プロジェクトマネージャ試験のステークホルダに関する午後Ⅰ問題の例 - 平成30年度(2018年度) 問3
を読んでインプットした内容を、要点を引用したり、重要だと思った点を要約したり、
私の感想や考察することで、このブログでアウトプットしようと思います。
の「第1章 ステークホルダ」の午後Ⅰの演習問題の抜粋版を紹介します。
どんな問題が出るか、最初に理解しておくと、勉強する範囲、重要点も理解しやすいかと思います。
問題と解答例を記載しています。
問題は、プロジェクトの概要、特徴、経緯などが気される長文の問題文は問題に関係する箇所のみ抜粋していますが、冗長な問題文を読まずに、問題の形式や特徴は理解できると思います。
問題は、平成30年度(2018年度) 問3として出題された内容で、回答は
の記載やIPAの解答例を参考に記載しています。
設問1 ステークホルダ登記簿の作成について、(1)から(3)に答えよ。
(1) 本文中の下線①について、B課長が、現行のCRMシステム構築時の問題を再発させないために、ステークホルダ登記簿(P社分)を作成してステークホルダの特性を把握した狙いは何か。30字以内で答えよ。
▼本文中の下線①
・P社のプロジェクト責任者と合意した内容について、しばしばP社社長からの見直しの依頼により、スケジュールが遅延した。この原因は、P社側のプロジェクト体制において、P社社長への報告経路や報告の会議体が不明確で、プロジェクトの状況が適切に報告されていないと考えられた。
・開始の参加者に不足があり、会議後に結論が覆されることがあった。
B課長は、CRMプロジェクト推進において、これらの問題を再発させないために、ステークホルダマネジメントの観点から、事前に対策を検討することになった。
そこでB課長は、①CRMプロジェクトに関するP社のステークホルダを特定し、その特性を表1の主要なステークホルダ登記簿(P社分)に整理した。
▼解答例
・主要なステークホルダに適切な対応をとること(24文字)
・P社社長などへの報告経路や報告の会議体を整備すること(26文字)
・P社社長など主要なステークホルダに報告し承認をとること(27文字)
・主要なステークホルダへの報告経路や会議体を整備すること(28文字)
(2) 本文中の下線②について、R氏からP社社長への報告に際しては必ず事前に
このような対応をしてもらうことでB課課長が防ぎたかったことは何か。
40字以内で答えよ。
▼本文中の下線②
・R氏は、責任感と使命感が強い人物であるが中途入社ということもあり、
社長に直接報告した経験が少ない。
しかし、プロジェクト責任者として、CRMプロジェクトの状況などP社社長に報告する立場なので、②R氏からP社社長への報告に際しては、P社社長の思いや関心に応える内容になっているか、事前にR氏からQ部長に確認してもらうのがよいとB課長は考えた。
▼解答例
・P社社長の意向を踏まえた報告内容で再提出が求められること(31文)
・P社社長の知りたいことを適切に報告できず見直し依頼が発生すること(33字)
・P社社長から報告の再提出を求められ、スケジュールや予算に影響すること(34字)
・P社社長の意向に反した報告内容で、報告の再提出や見直し依頼が発生すること(37字)
(3) B課課長が、S部長について、しっかりとしたコミュニケーションマネジメント計画を作成するうえで、重要な人物であると考えた理由は何か。35字以内で述べよ。
▼解答例
・プロジェクトに抵抗感があるが、影響度が高いから(23字)。
・業務要件の確定にS部長の承認が必要だから(20字)
・影響度が高く業務要件の確定にS部長の承認が必要だから(26字)
設問2 〔コミュニケーションマネジメント計画の作成〕について、(1)、(2)に答えよ。
(1)本文中の【 a 】に入れる適切な語句を答えよ。
▼本文中の【 a 】
・ステアリングコミッティ
重要方針の意思決定が必要な時点で開催する。
P社社長、Q部長及びS部長に出席してもらい、A社とP社と協議した重要事項について、
R氏からP社社長に報告してもらう。
A社側からも【 a 】が出席することによって、意思決定の内容を
最終合意する。
▼解答
A社社長
(2)本文中の下線③について、B課長がS部長に、このような対応を行う狙いは何か。40字以内で述べよ。
▼本文中の下線③
・全体会議
CRMプロジェクト内での意思の統一と情報共有を図るために、
P社の総務部および営業部のCRMプロジェクト関係者全員並びに
B課長が出席し、月次で開催する。
特にS部長には、事前打ち合わせの時間をとってもらい、
③最先端のCRMシステムの有する機能の利点や営業業務の効果などを説明する。
▼解答例
・S部長に、CRMシステムが売上向上の効果があることを理解してもらうため(36字)
・最先端のCRMシステムの有する機能をS部長に理解してもらい協力してもらうため(40字)
設問3 〔X社の業務範囲の拡大〕について、(1)~(3)に答えよ。
(1) 本文中の【 b 】に入れる適切な字句を答えよ。
▼本文中の【 b 】
B課長は、これらの状況を改善してX社の業務範囲を拡大するためには、Y主任が推進約となってX社メンバの【 b 】に関する意識を変えることが重要であると考えた。
▼解答
プロジェクト管理の重要性
(2) 本文中の下線④について、Y主任が検討するプロジェクト管理に
関する理解を深める活動とは何か。35字以内で答えよ。
▼本文中の下線④
・プロジェクト管理ルールをX社メンバに定着させるために、
Y主任はルールの順守状況を定期的に確認する。
ルールがある程度定着してきたら、
④ X社としてプロジェクト管理に関する理解を深める活動
を検討する。
▼解答例
・プロジェクトにおけるチーム活動の重要性についての勉強会の開催(30字)
・複数メンバでプロジェクトチームを組むことによる業務の遂行(28字)
・PMBOKを活用したチーム活動の重要性についての研究活動(25字)
(3) 本文中の下線⑤について、B課長が提案した設計工程からのある対応とは何か。
30字以内で答えよ。
▼本文中の下線⑤
さらに、B課長は、X社には設計工程において、顧客とレビューを繰り返しながら
仕様を確定する経験が少なく、設計工程の進め方のイメージができていない
という状況も確認した。
そこで、設計工程の業務に対応できるように、X社にはP社の了解を得た上で、
⑤設計工程からある対応をしてもらうように提案した。
▼解答例
・顧客とA社とのレビューにY主任も同席してもらうこと(25字)
■ソフトウェア開発の名著の紹介
上記の本については、以下のブログでも紹介していますのでご参考になれば幸いです。
以上です。
以下は第1章のステークホルダです。
第1章 ステークホルダ
1. ステークホルダ
1.1 基礎知識の確認
1.2 午後Ⅱ 章別の対策
1.3 午後Ⅰ 章別の対策
1.4 午後Ⅱ 章別の対策
午後Ⅰ演習
午後Ⅱ演習