W-SCOPE-2022年9月大暴落の過程・理由

■はじめに

ダブルスコープが2022年9月に大暴落した過程・理由について、改めて考察した記事です。結論からいうと個人投資家の信用買いの投げ売りが主な理由のようです。

『こんな考え方もあるよ』という私の考え方を紹介するだけです。投資はご自分のご判断で、自己責任でお願いします(こんなこと、いちいち、書きたくないが)。

 

▼目次

 

■暴落の状況

▼コロナショック時の日経平均(2022年2月から3月)

2月12日終値:23,861円 ⇒ 3月19日終値:16,553円

下落幅 7,308円 下落率 -30.6% 下落期間 25日

 

▼ダブルスコープ3連続ストップ安後の暴落(2022年9月)

9月15日終値:2,979円 ⇒ 9月22日終値:1,550円

下落幅 1,428円 下落率 -47.9% 下落期間 4日

 

▼ダブルスコープ3連続ストップ安含む9月の暴落(2022年9月)

9月15日高値:3,175円 ⇒ 9月30日安値:1,171円

下落幅 2,004円 下落率 -63.1% 下落期間 9日

 

ショックという言葉では表現が足りないような短期間での大暴落です。

この暴落は私もまったく想定外でした。

前回のブログでも伝えた通り、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という格言があります。私はどちらかというと愚者なので、今回の経験から、いくつか学びたいと思います。

2022/9/7~10/7の1時間足のダブルスコープ株価チャート

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■暴落前の高水準の信用買残

▼前回のブログ

にて

①高い移動平均乖離率など高値圏。
フランス政府提携開示後、さらに上昇で高値圏から調整必須。
②WCP公募不調。
の2刀流。
金融引き締めで成長株に逆風が2倍のジャンプ。
信用買いのパニック売り、機関の空売り加速が3倍の回転。
いつもの12倍の下落圧力。
ウォーズマンのベアークローや。#ダブスコ pic.twitter.com/D4ofRwdcCG

— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月22日

ウォーズマンのベアークローに例えて、大暴落の過程や理由を説明しましたが、この内容を今回の記事で一部、修正、更新したいと思います。

 

①高い移動平均乖離率など高値圏。

の部分ですが、高値圏だったことが問題でなく、高水準の信用買残に支えられた株価が調整必須だったと言えそうです。

 

信用取引残高の推移を確認します。

●2022年6日29日時点の信用取引残高・増担保規制開始日

6月29日終値:2,268円

貸借倍率:3.32倍 取組比率売残/買残:30.1%

▼信用買残高

1491万株 上場株式比率:27.35%

▼信用売残高

449万株 上場株式比率 :8.24%

上場株式比率の信用買 ー 信用売:19.11%

↑は増し担保規制期間の開始日の状況です。

この時も高水準の信用買残の水準でした。

その後、7月11日終値1,610円、7月27日安値1,594円まで下落しました。

 

●2022年9月1日時点の信用取引残高・増担保規制終了日

9月1日終値:2,352円

貸借倍率:2.02倍 取組比率売残/買残:49.5%

▼信用買残高

1138万株 上場株式比率:20.64%

▼信用売残高

563万株 上場株式比率 :10.23%

上場株式比率の信用買 ー 信用売:10.41%

↑は増し担保規制期間の終了日の状況です。

増し担保規制が解除されれば、委託保証金が減りから、買い余力の預け入れ金(現金)になります。

現金で、現引きする人もいたでしょうが、
増えた現金と信用買い余力で、増し担保規制の対象の株式をさらに現物買いか信用買い問わず、買いを増やした人が多かったのかもしれません。

実際に信用買残が大きく増えています。

 

【参考】▼ダブルスコープの増担保規制解除に関するブログ記事

 

●2022年9日15日時点の信用取引残高・3連ストップ安前

9月15日終値:2,979円(+67円 +2.3%)

貸借倍率:3.16倍(+0.26倍) 取組比率売残/買残:31.60%(-2.8%)

▼信用買残高

1684万株(+110万株) 上場株式比率:30.55%(+2%)

▼信用売残高

532万株(-10万株) 上場株式比率:9.65%(-1.9%)

上場株式比率の信用買 ー 信用売:20.9%

 

9月1日⇒9月15日の比較だと、

●貸借倍率:2.02⇒3.16倍(+1.14倍) 取組比率売残/買残:49.5%⇒31.60%(-17.9%)

▼信用買残高

1138万株⇒1684万株(+546万株) 上場株式比率:20.64%⇒30.55%(+9.1%)

▼信用売残高

563万株⇒ 532万株 上場株式比率:10.23%⇒9.65%(-0.58%)

▼上場株式比率の信用買 ー 信用売

10.41%⇒20.9% (+10.49%)

といった数字で、信用買残が大きく増え、売残が若干減っている状況です。

 

貸借倍率3.16倍はもっと高い銘柄も少なくなく、極端に高い数字でないと思います。

ただ、上場株式比率の信用買 ー 信用売20.9%という数字は極端に高い状態といえそうです。

 

9月15日(木)は、高値3,175と年初来高値を更新して、終値  2,979円 (前日比  +67   +2.3%)と終値ベースでも年初来高値でした。

その前日9月14日(水)は、取引時間後に、WCPとフランス政府、フランス企業との提携の開示も好感され、PTSの価格も上昇していました。

 

■9月16日(金)の最初のストップ安

WCP公募価格の下振れが報道され、この日は午前中はストップ安まで値を下げましたが、確定した事実と判断されなかったのか、その深刻さが伝わらなかったのか、午後は一時2,840円まで値を戻しました。

一時的な下落で、すぐにまた上昇すると考えた人が私も含めて多かったようです。

最終的に終値はストップ安の2,479円で取引を終えました。

 

といった投稿をしたころ、3連続初日のストップ安で、逆張りで信用買いを増やした数名の方からの返信を頂きました。

 

▼2022年9日16日時点の信用取引残高・3連ストップ1日目

●9月16日終値:2,479円(-500円 -16.8%)

貸借倍率:3.52倍(+0.46倍) 取組比率売残/買残:28.4% (-3.2%)

▼信用買残高

1804万株(+119万株) 上場株式比率:32.72%(+2.17%)

▼信用売残高

532万株(-10万株) 上場株式比率:9.28%(-0.37%)

上場株式比率の信用買 ー 信用売:23.44%(+2.54%)

 

この日は売残が大きく減り、買残が大きく増えました。

この日の買いが、信用買いの証拠金不足の致命傷になった人もいそうです。

 

ウォーズマンのベアークローに例で、

信用買いのパニック売り、機関の空売り加速が3倍の回転。

の部分ですが、その後の下落の過程でも、空売り残高は減っており、機関の空売り加速はありませんでした。

 

投げ売りのような信用買いのパニック売りは、パニックとは呼べず追加証拠金、証拠金不足強制執行回避のための合理的な投資行動ともいえます。

合成の誤謬(ごうせいのごびゅう、英: fallacy of composition)」という経済用語を思い出します。

何かの問題解決にあたり、一人ひとりが正しいとされる行動をとったとしても、全員が同じ行動を実行したことで想定と逆に悪い結果を招いてしまう事例などを指す用語が「合成の誤謬」です。

 

9月16日(金)の夜間PTS取引では、ストップ安水準2400円付近の値段で、230万株も取引されました。

 

 

機関投資家はPTS取引を利用するのは稀と聞いています。現物信用2階建てでダブルスコープを買っていた人、2階建てではないがダブルスコープ株を証拠金として利用していた人が、現物をPTSで売って証拠金余力を確保しようという動きが推測されます。

PTS取引は、1日の取引は通常10万株から40万株の取引のようですので、異常な取引量です。

  

▼2022年10月7日のダブルスコープのPTSの出来高

2022年10月7日のPTS取引

なお、この記事を書いている前日、10月7日は、取引終了後に、WCPの公募増資の噂(虚報?)で一時1,160円の安値をつけ、活発に取引されました。

それでも出来高は39万株です。230万株という出来高が異常な数であることがわかります。

 

 

■9月20日(火)の2日目のストップ安

▼2022年9日20日時点の信用取引残高・3連ストップ2日目

●9月20日終値:1,979円(-500円 -20.2%)

貸借倍率:3.62倍(+0.10倍) 取組比率売残/買残:27.6% (-0.8%)

▼信用買残高

1778万株(-26万株) 上場株式比率:32.25(-1.7%)

▼信用売残高

490万株(-21万株) 上場株式比率:8.90%(-0.38%)

上場株式比率の信用買 ー 信用売:23.35%(-0.9%)

ストップ安で張り付き、取引時間中に取引はなく、取引量はわずかですが、

信用買残、売残とも減っており、空売りの加速はありませんでした。

 

9月20日(火)の取引時間後は、翌日のストップ安を見越した1600円付近で取引され、ここでも63万株とPTF取引としては異例の出来高となっています。

 

現物信用2階建てでダブルスコープを買っていた人、2階建てではないがダブルスコープ株を証拠金として利用していた人が、現物をPTSで売って証拠金余力を確保しようという動きが推測されます。

 

良く知られた公式ブランドのお店もアマゾンタイムセールなどよく実施しています。

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■9月21日(水)の3日目のストップ安

▼2022年9日21日時点の信用取引残高・3連ストップ3日目

●9月21日終値:1,579円(-400円 -20.2%)

貸借倍率:3.62倍(+-0.00倍) 取組比率売残/買残:27.6% (+-0.0%)

▼信用買残高

1754万株(-23万株) 上場株式比率:31.81 %(-0.44%)

▼信用売残高

483万株(-7万株) 上場株式比率:8.77%(-0.13%)

上場株式比率の信用買 ー 信用売:23.04%(-0.31%)

前日と同じくストップ安で張り付き、取引時間中に取引はなく、取引量はわずかですが、信用買残、売残とも減っており、この日も空売りの加速はありませんでした。

 

9月20日(火)の取引時間後は、翌日のストップ安を見越した1300円付近で取引され、ここでは、629万株とPTS取引としては超異例の出来高となっています。

 

 

現物信用2階建てでダブルスコープを買っていた人、2階建てではないがダブルスコープ株を証拠金として利用していた人が、現物をPTSで売って証拠金余力を確保しようという動きが推測されます。

 

■9月22日(木)の3連ストップ安が終わった日

▼2022年9日22日時点の信用取引残高・3連ストップ安直後

●9月22日終値:1,550円(-29円 -1.8%)

貸借倍率:3.47倍 3.62倍(-0.15倍) 取組比率売残/買残:28.8% (+0.8%)

▼信用買残高

1754万株(-23万株) 上場株式比率:24.37%(-7.44%)

▼信用売残高

483万株(-7万株) 上場株式比率:7.03% (-1.74%)

上場株式比率の信用買 ー 信用売:17.34%(-6.00%)

この日は、取引が復活し、

信用買い残高が大きく減りました。

・現物信用2階建てでダブルスコープを買っていた人、

・2階建てではないが、ダブルスコープ現物株を証拠金として利用していた人に加えて、

・2階建てではないがダブルスコープを信用買いしていた人

が大量に売ったのだと思います。

大暴落の過程、理由を簡潔に表すと以下のような内容になります。

 

9月22日(木)終値:1,550円から9月30日(金)安値:1,171円と大きく下げましたが、10月7日(金)終値: 1,558円と3連ストップ安直後の株価水準まで株価は戻っています。

9月30日(金)にWCPは上場し、上場後の取引は公募価格を大きく下落しましたが、悪材料出尽くしで上昇しているのかも知れません。

また、証拠金不足により強制決済も終わり売り圧力が減って上昇しているのかも知れません。

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■要警戒の信用買い水準

株価はやや落ち着きを取り戻しています。

ただ、9月の大暴落の過程・理由を考えると、↓のような高い信用買いの水準(貸借倍率3倍超え、上場株式比率の信用買 ー 信用売:10%以上)は、安易な信用買いは、相当警戒した方がいいように思えます。

 

とはいっても、長期の現物投資なら、他の個別銘柄と比べると、ダブルスコープに大きなリスクが現状の株価水準ならないとは「私は」思っています。

 

 

空売りの理由

今回のブログの記事は、↓の動画(株式コメンテーターの岡村友哉氏の動画で、マネーサテライトは、松井証券株式会社が運営する投資情報動画メディアのYoutubeです)の内容を補強するような内容です。この動画を見て、納得する点が多かったので、動画の内容を改めて深堀、裏付した記事となります。

 

 

 

個人投資家の信用買いは、WCP上場を過度に期待し、機関投資家空売りは、WCP上場の不調を先読みしていたようです。
「WCP上場は成功するはず」という決めつけが間違っていたように、何事も決めつけはよくないと感じました。「ダブスコの3Q決算はいいはず。」と決めつけも怖いと感じました。
機関投資家のダブスコ空売り、WCP上場の不調を先読みしていた」という岡村氏の仮説は、当初の上場の1か月前、7月ぐらいからの空売りが増えていること、公募価格決定から上場の過程で、空売りが減っているこから、当たっているように思いました。

 

今が信用買いの水準が高いから売り、今は需給で過剰に売られているから買いという話ではないです。こういう考え方もあるよという言った程度での紹介です。

こんなことをわざわざ、書かなくてもわかってくれる方がほとんどだと思います。

ただ、わからない人もいるかもいるかも知れないので、念のための注意です。

 

■高額な情報商材に注意

ダブルスコープの株取引で大きく損失を受けた人を狙った詐欺も発生しるようです。皆様、ご注意ください。大きく損失を受けた人は藁でもすがりたい思いの人もいるかも知れません。そんな人の弱い心を狙う詐欺もありそうです。

 

 

詐欺だけでなく、高い情報商材を売りつけるような人にも要注意です。

一発逆転を狙って高い情報商材に飛びつくのはやめた方がいいです。

 

 

※↑の投稿は、私へのコメントの引用リツイートとしてあって、たまたま気づいたので、紹介するだけです

 

坂本慎太郎氏がインチキ野郎の情報商材屋であること』に関して、私は全く証拠を持ち合わせていません。

ただ、ラジオ日経マネー雑誌などによく登場する比較的知名度が高い彼でも、↑のような投稿※があるので、有名人だからと安心と安易に考えてはいけない戒めとして紹介しておきます。

ラジオ日経マネー雑誌などによく登場する比較的知名度が高い株式評論家の一人として紹介するだけで、坂本慎太郎氏に悪意はありません。

坂本慎太郎氏は、以下のブログで紹介しているように、比較的、堅実、的確な予測をする方という印象もあるぐらいです。

 

なお、『はじめまして、私は詐欺師です。特技は良い人のふりです。』という詐欺師はいないと思います。

情報商材も、『リスクはあります。儲かるかわかりません。あなた次第です』というものなら、多少検討してもいいかも知れません。

 

『必ず儲かる』情報商材はは論外ですが、

『リスクを徹底的に排除しているから』

『努力もせずに簡単に儲かる』

『今回が最初で最後、今だけがチャンス』

みたいな情報商材(もしくはその手の話)は最初から無視した方がいいです。

 

私がよくブログの中で推薦する書籍も情報商材といえるかもしれません。

だから、情報商材をすべて否定できませんが、すくなくとも1万円を超えるような情報商材は相当、警戒した方がいいし、10万円を超えるような情報商材は無視した方が、良さそうです。

図書館で無料の本を借りても、書店で立ち読みでも、無料で投資の勉強はできますし、Youtubeや証券会社の情報でも十分な勉強ができます。

 

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログです。その点を留意して、情報の正確性などご容赦ください。

 

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