『半沢直樹』と『大塚家具』の関係
堺雅人が主演を務めるTBS系ドラマ「半沢直樹」(続編)が〝超好発進〟だ。7年ぶりとなる続編が19日にスタートすると、平均視聴率22・0%という驚異的な数字でした。
大塚家具は、「半沢直樹」に、美術協力をしていて、自社の家具を提供して、撮影で利用されています。
ドラマ #半沢直樹 に美術協力しています。アウトレット&リワース横浜では実際ロケに使用された商品が展示販売中です!#大塚家具 #横浜 #別アイテムが大阪南港アウトレットにもありますよ #美術協力 #ロルフベンツ pic.twitter.com/o0BWM4gqtb
— IDC OTSUKA アウトレット&リワース横浜 (@idc_outlet_yk) 2020年7月24日
大塚家具の株価・業績の低迷
世間を賑わせた大塚家具のお家騒動で、メディアではただの親子喧嘩のように報道され、その親子喧嘩が、大塚家具の迷走と業績悪化につながったのような印象があります。
実際には、業績悪化が最初にあり、業績悪化からどう立て直すかで、親子での経営者同士の対立を招いたというのが真相のようです(『「理」と「情」の狭間 大塚家具から考えるコーポレートガバナンス 磯山友幸 (著)』 参考)
マーケットのトレンドから中級品の路線を志向した健全な経営チームを指向した長女久美子氏と、いわゆる家具の高級路線を維持したい創業者の意向を実現したかった勝久氏。
株主総会での軍配は久美子氏ということにはなったが、今でも大塚家具の株価、業績が低迷しているのを見ると、勝久氏が正しかったかのように思えます。
ただし、父の高級路線を堅持したら、さらに業績悪化、株価低迷を招いた可能性もある。父娘経営権争いに敗れた大塚勝久氏はその後、創業の地である埼玉県春日部市内の元百貨店があった建物に巨大な高級家具店「匠大塚」をオープンさせた。ただし、会社設立の2015年から直近まで、4期連続の赤字のようだ。業績は好調とはいえないようです。
『大塚家具』は、2019年12月に、「ヤマダ電機」(9831・東証1部)と業務提携、ヤマダ電機の子会社(上場したまま過半数の株式をヤマダ電機が保有するいわゆる上場子会社)となっています。
『大塚家具』の株価は、倍返し、10倍返しするか?
大塚家具の株価は、同業のニトリと対照的に、ニトリがここ5年で株価を2倍以上に、上昇させているのに、ここ5年で株価を10分の1ぐらいになるほど株価を下落させています。
直近2020年7月22日の株価は、182円です。
大塚家具の株価が2倍、10倍(テンバーガー)となる理由
大塚家具の株価が2倍、10倍(テンバーガー)となる可能背が高いと考えている理由や
その理由を3点あげたいと思います。
いずれも印象レベルの定性的な評価ですが、まだ業績、決算内容で復活、倍返しの兆候はありません。しかし、そんな状況で、株価が低迷しているので、定量的な評価かできるころには株価は急上昇しているでしょう。
① 新型コロナウイルス対策の影響で、在宅勤務が多くなり、住環境が見直されています。特に自宅での仕事用の机、椅子等のニーズが顕在化しており、実際に大塚家具で家具が売り切れていたなどの話を聞きます。
② ①の影響ですが、高級な家具が見直される可能性が高いです。家具は長い間、利用して評価されます。安物の家具は、長い間利用するといろいろボロが出ます。
ニトリ、イケアなど、量販店で低価格で買った家具を長い間、利用して、傷、故障、使いにくさに気づき、 「値段は高くても高品質な家具がコスパが高い。」と感じた消費者が増えて、高級家具の代名詞である大塚家具で購入する人も増えるのではと考えています。
③ 大塚家具はヤマダ電機の傘下として、家電と家具の融合した販売戦略を模索していきますが、ヤマダ電機の販売力は期待できることです。家電と家具は、住み替えの時など両方買いますし、家具は家電の置き場所という意味から、クロスセルの効果は高いと考えています。
長年にわたり、家電業界業界最大手をひた走るのがヤマダ電機です。19年3月期の売上高は、対前期比3.3%増の1兆3964億円です。
2位のエディオン(大阪府)の19年3月期の売上高(連結)は、同4.7%増の7186億円なので、大きく差をつけて1位です。
少し古い本ですが、ヤマダ電機の強い販売力を取材した本を紹介します。
以 上