W-SCOPE 2021年度の決算と株価の復習

■はじめに

ダブルスコープの決算の復習もかねて、2021年度の有価証券報告書を読んで気になったことを紹介します。2021年決算後の株価の動きの振り返りもしています。#6619

 

 

 

 

続けてのダブルスコープに関するブログ記事です。

 

 

■2021年度(2021年12月期)決算に関する関連ブログ

株価の予想の振り返りもかねて、2021年度(2021年12月期)決算に関する関連ブログも紹介します。

 

W-SCOPEの2021年度通期決算と今後の株価について(速報版) - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

上記ブログは、2021年2月14日の記事ですが、
2022年度の会社業績予想が悪く、
『今期業績も絶好調、来期予想では成長はさらに加速』という決算でなく、急上昇はありませんが、ここ1ヵ月位は820円から900円ぐらいで株価を推移しそうです。
といった意見を紹介しています。

 

W-SCOPEの2021年決算後の株価(上昇期間、上値目途、買い時や売り時) - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

上記ブログでは、2021年2月20日の記事ですが、
パターンA(直近3年のパターン)
直近3年間の月足チャートを見ると、
3カ月間程度上昇して、4カ月程度下落・横ばいを繰り返しています。なお、直近5年間の月足チャートでも同様の傾向でした。
2022年1月から上昇したと考えると、3月も上昇が続き、4月から下落・横ばいとなるいわゆる調整局面になる可能性が高そうです。
といった説明をしています。パターンBのような大上昇相場入りも期待しましたが、結果的にパターンAのような動きを3月、4月はしていましたね。

 

W-SCOPE-2021年12月期通期決算説明会の文字起こし - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

上記ブログでは2022年2月16日に実施された2021年12月期ダブルスコープ通期決算説明会の内容を、いわゆる文字起こしという形で、文章にして紹介します。動画の内容も文章で読むと、新たな気づきもあると思います。

 

ロシアのウクライナ侵攻とW-SCOPEの今後の株価など - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

上記ブログは、2021年3月5日、株価が950円(3月4日終値)の記事です。

200日移動平均線(2022年3月4日時点で811円)を超えて下がることはないと思っています。

50日移動平均線(2022年3月4日時点の874円)ぐらいが買い場、50日移動平均線を超えて下がった時が底値だと考えるがいいのかもしれません。

といった意見を紹介しています。

結果的に200日移動平均線を割り、700円台の株価まで下がりました。

 

W-SCOPEの株価下落理由(欧州関連株の下落) - 令和の未来カエルのブログ (hatenablog.com)

上記ブログでは、2021年3月12日の記事で、株価が700円台前半に下落した時の記事です。

700円台は、下げすぎだと思われるが、株価に先見性があると考えると、2022年1Qの決算などあまり期待できず、1Q決算が発表されるまでは、様子見が賢明かもしれません。

といった意見を紹介しています。

 

さて、本題の2021年度の有価証券報告書を読んで気になったことを紹介していきたいと思います。

■原材料費について

▼2021年度有価証券報告書 財政状態及び経営成績の状況-営業利益の説明

営業利益の説明

 

売上高が114.87億円の増収に伴い原材料費は23.57億円の増加とあるので、売上に対する増加分の比率で考える対売上原材料費率は、20.5%程度のようです。
売上原価は2022年度 252.65億円 2022 度 195.1億円で、57.55億円の増加となっています。増加分の比率で考える売上原価に対する原材料費率は40.9%です。

▼2021年度有価証券報告書 財政状態及び経営成績の状況-製造の状況の説明

製造の状況

 

2021年中にした量産稼働した製造ラインも多く、無理に不向きな製品の生産をしていたWSKも生産品目の入れ替えをし、製品の歩留まりも今後向上するでしょう。
そういった生産の習熟化も期待できるでしょう。

原材料費、値上げがあっても、原材料費率が5割を超える製造業が多い中、原材料費は比較的少なく、相対的に原材料の値上げは影響は、少ない会社と思えます。

 

ただ、主材料であるポリオレフィンの価格は上昇しており、 かつ、売上が伸びている湿式で多用する溶剤も上昇しているでしょう。

長期契約が中心で供給しているので価格転嫁が遅れる可能性はあります。
他の製造業でも、原材料費の上昇、価格転嫁の遅れで業績悪化となることも多いので、少し心配しています。

 

輸送費は、去年の高騰時の価格を参考に保守的に経費を見積もっているという話が決算説明会でありました。原材料費も保守的に見積もっている可能性が高く、仮に2割程度の上昇があっても、昨今のドル高で吸収できる水準でしょう。

 

 

 

サムスンSDI向け、ハンガリー向けの売上比率が増えていること

販売実績

サムスンSDIへの売上(77.5%→87.5%)が増え、サムスンSDIのEV用バッテリーのハンガリー工場向の出荷と思われるハンガリー向の売上(30.4%→41.9%)が増えています。

ロシアウクライナ情勢の問題で、ヨーロッパの景気(原材料・燃料の供給不足、ロシア向債権の不良債権化、サプライチェーンの混乱など)を心配していましたが、サムスンSDIの決算の内容から心配する必要はないようです。

 

ドイツ自動車産業連合会、ウクライナ情勢で2022年見通しを下方修正(ドイツ、ウクライナ、ロシア) | ビジネス短信 - ジェトロ (jetro.go.jp)

といった記事でも、

ドイツ自動車産業連合会(VDA)は4月5日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響などを受け、2022年の乗用車生産台数の予測を下方修正しましたが

ドイツ国内の乗用車新規登録台数で、バッテリー式電気自動車(BEV)が前年同月比14.5%増の3万4,474台で、全体の14.3%を占め、EVの需要は堅調なようです。

半導体不足の場合も、一般車よりEVの製造を自動車メーカーは優先し、EVの方が影響は軽微だったという話を聞いたことがあります。

自動車全体の生産、販売台数が減っても、EVの比率向上で、EVの台数は逆に増えることもあるので、一般車とEVの生産や販売の状況は分けて考えたほうがよさそうです。

 

 

 

■WSKの企業価値

子会社の状況

今回の有価証券報告書で、W-SCOPE CHUNGJU PLANT (WCP)とW-SCOPE KOREA(WSK)の業績、財務内容が簡単に紹介されています。

上場予定のWCPの企業価値が、4兆ウォン、5兆ウォンとも報道されています。

単純に売上の規模で企業価値は決まりませんが、売上は、WCKはWCPの3分の2程度です。今後、WCPの上場、時価総額企業価値)が話題になれば、WCPの含み益も注目されますが、WSK、W-SCOPEの企業価値、株価も注目されるでしょう。

 

設備の状況

 

 

■Len***さんの資料の紹介

Len*****さんと言う方からYahoo Fainanceのダブル・スコープ掲示板で2021年通期決算発表後に共有頂いた資料を紹介します。
ブログでの使用を許可頂きありがとうございました。
こういった表やグラフにすると、業績の成長、財務内容の改善もよくわかります。

 

Len***さんの投稿とともに紹介します。

 

2022/02/14 20:30 投稿
前期の業績は、まさかの営業利益の大幅上方修正でした。
3Qから4Qにかけての在庫の積み増し(棚卸資産3Q⇒4Q:56.17⇒65.42億円)の影響が大きいのでしょうか?
しかしながら、今期の業績予想はかなりの物足りなさを感じます。
さて、ここ7年間の財務状況のまとめを更新しました。
連結子会社の一部株式譲渡により財務状況は相当に改善してきています。
自己資本比率は、(20年⇒21年:14.1⇒36.7%)。
今期の営業CFについては、50億円は超えるではないかと考えます。

2021年4Qまで財務状況分析

2022/02/18 14:28 投稿

四半期ごとの決算内容をグラフ化したものを更新しました。

営業利益と営業利益に直接かかわる数値(売上、減価償却費、研究開発費)は、分かり易いように棒グラフにしています。(設備投資額は、営業利益に直接かかわらないので折れ線グラフにしています。)こまごましていて見難いですが。

さて、四半期ベースでの売上が急増し、4Qは売上(96.37億円)・営業利益(14.76億円)共過去最高を記録しました。

財務も急回復し、自己資本比率は1Qの14.9%から4Qには36.7%に改善しました。

4Qの営業利益が3Qから急増した要因の一つに在庫の積み増しがあります。

商品在庫は、3Qの48.5億円から4Qには56.36億円に増加(7.86億円、16.2%増)しています。

これにより固定費(人件費、設備償却費等)が低減されたと考えます。

今後も継続的に在庫を大きく積み増し続けるとは考え難いので、今1Q以降この効果は期待できないかもしれません。

一方、4Qの売上は96.37億円ですが、商品在庫の積み増し分7.86億円を加算すると、今期の四半期ベースでは104億円程の売上が可能(あくまでも生産能力があると言う意味です)と考えられます。

又、いくらかの生産余力や残業対応が可能だとすれば、上記以上の金額になり得るようにも思えます。

 

2021年4Qまでの売上高や営業利益などの推移

■本の紹介

株式投資に有益だと思われる本も紹介します。

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 2021年12月に発刊された本で、過去の週刊エコノミストの記事をまとめている本ですが、2022年以降の金利上昇や金、穀物価格の上昇なども的確に予想されています。

今後10年、20年という長期スパンで、経済、投資を考えるのに有用な本といえそうです。貨幣の価値が下がり、モノの価値が上がるのがインフレですが、今後10年、20年はインフレの時代となるかもしれません。

インフレの時代に強いのは、価格が上がる商品を生産、販売する企業、もしくは商品の価格を上げる価格競争力の強い企業でしょう。

ダブルスコープもそういった点で、インフレに強い企業といえるかも知れません。

 

●決算に関する本

決算に関して面白くてためになると思う本をいくつか紹介します。

決算を見るポイントは、たくさんの企業の決算を見ることで、学ぶことが多いと思います。そういった意味で実例がたくさん記載された本がよく、自分が読んで面白かった本を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

誤字脱字すいません。この記事は、正確性を保証するものでもなく、投資を推奨、勧誘するものでもなく、筆者の個人的な見解を述べているものです。

 

 

 

 

 

 

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