『歴史は「べき乗則」で動く』 を読んで 第11章『では、個人の自由意志はどうなるのか』

『歴史は「べき乗則」で動く』 は難解な本だったので、一章ずつ、要約や感想を書いています。

 今回は、『では、個人の自由意志はどうなるのか』というタイトルの章に関する話です。物理、自然、金融市場など、一人一人の個人の自由意志が働かない世界では、べき乗則が働く。ということでしたが、個人の自由意志が働く世界では、べき乗則が働くのかという話です。

 

第11章 では、個人の自由意志はどうなるのか

 

 結論から言うと、個人の自由意志の要素が強い世界でも、べき乗則が働くということです

 例として、世界各国の都市のデータから、人口が2倍の都市はその数は4分の1に、人口が2分の1の都市はその数は4倍になるような傾向があり、この傾向やアメリカ、スイスなど世界各国に当てはまるそうです。移動、居住の自由が認められる、どこに住むかは自由意志で決まる現在においても、べき乗則が当てはまるということです。 

 なお、資産家、金持ちのの資産とその数もべき乗則が世界各国で該当するそうです。資産が10億ドル分所有する人の数は、資産が5億円の人の数の4分の1という形で、資産が2倍になると、4分の1に人の数が減るそうです。

 べき乗則というのは、平衡、秩序を保つための人間社会も含めた自然界の知恵なのかもしれません。

 

 

第12章以降は、次のブログで記載します。

 

本の紹介 

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (日本語) 文庫 – 2009/8/25
マーク・ブキャナン (著), Mark Buchanan (原著), 水谷 淳 (翻訳)

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以 上