3匹の 子ブタ-大失敗のプロジェクトからを学ぶ-「童話でわかるプロジェクトマネジメント」を読んで

PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント[第2版]を読みました。「第 1章 3 匹 の子ブタ 〜プロジェクト を 成功に導く「 段取り」」について、要点、所感、関連する話題など紹介したいと思います。

 

 

PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント[第2版]

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■三匹の子ブタ

「三匹の子ぶた」は本当は残酷で恐ろしい!

「三匹の子ぶた」は本当は残酷で恐ろしい! [子供の英語教育] All About

 「The Three Little Pigs(三匹の子ぶた)」の本当の物語のあらすじは、次のような内容です。 昔々あるところに、三匹の子ぶたがお母さんぶたと一緒に住んでいました。 とても貧乏だったため、お母さんぶたは、子ぶたたちを手放しました。 その中の一匹はわらの家を建てましたが、オオカミが来て家を吹き飛ばして、子ぶたは食べられてしまいました。 二匹目は木の家を建てましたが、同じオオカミが来て木の家を吹き飛ばして、子ぶたは食べられてしまいました。 三匹目の子ぶたはレンガの家を建てました。 オオカミは家を吹き飛ばそうとしますが、何度も失敗します。 ついに頭にきたオオカミは煙突から侵入しますが、暖炉には煮えたぎった鍋があり、熱い鍋に落ちたオオカミは、そのまま煮られてしまいました。

と言ったお話です。

なぜ、3匹目の末っ子の子ブタだけがレンガの家を建て、助かったのですが、本書の中では、なぜ、レンガの家を建てることができたのか、プロジェクトマネジメントの視点で語られます。

間違っ た目標 を 立ててしまう と、 その時点 で 失敗を意味 し ます。

目標の設定にはステークホルダーの分析が大事です。

もっと簡単にいうと、ステークホルダーに目標を確認することだ大事です。

末っ子子ブタだけこれができたのでは、と著者は推測しています。

 

ステークホルダーのお母さんブタに目的を聞く

 

お母さんブタは 家計が苦しかったため、この家づくりプロジェクトには賛成の立場でした。また、3匹の子ブタに自立してほしかったこともあり 、このプロジェクトに対して、 お母さんブタの期待や関心度は高いと 言え ます。

 

「お母さんは、家をつくるにあたって、 一番重要なことは、オオカミから守っ てくれる『 頑丈 さ』 って 言っ て い た なぁ。だから、強い風に耐えられるレンガ造りの家 が良いって勧めてくれ た。 確か、 僕ら3 匹 が 一緒 に 家 に 体 当たり し ても 倒れ ない 強 さの 品質 が 必要 だって。」

 

といったように末っ子子ブタは、お母さんに、家を建てるだけでなく、オオカミから守られる頑丈な家が建てるのが本当の目的であることを聞き出せたのです。

 

目標設定とうより、システム開発でいう要件定義に違い作業かも知れません。

影響度分析・知識エリア・プロジェクト憲章・キックオフミーティング・WBS・所要時間の見積もり・作業ネットワーク図・ガントチャート図による進捗管理表・負荷率の分析、リスク管理、定性的リスク分析、脅威に対するリスク対応度分析といった手法で、

計画的にプロジェクトを進行させます。

 

 

 

■プロジェクトの失敗例として三匹の子ブタ

本書では、チームワーク、チームで助け合うことが、プロジェクトの成功のポイントだと当たり前のことを説明しています。

これができないことがも多くいのも実情だと思います。

つまり、3匹の子ブタの末っ子の成功例を、プロジェクトマネジメントの教科書的な内容で説明していますが、それができなかった子ブタの例もとりあげるべきでしょう。

チームで助け合うこと大事であれば、末っ子子ブタだけ助かり、他の2匹の子ブタは死亡という最大級の失敗をして、末っ子子ブタはそれを助けらなかったのですが、最悪のチームワーク、最悪のプロジェクト、大失敗のプロジェクトといってもいいかもしれません。

そういった分析が不十分に感じました。

『そもそも3匹の子ブタがそれぞれ独立した家を作る必要があったのか。』

『3匹で共同でお互い知恵を持ち合えば、最初から効率的にレンガ造りの家をつくれていた(実際の末っ子子ブタは兄の子ブタの協力で家をたてている)。』

『末っ子子ブタ以外は、家を建てて、自立する能力、知恵に欠けていた可能性が可能性が高く、お母さんブタの判断が無責任、失敗だった』

といった分析ができそうです。

■プロジェクトマネジャー、プロジェクトメンバーを誰にするか

プロジェクト は、 その必要性や目的、 ゴールが関係者ときちんと 共有されていない と、 なかなかうまくいきませ ん。 プロジェクトは間違っ た方向に向かってしまい ます。

と本書にありますが、末っ子子ブタは、その必要性や目的、 ゴールが共有されていない中で、プロジェクトマネージャーとして、それらを明確にして、プロジェクトを成功させました。

最初から、末っ子子ブタを、プロジェクトマネジャーにして、二匹の兄の子ブタをその配下にしていたら、三匹が住める安全な家を建てられ、プロジェクトは大成功だったかもしれません。

 

■プロジェクトの目的が大間違いだった可能性も

もっというと、プロジェクトの目的が大間違いだったといえます。

つまり、末っ子以外の子ブタは、まだ、オオカミから身を守るだけの知恵も能力もなく、自立できなかったわけです。

また、世帯、家計を独立させた方が、経済的な負担は大きくなります。

お母さんブタは、子ブタたちを手放さず同じ世帯、家計で生活できるようにする目的で、プロジェクトを開始するのが正解だったかも知れません。

 

■本について改めて紹介

PMBOK対応 童話でわかるプロジェクトマネジメント[第2版]

作者:飯田剛弘

「ウサギとカメ」など、誰もが知っている童話を通して、PMBOKに基づくプロジェクトマネジメントの難解な用語や考え方をやさしく解説した異色のロングセラー入門書が、PMBOK第7版に対応して増補リニューアル。

プロジェクトマネジメントのノウハウを、三匹の子ブタや桃太郎といった有名な童話にたとえて、初心者向けにわかりやすく解説した入門書です。三匹の子ブタからは段取りの大切さを、桃太郎からはチームで目的を達成する方法を学びます。第2版では、最新のPMBOK第7版に対応しました!

著者について
◎ファロージャパン㈱シニアマーケティングマネージャー。マーケティングポータルサイト『ビジネスファイターズ』運営。
◎愛知県生まれ。南オレゴン州立大学卒業。インサイトテクノロジー社にてインド企業とのソフトウェア共同開発プロジェクトに従事。約10名のインド人チームと協力し、4年間で8つのプロジェクトを行う。現在はNASDAQ上場企業FAROにて、日本、韓国、東南アジア、オセアニアの4カ国のチームをまとめるマーケティング責任者を務める。
◎プロジェクトマネジメントの国際資格(PMP)取得。プロジェクトマネジメント協会(PMI)の標準本『PMI標準 プロジェクトマネージャーコンピテンジー開発体系 第2版』を出版翻訳。日刊工業新聞、大河出版、日本工業出版社などの専門雑誌で記事を執筆するほか、メカトロテックや日刊工業新聞社主催の展示会での講演も多数。

 

本の紹介

 

 

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