フライングゲット 僕は一足先に君の株 今すぐ手に入れようか

 

『KeyHolder株をフライングゲットした秋元康氏のその後』や『KeyHolder株は買いか』を解説しているブログ記事です。関連銘柄:4712,8508,6176

 

 

 

KeyHolder株をフライングゲットした秋元康氏のその後

フライングゲット」(Flying Get)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48のヒット曲ですが、作詞家は、AKB48の総合プロデューサーの秋元康氏です。


フライングゲット 僕は一足先に君の気持ち 今すぐ手に入れようか

といった一説がありますが、


フライングゲット 僕は一足先に君の株 今すぐ手に入れようか

といった替え歌ができるかもしれません。

フライングゲットとは、商品を発売日より早く入手する行為を指すようで、競技における「フライングスタート(飛び出しスタート)」になぞらえて表現しているようです。

現在、SKE48、乃木坂46物販等エンタメ、広告、映像制作事業を行うジャスダック上場のKeyHolder(銘柄コード4712)という会社は、秋元康氏が12.7%の第2位の大株主となっています。

秋元康氏は、ご存じの方も多いかと思いますが、AKB48の総合プロデューサー、美空ひばりの遺作となった「川の流れのように」の作詞を担当した作詞家、放送作家としても著名な方です。

KeyHolderの大株主に至った経緯は、秋元氏は、新株予約権 約2500万株分、これを1株当たり125円で行使して、約31億円出資が必要だからです。


行使といっても、契約上、行使価格の半分62円以下まで下がった場合強制行使することになったおり、強制行使せざる得ない株価まで下がったからです。

 

詳しい経緯は、

秋元康氏、新型コロナウイルスで31億円の出資を余儀なくされる - M&A Online

KeyHolder、新株予約権の強制行使の実施を発表 | オタク産業通信 :ゲーム、マンガ、アニメ、ノベルの業界ニュース

といった記事を参考にしてください。

 

秋元康さん株でとんだ大損、株価62円のKeyHolder(SKE48運営)を125円で高額自腹買い取り義務をフライングゲット

といった記事の通り、強制行使が決まった頃は、嘲笑されるようにからかうような人もいましたが、今後、秋元康氏の投資は成功するでしょうか。

その後、2020年8月を株式を10株を1株に併合しているので、秋元氏の取得株価、1250円になる計算ですが、
2020年8月には1444円まで株価は上昇して、一時含み益は発生していますが、
その後は株価は低迷気味で、2021年8月13日の終値で849円(約10億円の含み損)の状態です。

 

KeyHolderは終わった:誰のためかはわからないグローバルリーダー養成講座(仮) -

といった記事で、

そしてKeyHolder本体の話をさせてもらうと、この会社これで終わったよな。というのも秋元康が今回の件で30億円分の株を購入しないといけなくなったんだけど、その期日が2028年までと長く、しかもその間にKeyHolderが倒産すると支払い義務を免れることになっている。

だから秋元康としては仕事で手を抜いてKeyHolderを破産に持っていくのが、自分の身を守る現実的な方策なわけだ。一方社員や大株主である藤沢信義としては会社が倒産すると困る立場にあるので、働かない秋元康との間で醜い争いが繰り広げられるのはほぼ確実な情勢だ。これから組織は大混乱するに違いない。

 といった推測もされていますが、2020年4月以降も特別顧問として事業に今まで通り関与しているようです。


割当日から本新株予約権の行使期間の終期に至るまでの間(2018年7月24日~2028年7月23日)に株価終値が一度でも行使価額に50%を乗じた価額を下回った場合、新株予約権者は、残存するすべての本新株予約権を行使価額で行使期間の満期日までに行使しなければならないという契約だったので、秋元康氏は、2028年7月まで行使を先延ばしすることもできるようで、現時点で行使したという情報もないのですが、破産させて行使を免れるようなことは考えておらず、今まで通り、事業に関与して、業績を向上させて、株価の上昇させることを考えているように思えます。


今後のKeyHolderの事業、株価次第では、プロデューサー、作詞家、放送作家だけでなく、事業家、経営者、投資家としても天才と認められるかもしれませんが、いかがでしょうか。

 

 


KeyHolder株は買いか

 

KeyHolderの株価指標をみると、PER、PBRも以下の通り、割高とは呼べない水準です。

 

▼予想PER  株価849.0円 (2021年8月13日終値

    予想1株当り利益とPER

会社予想    57.7円 14.7倍

四季報予想   92.3円 9.2倍

予想1株当り利益は、2021年12月期の業績予想の数字です。

 

▼実績PBR 株価849.0円 (2021年8月13日終値

1株当り純資産 883.3円 0.96倍

株価 1株当り純資産は、2021年3月1Q決算の数字です。

 

SKE48事業買収の真相 | ひかり総合法律事務所

業績も坂道を上る! 乃木坂銘柄「KeyHolder」を買う(慶応義塾大学 八田潤一郎さん)【企業分析バトル】: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】

といった記事を見ると、業態転換して今後V字回復の兆候も見えるように思えます。


株主優待もあり、『バックステージツアーご招待 LIVE配信時のご観覧や出演者と記念撮影』などユニークなもので、今後、一部のアイドルファンから人気を集めそうです。


ただ、コンプライアンスリスクといった意味で、KeyHolderの親会社Jトラスト、その社長の藤澤信義氏も含めてリスクの多い会社かと思われるようなニュースもいくつかあます。そういったニュースは、改めて別の記事で紹介したいと思います。

 ▼別の記事にしました。

 

ちなみに、秋元康氏は、広告収入が主体の電子雑誌事業のブランジスタ東証マザーズ6176)発行済株式の0.5%程度の株式を持ち、四季報の大株主の欄に名前が登場しています。秋元康氏の興味あるの方は、そちらの株を検討されてもいいかもしれません。

 

関連書籍の紹介

 秋元康氏の著作を4つほど紹介します。

 

 

 

 

 

 

以上