W-SCOPE 崔社長 『ゴアテックス (GORE-TEX)に代わる製品』を(も?)語る

ダブルスコープの新規事業の可能性、ゴアテックス (GORE-TEX)に代わる製品について紹介するブログです。直近の8月17日653円⇒8月18日 748円(前日比14.72%)という株価上昇を受けて、株価見通しも改めてお伝えします。

 

 

■8月18日の急上昇をうけて株価の見通し

で解説した通り、600円台の株価は一時的だと株価の見通しを説明しましたが、
決算発表前最終日 8月12日 813円 ⇒
8月13日 663円 ⇒ 8月16日 631円 ⇒ 8月17日 653円
⇒8月18日 748円
とわずか600円台の株価はわずか4日で終わる可能性もあります(上記の値段はいずれも終値)。

私は、今でも今後2カ月間程度、10月上旬ぐらいまでは、600円台の後半から700円台の前半の株価で推移する可能性(710円程度で下値を固める)が高いと思っており、今後2か月位の間では、8月18日の株価748円はあわてて買い急ぐ時期、株価水準でもないように思えます。

その大きな理由は、ダブル・スコープは疑義注記企業で、かつ、今期の中間決算が期待を裏切る結果だったからです。そのため、中間決算前の株価まで上昇した後も、多くの人が自信を持って、買われるような状況ではないと考えています。

第3期四半期(3Q)決算が期待できる時期に、10月中旬、3Qは9月で終わっているのでインサイダーに抵触しない範囲で最大限情報を取得できる市場関係者は自信を持って買える時期に株価の上昇が始まると考えています。

 


■崔社長のインタビュー記事(2021年08月17日掲載)

まず、崔 元根(チェ ウォングン)社長の韓国経済日報(韓国の新聞社)のインタビュー記事(2021年08月17日)があったので、その一部を引用して紹介します。

サムスン電子勤務時の素材部品の重要性に気付いて創業した彼は、生命と直結された人工血管、人工弁などのバイオ分野でまで分離膜の原料(メンブレンフィルター)を活用するという目標を立てた。また淡水化フィルタ、水素燃料電池用分離膜、塩のみの塩水の不純物フィルタ、ゴアテックスの代わりをなる耐久性の高い衣類の生地などに拡張するつもりだ。
「電気自動車のセパレータのみならず、医療用フィルターや淡水フィルターの分野を拡大し、2025年には年間1兆ウォン台(日本円で950億円ぐらい。ちなみに2021年12月期の会社予想は280億円の3倍以上の売上)の販売を達成する予定です。」
「地球環境を守り、命を守ること、高価な生地の普及など、少しでも役立つことを事業化する」「メンブレンフィルターとWCPが考え出るように会社を育てる計画だ」と語った。

崔社長は強気で、ロマン、夢を感じるような発言が多いですね。
誇大妄想気味で少し心配になりますね。ただ、

こんな人が「ベンチャー起業家」として大成功する: 日本経済新聞

といった記事もあるので、あまり心配がないかもしれません。

VCが好むシリコンバレーベンチャーの経営者の特徴を3つ
特徴その1:メガロマニア(誇大妄想癖)
特徴その2:パラノイア(偏執症)
特徴その3:ヒューメイン(人間味あふれる性格)

と記事の中で語っている

伊佐山元(いさやま・げん)さんの著作を紹介しておきます。

 

 ちなみにこの伊佐山元さんは、ドラマや小説「半沢直樹」の登場人物

 東京中央銀行 証券営業部 伊佐山部長

(ドラマでは市川猿之助が演じえいた半沢直樹のライバル役)のモデル

と言わわれているようなことはなく、その関係性は不明です。多分、同じ伊佐山と名字が同じだけで、関係ないと思います。

 

■セパレーターに代わる新規分野

ダブルスコープに、収益に結ぶつくような新規分野の具体的な話は全くないようですが、

【2020年12月期 有価証券報告書

https://ssl4.eir-parts.net/doc/6619/yuho_pdf/S100L38D/00.pdf
の26ページ 第2事業の状況 5 【研究開発活動】に

当社グループでは、リチウムイオン二次電池用セパレータの耐熱性改善、高容量化及びリチウムイオン二次電池以外の電池セパレーターの開発を中心に以下のような研究を行っています。

テーマ
品質改善(ポリマー・プロセス等)・燃料電池の基礎研究
コーティングセパレータ(セパレータ、ポリマー)・水処理用膜
レドックスフロー電池用セパレータ・新規用途探索

これらの研究開発活動より、当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は547百万円です。 

 

といった記載があり、水処理用膜などリチウムイオン電池用セパレーター以外の分野も研究開発を続けているようです。

チウムイオン電池用セパレーターも含めて総額約5億円の研究開発費ですが、
旭化成は897億円、東レは628億円、日東電工は352億円(ダブルスコープ以外は2021年3月年度の数字)です。

セパレーターや水処理膜(日東電工の主力製品)で売上高、研究開発費も1%程度の会社が日本の大手企業をジャイアントキリングができるのか、その前途は多難でしょうが、興味深く見守りたいと思います。


ゴアテックス (GORE-TEX) よりダブスコテックス(WSCO-TEX 

  • ゴアテックスの代わりをなる耐久性の高い衣類の生地などに拡張するつもりだ。
  • 地球環境を守り、命を守ること、高価な生地の普及など、少しでも役立つことを事業化する

という記事、発言ですか、セパレーター事業の競合となる旭化成東レは化学繊維の衣類生地が祖業で、セパレーター事業にも進出していますが、ダブルスコープがその逆に化学繊維の衣類生地に進出することもそれほど不思議でないですね。


高価な生地の普及で具体的にゴアテックス (GORE-TEX)の代わりとなる製品を目指しているのは興味深いです。
ゴアテックス (GORE-TEX)には、ゴアテックスメンブレン(無数の小さな穴が開いた化学繊維)という生地が中にあります。メンブレン製品にこだわるW-SCOPEも勝負ができる分野なのかも知れません。

 

ゴアテックス (GORE-TEX)は防水(水に濡れない)と透湿(蒸れにくい)の二つの相反する機能を実現した水分は中に通さないが、汗などの湿気は外に逃がすという画期的な製品で、ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)、パタゴニア(patagonia)などのアウトドアウェアに利用されることが多く、そのタグを見たことある方も多いと思います。

 

ゴアテックスのロゴが大きく表に出ている帽子です。ゴアテックスという素材が一つのブランドになっていることがわかりますね。

 

 
ダブルスコープが開発する衣類生地について、ゴアテックス (GORE-TEX)に対抗するブランド名を私が想像してみました。

  • ノーゴアゴアテックス(NO-GOREGORE-TEX):GORE-TEXの欠点に、ゴワゴワして硬いという意見が多いようです。その欠点を克服するようなブランド名です。
  • ブッシュテックス(NO-GOREGORE-TEX):アル・ゴア(Al Gore)元アメリカ副大統領に2000年大統領選挙で勝利したジョージ・ブッシュ(英語:-George Bush)元アメリカ大統領にちなんで考えたブランド名です。Bushは、低木の茂み、未開発の森林地帯という意味があり、アウトドアウェアのイメージにも合うと思います。
  • ダブルスコープテックス(W-SCOPE TEX):その名の通りです。会社名の宣伝になりますし、防水(水に濡れない)と透湿(蒸れにくい)の二つの相反する機能を実現するという意味でいいブランド名ですね。
  • ダブスコテックス(W-SCO TEX):ダブルスコープテックス(W-SCOPE TEX)という商品名が長いので短くした名前です。自分的にはこのブランド名が「おし」です。


ゴアテックスより、ダブスコテックスのほうがいいよね。」

BTSのジミンのダブスコテックスのジャケットがかっこいいよね。」

といった会話が、日常でされて、ダブルスコープの知名度も上がるかもしれません。

 

 
ゴアテックスの日本での普及させた方の著書です。BtoBの営業やマーケティングの具体的な事例として役立つ本と言われています。

 
▼ダブスコテックスのアウトドアウェアが似合いそうなBTSの作品です。

 

 

 
銘柄メモ ダブル・スコープ,旭化成,東レ
6619,3407,3407,6988

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