W-SCOPE 悪名は無名に勝る、暁投資顧問の正直さ

■はじめに

暁投資顧問のダブルスコープの評価を私が評価する記事です。

暁投資顧問が語る「ダブルスコープ、買えない理由」の本当の理由がわかります。

 

▼目次

 

■悪名は無名に勝る

『悪名は無名に勝る』という言葉があります。

世に知られるきっかけが悪名、悪評であったとしても、まるで世に知られていない状態よりはずっとよい、無名よりは悪名高いほうが何かと有利である、といった意味合いで用いられる言い方です。世に知られることの重要さや困難さを示唆する言葉といえます。

 

ここ半年、ダブルスコープの株の上昇下落で、良くも悪くも日本の株式市場やTwitterで話題になりました。

中には悪名、悪評もあると思います。

ただ、悪名は、悪名の根拠が誤解であれば、その誤解を解くことがで、いい評価に変えられます。

無名より悪名の方が、高評価、好評価、有名にさせることが簡単なのかもしれません。

他人の批判はできるだけ避けたいとは思いもありますが、ダブルスコープの誤解を解く意味で、暁投資顧問のダブルスコープの評価について、批判(評価)させてください。

 

 

■ダブルスコープ株は買わない、買えない、投資できない

暁投資顧問の代表取締役・投資講座の講師も務める千竃鉄平(ちかまてっぺい) 氏

が、2022年7月30日に『2022年で投資家に1番人気のダブルスコープ株は買わない、買えない、投資できない!』というタイトルのYoutube動画を配信しています。

 

 

 

動画(↑)の内容は暁投資顧問のサイトで記事化もされています。

話題の銘柄ダブル・スコープ。買えない理由とは? - 暁投資顧問|株 予想 株のアドバイスなら暁投資顧問

またセパレータメーカーの世界シェアを見ても、ダブル・スコープは6位となっており、これから本業の利益が益々加速していく可能性は高いとは言い難いです。

といった記事があります。

この記事の部分については、動画13分50秒後(↑のリンクはその部分から始まります)

に、↓の画像を利用しながら、記事の内容より、詳しく解説しています。

 

暁投資顧問の動画の画面-セパレータメーカーの世界シェア

 

文字起こしのような形で、該当の解説部分を紹介します。

実際のダブルスコープが主戦場としているセパレータの世界シェアは、
旭化成とか東レ住友化学があってその中で6位なんで、世界シェアの4%なんです。

 

これが上海エナジーみたいにトップシェアだったら、あーいいと思います。

けど、6位で果たして、セパレータの本業の利益がこれらどんどん加速するかと、
まだその可能性は、これ(世界シェアの数字)を見るとないですよね。

だって、旭化成がまだ9%のシェアを持っていて、ダブルスコープがこれからどんどんセパレーターで太刀打ちできるのか、太刀打ちできたよと言うニュースで買っていいいのかな。


いまはちょっと期待先行、人気先行のような気がするんですよね。
この大商いとかを見ると。

でも、それでも、株って不思議なもので、そういう危険な男ほどもてる
生真面目な人ほどもてないみたいな。
そういう危険な株ほど上がったりするんですよね。

でも、やっぱり結婚するなら生真面目な人がいいと思いますけどね。
そんな形で非常に短いんだけど、ダブルスコープについて自分が思うことを今日は土曜日お話させて頂きました。

 

この動画の配信日の前日、7月29日終値で1,870円でした。

その後、8月31日終値と2,350円と1ヵ月で25%も上昇しました。

9月15日高値:3,175円 ⇒ 9月30日安値:1,171円と大きく上昇、下落して、

直近の株価10月21日終値は1809円です。

 

 

■8月の上昇と9月の下落

暁投資顧問の評価に反して、

2022年8月は  始値1,830 高値 2,536 安値 1,800 終値 2,350  前月終値比 +480   +25.7%  と大きく上昇しました。

それを受けて、ダブルスコープの暁投資顧問の評価について、Twitterで批判するような投稿もありました。

 

 

 

ただ、

9月15日高値:3,175円 ⇒ 9月30日安値:1,171円

と暴落しました。

2022年9月は

始値2,358  高値 3,175 安値1,171  終値1,322   前月比 -1,025 -43.7% 

といった株価推移でした。

 

9月の株価暴落を考えると、危険な株として警鐘を発したことは評価してもいいと思います。

株価は信用買い売り残とも多く、変動幅(ボラタリティ)が大きいという意味でダブルスコープの株価は、危険ですが、ダブルスコープという会社自体は、非常にまじめにセパレーター事業に真面目に取り組む会社で、現在は、財務的に安心な会社だと思います。

 

 

■株価でなく理由

予測や分析が、当たったか外れたかのでなく、その理由が大事だと思います。

その理由が事実に基づく納得感のもあるものであれば、たとえ、予測や分析が結果外れたとしても、私は評価したいです。

 

その意味では暁投資顧問のダブルスコープの評価は全く評価できません。

一番評価できないのは、

『シェアが低いから、利益が加速しない、他の競合と太刀打ちできない』

という部分です。

 

なお、この時点で、ダブルスコープ 2022年7月25日付で業績予想修正の開示をしており、2Qの決算内容はほぼわかっていました。

 

わかっていれば、2Q単体で20.49%の営業利益率(1Q比 4.93% ⇒ 2Q20.49% 15.56%の改善 )を達成しており、利益が加速している事実は確認できます。

また、これだけ高い営業利益率を達成していれば、他の競合と太刀打ちできている、限界利益率の数字から、利益が加速すると評価できます。

 

上方修正を確認せずに、また、直近1Qの決算も確認していなくくても、2021年12月期の財務諸表を読むだけでも、太刀打ちできていると評価できます。

2017年12月期から、5年でプラス214.7%と売上が3倍近くなり、毎年40%程度の増収を実現して、60%近い限界利益率で、黒字転換も前期に達成しているので、太刀打ちできるという評価できます。

 

▼競合他社との利益率を比較したブログ記事

↓の記事の通り、シェアが高い会社(SKIET、旭化成東レ)より、ダブルスコープの営業利益率は高いようで、太刀打ちできている事実が明確だと思います。

 

 

また、暁投資顧問のシェアの数字は、DealLab(ディールラボ: https://deallab.info/)のデータを利用しているようですが、この数字もどこまで正確なのか正直わかりませんし、

価格でなく、生産規模でシェアを出していますので、ダブルスコープのように比較的、高単価の製品(市場は中国以外で、安全性の高い湿式のコーティングセパレーターでハイエンドと呼ばれる三元系リチウムイオン電池向け)を製造販売している場合、不利な数字になると思います。

 

シェアの数字のいい加減さについては、↓のブログ記事でも紹介しているので、この機会に改めて確認して頂けると嬉しいです。

 

■シェアの分母は

シェアでその企業の競争力を考えるときは、分母の数字が大事だと思います。

 

●スバル

自動車業界を例に話します。

https://bestcarweb.jp/feature/column/109084

スバルの利益率はなぜ高いのか?【日本の自動車メーカーでは異例の10%超の常連】 - 自動車情報誌「ベストカー」2019年11月26日付の記事です。

利益率は2019年上期の話ですが、シェアが低いスバルが高い利益率が紹介されています。スバルの利益率がなぜ高いか、利益率の高いCクラス以上に特化してるからです。

 

スバルは日本市場のシェアが取れる薄利多売の軽自動車も製造していましたが、2008年に製造から撤退しています(ダイハツからOEC供給を受けてスバルブランドでまだ販売していうようですが)。

乗用車全体のシェアでなく、利益率が高いCクラス以上のシェアをとる戦略にして、成功している会社です。スバルはCクラス、Dクラスで高シェアだと言えます。

良く知られた公式ブランドのお店もアマゾンタイムセールなどよく実施しています。

お店で試着などしてアマゾンで買うのも、おすすめです。

 

●フェラリー

https://intensive911.com/italian-car-brand/ferrari/195638/

自動車28ブランドの利益率公開!フェラーリは1台売って1023万円の利益。日産が同じ額を稼ぐには926台を売らなくてはならない というタイトルの2020年04月11日付の記事です。

フェラリ―は特殊な例かも知れませんが、フェラリーは最上位クラスと言われるFセグメント、Lセグメントというスポーツカーで高シェアといえるのかもしれません。

 

(世界)シェアと利益率は関係ない話です。

 

キーエンス

http://tm-lab.a.la9.jp/useful/paper_haga_2015.pdf

2015年9月開催の日本経営診断学会全国大会でのレポートです。製造業で50%以上の高い利益率を誇るキーエンスの経営戦略を分析しています。
競争回避の戦略 で、コモディティ化、価格競争の前に撤退し、
他社と同じ土俵では競争しない戦略です。

キーエンスは、センサー全体のシェアは低シェアだが、独自開発の新規製品では、高シェアといえます。

ダブルスコープの世界シェア低いから、競争力が低い、利益率が低い。」という人は、「シェア拡大、維持で利益率(企業競争力)が落ちる」ケースなど知らないのでしょうか。

 

 

●ダブルスコープ

セパレーターに限らず、シェアは競争力確保のために重要です。


ただ、ダブルスコープが製造していない乾式、注力していないコーティング無し、ローエンドの非三元系の製品を含んで、分母にして、シェアが低いから、競争力が低い、だから赤字が続いたという主張は、考えが浅すぎると思います。

 

また、ダブルスコープは正極材がハイエンドの三元系のセパレーターに特化しています。ダブルスコープの競争力をシェアから考えるなら、三元系とリン酸鉄系などの非三元系と分けて、シェアを分析するのが、適当だと考えています。

 

ダブルスコープは中国市場からほぼ撤退していますが、アメリカバイデン政権の政策など世界情勢を見ると、中国市場のシェアとそれ以外のシェアを分けて考えてもいいかもしれません。

地域別販売高(↓の資料)だと韓国がほとんどですが、韓国電池メーカーサムスンSDI経由で韓国、欧米、日本向の製品がほとんどです。それはサムスンSDIの電池の売上地域、顧客からもわかります。

 

シェアから企業分析するなら、その企業が販売する製品と同種の製品のシェアが大事。
もちろんその同種の製品の市場が成長しているかも大事です。


商用車特化のいすずの企業分析で、一般の乗用車と含めたシェアを議論しても意味がない。商用車需要が一般の乗用車に置き替わるなら話は別ですが。
こういう話は企業分析の当たり前の内容かと思います。

 

▼ダブルスコープ決算説明資料2022年2Q

ダブルスコープ決算説明資料2022年2Q製品アプリケーション別販売高

 

▼三元系に関するブログ記事

ダブルスコープ、サムソンSDIが三元系への注力が決算情報から成功しているようだという記事の内容です。

 

■暁投資顧問の正直さ(悪名は無名に勝る)


2022年09年20日に配信された動画で、3連ストップ安の2連ストップ安時の動画です。

動画13分50秒後(↑のリンクはその部分から始まります)にダブルスコープの解説をしてています。

ここで大変、正直な発言をしています。

 

ダブルスコープの話ですよ。

私はダブルスコープをそんなに追いかけていもいないし。

財務諸表をそんなに読み込んでいない、

見えるのはチャートや買ったの人の話、売った人の話、

お客様から聞くぐらいで、そこまで仕手株というか、人気株(ダブルスコープ)の知見はない。

知見はないけれど、明日ストップ安なったら、

(この後、ストップ安の値幅制限の話に移る)

 

2022年7月30日に『2022年で投資家に1番人気のダブルスコープ株は買わない、買えない、投資できない!』というタイトルのYoutube動画や記事は、財務諸表もよく読み込まず、追いかけもせずに、知見のない中で、投稿していたようです。

 

財務諸表もよく読まずにプロの投資顧問が、個別株の評価をして、その内容をYoutubeや会社のサイトの記事にあげることに、少しびっくりしました。

ただ、この暁投資顧問の正直さに私はとても好感を持ちました。

 

つまり、

『買えない理由の本当の理由は、良く知らなかった』

と言えると思います。

 

その後、ダブルスコープの株価上昇など受けて、Twitterで批判など目にして、反省したのかもしれません。

 

また、暁投資顧問は、コースによって月額9,800円から2万円の顧問料(会費)をとったサービスもしているので、有料会員との差別化のため、無料のコンテンツは質を落としているのかも知れません。

『悪名は無名に勝る』作戦で、無料コンテンツで悪名で知名度を上げて、有料コンテンツへの入会者を増やす作戦かも知れません。

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■暁投資顧問の千竃鉄平氏の著書

せっかくなので、そんな正直な千竃(ちかま)鉄平 氏の著書を紹介します。

高額な顧問料の前に、著書の内容を理解、納得できるか確認するのがいいかなと思います。

 

 

 

 

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログです。その点を留意して、情報の正確性などご容赦ください。

 

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