと。5%ルール報告書とも呼ばれる。
大量保有報告書を提出した後、株券等保有割合が1%以上増減した場合や、その株式を担保に差し入れるなどの事由が発生した場合、保有目的が変更となった場合その他の大量保有報告書に記載すべき重要な事項の変更が生じた場合には、5営業日以内に変更報告書を提出しなければなりません。

今回は、株券等保有割合が1%以上増えたことによる変更報告書となります。

過去の報告書を見ると、

  • 2020年11月11日 0→5.16%
  • 2020年11月19日 5.16→6.28%
  • 2021年3月26日 6.28→8.1%
  • 2021年8月27日 8.1→9.1%(保有株式4,957,900株)と

と2020年11月以降から、投資額を増やして保有割合を増やしています。 

 

マスト・アセット・マネジメント・インクのダブル・スコープに係る変更報告書 (増加) 2021年08月30日提出 - 投資関係がわかる「有報速報」

↑の最新の2021年8月27日付の大量保有報告書より

住所又は本店所在地:大韓民国ソウル特別市江南区彦州路30街39、3階(道谷洞、リンスクエア)(3F, Lynn Square, 39, Eonju-ro 30-gil, Gangnam-gu, Seoul, Korea)

設立年月日:平成27年(2015年)9月4日

代表者氏名:ドゥヨン・キム(Dooyong Kim)

代表者役職:CEO

保有目的:純投資

 

本株式は、当社が無限責任社員となっている以下の6つのファンドで保有しております。
ザ・ファースト・マスト・プライベート・ファンド(The First MUST Private Fund)966,796株保有

ザ・セカンド・マスト・プライベート・ファンド(The Second MUST Private Fund)1,488,134株保有

ザ・サード・マスト・プライベート・ファンド(The Third MUST Private Fund)816,409株保有

ザ・フォース・マスト・プライベート・ファンド(The Fourth MUST Private Fund)911,621株保有

ザ・フィフス・マスト・プライベート・ファンド(The Fifth MUST Private Fund)428,045株保有

ザ・シックスス・マスト・プライベート・ファンド(The Sixth MUST Private Fund)346,895株保有

 

取得資金合計(千円) 3,997,188 

といったことが知れます。ソウルが拠点の設立2015年と歴史が比較的浅いプライベートファンドといえそうです。

また、複数のファンドで積極的に投資していることがわかります。

約40億円で4,957,900株取得しており、一株当たりの平均は約806円で取得しています。

投資目的は純投資、つまり、純粋な投資で、安く買って高く売る、もしくは安く買って高い配当を得るのが目的です。

マストアセットは、806円の株価は安いと思い、ダブルスコープに投資したのです。


■ホームページから知るマストアセット

http://www.mustinvestment.com/investment

↑のマストアセットのホームページから知れた内容で気になった点を紹介します。

Team Motto
In investment, there is no sustainable unearned income.

チームのモットー
投資では、持続可能な不労所得はありません。

 

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マストアセットのホームページより

なんかっこいいですね。日本語でいうと、
『投資は楽な仕事じゃないよ。』という感じでしょうか。

 

マネジメント、リサーチチームの学歴や職歴は以下の通り、紹介されていました。
韓国トップの大学、ソウル大学の出身者が多く、建築工学科、生物システム工学研究科、美術学部、宇宙学科出身者など、出身の学部、学科がバラエティーに富んでいるという印象です。

 

マネジメント
キム、ドゥーヨン。最高経営責任者
学歴 :ソウル国立大学建築・建築工学科卒業。
職歴 :Must Asset Management Inc.(2006年4月〜現在)。

チョン、キホン。投資チームマネージャー/リサーチ責任者
学歴 :ソウル国立大学経営学経営学研究科大学院。
職歴 :Must Asset Management Inc.(2009年6月〜現在)。

リサーチチーム

カン、ドンヒョブ チームマネージャー
学歴 :ソウル国立大学生物システム工学研究科。
職歴 :Must Asset Management Inc.(2014年1月〜現在)。

キム・ミンジ 副チームマネージャー
学歴 :ソウル国立大学消費者科学部卒業。
職歴 :シンハンインベストメント株式会社半導体アナリスト研究センター(2013年12月〜2016年12月)。
Must Asset Management Inc.(2017年1月〜現在)。

イ・ジンアン マネジャー
学歴 :ソウル国立大学経済学部卒業。
職歴 :新韓投資株式会社リサーチセンター(2016年2月〜2017年6月)。Must Asset Management Inc.(2017年6月〜現在)。

キム・ミンジ マネジャー
学歴 :ソウル国立大学美術学部卒業。
職歴 :BNPパリバ(2014年1月〜2014年6月)。韓国バリューアセット(2014年12月〜2017年11月)。Must Asset Management Inc.(2017年12月〜現在)。

リー・ソーミョン マネジャー
学歴 :ソウル国立大学教養学部コンピュータサイエンス/経済学)卒業。
職歴 :Must Asset Management Inc.(2018年1月〜現在)。

パク・ジョンファン マネジャー
学歴 :ソウル国立大学経営学経営学研究科大学院。職歴 :Must Asset Management Inc.(2018年8月〜現在)。

イ・イジョン マネジャー
学歴 :カリフォルニア大学バークレー校経済学専攻文学部
卒業、ソウル国立大学財務学専攻経営学修士
職歴 :韓国開発研究所(2014年3月〜2015年9月)。
韓国翻訳研究所(2018
年2月〜2018年12月)Must Asset Management Inc.(2019年11月〜現在)。
ユジン マネジャー
学歴 :慶熙大学貿易学部卒業。職歴 :Must Asset Management Inc.(2021年3月〜現在)。

チャン、スジン マネジャー
学歴 :ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)経営学部経営情報管理大学院職歴 :Must Asset Management Inc.(2021年3月〜現在)。

チョン、ジェウ マネジャー
学歴 :ソウル国立大学自然科学部物理天文学専攻(物理プログラム専攻)卒業。
ソウル国立大学自然科学部物理学・宇宙学科(物理学専攻)物理学修士。職歴 :カカオ株式会社、技術戦略室(2020年3月〜2021年6月)。
Must Asset Management Inc.(2021年7月〜現在)。

 

■ニュースから知るマストアセット

▼ダブルスコープに投資した理由など

https://www.edaily.co.kr/news/read?newsId=03316086628921984&mediaCodeNo=257

↑は『マストアセット、ゲームストップ株でジャックポット?』という見出しの2021年01月27日付の記事です。


なお、ジャックポット(Jackpot)とはカジノの スロット・マシン などのゲームで、一回の賭け金に対して、数百倍の配当を一度に得るような 大当たり を指す言葉です

ここでゲームストップへの投資で大きな収益を上げたマストアセットを紹介しています。

バリュー投資を標榜するマストアセットは、ゲームストップの徹底的なリサーチが、高い成果の理由と答えた。

マストアセットは、2006年マスト投資アドバイスとして設立され、2016年、プロ私募運用会社に転換した。

運用資産(AUM・金融投資協会出所)は、6045億ウォンで、規模は小さい方だが、知る人ぞ知るファンドとして、市場での評価が高い。徹底したリサーチを通じて低評価企業の復活が見えるところに投資して収益を出すのが特徴である。

 とマストアセットが紹介されています。

市場で評価の低い会社の株を安値で投資する逆バリ投資が得意な投資ファンドのようです。

 

キム代表はインタビューで、徹底したリサーチに基づいてゲームストップに投資したと強調した。

注目すべきは、マストアセットがゲームストップでいくつかの可能性を発見したことだ。キム代表は「ゲームストップは非常に忠実な顧客層(有料会費を出すメンバーのみ560万人)があり、既存の店を活用して韓国のPC部屋のようにゲームをすることができるソーシャルハブ(Social-hub)に店を改造していく興味深い戦略も実施していた」とし「何よりもプレイステーション5やXボックスシリーズXが発売され、新しいコンソールサイクルが戻ってくることが大きなビジネスの勢いになると判断し、経営陣もEコマース戦略を積極的に広げていったことが肯定だった」と強調した。

このような確信があったからこそマストアセットは、ゲームストップの社債も安価に投資し、ここでも大きな利益を上げたという説明だ。

キム代表は「ゲームストップは、北米最大のゲーム小売だが、Eコマースの拡大やゲームのデジタル化の中で劣るメーカーとして発表された"としながら"私たちは、2017年からの調査をしたところ、すればするほど、この会社が持っている潜在的な無形資産が大きな価値を持つようになると判断の下に投資したのが、今の良い結果につながったようだ」と話した。

個人投資家の大量買いにより空売り投資家がショートスクイーズ(強制決済)に追い込まれたことも重要な要因である。マスト運用もショートスクイーズを念頭におくことはしたが、ショートスクイーズだけに注目した投資ではないことも強調した。

 

ということで、ロビンフッターと言われる個人投資家マネーゲームとなったゲームストップ株で儲けたファンドということで、なんだか怪しげなファンドかと思ったら、非常に堅実な投資手法を実施している堅実なファンドのようです。

 

マストアセットは、ゲームストップの他にも、いくつかの海外の企業に投資している。現在、日本のダブルスコープ(W-SCOPE)、アメリカのカレー(Kaleyra)について、投資し、5%以上の大量保有報告もしている。

キム代表は「国内ではSKアイテクノロジー(SKIET)が上場を控えるなど、類似企業のバリュエーションの評価が良い反面、日本はまだ分離膜などの素材事業に対する理解度が韓国に比べて低く、著しく低く評価されていると判断してダブルスコープに投資した」とし「カレーとの場合ツイルリー(Twilio)の後発だが、投資を通じて育てる一方、インドなどの新興市場での優れた成果を出していると考えて投資した」と明らかにした。

 

とダブルスコープへの投資、その投資している理由を紹介しています。

なお、カレー(Kaleyra)、インドなどの新興市場とありますが、カレー(Kaleyra)とカレーライスのカレーは関係なく、カレー(Kaleyra)は、SNSやチャットツール、ビデオ会議システムなど提供するIT企業です。

 

▼投機でなく投資

https://www.sedaily.com/NewsVIew/22HFK1TCK1

2021年1月28日付の 『ゲームストップ330万株投資、マストアセット、急騰前全量売却···ジャックポット前に逃げる』 といったタイトルの記事です。

 

マストアセットは上場株式を専門に投資する私募専門運用会社である。運用成績が良いと資産家の間の口コミで人気を集めた。最低投資金額が10億ウォンであるほど敷居が高いところでもある。 

 

最高投資金額でなく、最低、最低投資金額が10億ウォン 日本円でいう1億円ですから、機関投資家や超富裕層を顧客にしたビジネスをしていることがわかります。

 

実際に国内外の株式を編入するマストアセットの私募ファンドの場合、1ヶ月の間、10%台、3ヶ月間30%台後半、6ヶ月間60%台の高収益を出したことが分かった。ファンドがかなり良好な収益を出したにもかかわずファンドの投資者は、物足りなさを表しているという話だ。

 

欲を言えば切りがないという話ですね。こういう話を聞くと、バブルの兆候を感じますが。。

しかし、残念ながら、最近の株価が急騰する前、今年の初めまで全量処分したことが分かった。マストアセット関係者は「最近の株価は、イベント性に優れてい今日と本格的な投資家が投資することができる線を越えた」と述べた。株価が価値に比べて安ければ買い付けて待っ適正水準以上に達したときに売却する「投機でなく投資」をすると認可された運用会社としては常識的な判断であった。

 
「投機でなく投資」という言葉に目につきましたが、やはり堅実な投資がモットーなんですね。

 

投資ファンド投資手法などについて詳しく知りたい人へ

海外の投資ファンド機関投資家の投資手法、投資先を知って、自分の投資成績を上げたい人のための本をいくつか紹介します。

 

日本人は投資を知らなさすぎる。投資と投機は違う。投資は危険なものではないし、いかがわしいものでもない。資本主義の健全な形態である。投資が盛んになり、優良企業にお金が集まるようになれば、日本の景気もよくなるはずだ。
農林中金バリューインベストメンツで抜群の実績を上げるCIOが、本来の投資のあり方とその哲学、長期投資のコツ、優良企業の見極め方などを、歴史的な背景や実例を交えながらわかりやすく解説する。

 

 

株式市場の市況解説では、「外国人が買い越し」「外国人が強気」といった分析がいの一番に語られるなど、日本の株式市場の上げ下げと外国人投資家の動向は非常に深く関連しています。
また、個人投資家の多くは「外国人投資家はうまく儲けている」というコンプレックスを持っているため、外国人投資家モノは投資本では定番の売れ筋テーマとなっています。

☆本書はみずほ証券のチーフストラテジスト(外国運用機関へのセールス担当)として日々、そうした外国人投資家と接し、内情をよく知っている著者が、
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以上です。
誤字脱字すいません。

 

 

W-SCOPEへの興味からSKグループの創業者、二代目、三代目について調べてみた(SKのKは日本のとある都市名から)

ダブルスコープへの興味から韓国の四大財閥について調べてみようと思いました。

今回はSKの歴史、SKの創業者、二代目、三代目について調べてみた内容を紹介します。

SKのKは京都から由来するかもしれないという話は意外ですね。

 

 ▼目次

はじめに

 

 
で伝えていましたが、

 

SKグループのSKイノベーションは、リチウムイオンバッテリー(電池)の大手で、SKイーアイテクノロジーのセパレーター事業が主力で、ダブル・スコープの競合となる会社です。

 

イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビー氏は
「12・13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びる!」という言葉を残したと言われます(出展は不明)。
ここでいう神話とは、民族の起源について古くから伝承された話のことだと思いますが、企業を知る上で、その神話といえるその創業者、社名の由来など創業時の話を知ることは有益でしょう。

 
そこで、サムスンとLGに続いて、SKの創業、その後の歴史についても調べてみました。

 

韓国の財閥の資産総額の規模では、

韓国財閥ランキング(2019年10月1日付)

韓国公正取引委員会発表資料
1位 サムスン 415兆ウォン
2位 現代自動車 224兆ウォン
3位 SK 218兆ウォン
4位 LG 130兆ウォン
となっていますが、ランキングの順位と関係なく、
今回はSKを説明します。

 調べていくうちに創業者でなく、二代目(創業者の弟)、三代目(創業者の甥)の実績などにつていも確認できたので紹介します。

 

SKグループについては

ダブル・スコープの競合 SKイノベーションとは- 『国策に売りなし』か『国策に売られるか』- - 令和の未来カエルのブログ

の記事で、SKイノベーションリチウムイオンバッテリーの大手)を

SKアイイーテクノロジー(SKIET)の時価総額が高すぎるのか、ダブル・スコープは安すぎるのか - 令和の未来カエルのブログ

のSKアイイーテクノロジー(セパレーターの大手)を紹介しています。 

 

SKの創業者

 SKの創業者は日本ではあまり知られていない方ですが、崔鍾建(チェ・ジョンゴン)という方です。彼は1926年1月9日に京畿道の水原(現在はサムスン企業城下町として有名でソウル近郊の都市)に生まれました。

 公立の実務教育を主眼とした京城公立職業学校機械科(ソウル科学技術大学 機械学科)で繊維機械を学び、1944年に韓国の水原に拠点を持つ「鮮京織物株式会社」に綿の生地を製造する機械技術者として就職します。

 この「鮮京織物株式会社」は、鮮は朝鮮を、京は京都を由来した可能性があり、朝鮮総督府時代の京畿道の水原市で日本資本として創業して織物を内地から輸入し満洲に織物輸出を行っていた「鮮満綢緞」と日本の「京都織物」という会社が合弁1939年に設立された会社です。

 もちろん、朝鮮の京(みやこ)といった意味もあったかと思いますが、合弁会社の出資者の会社名が、合弁会社の場合、出資者(親会社)の名前をそれぞれ取ることが多いため、「鮮京織物」と「京都織物」という会社名からそれぞれ一字を取ったと考えるのが自然でしょう。

 SKの会社名は、鮮京織物の鮮京(ソンギョン、朝: 선경、英: SUNKYONG)に由来します。 

 

その後、日本の敗戦、日本人経営者の内地引き揚げと現地残留資産の放棄後、朝鮮戦争を経た1953年当時、鮮京織物の製造部長だった崔鍾建が、設立間もない大韓民国政府より工場設備一切の払い下げを受け、1956年に株式会社化しました。

その後は紡績・繊維業に事業の主力を置く会社として発展しました。

 

崔鍾建(チェ・ジョンゴン)_ニューヨークで1958年撮影

崔鍾建(チェ・ジョンゴン)_ニューヨークで1958年撮影

上の写真はSKの創業者崔鍾建(チェ・ジョンゴン)が、32歳の頃、アメリカのニューヨークの出張時に撮影されたとされる写真です。180cmという長身だったそうで、スタイルがいいですね。

残念ですが、1973年11月15日に肺癌で 47歳の若さで亡くなります。

 

二代目(創業者の弟)

崔鍾建(チェ・ジョンゴン)の弟 崔鍾賢(チェジョンヒョン、1929年 11月21日〜1998年 8月26日68歳)が、SKグループ会長となります。

 

崔鍾賢(チェジョンヒョン)は、1950年にソウル大学農業機械学科に入学し、米国に留学し、その後1956年にウィスコンシン大学を卒業してシカゴ大学で経済学の修士課程を終えていますので、当時の世代としては、崔鍾賢(チェジョンヒョン)は超インテリで、たたき上げの経営者が多い韓国では珍しかったのではないでしょうか。

 

SKグループの二代目崔鍾賢(チェジョンヒョン)は、韓国で3位の財閥まで発展させたように、実績から見るとかなり有能だったようですが、主に大規模な国営企業の買収で事業拡大させます。

 

〇1980年に国営企業の大韓石油公社(略称:油公、ユゴン、유공、現SKイノベーション)の払い下げを受ける。

 

〇1994年には同じく国営の韓国移動通信の払い下げを受けて「SKテレコム」に改称。同社を韓国の携帯電話業界の最大手にまで成長させ、石油部門と並ぶグループの事業の柱を形成する。

 

三代目(創業者の甥)

SKグループの二代目 崔鍾賢(チェジョンヒョン)も68歳と若くしてなくなります。

 

後を継いだのは、二代目 崔鍾賢(チェジョンヒョン)の長男で、創業者から見ると甥にあたる 崔泰源(チェテウォン 出生 1960年12月3日 現在60歳)です。38歳でSKグループの会長に就任します。

 

〇2012年に半導体製造会社ハイニックス半導体を買収し、SKハイニックスとした。

 

〇2015年には韓国の産業用ガスメーカーのOCIマテリアルズを約510億円で買収した。2

 

〇2019年には主力事業である石油化学事業が石油を必要としない電気自動車の台頭で危機感を感じ、SKグループ系列の化学メーカーであるSKCは2019年8月、主力の化学部門を分離してSKC PICを立ち上げた後、この会社の株式49%を売却して、電気自動車バッテリー中核素材メーカーのKCFTを買収するという、化学部門を売却した資金でバッテリー事業に進出した。

 

〇2019年には、別の系列会社であるSK総合化学も、新たな収益事業を探るために、同月15日にフランスの石油化学メーカー・アルケマの高性能ポリマー事業を3億3500万ユーロ(約400億円)で買収した。

 

と3代目の崔泰源(チェテウォン)も、企業の大型買収により、半導体リチウムイオンバッテリーなどに順調に事業を発展させます。

 

創業当時の話やその後の歴史を見ると国営企業の買収も含めて、大規模な企業買収で事業を拡大させた会社であるといった印象を持ちました。

  

参考書籍の紹介

このブログで読んでいただいた方が興味を持ちそうな本を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

銘柄メモ ダブル・スコープ6619 東レ3042 旭化成3407 住友化学4005 帝人3401 宇部興産4208 パナソニック6752 TDK6762

タグメモ  ダブル・スコープ ダブルスコープ WSCOPE 崔元根 W-SCOPE
W-SCOPE Corporation ダブル・スコープ株式会社 

 

W-SCOPEへの興味からサムスンとLGの創業について調べてみた

W-SCOPEへの興味から韓国の四大財閥について調べてみようと思いました。

まずはサムスンとLGの創業(創業時の歴史など)について紹介します。

 

 ▼目次

はじめに

で伝えていましたが、ダブルスコープの主要販売先が、LG財閥のLG化学からサムスン財閥のサムソンSDIに変わった話をしました。

ダブル・スコープの動向を知るためにも韓国4大財閥 サムスングループ、現代自動車グループ、SKグループ、LGグループについて勉強しようと思いました。
財閥という表現か、企業グループという表現が適当か迷いましたが、韓国の場合、家族、一族での株式の保有により、企業グループの支配権を維持しているようなので、財閥という表現が適当と思い、ここではそう表現しています。

 

SKグループのSKイノベーションは、リチウムイオンバッテリー(電池)の大手で、SKイーアイテクノロジーのセパレーター事業が主力で、ダブル・スコープの競合となる会社です。

現代自動車は、グループ化した起亜気動車と合わせるとは、 生産台数で2020年で世界5位719万台の企業です。EV(電気自動車)の2020年生産台数も、起亜自動車と合わせると、15万6千台となり、世界6位となり、リチウムイオンバッテリーの需要を大きくEVにも注力しており、その動向も注目です。
EV生産台数の日本企業のトップは6万2千台で日産が14位である、トヨタが5万5千台で17位です。日本企業がEV進出が遅れているのは生産台数から見ると、事実です。

現代自動車は起亜自動車の株式33%程度保有しており、日本でいうと日産と三菱自動車の関係が現代自動車と起亜自動車の関係が近いです。

 

イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビー氏は
「12・13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びる!」という言葉を残したと言われます(出展は不明)。
ここでいう神話とは、民族の起源について古くから伝承された話のことだと思いますが、企業を知る上で、その神話といえるその創業者、社名の由来など創業時の話を知ることは有益でしょう。

 

 


そこで創業についてまず調べてみました。

韓国の財閥の資産総額の規模では、

韓国財閥ランキング(2019年10月1日付)

韓国公正取引委員会発表資料
1位 サムスン 415兆ウォン
2位 現代自動車 224兆ウォン
3位 SK 218兆ウォン
4位 LG 130兆ウォン
となっていますが、ランキングの順位と関係なく、
今回はダブル・スコープと関係が深いサムスンとLGを紹介します。

 

サムスンの創業


李 秉喆(イ・ビョンチョル、慶尚南道の大地主 李纘雨の次男として誕生、1910年2月12日 - 1987年11月19日 )が早稲田大学中退後、1938年3月1日に大邱で設立した三星商会が今日のサムスングループの創業と言われてます。干物、地元産の食料品や麺などを扱っていた食品商社のような事業をしていたそうです。

1947年に本社をソウルに移転し、1948年には三星物産公司(現在のサムスン物産)が設立され、1953年に釜山で第一製糖(現在のCJ第一製糖、サムスングループから分離)を設立。1954年に大邱で第一毛織(サムスンSDIの前身)を設立、国内で最大の羊毛工場を建設しています。ウール製品などの繊維事業や製糖などの食料品事業から発展します。


現在、サムスン電子副会長、サムスングループの経営トップは李在鎔(イ・ジェヨン、1968年6月23日 - )ですが、サムスングループ創業者李秉喆の孫にあたります。

サムソンの創業者李 秉喆(イ・ビョンチョル)の三男
現サムソントップの李在鎔(イ・ジェヨン)の父親が
サムソン電子を発展させた李 健煕(イ・ゴンヒ、1942年1月9日 - 2020年10月25日 )です。

創業者の李 秉喆(イ・ビョンチョル)は早稲田大学を中退していますが、李 健煕(イ・ゴンヒ)は、早稲田大学を1965年に卒業したが、早稲田大学出身で時価総額トップの企業経営者といわれてます。長男で後継者の 李在鎔は韓国トップのソウル大学出身ですが、慶應義塾大学大学院で経営管理研究科修士課程修了という経歴も持っています。こんな話を聞くと、日本人なら少し親近感を感じる韓国の財閥です。

 

創業者の 李秉喆 の自叙伝による、「三星」は、大きさ、多さ、強さを象徴し韓国人が一番好きな数字「三」と明るさ、高さ、永遠を意味する「星」を組み合わせて作ったとのことです創業当時は日本統治時代であることもあり日本語の訓読みの「みつぼし」「みつぼししょうかい」でだったそうです。

 

創業時の話から、衣食住全般が不足した当時の状況で、一番需要が高かった分野である砂糖と服地を生産する企業として、第一製糖と第一毛織を設立するなど、需要が高い成長が見込める分野に進出するのが得意な財閥という印象です。

 

サムスンについては、 

1年の休日は1日だけ!激務のサムスン電子で鍛えられた社長 崔 元根氏が率いるダブル・スコープは第二のサムソン電子になれるのか - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

のブログ記事の読んでいただけると嬉しいです。

 

LGの創業


LGは祖業は釜山の小さな化粧品工場です。1947年1月に釜山で設立されたLuckyChemical Co.、Ltd(ラッキー化学、現在のLG化学)で、韓国初の国産化粧品「ラッキークリーム」を生産しました。歯磨き粉、歯ブラシ、プラスチック製ヘアブラシなど国産化し、化粧品事業から石油化学事業に1950年代は発展しました。

 

1952年:LuckyChemical Co.、Ltd。が韓国初の射出成形機(プラスチックなどの合成樹脂の加工で利用する工作機械)を製造

1956年:LuckyChemical Co.、Ltd。は韓国で最初のPVCパイプを製造しています。PVCはポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride、PVC)の意味である

1957年:LuckyChemical Co.、Ltd。がビニール床材を開発

といったように化学製品を国産化して会社を大きくしたのが1950年代でした。

 

1958年に設立されたゴールドスター株式会社(金星社、現LGElectronics)を中心に、
1960年代は、ラジオ、テレビ
1970年代は、電話交換機、電圧計、冷蔵庫、エアコンなど電気製品の国産化、輸出に成功し、事業を拡大させました。

1980年以降は、電気製品や化学事業にともに事業を拡大し、半導体や液晶事業にも進出します。
半導体事業は、現代電子産業(現在SKハイニックス)に吸収されましたが、液晶モニターは世界シェア1位です。

1995年に、グループ名をラッキーゴールドスターからその略にLGに変更しました。
LGエレクトロニクスの前身である株式会社金星社(GOLDSTAR)と総合化学メーカーの株式会社ラッキー(現在のLG化学)が、1995年に経営統合して誕生したブランドです。

今でもLGグループの二本柱は、LG ケミカルとLG エレクトロニクスです。

 

創業者は具 仁會(クー・イネ1906年8月26日から1969年12月31日)です。

1931年7月、慶尚南道晉陽郡智水面(キョンサンナムド・ジンヤングン・ジスミョン)で消費者共同組合の仕事をしていた24歳の青年が、慶尚南道晉州市(チンジュシ)の中央(チュンアン)市場で呉服店を開いた。主に絹を販売していた青年は、隣の商店に出入りする女性から、いわゆる「顧客の声」に耳を傾け始めた。
「夏に、絹製の服をまとっていたら暑くて我慢できませんよ。冬向け生地と夏向け生地が別々にあればいいのに」、「絹の絵柄は余りにも単純な上、種類も限られていますね」。

消費者の声に耳を傾けていた青年は、季節ごとにさまざまな厚さの絹や生地を用意し、さまざまな柄で染色した商品を発売した結果、大成功を収めた。

青年はほかならぬLGグループを設立した創業主の故具仁會(ク・インフェ)会長(1907〜1969)だ。LGグループの「顧客満足経営」は、すでにグループ創立前から、LGの経営哲学として位置づけられていたのだ。

と逸話があり、戦前から呉服店事業など起こし成功していたようです。上海臨時政府をはじめ、独立運動家の資金を支援したことが知られており、愛国心が強い方だったみたいです。

具仁会 会長は当時、経営陣の一部から、「ラッキー歯磨き粉の市場シェアは高いのにそれほど利益が出ない、安価な原料を使って利益を上げるべきだ」という意見が出ると、「利益が少なくてもいいから、奉仕するという姿勢でやれば、そのうちラッキーへの信頼は消費者の頭の中に焼き付き、結局それこそ我々の利益につながる」と反対した。

品質のいい韓国の国産品を消費者に適用することが大事だという意識があったみたいで、その辺が、韓国で消費者から支持をえて、事業が拡大して理由のようです。


現在のLGグループのトップは、具光謨(ク・グァンモ)で、創業者 具 仁会(クー・イネ)のひ孫にあたります。

 

LG財閥のトップの世襲 

LG財閥のトップの世襲 


日本企業(日本の資本)と直接関係ない、かつ、創業者の日本での留学、就業など経験がないのようですが、LGエレクトロクスは日立、富士電機NECと技術提携を受けるなど他の韓国企業と同様に日本企業との関係は浅くありません。

 

創業時の話から、LGで自社生産、韓国初の国産化にこだわりを持つ企業文化がある財閥かなと思いました。

 

参考書籍の紹介

このブログで読んでいただいた方が興味を持ちそうな本を紹介します。

 

 

 

 

 

 

銘柄メモ ダブル・スコープ6619 東レ3042 旭化成3407 住友化学4005 帝人3401 宇部興産4208 パナソニック6752 TDK6762

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