『歴史は「べき乗則」で動く』 を読んで 第9章 臨界状態へと自己組織化する生物ネットワーク

『歴史は「べき乗則」で動く』 は難解な本だったので、一章ずつ、要約や感想を書いています。今回は第9章 「臨界状態へと自己組織化するネットワーク」という話です。

章のタイトルが難しいですが、生物の絶滅もべき乗則に従えば、生物の進化もべき乗則に従うというのが要旨です。

 

第9章 臨界状態へと自己組織化する生物ネットワーク

進化するためには、環境に適応するために山を越えるよう変異、選択、複製が起こりますが、さらに高い山、より難易度の高い環境に適応するためには、谷を越えなければなりませんが、その谷の幅は、着目して、生態系の進化は、山と山との間隔が短い場合は進化(移動)に成功する可能性が高いこと、しかし、その谷の長さが短いか、長いかわからないということです。

 

「だから、何。」ていう話にも思いますが、長い谷を越えた大きな山に適応する際には、適応できないで絶滅する種がいるように、進化できる種もいる。だから、絶滅がべき乗則に従うように、環境、他の生物との関係など様々な因子の多い生物の進化もべき乗則に従うということが、この章で、言いたかったことかなと思いました。

 

複雑な事象も、雑多な些細な要素を排除して、一番重要な点に特化して、分析すると本質が見えてくるのかな。みたいな感想を持ちました。

 

 

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進化の山と谷

 

第10章以降は、次のブログで記載します。

 

本の紹介 

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (日本語) 文庫 – 2009/8/25
マーク・ブキャナン (著), Mark Buchanan (原著), 水谷 淳 (翻訳)

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以 上