貧困ビジネスは必要かも。生活保護者への支援とは。

生活保護者への支援とは何でしょうか。生活に必要な現金を支給をするというのが国や自治体の公的支援ですが、生活に必要なサービスを支給するという現物給付の考え方も必要かもしれないと考えさせる本の紹介です。


潜入 生活保護の闇現場 (ナックルズ選書) 単行本(ソフトカバー) 2016/3/25 長田 龍亮 (著)
という本です。

生活保護を受けていた当事者、いわゆる貧困ビジネスを使用した当事者の経験を著した本です。

貧困ビジネス施設「ユニティー出発」と闘った900日 と副題にあるが、著者「ユニティー出発」に対して中立的、むしろ好意的です。
そして、支払った保護費の返還、慰謝料請求で提訴したユニティー被害対策弁護団反貧困ネットワーク埼玉)に著者は、むしろ批判的である。

  ※ 提訴した原告7人は、ユニティー被害対策弁護団反貧困ネットワーク埼玉)に『そそのかされた』のが現実らしいです。
  ※ 原告6名は訴訟を取り下げた。その原告は、和合氏(ユニティー出発の代表)に恨みなどなく、感謝している。濡れ衣だと証言しています。
  ※ 弁護士は、原告に対して、「アパートの移れる」というエサを与えて、原告となるように頼んだらしい。
  ※ 原告1名以外訴訟を取り下げた。唯一原告として残っている人は
  「ユニティはひどい。飯はまずいし、職員はほったらかしだし、1日500円の所持金では仕事探しもできない」と不満をいっています。その程度の不満だったということです。

ユニティの入所者のほとんどが、職員が過度の干渉、管理せずに、自由なことを評価していたらしい。確かに、レトルト食品がほとんどで、飯はまずかったらしいです。

繰り返しになりますが、その程度の不満だったということです。

和合氏(ユニティー出発の代表)は、脱税(所得税違反)で起訴、逮捕された。2年間で約1億7千万円を稼いでいました。
「ユニティー出発」は慈善事業でないが、困っている人を助ける必要な貧困ビジネスだったかもしれません。
「ユニティー出発」の出発は、たびだちと読みます。
宿泊所「ユニティー出発(たびだち)」は、さいたま市を中心に県内外に約50カ所あり、多い時期で約500人が入居してました。
元入居者によると、入居者から毎月生活保護費約12万円を回収したあと、食事などの経費として約10万円を徴収。毎日1日分500円を支給していました。
いわゆる収入の管理、生活の支援をしていて、それは生活保護者にとって必要なものだったのかもしれません。

生活保護者は、能力的に収入の管理や自立した生活が難しい人が少なくないと思います。それを民間事業者がビジネスとするのは悪い話でないのかもしれません。

 

▽アマゾンより抜粋した本の紹介です。
商品の説明
内容紹介
衝撃のノンフィクション
下流の人々を喰らう奴らの正体

高齢者、障害者、失踪者、元ヤクザ、懲役あがり・・・
社会に行き場のない下流民300名以上を抱え込んで
巨大な貧困ビジネスに膨れ上がっていた「ユニティー出発」。
2014年夏、私はそこで革命を起こそうと立ち上がった。

貧困ビジネスの入口
生活保護受給者になる
潜入 ユニティー最奥部
和合秀典という男
闘い
北区での生活保護ライフ
ユニティー出発、その後
ユニティー裁判で見えたこと
おわりに
ユニティー出発 入所者データ
出版社からのコメント
ナックルズ選書第二弾!!
内容(「BOOK」データベースより)
高齢者、障害者、失踪者、元ヤクザ、懲役あがり…社会に行き場のない下流民300名以上を抱え込んで巨大な貧困ビジネスに膨れあがっていた「ユニティー出発」。2014年夏、著者はそこで革命を起こそうと立ち上がった衝撃のノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
長田/龍亮
1980年生まれ。生活保護の狂った実態を取材し続けレポートを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)