E-R図のポイント【データベースの午後問題・出る順6位・応用情報技術者試験】

 

■出る順6位のE-R図のポイント

 

情報処理教科書 出るとこだけ!応用情報技術者[午後]』によると、
選択分野:データベース
の中では、
E-R図の出題はほぼ毎回あるようです。
解きやすい問題のため、確実に得点しておきたい問題とのことです。

 

■E-R図のポイント

情報処理教科書 出るとこだけ!応用情報技術者[午後]

の出る順6位「E-R図」

 の内容を参考に、覚えるべきポイントを以下に記載します。

 

① エンティティ、属性、リレーションシップについて

E-R図のエンティティ:表を抽象化したもの。
E-R図の属性:列を抽象化したもの。
E-R図のリレーションシップ:あるエンティティと別のエンティティとの関連

|-------------
|部署
|------------
|部署ID   ⇒リレーションシップ(関連 
|-----------   ⇒社員というエンティティ(社員名、社員ID、部署ID)
|部署名
|------------
↑部署というエンティティ


② 主キーと複合キーと外部キーについて

主キー:値が重複しない、1行のみを1意に特定するための列
複合キー:1列でなく、複数の列の組み合わせにより、主キーとなる列。
外部キー:別の表の主キーを参照する列。複数の表を結びつける役割を担う。


③ 多重度について

多重度とは、あるエンティティと別のエンティティの間において、
データの個数の関連を表す矢印です。
「-」は「1」を、「←」は「多」を意味する。
多重度には、その組み合わせにより、「1対1」、「1対多」、「多対多」となる。

■1対1:あるエンティティのデータが1に対して、別のエンティティのデータも1である関連である。

例えば、
顧客の氏名や住所を管理する顧客情報のエンティティと
顧客のユーザーIDとパスワード管理するユーザー情報のエンティティで、
顧客番号を外部キー、リレーションとした1対1の関係である。
と表現される。

■1対多
あるエンティティのデータが1に対して、
別のエンティティのデータが多である関連です。

■多対多
あるエンティティのデータが多に対して、
別のエンティティのデータも多である関連です。
関係データベースでは、多対多では問題が多いため、
「1対多」「多対1」に変換して管理されることが多い。
例えば、
(a)売上伝票のエンティティと
(b)売上伝票に関連づく商品の個数、単価のエンティティ
が多対多の関係の場合、

(a)売上を管理するエンティティと
(b)対象の商品の種類を管理する売上明細を管理するエンティティ
(c)売上対象の商品の単価を管理するエンティティ
がある場合、
(a)と(b)が1対多で管理され、
(b)と(c)が多対1で管理されるような関係に変換される。

④ 表、列、行の別名について

表:関係・リレーション・テーブル
列:属性・アトリビュート・フィールド
行:組・ダブル・レコード

⑤ E-R図の矢印を解く手順について

E-R図のあるエンティティと別のエンティティの間にある
リレーションシップ(関連)に、多重度を表す矢印を埋める設問がよく出題される。
E-R図の矢印を解く手順では、
(1)空所の両端のエンティティで共通する属性を探す。
(2)1側=主キー、多側=外部キー、多側=複合キーの1列

⑥ E-R図の属性名を解く手順について

E-R図のエンティティに属性(列)を埋める設問がよく出題される。
E-R図の属性名を解く手順として、
(1)空所の両端のエンティティの主キー列を空所に入れる。
(2)空所の両端のエンティティから見て、1側=主キー、多側=外部キー、
矛盾がある場合、多側=複合キーの1列
(3)(1)を実行できない場合、問題文、帳票の記述をもとに空所を埋める。

⑦ E-R図の属性名を解く手順について、矛盾がある場合とは

矛盾がある場合は、「1側=主キー、多側=外部キー」とは異なる
E-R図になることです。
多側が外部キーでなく、複合キーの1列となることが多い。

 

■参考書の紹介

午後問題を出る順に効果的な試験対策ができる良書かなと思っています。

基本情報技術者試験も、同じシリーズの参考書で勉強して、苦手な午後問題を克服して合格しました。

 

情報処理教科書 出るとこだけ!応用情報技術者[午後]

情報処理教科書 出るとこだけ!応用情報技術者[午後]

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■ソフトウェア開発の名著の紹介

 

上記の本については、以下のブログでも紹介していますのでご参考になれば幸いです。

 

 

■関連ブログ

chanmabo.hatenablog.com

 

 以上です。