高度情報技術者試験の午前問題(午前1と午前2の選択問題)で問われる開発手法のポイント

 

 

 

 

■はじめに

IPA情報処理推進機構)が実施している高度情報処理技術者試験※で問われる午前問題(午前1と午前2の選択問題)で問われるセキュリティ技術のポイントをまとめみました。

▼ 高度情報処理技術者試験

ITストラテジスト試験
システムアーキテクト試験
プロジェクトマネージャ試験
ネットワークスペシャリスト試験
データベーススペシャリスト試験
エンベデッドシステムスペシャリスト試験
ITサービスマネージャ試験
システム監査技術者試験


参考書籍も紹介しています。

 

■テストの種類

〇 単体テスト ⇒ 結合テスト ⇒ システムテスト(総合テスト) ⇒ 受入テスト ⇒ 運用テストの順番に行われる。

〇 単体テストは、個々のモジュールが仕様書通りに機能しているかどうかについて、テストケースを用いて検証する

〇 結合テストは、複数のモジュールを結合したテストである。

〇 システムテスト(総合テスト)は、運用テストの前に実施されるテストである。

〇 受入れテストや受入れレビューは、システムのリリース前に、ユーザー側企業が完成品として受領できるかどうか
を検証するために実施される。テスト工程の中で最終段階のテストに位置づけられ、実際の業務で使うデータを用いて実際に
システムを操作するするのを一般的である。また、受入れかどうかを判断するための受入れ基準となる条件を定めて、
ユーザー側と納入側とで合意しておく必要がある。
完成品としての検証になるため、実施の運用時のデータや操作によって、検証する必要がある。

〇 運用テストは、実際の運用環境の下で行われるテストです。

 

■信頼性設計

フェールソフトとは、システムを構成する要素の一部に障害が発生した時に、その障害要素を切り離して、
システム構成を縮小し、システムのパフォーマンスが低下してもシステムの運転を続行できようにすることである。

〇 フェールセーフとは、システムの一部に故障が発生したとき、その影響が安全な方向に作動するように制御する信頼性設計手法である。

フールプルーフとは、システムで意図しない誤操作や正しくないデータが入力されないようにする信頼性設計手法である。

〇 フォールトトレラントとは、冗長構成を講じることによって、システムが部分的に故障してもシステム全体としての
必要な機能を維持できるようにする機能である。


■開発手法の用語

マッシュアップmash up)とは、混ぜ合わせるという意味で、他のサイトやサービスが提供するコンテンツを組み合わせて新しいサービスを提供する手法である。

ソーシャルタギングとは、Webサイトのコンテンツに対してほかのユーザーと共有することを前提に情報にタグ(メタデータ)を付加すること。1つの情報(コンテンツ)に対してさまざまな人がいろいろな観点から異質で多様なタグを付けることで、その情報は多彩で豊かな意味を持つようになる。例えば、パンダの写真があるとき、そのファイルに対して「パンダ」というタイトルに加えて、「動物」「かわいい」「希少」「中国」といった、任意の説明語を追加することで、ほかの利用者が目的のファイルを見つけられる確率が大幅に高まる。このタギングを1人で行うのではなく、多数の人間で行うのがソーシャルタギングである。

〇 パーマリンクとは、ウェブサイトの各ページに対して個別に与えられているURLのことです。つまりURL自身のことになります。


〇 リーンソフトウェア開発とは 製造業を中心に展開されているリーン生産方式の考え方(リーン思考)をソフトウェア製品に適用した開発手法。アジャイルソフトウェア開発手法の1つに数えられる。

 リーンソフトウェア開発は、具体的なプラクティス(実践手順)や体系的なフレームワークの形ではなく、プラクティスを各分野・現場に合わせて作り出す際の手助けとなる、「7つの原則」および「22の思考ツール」として提示される。「7つの原則」は以下の通り。

原則1:ムダをなくす
原則2:品質を作り込む
原則3:知識を作り出す
原則4:決定を遅らせる
原則5:速く提供する
原則6:人を尊重する
原則7:全体を最適化する

〇 エクストリームプログラミングとは、アジャイル開発手法の1種です。顧客の要望を取り入れながら、要件定義から設計、開発、テストの工程をイテレーションという単位で繰り返し、開発の品質を高める。

〇 ユーザー機能駆動開発( Feature Driven Development, FDD)は、反復的ソフトウェア開発工程の一種。アジャイルソフトウェア開発手法の1つでもある。FDD は業界におけるいくつかのベストプラクティスを混合したものである。それらは全て、顧客にとっての機能価値(feature)という観点で駆動される。その主な目的は、実際に動作するソフトウェアを繰り返し、適切な間隔で提供することである。利用者が見て価値があるまとまりを一つの機能単位として、その単位ごとに、設計や構築などの5つのプロセスを繰り返しながら、開発を進める。

 

■参考書籍

 

 

 

 

■関連ブログ

chanmabo.hatenablog.com

 

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以 上