じゃあどうすれば、経団連と増税政治家が壊さないで、本当は世界一の日本経済を実現できるのか。

経団連増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済 』(上念 司  著) という本の要旨、感想などです。


【緩やかなインフレでアニマルスピリットを】

財界、経団連に加入する大企業:規制緩和に反対し、内部留保をため、株主、従業員への還元、新規分野への投資をしない。
イノベーションを阻害する。
政治家、官僚:金融緊縮、財政緊縮路線、増税路線、規制強化で経済成長を阻害。
マスコミ:官僚の受け売り報道で財政緊縮路線。
といった論調で、いわゆる既得権益派、守旧派を批判しています。

金融緩和などアベノミクスを評価する一方、消費税増税など財政政策や消極的な規制緩和など安倍政権に批判的な記載もあります。

政府は国債を増発して緩やかなインフレと最低限の規制を実施すれば、デフレマインドによる守銭奴のような保守的な経済感覚がなくなり、日本人のアニマルスピリットが発揮され、池田勇人総理の高度経済成長のように、日本経済は成長できるというのが最終的に主張していることです。


【じゃあどうすればそれを実現できるのか】

上念司氏の主張は賛同しますが、それを実現する方法論が乏しい。方法論が乏しいというのは根本的な原因がわかっていないからではと考えてします。
政治家、官僚が、金融緊縮、財政緊縮路線など誤った政策を実行するのは、何故なのか、彼らの勉強不足というわけではないわけです。

例えば、官僚にインフレ率の数値を評価の対象に加えて、報酬に連動させる。
経済政策なども含めて、政治家を評価する指標、メディアを普及させて、それが次回の選挙の大きな要因になる。
といった仕組みがなどを考えることが必要だと感じました。


【アマゾンより転記した本の紹介】

経団連増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済 (講談社+α新書) 新書 – 2018/2/22
上念 司 (著)

商品の説明
内容紹介
東芝不正経理日産自動車の検査不備、神戸製鋼の検査データ改竄……なぜ今、バブル経済を牽引した日本の代表的企業に不祥事が続発しているのか、そして業績が低迷しているのか? 実はその裏には、経団連企業が政権と一体化して既得権を死守していくなか、創造力を失っていった実態が隠されている。390兆円もの企業の内部留保は、いったい誰のためにあるのか? この巨額マネーの向かう先を変えて再び高度成長を!


東芝不正経理日産自動車の検査不備、神戸製鋼の検査データ改竄……なぜ今、バブル経済を牽引した日本の代表的企業に不祥事が続発しているのか、そして業績が低迷しているのか? 実はその裏には、経団連企業が政権と一体化して既得権を死守していくなか、創造力を失っていった実態が隠されている。
390兆円もの企業の内部留保は、いったい誰のためにあるのか? この巨額マネーの向かう先を変えれば、景気回復が鮮明となってきた日本経済は、再び成長期を迎える!

内容(「BOOK」データベースより)
日本人の持っている起業家精神(アニマルスピリッツ)を抑え込むような経団連なら、ハッキリいって不要です。なぜなら、経済を長期停滞から救い出すのは、リスクを恐れずにチャレンジする起業家たちだから。本来、政府は、彼らの生存に適した環境を作ることが仕事です。そして、たくさんの起業家がチャレンジしやすい環境とは、デフレから完全に脱却し、二度と後戻りしない経済の状態です。ところが、経団連は日本をデフレに引き戻しかねない消費税増税に賛成している…その理由は驚くべきものです。

 

以 上