自民が強い地域はN国も強い説など(【証言 N国党参院選体験記】前参院戦候補者 坂本雅彦 著を読んで)

 


坂本雅彦氏は2019年11月17日の投票の我孫子市議選でNHKから国民を守る党(以下N国と略)立候補予定者ですが、N国公認で2019年7月の参議院選で岐阜選挙区から立候補した坂本雅彦さんの体験記(月刊誌 ベルダ 2019年9月号より)です。

参議院選の苦労話、ボランティアの感謝などが述べられいてます。
なお、坂本氏は、参議院選挙区のN国候補者の中で、2番目に高い得票率を獲得しています。1人区以外は、候補者数も多く、単純な比較はできません。
25人の1人区から出馬した他のN国候補の平均得票率は4.69%で非常に高い数字です。

その秘密がわかったような気がしました。

 

【自民が強い地域はN国も強い説】

寄稿の中で興味深い内容は、興味深い内容は、「岐阜は保守王国」という地元記者の話を参考にして、自民党候補者より自民党らしくメディアの取材に答えたということでした。

参議院選挙区の一人区で比較すると、トップ3のN国得票率は、以下の通りです。

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県  得票率 候補者数 結果
福井 7.69% 3人 自民66.14%で当選。他候補が共産。
岐阜 7.48% 3人 自民56.39%で当選。他候補は立憲。
群馬 7.44% 3人 自民53.94%で当選。他候補は立憲。

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いずれもいわゆる保守王国で自民が強い地域はN国も強い説が成り立つと思いました。

参議院選挙区の一人区で比較すると、ワースト3のN国の得票率は、以下の通りです。
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県  得票率 候補者数 結果
新潟 3.16% 3人 自民46.36%で落選。野党系無所属が当選。
愛媛 2.49% 3人 自民41.51%で落選。野党系無所属が当選。
山形 2.48% 3人 自民47.28%で落選。野党系無所属が当選。
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こんな結果を見ると、衆議院選挙区も、野党が共同で、政党色を薄めた無所属候補を擁立した場合は、N国党の票が伸びないことが予想されます。
衆議院選挙は、参議院選挙より、政権選択の意味が強く、政党色を薄めることは野党でも難しいと推測しますが。

 

衆議院選挙区のN国公認候補者は、自民候補が必ず当選するような選挙区で、かつ野党統一候補共産党。といったところであれば供託金が返還され、選挙費用も公費負担となる法定得票率10%を超える可能性が高く、公認がそんな選挙区なら幸運といえると思いました。

 

なお、他の一人区のN国の得票率は以下の通りです。
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県  得票率 候補者数
岩手 4.70% 3人
秋田 3.47% 3人
宮城 3.72 3人
栃木 5.52% 3人
茨城 5.57% 5人
新潟 3.16% 3人
福島 4.05% 3人
山梨 3.83% 3人
長野 3.35% 4人
愛媛 4.40% 3人
三重 5.42% 3人
滋賀 3.62% 3人
岡山 4.85% 3人
高知徳島 6.69% 4人 ※
島根鳥取 6.02% 3人 ※
長崎 3.84% 3人
大分 4.39% 3人
秋田 2.48% 3人
熊本 4.54% 3人
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※合区(島根鳥取、高知徳島)のN国の得票率が高いのは、
島根県の候補者に鳥取県の人は投票したくない。高知県の候補者に徳島県の人は投票したくない。』
という心理が働き、地元の色がないN国の候補者は得票率が高くなる傾向があります。

 

【選挙の苦労と感謝】

選挙期間中は、朝6時に起床し、25時就寝という生活で、ポスター張りの作業手配(東京、岐阜)、メディアの取材対応、メディアの手配、選挙カーの運転など、岐阜選挙区、東京選挙区の大橋候補の応援と、選挙活動に注力した坂本さんは、辛いと思ったことはなく、その経験ができたことに感謝しているとのことです。
岐阜県のポスター貼りのボランティアには自筆の礼状を添えて、贈ったが、無償での活動に感謝の気持ちもいっぱいということです。
また、東京の大橋昌信候補の応援に比重を置いて、岐阜県で活動がほとんどできなかったのは心残りということです。

選挙はギャンブルや麻薬と同じで癖になると聞いたことがあります。
坂本雅彦さんに是非、11月の我孫子市議選に当選してもらい、病気のような癖になってもらいたくないです。

 

【雑誌月間ベルダとは】

 以下のリンクをご参考にしてください。

私も坂本氏に紹介されるまで知りませんでしたが、『既存メディアが書けない、 あるいは今まで書いていない高度な情報を掲載することで、 各界の指導者層、中堅ビジネスマン、地方経済人など 広範な読者の支持を得られている会員制の月刊総合雑誌です。 書店では販売しておりません。』という雑誌です。

www.bestbookweb.com

http://www.bestbookweb.com/verdad/ 

 

以 上