NHK阿部博史容疑者プロデューサー(わいせつ事件で逮捕)のその後の処分内容

 【阿部博史容疑者のその後】

40代の女性に対しわいせつな行為をしたとして去年6月に逮捕されたNHKのチーフ・プロデューサーの阿部博史氏について、東京地検は2020年1月6日付で不起訴処分としています。NHKや阿部氏は、不起訴の理由を明らかにしていません。

 

強姦でも、示談金を支払い被害者と和解すると、起訴猶予で不起訴となることが多いのですが、今回も、被害者と和解して「起訴猶予」になって和解となった可能性が高いと考えてます。

 

 【不起訴の理由】

起訴はその理由に応じて,「嫌疑なし」「嫌疑不十分」「起訴猶予」の3種類に分類できます。重要なことはは、「起訴猶予」の場合、犯罪となる事実があったということです。

 

嫌疑なし
 捜査の結果、被疑者に対する犯罪の疑いが晴れた場合です。

 

嫌疑不十分
 捜査の結果,犯罪の疑いは完全には晴れないものの裁判において有罪の証明をするのが困難と考えられる場合です。

 

起訴猶予
 有罪の証明が可能な場合であっても、被疑者の境遇や犯罪の軽重,犯罪後の状況(示談がまとまったかどうか等)を鑑みて、検察官の裁量によって不起訴とする場合です。

 

NHKの処分の内容】

 以前、以下のブログで、NHKの職員の処分について、報道内容が少なく、公共放送、報道機関として問題だと記載しましたが、この体質は変わっていないようです。

 

「厳正に処分」と言いながら、処分の内容が公表されていません。

NHKは逮捕当時、「遺憾」、「事実関係を確認」、「捜査に協力」といった記載があるが、確認した事実関係など一切、公表されていません。

 

私がネットで調べた範囲ですので、公表されていたら、コメントなどで教えて欲しいです。

 

【 阿部博史氏の著書】

 阿部博史氏は、名古屋大学大学院理学研究科素粒子宇宙物理学専攻修了、東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター客員准教授も務めたAIやビッグデータといった新しい科学技術に造詣が深く、そういった新技術を利用した番組制作には、評価が高かったそうです。

著書も二つあります。

NHKにはすごい人がいたものだ。ドキュメンタリー番組を作りながら、数万件というビッグデータを扱って仮説を導きだし、さらに自分でプログラミングしてAIをつくる。」といったアマゾンの書評もあり、将来、絶版となれば、将来、中古品の値段が上がるかもしれません。

 

著書(アマゾンのリンクを下に貼ってあります。)は、現在、配送料込みの値段で、中古本の値段は320円から4,540円で値段の幅があります。

 

震災ビッグデータ 〈3・11の真実〉〈復興の鍵〉〈次世代防災〉

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  • 発売日: 2014/05/24
  • ALL JAPANの分析データから
    真実を紐解き、次に備える途を示す

    3・11の〈いのちの記録〉から、あの日の人びとの行動を解き明かす。震災後の企業間取引の実態から、〈復興の鍵〉を検証する。そして首都直下地震に備える〈防災の最前線〉。膨大な震災ビッグデータから産学官民の英知が導き出した教訓と具体的な対策を、多数のカラー図版と共にレポートする。『NHKスペシャル 震災ビッグデータ』(2013年3月3日・2013年9月8日・2014年3月2日放送)の出版化。

 

 

 

データでいのちを描く―テレビディレクターが自分でAIをつくったわけ

データでいのちを描く―テレビディレクターが自分でAIをつくったわけ

  • 作者:阿部 博史
  • 発売日: 2018/03/24
  • NHKスペシャル「AIに聞いてみた」「震災ビッグデータ」「沖縄戦 全記録」「原爆死」
    NHKの誇る異能のディレクターが、ビッグデータとAIの“ほんとうの可能性"を説く!

    著者は、2012~15年にかけて放送された、NHKスペシャル「震災ビッグデータ」シリーズ以降、ビッグデータを切り口にしたいくつもの番組に携わってきた。
    さまざまなビッグデータを迅速に解析し、スクープを引き出し、それを正確かつ美しいビジュアルで提示する。NHKスペシャルNHKの調査報道に変化をもたらした彼は、今、AIを自ら開発・プログラミングして、番組づくりに活用している。それはいったいなぜなのか――。
    ITのフィールドや先端的なメディアから、「データ・アナリティクスの専門家」としても注目を集める著者が、データ分析の秘める可能性をひも解く1冊。

    データ分析の手法で新たな知見を導き出す、
    著者オリジナルの「データ・ジャーナリズム」とは! ?
    ・“全量全種収集"の超情報戦。
    ・技術革新で、1000倍の効率化を目指す。
    ・データで描いた“景色"を取材する。
    ・社会課題解決型AIは「道具」ではない、ブレイン(知的参謀)である。
    ディープラーニングが最強、なわけではない。
    ・AIの“頭"を叩き割る。
    ・10秒で1000万人に伝える技術。

    ■本書「はじめに」より
    データが日々の暮らしからどのように生まれるのか、
    そして、そのデータとどのようにつきあうのか。
    データというものについて正しい理解を深めることが、
    現代を生きるための基礎的な教養だと私は考えています。
    なぜかと言えば、私たちの日常と密接につながっているから、です。
    企画会議の準備をするとき、家族旅行のプランを練るとき、
    私たちは常にデータを収集し、理解し、判断を下すことが求められます。
    否応なしにデータを乗りこなさなければいけません。
    テレビディレクターの私は、これまで社会に存在する
    多種多様なデータを分析することで番組を制作してきました。
    アプローチは、ビッグデータ解析とAIです。
    本書では、その経験を基に、技術的・専門的な解説は最低限にとどめ、
    ビッグデータ解析とAIを活用することで
    データから引き出せる可能性について考えていきたいと思います。

    ■目次
    第1章:ビッグデータが誰も見たことのない景色を描いた
    第2章:データが誘う、桁違いの世界
    第3章:社会を変えるためにAIをつくることにした
    第4章:伝えきって、いのちを守る

 

以 上 です。