『数学思考トレーニング 』鍵本 聡 (著)を読んで(学校より塾の先生が教え方がうまい話など)

 

『数学思考トレーニング 』鍵本 聡 (著) (日経文庫) 新書
を読んで、学校より塾の先生が教え方がうまい話、仕事を分割・組合せで簡単にする方法、ミスを減らして、生産性を上げる方法など学んだ話などを紹介したいと思います。

公式や計算方法などの数学そのものは役に立たないかもしれませんが、数学の問題を解くための思考方法(数学的思考方法)は、仕事、私生活などで役に立つという感想を持ちました。

 

 

■学校より塾の先生が教え方がうまい


著者の鍵本 聡(かぎもと・さとし)氏は、京都大学理学部卒、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了後、
民間企業勤務や高校の数学教諭など経て、
1997年〜2000年に、河合塾数学科講師、
2000年以降はに大学進学専門「がくえん理数進学教室」を設立し、
高校生を中心に小学生から大学生まで様々な学生を指導している方です。

 

著者は計算力についての著作が多いだけでなく、
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫)』で
当代きっての特別講師と紹介された数学のスーパーティーチャーと紹介されている方です。

 

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫)

 

予備校や塾の講師の経験が長い方です。


いわゆる学校(小中高校大学)の先生より、予備校や塾の講師のほうが
『授業が面白い。授業がわかりやすい。』
と言われますが、予備校や塾の場合は、
『授業がつまらない。わかりにくい。』場合は、
他の講師や他の予備校や塾に生徒が奪われますし、
授業の人気は、収入に直結しますから、
競争原理があまり働かない学校(小中高校大学)より、
授業がうまい(面白い、わかりやすい)、うまくなるのは当然かも知れません。

また、予備校や塾の講師は、生徒のやる気(モチベーション)を上げるのも
いわゆる学校(小中高校大学)の先生より上手と言われます。

数学に対する生徒のやる気(モチベーション)を上げるためにも
おそらく日頃の授業でも、数学が受験以外にも役に立つことを伝えているのでしょう。


■数学思考で身につく能力

 

数学思考は、
逐次遂行能力:大きな仕事を小さな仕事に分解(細分化)して、正しい手順で物事を遂行する能力
選択能力:状況に応じて正しい選択する能力
反復作業能力:反復作業をするか、しないか判断して、すべきであれば反復作業をする能力
を向上させると説明しています。

 

逐次遂行能力は、
仕事や私生活でも大事な能力で、
難しい仕事でも、小さな仕事に分解して、
一つ一つ、決められた手順や経験則などのがある正しい手順で処理すれば、
簡単に仕事が進められます。

 

大規模な困難なシステム開発のプロジェクトでも、
行程を細かく分けて、
一人一人の一日、一時間の仕事に分けて、各自自分の仕事に集中すれば、
簡単に成功する。
という話を聞いたことがあります。
そういった環境を実現することが難しいのですが、
仕事を細分化して、難易度を下げていく。ということはどんな仕事でも応用できそうですね。

選択能力が大事なのは『いわずもがな』という感じです。

反復作業能力は案外、難しく、自分もそうですが、
人は決められた同じことを毎回繰り返す苦手の人がいますので、
そういった能力(我慢する能力)を向上させる意味でも数学の勉強は大事なのかもしれません。
ちなみに、学生時代に算数、数学は私は苦手でした。

 

■組合せと分割の大切さ

 

計算は、組合せ、分割、分数化で簡単にできるとを例を挙げて説明しています。

組合せの例:64+82 + 63 + 28 +37 =(82+28)+(63+37)+64 = 110 + 100 +64=274
組合せの例:38×6×170 =(170×6)×38 =1020 × 38= 38000 +760=38760
分割の例:48 × 52= 50 × 50 - 2 × 2 =2500 - 4=2496
分割の例:28 × 28=30×26 + 2×2 =780+ 4 = 784
分数化の例:1時間24分 ×15=10分の14 × 15=5分の7×15=3×7=21時間
分数化の例:64 ×0.75=64×4分の3=18×3= 48

 

組合せ、分割すれば簡単になるかもというという視点で、仕事の内容、量を考えたいと思います。逐次遂行能力ということで、分割することの大切さを感じましたが、

分割すると難しいが、組合せると簡単なことというのも結構あるかも知れません。

何かの製品を説明して販売すると、分割すると難しいが、組合せると簡単みたいな話です。

 

例えば、オットマンという製品は、椅子に座った時の足掛けなどに利用するのがですが、オットマンだけで説明するより、利用できる椅子と一緒に説明して販売し方が
簡単かもしれません。
いい例えなのか自信がないですが、近くにあったオットマンが目に入ったので。

ソファーに、オットマンを足をかけて、座ると、快適なので、重宝しています。

 

オットマンの一例(AKRACING オットマン フットレスト Red レッド)

 

 

 

■ミスを減らし生産性を上げる簡単な方法

 

 計算ミスは、目の錯覚、bを6と読むなどが多いようで、大きな文字で分かりやすい字が大事のようです。

パソコンでの仕事も、大きなディスプレイで文字を多く表示すれば、
ミスも少なくなり、仕事の生産性もあがると思います。

自分もノートパソコンに外付のディスプレイで仕事をすることが多いです。ミスはなくりませんが、生産性は上がっていうと思います。

 

ディスプレイに、目に優しい、疲れにくいものがあるようで、

ちなみに、EIZOの製品などは評判がいいようです。
縦型のディスプレイとして使うことがもできるので、
縦に長い資料の確認などにも便利だと思います。

 

EIZO FlexScan 23.8インチ ディスプレイ モニター (フルHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/5年間保証&無輝点保証) EV2451-RBK 

 
また、見直し、検算は、忘れたころに再計算するのが効果的と書かれています。

仕事の資料もできたてほやほやより、一日寝かせて、
明日見直したほうがいい。とは常々思うが、なかなかできないですね。
一日寝かせると、起こすタイミングを忘れるそうなので。

数学とは、物事をなるべく単純化して、
わかりやすくしようという目的もあると感じました。

『FUN、QUICK、SIPLE』をモットーにしていた前職の上司を思い出しました。
生産性を上げるためにも、
『仕事をシンプルに分かりやすくする。』ということは、大事ですね。

 

■本の紹介

『数学思考トレーニング 』鍵本 聡 (著) (日経文庫) 新書

 

▼内容紹介
さて、問題です。
18030-1980×9=?
97×97=?
あなたは、すぐ答えがわかりますか?
ちょっとしたコツがあれば、たちまち暗算できるようになるのです!
本書は、すばやく論理的に正解に導く一生モノのスキルが身につく数学思考の入門書です。
クイズを解きながら読み進め、練習問題にチャレンジすることで、計算、確率、統計など、
数学を使った世の中の読み解き方を身につけられます。 著者は、高校の数学教師、大手
予備校講師、進学塾代表などの経験があり、計算、算数、数学、パズルなどについて数多く
の著作があります。 すばやく暗算をするテクニックや、計算間違いをしないための基本
ルール、意思決定に役立つ順列と組合せの考え方などを伝授します。
数学を仕事に活かしたい人、大人になって再入門したい人に最適です。

▼内容(「BOOK」データベースより)
本書は、論理的に考え、正しい判断をするために不可欠な数学思考の入門書です。
クイズを解きながら読み進め、練習問題にチャレンジすることで、計算、確率、統計など、数学を使った世の中の読み解き方を身につけられます。
すばやく暗算をするテクニックや、計算間違いをしないための基本ルール、
意思決定に役立つ順列と組合せの考え方などを伝授します。
数学を仕事に活かしたい人、
大人になって再入門したい人に最適です。


▼著者について
鍵本 聡(かぎもと・さとし)
1966年兵庫県西宮市生まれ。教育・出版関係の会社「株式会社KSプロジェクト」代表取締役
関西学院大学大阪芸術大学コリア国際学園非常勤講師。京都大学理学部卒、奈良先端科学
技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了、工学修士

ローランド株式会社(電子楽器
開発)、私立高校数学科教諭、大手予備校数学科講師、進学塾代表を経て現職。

20 万部超のベストセラー「計算力を強くする」シリーズ(講談社ブルーバックス)をはじめ、数学書
や教育書、参考書など著書は30冊以上にのぼり、世界各国で翻訳されている。雑誌・新聞連載、

講演多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鍵本/聡
1966年兵庫県西宮市生まれ。教育・出版関係の会社「株式会社KSプロジェクト」代表取締役関西学院大学大阪芸術大学コリア国際学園非常勤講師。京都大学理学部卒、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了、工学修士。ローランド株式会社(電子楽器開発)、私立高校数学科教諭、大手予備校数学科講師、進学塾代表を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


以 上です。