第二の住友金属を探せ-さわかみ投信で学んだこと-

■はじめに

思うところがあって、株式投資(主にダブルスコープへの投資)を始めた経緯など紹介します。株式投資で、さわかみ投信からいろいろ学びました。そんなことを紹介するブログです。

興味のない人がほとんどだと思います。

素人の小説のような話です。

なお、ここで書かれている出来事、組織、人物などはすべて架空(フィクション)で、実在の存在とは一切関係がありません。


以下の話の続きです。

 

 

▼目 次

 

 

さわかみ投信をすすめてくれた先輩

自己紹介やブログを始めた理由など - 令和の未来カエルのブログ

にて

会社の先輩にすすめられて、ほぼ入社(2011年)以来、日本株に主に投資する投資信託に毎月5万円、賞与で10万円分を積み立てていた。手数料も安く、投資成績も悪くなかった。ただ、調べたら日経平均TOPIXと成績がほとんど変わらないことを知り、物足りなさを感じた。

といったお話をしました。

 

会社の先輩とは、勉強家で経理スペシャリストという印象の川上健太郎さんだ。

 

●大学卒業後、新卒で入った自動車販売の会社で営業職として5年間勤務して、クレーマーみたいなお客様やパワハラ気味の上司に嫌気がさして、退職した。

●何か手に職を持った専門職になりたいと思って、税理士を目指し、税理資格の勉強をした。

●勉強をしているうちに、早く実務に携わりたいという気持ちが強くなり、私の入社前5年前ぐらいに今の勤務先に転職した。

 

といった経歴の方で、何か異業種、別の職種からの転身ということが、何も知識がない中で経理部に配属された私は、勝手に親近感を覚えていた。

 

また、質問すると、川上先輩は、『するべきこと、するべきことでないこと』『わかること、わからないこと』を明確に分けて教えてもらえるので、説明もわかりやすかった。

 

会社の財形か会社と提携している生命保険か迷っていたら、『私はさわかみ投信に投資している』と勧められた。

 

● 当時は販売手数料が無料の投資信託が、少なかった。

● 株式投資のアクティブ型で販売手数料が無料で、信託報酬も2%から3%のものが多い中、1.1%と格安だった。

という理由で、川上先輩はさわかみ投信を選んだらしい。

 

『一応、営業やってからね。営業が売りたい商品はお客様は損すること多いよ。どんな商品も営業がすすめない商品が何となくいいと思って、直販のさかかみ投信にしだんだ。』

という話もしてくれた。個人的な経験から直販商品という点も魅力におもったらしい。

 

調べてみると、運用成績は悪くなかったし、手数料も格安だったので、投資信託に毎月5万円、賞与で10万円分を積み立てを開始した。

 

 

さわかみ投信の投資哲学

さわかみ投信の投資哲学は

投資する企業は成長するかどうかでは選ばない ―― ゲスト 澤上篤人 さわかみホールディングス代表取締役(後編) | 経済界ウェブ (keizaikai.co.jp)

↑の記事で要約されていると思う。

 

神田 澤上さんが投資先に選ぶ会社の基準は、どのようなところに置かれているのでしょうか。

 

澤上 驚かれるかもしれませんが、その企業が成長するかどうかはあまり重視していません。それよりも、どれだけ社会に貢献しているのかのほうが大切ですね。

 

神田 具体的には、どんなことでしょうか。

 

澤上 例えば、2000年頃の不景気の時、住友金属やクボタ、コマツ、住友重機などは、経営が悪化し、中には潰れてしまうかもしれないという人もいました。しかし、それらの会社は、オリジナリティーあふれる技術があり、実績も確かです。事業の軸もぶれていない。こんな会社が潰れるわけがない。

 あまり知られていませんが、新幹線の車輪はすべて住金が手掛けています。それだけの信頼と技術を持っている。そんな会社の株価が下がっていたらこれは買いです。必ず将来上がる。日本経済を支えている優秀な企業ですから、応援したいじゃないですか。日本経済を応援する手段として、投資はとても有効な手段なんです。

 

住金(住友金属)への投資は、さわかみ投信の投資の中でも大成功だったらしい。

2014年6月23日と少し古い記事だが、

住金株を41円で買った男 長期投資のメリット体現: 日本経済新聞

といった記事もある。

 

「住金株を41円で買った男」――。筆者は3年前の11年4月3日付日本経済新聞紙上のコラムで、岡氏をこんなふうに紹介したことがある。今は旧新日本製鉄と一緒になった旧住友金属工業。その株価が旧額面(50円)を割り込んだのは、01年12月だった。過剰設備などによる業績低迷を材料に徹底的に売り込まれた。

(中略)

6年後に株価は700円超え
そのときに、住金の復活を信じて買いに入ったのがさわかみファンドだった。油井管用のつなぎ目のない鋼管を製造する同社の高い技術は、新興国の成長などによる将来のエネルギー需要の強まりを考えれば必ず再評価される。そんな読みが岡氏や沢上氏にはあった。

 

投資のコツは? そんな問いを岡氏にぶつけると、「シンプルなもの」という答えが返ってきた。

 良い会社の株式を見つけ出して、世の中が悲観一色になって大きく売り込まれたときに、泰然とした態度で思い切って買う。辛抱強く保有し、人々が楽観的になって大幅に値上がりする局面を待つ。そのときが来たら淡々と売る。「失意泰然、得意淡然」だ。このバリュー型長期投資の姿勢は、ありがとうファンドの運用でも貫かれている。

 

■第二の住友金属を探せ

住友金属は、その後、新日本製鉄(現 日本製鉄)と合併している。

2012年10月1日に合併比率を新日鉄1に対し住金0.735で合併している。その後10株を1株に併合している。

 

さわかみ投信は、最新の運用報告書に日本製鉄(住友金属の合併会社)保有銘柄がない

どこかのタイミングで、住友金属、日本製鉄の株を売却しているようだ。

記事でいう6年後に株価は700円を超えたタイミング、人々が楽観的になって大幅に値上がりする局面で売却したのかもしれない。

 

住友金属41円の株価は、現在の日本製鉄の株価でいうと、1952円(7月15日) ÷ 10× 0.735 =143円の株価となっており、2021年度の配当が、160円配当なので、合併、株式併合を考慮したら、12円の配当。

41円で購入したら、株価は約10年で3.48倍、今期の配当利回りは29%で、投資を続けていても悪くないパフォーマンスである。

 

私はさわかみ投信のように、住友金属のような会社に投資したいと思った。

 

●過剰設備などによる業績低迷で徹底的に売り込まれている。

●高い技術を持ち、将来の需要が強まれば評価される。

企業に投資をしようということである。

失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。業績が悪い時こそ投資しよう。 - 令和の未来カエルのブログ

 

これは、杉山専務の口癖

『失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。
 業績が悪い時こそ投資しよう。』

と通じるものもある。

 

●過剰設備などによる業績低迷で徹底的に売り込まれている。

●高い技術を持ち、将来の需要が強まれば評価される。

という会社があれば、積極的に投資しようと思った。

 

さわかみ投信は、積立開始後も、運用成績は悪くなかったので、そのまま継続しようと思っていた。結局、積立をやめ、最終的には全部解約した理由は次のブログで紹介しようと覆います。

 

 

 

■本の紹介

このブログを読んだ方(ブログの中で紹介し本も含む)が興味を持ちそうな本をいくつか紹介します。

 

さわかみ投信の創業者の澤上 篤人さんは、以前から需要に対して供給が不足して、モノの価値がが上がるインフレの時代を予見していました。

そういった意味では先見の明がある方かなという印象です。

 

 

 

 

 

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。