檻車(かんしゃ)の中の盧植先生

三国志は、横山光輝の漫画を読んで知りました。その後、小説の三国志でいくつか読みました。 

 

小説の三国志で好きなのは、吉川英治三国志で、

特に1巻の檻車(かんしゃ)の章が好きです。

 

劉備の恩師で官軍の将軍であった盧植先生が、えん罪で、檻車で洛陽に護送されるシーンです。

好きなフレーズを記載します。

●(盧植の真相を劉備に説明した後)盧植は、身の不幸を悲しむより、さすがに、より以上、上下乱脈の世相の果てを痛哭するのであった。

●(盧植劉備が励ますときの言葉)どうか、時節をお待ちください。お体を大切にして、恥をしのんで、じっとここは、ご辛抱ください。

●(盧植を救おうという張飛劉備が一喝する言葉)子弟の情は忍び難いが、なお、私情に過ぎない。

仕事で腹が立つことがあっても、

『なお、私情に過ぎない。』という言葉を思い出したいです。

 

改めて、『三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 )』の紹介です。
内容紹介
日本では卑弥呼邪馬台国を統治する頃、中国は後漢霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、たく県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。――以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。その華麗な調べと哀婉の情は、吉川文学随一と定評のあるところである。

内容(「BOOK」データベースより)
日本では卑弥呼邪馬台国を統治する頃、中国は後漢霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、楼桑村の一青年劉備は、同志関羽張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う。―以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。

 

以 上