議員への転職は慎重に

『市議会議員に転職しました。: ビジネスマンが地方政治を変える』を読んだ感想です。

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【議員への転職】

出版は2014年。ネット選挙が本格的に普及する前の話で今では当てはまらない箇所があるが、筆者の1人は横浜市議で、もう1人は多摩市の市議会議員の方で、お二人の転職経験が素直に書かれている。

「もっと若い人に市議会議員になってほしい」「もっとビジネスマンに市議会議員になってほしい」
という趣旨の本だが、これを読んで、市議会議員が魅力的な仕事とは思えない。

〇 選挙費用に100万から400万円、最低でも2ヵ月間程度の活動期間必要。
もちろん、そんな資金や時間をかけても当選が保証されているわけではない。

〇 議員報酬や政務活動費が高いと思われがちだが、退職手当、福利厚生が一切なく、事務所経費、印刷費、交際費などを考えると手取りはそれほど多くない。

〇 地域活動、お祭り、宴会の参加、視察、議会での質問など活動自体が、魅力的な仕事とも思えない。

〇 努力が評価されない。政治活動など頑張ればをより経費がかかる手取りが下がる。
頑張れば評価が上がり、報酬に反映されるのが当たり前のビジネスマンからするとモチベーションは維持しずらい。努力が評価されるのは選挙の時だけという仕事であろう。
といった点がその理由です。

【転職は慎重に】

NHKから国民を守る党の立花孝志氏が、「市議会議員・区議会議員」は報酬がよく美味しい仕事とアピールして、選挙の公認権を条件に、参議院衆議院の候補者を募集しているが、
『報酬が高いから、別の仕事に就く。』という転職しても、その仕事のやりがいを見つけたりするのはなかなか難しいだろう。
NHKから国民を守る党の地方議員は、事務所経費、印刷費、交際費はあまりかなかないらしいが。
『議員の仕事は副業で、本業でやりたいことがある。』という人が、地方議員は向いているかなと思った。

選挙の立候補は就職、転職と同じで『自己分析』、自分の長所・短所は何か、どんな仕事が自分が向いているのか、やりがいを感じるのかをよく考えて、慎重な判断が必要かな。という感想です。当たり前の話ですね。

 

【改めて本の紹介】

『市議会議員に転職しました。: ビジネスマンが地方政治を変える』  2014/5/28 伊藤 大貴 (著), 遠藤 ちひろ (著)

 

商品の説明
内容紹介
知っているようで、意外と知らない職業。

全国に約2万人もいる市議会議員。
納税者たる市民の代弁者(代表)であるはずですが、現実には、40歳未満の議員は5.6%、女性議員は13.5%しかいません。
また、実際には何をしているのか、市民にはなかなか実態のつかめない職業ですが、私たちの生活に直結する、地方政治を担う重要な仕事です。
今こそ、若い力、そしてビジネス経験者の感覚が必要とされています。
終身雇用が揺らぎ、転職が当たり前になった昨今、市議会議員という職業も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
政治の世界とは縁もゆかりもなかったけれど、仕事を辞めて立候補、上位当選を果たした若手議員が、地方政治でのビジネス経験者がもつ可能性と選挙を勝ち抜く秘訣を語ります。(2014年発表作品)
 
内容(「BOOK」データベースより)
地盤も看板も鞄(お金)もないけど、ビジネス経験を活かして、上位当選を果たした若手議員からの政治家への転職のススメ。変わらなければいけない、「政治の世界」。今こそ、若い力、そして、ビジネス経験者の感覚が必要とされています。
 
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊藤/大貴
1977年三重県生まれ。横浜市議会議員。2002年、早稲田大学大学院理工学研究科修了後、日経BP社に入社、「日経エレクトロニクス」の記者として5年間勤務する。同社退社後、江田けんじ衆議院議員(現「結いの党」代表)の門をたたき、2007年、横浜市議会議員選挙に無所属で立候補し初当選を果たす。2011年、2期目の出馬、横浜市緑区において2位当選を果たす。教育、まちづくり、景観、ICTをベースにした政策形成に注力している

遠藤/ちひろ
1976年茨城県生まれ。多摩市議会議員。2006年、早稲田大学政治経済学部卒業。在学中の2002年に、人材開発ベンチャー企業「早稲田ルースター」を創業、同社代表取締役を務める。2010年、多摩市長選挙に出馬、1,475票の僅差で惜敗するも、翌2011年、多摩市議会議員選挙に出馬、トップ当選を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


以上