13歳からの経営の教科書 「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語(岩尾俊兵著)
を読みました。要点、所感、関連する話題など紹介したいと思います。
■本を買ったきっかけ
Kindle日替わりセールhttps://t.co/cG43e3brXO
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年11月29日
今日2022/11/30(月)23:59まで!
こんな本が世の中にあるんだと知るだけでも見聞、知識が広がります。
13歳からの経営の教科書
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年11月29日
「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語
5つ星のうち4.4、64個の評価。https://t.co/SVGwXEeEFv
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父の事業失敗で中卒で単身上京し陸上自衛隊に入隊という著者の岩尾 俊兵氏にも興味あり。
父の事業失敗のあおりを受け高校進学を断念、中卒で単身上京、陸上自衛隊、肉体労働等に従事
という経歴は、平成元年(1989年)生まれでもこんな方が最近でもいるんだなと、少しの驚きと中卒という経歴から、想像できない、東京大学大学院の博士号を取得し、慶応義塾大学の准教授に就任というその後の経歴に感心したのがきっかけでした。
あとがきで、著書の経歴が自ら紹介しています。
経営者であった父の影響で、「 自分の人生は自分が経営する」 を 信条にして、紆余曲折の人生を歩んできたそうです。
受験にしても、 研究 にしても、 起業にしても、 出版にしても、すべては多数のプロジェクト や ビジネス の「 経営」 で あり、 経営 の 基本 は どこ でも 変わら なかっ た。 目標 を立て、 目標を達成する手段に分解し、それを数値化できるまで具体化し、 実行する。 しばらくやっても成果が出 なけれ ば、 手段を見直す。 目標を実現するため の戦略を立て、実行体制を作り、 改善する。 それら の プロセス の 土台 に なる ビジョン を 明確にし、 ビジョンを熱く語り、 仲間を増やし て いく。 どの プロジェクト もこの 繰り返しだったのだ。
とありますが、著者は大変、有能でかつ人望のある人なのでしょう。
■関連ブログ(親ガチャについて)
エイチームの創業者は林高生氏で、母親の借金で苦労したそうですが、母親には感謝しているそうです。本書の著者 岩尾俊兵氏も父親の借金で苦労したそうですが、父親を尊敬し、父親には感謝しているようです。
林高生氏、岩尾俊兵氏は、一見、『親ガチャ』に『ハズレ』の方に見えますが、その後の成功を見ると『親ガチャ』に『アタリ』の方かも知れません。
▼エイチームの創業者は林高生氏の親ガチャに関するブログ
■目次・要約
目次を紹介する形で、本書の内容を紹介(要約)します。
【第一 章】 不思議 な 教科書
写真部の中学生の少年、ヒロトが、図書館で『みんなの経営の教科書』に出会います。経営に興味を持ったヒロトは、激安スーパーで1本50円のペットボトル麦茶を仕入れて、販売する事業を始めようとします。
【第二 章】 ぼくたちの放課後 ビジネス
ヒロトは、ペットボトル麦茶の販売場所に苦労しますが、いきつけの理髪店の敷地で販売し、1000円で仕入れたものを2000円で販売し、1000円の利益を手にします。
ヒロトは麦茶以外の飲み物も仕入れ、麦茶・飲み物ビジネスを拡大しますが、
同級生の女子中学生リンにみつかり『サギみたい。先生に言うよ』と注意されます。
ヒロトは儲けるためだけでなく、みんなが幸せになるビジネスを考えます。
学校の授業で栽培して捨てる予定の野菜を販売するビジネスは考え、これにはリンも賛成します。ヒロトは、リンと共同で、リンの自宅の軒先で、安価に野菜(キュウリとトマト)を販売し、このビジネスは成功します。
【第三 章】 私 たち、 株式会社 はじめ ます
野菜販売ビジネスのヒロトの親友、ユウマも加わります。
放課後なんでも市の事業を始めるため、
疑似的な株式会社「放課後株式会社」を作り、他の生徒やリンの母、写真部の顧問に株式を買って出資してもらい、ヒロトと取締役になります。
【第四 章】 俺 たち の 合言葉 は「 なん でも、 どこ でも!」
「 なん でも、 どこ でも!」をコンセプトにヒロトたちは、スーパーなどで仕入れた食料品などを小分けして、自転車で販売する事業を開始します。
そして、ヒロト、ユウマ、リンは先生から呼び出されます。
【第 五 章】 ワタ シ たち「 ゴミ 買い ます!」 放課後 株式会社 の 奇策
先生は放課後株式会社の顧客から感謝の手紙が学校に届いていたことを告げ、ヒロトたちを誇らしいと誉めます。
ヒロトたちは、放課後株式会社にビジョンがないことを知り、ゴミ問題を解決する事業を考案する。
公園や海岸に落ちているゴミを買い、プラモデルの素材にして、エコプラモとして販売する事業を考案し、事業を始めるが、ゴミだけが集まり不安になります。
【第六 章】 放課後 株式会社、 乗っ取り の 危機
SNSや動画サイト、マスコミなどにも話題になり、フリマサイトも利用して、エコプラモ事業はブームになり軌道に乗る。
そして、最大の株主の写真部の顧問(写真店の店主)の株主提案により、株主総会の議決により会長になり、自分がエコプラモの産みの親と言いふらします。
【第 七 章】 伝説 の 経営者 登場
『みんなの経営の教科書』の著者でもあり、フリマサイトの経営者 トニー・アイが彼らの事業に興味を持ち、トニー・アイとテレビの企画でヒロトたちは対談します。
ヒロトたちは、放課後株式会社の辞任して、本物の株式会社をつくって、もっと大きな面白いことをやろうと考えます。
あとがき
著書の経歴などを紹介して、父への感謝を伝えている。
『みんな の 経営 の 教科書』
作中の架空の本の内容を紹介する形で経営学の基本を以下の用語を紹介する形で解説しています。小説の中でも、経営学の基本を応用する場面がたくさん出てきます。
基礎編
ビジネス・事業・企業・会社・需要と供給・製品とサービス・付加価値・生産・価格・販売と広告
中級 編
製品開発・マーケティング・会計・計画・組織・情報通信技術・イノベーション・ブランド・口コミ・ロイヤルティ・ビジョン
応用 編
戦略・競合・セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング・費用とコスト・差別化・ニッチ・アウトソーシング・失敗・情熱
■有能すぎる中学生
ヒロトやリンは
ビジネス・事業・企業・会社・需要と供給・製品とサービス・付加価値・生産・価格・販売と広告、製品開発・マーケティング・会計・計画・組織・情報通信技術・イノベーション・ブランド・口コミ・ロイヤルティ・ビジョン
といった経営学の基本を理解して、それを応用するスーパー中学生です。
結局、経営学の基本を理解して、それを応用できる有能な人は実際は少なく、稀でしょう。
おそらく、著者は経歴から考えて、生まれつき先天的な能力が高く、もしくは、後天的に、多くの経験を経て、そのような能力を身に着けた人のように感じました。
中学卒業後から、『自分の人生を経営していた。』と語っている通り、凡人ではない気がした。
そういった凡人でない超有能な人が、凡人でない超有用な中学生の経営を紹介する本です。
この本を読んで感じたことは、凡人でない超有能な人に経営を任せるのが、経営の基本であると、凡人の私にはは感じました。
著者の自伝で、いかに有能な人になれたか、その苦労話とともに語る内容など著したら、今回の本より、もっと面白く、経営学的にも有益な内容で、売れると思いました。
■本について改めて紹介
500mlのペットボトルの水が100円なのに、なぜ2Lの水も100円?
物語(小説)を楽しく読むだけで、自然と学べる「ビジネス」と「生き抜く力」!
(あらすじ)
中学校の図書室に忘れ置かれた不思議な『みんなの経営の教科書』と出会い、
ヒロトは仲間と共に社会の課題に向き合う――。
“人は誰でも自分の人生を経営している。だから、すべての人にとって経営は必要不可欠”
という強い思いから、中学生から社会人までが楽しめる物語形式で書き下ろされた、
これからの時代に必要なビジネス素養が身に付く本。