W-SCOPEの2021年度3Q決算後の株価の行方-信用倍率から考える-

 ▼目次

 

■はじめに

 2021年度3Q決算発表日が変わり、予想外の株価下落(翌日の株価は急回復)が発生したので、業績発表後の株価の予想を改めたいと思います。

 信用倍率からみると、ダブル・スコープの業績はそれほど期待されていないみたいで、決算発表後に大きく下げることもなければ、むしろ上昇が期待できそうです。

 

▼決算発表延期の影響など考察しているブログ記事です。


 

日証金の信用残情報

●決算延期前で日証金の信用売り残が増えた

日本証券金融(以下、日証金と略)は、制度信用取引の決済に必要な資金・株券の貸付(貸借取引業務)の最大手ですが、日証金制度信用取引の情報は毎日、前日の信用残情報が公開されています。

11月13日(土)時点では、11月12日(木)時点の情報が公開されています。

日付 買残(融資) 売残(貸株) 信用倍率  逆日歩 
2021/11/12  1,175,500  932,500(−213,200) 1.26倍 なし 
2021/11/11  1,168,700 1,168,700(−102,500)  1.00倍 なし:当初の決算発表予定日
2021/11/10  1,054,400 1,271,200(+110,700)   0.83倍 0.15円/3日    
2021/11/09   10,86,100 1,160,500(+10,700) 0.94倍  なし

 

 

2021年度2Qの決算発表日についての信用残情報も調べました。
この時は決算発表の数字が会社予想より悪く、翌日大きくさげましたが、決算発表日まで売り残が増えることはありませんでした。

 

日付 買残(融資) 売残(貸株) 信用倍率  逆日歩 
2021/08/12    582,900 1,119,700(−5,100) 0.52倍 0.05/1日 決算発表日
2021/08/11    642,400 1,124,800(+10,900)  0.57倍 0.15/3日
2021/08/10    895,500 1,113,900(−13,300)  0.80倍 なし

 

信用倍率=信用買い残÷信用売り残で表されますが、決算発表予定日の前日2021年11月10日なると信用売り残が前日比+110,700 と大幅に増えて約127万株となり、信用倍率が0.83倍となっています。

前日比10万株以上、信用売り残が増えたのは、2021年4月9日以来です。

信用売り残高が信用買い残高を上回る状態が続き、証券金融会社でも不足する株を手当できない場合に、信用の売り方が負担するコストで、信用の買い方が得る金利のようなものですが、逆日歩が発生した(2021年9月14日以降約2カ月ぶり)ということは、それだけ、11月10日(水)は信用売が人気だったということです。

決算発表が当初の予定より遅れるという情報を早く検知できた人がその情報で市場に不安が広がり、売られる株価が下がるという人が先回りで空売りしていたのかもしれません。
単に高値圏だったので、信用売りが増えた可能性もありますが。

 

日付        始値    高値    安値    終値

2021/11/12    902    948    873    934 :売り残減少
2021/11/11    921    930    851    872 :当初の決算発表予定日 売り残増加
2021/11/10    930    957    914    934
2021/11/09    927    942    921    927

 

11月10日に信用売りされた株が、11月11日の下落時に返済買いできてれば、利益を確保できていると思いますが、その翌日には株価は回復しているので、含み損となる可能性も高いでしょう。
また、翌日の株価上昇は売り残の返済買いが原因の可能性があります。

2021年4年8日に、海外募集による新株式発行による公募増資について、開示をしていますが、この開示が原因だと思いますが、4月9日は信用売り残が前日比約50万株増え、約236万株となっています。

 

参考サイト

6619 ダブル・スコープ | 日証金速報

 

●信用残情報は、日証金東証がある


 信用残情報は、日証金東京証券取引所(以下、東証と略します)が開示しています。
 日証金が開示されるのは、制度信用取引での残高で、日証金制度信用取引の情報は毎日、前日の信用残情報が公開されています。

 日証金は、これは日証金を通じて貸し出された制度信用の信用残のみが表示されるのに対して東証は、制度信用+一般信用、各証券会社がまかなって貸し出しした残、また大株主からの貸し株情報なども含まれます。

 東証は、原則として毎週火曜日の18時ごろ、前週の申込日(通常は金曜日)のデータを反映、公開します。(年末年始やゴールデンウィーク、祝日の影響で更新日が変動する場合があります)。

 なお、機関投資家ヘッジファンド空売り空買いをする場合には、証券取引所経由の信用取引ではなく相対(証券会社、機関投資家同士で直接取引)の株式調達が原則ですので、日証金東証の公表数字には計上されません。

 ただ、機関投資家ヘッジファンドも取引所経由の信用取引も少なからず、日証金信用取引模も利用することや、日証金東証の公表数字も参考に株式の売買タイミングを考えることもあるので、信用売り残による買戻しに株価上昇が見込めるか、信用買い残により、戻り売りによる株価下落が見込めるかなど、今後の需給による株価変動を予測する参考になるかと思います。

 

制度信用取引で証券会社と日本証券金融との取引の例

 例えば、ある銘柄Aを1000株信用売りしたとします。証券会社は、もし別の顧客が同じ銘柄を1000株信用買いがあればば、店内でこの取引を組み合わせて処理します。
この場合、信用買い残1000株、信用売り残1000株、日証金売り残は0です。
証券会社が自社内で信用買いがない場合、または株式を調達できない場合、この時に日証金に信用売り(日証金から株を借ります)します。この場合、信用買い残1000株、信用売り残1000株、日証金売り残は1000株です。
 例えば、ある銘柄Aを1000株信用買いしたとします。証券会社はもし、別の顧客が同じ銘柄を1000株信用売り、証券会社内でこの取引を組み合わせて処理します。
この場合、信用買い残1000株、信用売り残1000株、日証金売り残は0株です。
証券会社が自社内で信用売りがない場合、この時に日証金に信用買い(日証金から資金を借りて株を買う)します。この場合、信用買い残1000株、信用売り残1000株、日証金買い残は1000株です。

 

東証の信用残情報

東証の信用残情報は、毎週火曜日の18時ごろ、前週のデータを反映、公開していますが、11月13日時点の情報は以下の通りです。

日付         売残       買残       信用倍率
2021年11月05日  1,568,800    2,466,200    1.57倍
2021年10月29日  1,563,100    2,587,700    1.66倍
(中略)
2021年8月13日 1,513,900    2,573,500    1.70
2021年8月12日   決算発表日
2021年8月06日   1,440,800    3,038,100    2.11

 

 

■信用倍率からみるW-SOPEの株価の展開

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ダブルスコープの6か月チャート


 日証金全体の信用倍率は2.20倍(11月11日時点)、東証全体の信用倍率は4.92倍(11月05日時点)ですから、W-SCOPEの信用倍率は、日証金1.26倍、東証全体1.57倍は『低い』といえます。

 

 信用倍率が高くなればなるほど、将来の売り要因nが増えることを意味しますので、株価の上値が重くなる傾向があります。倍率が1倍を割れていれば、信用買い残高よりも売り残高が多いことを示しており、株価が上昇しやすくなると判断できます。

 

 信用倍率は1倍以上(買い方が売り方よりも多い)がほとんどですが、1倍を割っている銘柄の場合、「買残<売残」であるため、踏み上げ(空売りの買戻しによる株価上昇)が起こる可能性が高く、将来、上昇する可能性が高いと言われます。

 

 11月15日に2021年度3Q決算発表が予定されています。決算発表は、業績が実績、予想ともよく、増収・増益・増配といった発表でも、株価が下がることもあります。投資家の期待が会社の発表を上回っていることも原因ですが、信用倍率が高い、信用買い残が多いことは、投資家の期待の表れです。

 信用倍率が低い、信用買い残が少ないダブルスコープは、投資家の期待はそれほど高く、決算発表後、業績が良くて悪くてももそれほど売られることはないように思えました。

 

以前のブログで、株価が少し加熱気味で、そろそろ下落して、調整してもいい頃で、それが決算発表のタイミングかと考えていました。ただ、決算発表の遅れの不安から発生した下落が、いい調整になったように思えます。

 

↓上昇が続き株価は短期的には買われすぎ、調整という意味で、一時的な下落をする頃だと考えてたブログ記事です。

 

というわけで、3Q決算で好業績が発表されたら、信用倍率が低い、売り方の買い戻しも期待できるので、素直に株価は反応し、決算発表後の3日間程度株価は10月27日の取引時間中の高値977円を超えて、1000円ぐらいまで上昇するように思えます。

 業績が期待を下回っても、それほど期待が高くないので、株価の下落は一時的かなと思います。

 

 予想を大きく下回った2Q決算発表でも、2週間程度で株価は回復しています。その後の展開は決算発表の内容を確認して予想したいと思います。

 

■信用回転日数から考える

 信用取引日数は、日本証券金融のデータを基に算出した制度信用取引を新規に建ててから返済するまでにかかる日数のことです。
回転日数 ={(融資残+貸株残)×2 }÷(融資新規+融資返済+貸株新規+貸株返済)で算出されます。
回転日数が短いほど相場が活発であると言われています。概ね10日前後で相場が活況、5日以下で過熱と判断されているようです。
W-SCOPEの24.3日なので、活況、過熱という状況ではなく、あまり、注目をまだ浴びていないので、3Q決算で、好業績が発表されて、注目を集めて、株価が上昇するといいなとも思いました。

 

 

 

 

 

 

■このブログの記事に興味を持った方へ

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

 

銘柄メモ ダブル・スコープ6619 

 

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以 上です。