『歴史は「べき乗則」で動く』 を読んで その5

『歴史は「べき乗則」で動く』 は難解な本だったので、一章ずつ、要約や感想を書いています。今回は第5章の「最初の地滑りが運命の分かれ道」という話です。


第5章 最初の地滑りが運命の分かれ道

 

「この本はつまるところ、地震に関する本ではない。」と記述がこの章にありますが、この章は地震に関する話で、地震に関する法則は、べき乗則が適用されるという話です。

 

砂山の雪崩(なだれ)の研究で、雪崩の砂山の粒が二倍になると、誰の回数は二分の一弱となる。大地震が起こった起こった後、次の大地震が起こるまでの待ち時間は分布はべじ乗則に従い、例えば、待ち時間が二週間の地震地震は一週間の地震の約2.8分の1で頻度で発生するという話です。

 

臨界状態というキーワードもこの章で登場しますが、エネルギーが発散し、変化が起こる直前で、秩序が保たれ場平静な状態の臨界状態が長く続けば、些細な変動から、無秩序な状態が発生するとうことです。

この本では、地震といった人の関与がない世界でも、人の関与が深い景気などの経済活動も均衡から不均衡といったイベントは、時間が経過すれば、頻度が低いが発生し、そのイベントの影響の大きさは、待ち時間(平静な時間)の長さに比例する可能性が高いといことを伝えているようです。

 

第6章以降は、次のブログで記載します。

 

本の紹介 

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (日本語) 文庫 – 2009/8/25
マーク・ブキャナン (著), Mark Buchanan (原著), 水谷 淳 (翻訳)

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以 上