リアル半沢直樹 西川善文氏、リアル白井大臣 鳩山邦夫大臣と対決する 第一ラウンド かんぽの宿問題

 

に続けて、

リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の活躍、活躍というより苦闘という表現があっているかも、その苦闘を紹介します。

どんな活躍をしたのか、彼の回顧録

ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録

に従って、紹介しています。 

 

今回は、『第七章 裏切りの郵政民営化』の中での、日本郵政社長としての苦闘、政治家、日本郵政の管轄の担当大臣だった総務大臣鳩山邦夫氏と対決し、鳩山邦夫氏が辞任、事実上の更迭になった話です。

半沢直樹でも、銀行の債権放棄を強要して、帝国航空の自主再建を邪魔する白井国土交通大臣が登場します。西川氏がリアル半沢直樹なら鳩山邦夫氏はリアル白井大臣というところでしょうか。鳩山邦夫氏は、郵政事業の収益力の向上させて、民営化させるという西川氏を支援するどころか、その逆の行動、明らかに足を引っ張る行動をしていきます。

 

リアル白井大臣は鳩山大臣か

リアル白井大臣は鳩山大臣か

 

日本郵政の株主は総務大臣ですから、日本郵政への影響力は、白井国土交通省の帝国航空への影響力より強かったと思いますから、西川氏は半沢直樹以上に苦労したのかもしれません。

 小泉総理大臣は郵政選挙で大勝利した翌年2006年9月に退任し、その後安倍晋三氏、福田 康夫氏と短命な総理大臣の後、2008年9月に麻生 太郎氏が総理大臣に就任して、麻生内閣で、鳩山邦夫氏が総務大臣に就任します。

 自民党は、郵政民営化に反対して離党した議員の復党を認めたり、民営化に反対だった政治家たちの民営化をけん制するような動きが増えてきました。

 その象徴的な動きが、「かんぽの宿問題」と「東京中央郵便局開発問題」でした。

 

鳩山対決 第一ラウンド 簡保の宿問題

かんぽの宿事業は毎年年間40億の赤字を計上しことから、2012年9月までの期間は業務として廃止・売却を行うことが日本郵政株式会社法において義務付けられていました。

そのため日本郵政は2009年4月にかんぽの宿全施設を一括で、オリックス不動産に約109億円で売却することを発表しました。鳩山邦夫総務大臣は「オリックスは立派な会社だが、譲渡に国民が納得するか。出来レースと受け取られかねない。率直にまずいと思う」と発言し、売却先、売却方法、価格などに問題点を示し、売却を承認しない姿勢をとりました。出来レースとは日本郵政社長西川氏とオリックスCEO宮内氏との出来レースだとして非難していたのです。

 

2009年、政府の要請に従って設立された第三者の調査機関「不動産売却等に関する第三者検討委員会」はこの問題についての報告書を提出し、「鑑定評価は費用性よりも市場性や収益性に重きを置いて鑑定評価額が評定されており妥当 」「譲渡価格はオリックス不動産の評価額が最高額であり、これが市場評価」と結論づけ、西川氏の正当性が証明されました。

 

西川氏、政治の現実に嘆く

結局、政治家の横やりで、政治問題となったかんぽの宿は売却できず、その後も赤字を出し続けている現状を、西川氏もこう著書で嘆いています。

「2011年のこの原稿の執筆時においても、かんぽの宿は赤字を出し続け、日本郵政グループの事業計画書には「経営価値の向上」などといった文字がむなしく踊るだけである。」

「報道が盛り上がる渦中で、一方的に不手際を指弾され、根拠のない批判に甘んじなければならない。それが現実だった。そして、政治というのはさらに過酷なことを強いるのである。鳩山大臣は、かんぽの宿に続いて、攻撃の焦点を東京駅前で開始されていた東京中央郵便局の再開発に変えていった。」

 

次回のブログで、東京中央郵便局の再開発の話や鳩山大臣が辞任する話を紹介しようと思います。

 

本の紹介

 

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindle unlimited で無料で見れますので(2020年9月30日現在)、本を買うよりお得かもしれません。

 

著者について
西川 善文<にしかわ・よしふみ>
三井住友銀行頭取、前日本郵政社長。1938年奈良県生まれ。1961年大阪大学法学部卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行最高顧問。

 

内容(「BOOK」データベースより)
私は悪役とされることが多かった―。顔が見える最後の頭取=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革。現場にいたのは、いつもこの男だった。密室の出来事すべてを明かす! 

 

逃げたらあかん!
不良債権と寝た男」、死に物狂いの仕事人生

安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放劇、銀行大合併、UFJ争奪戦、小泉・竹中郵政改革……。現場にいたのは、いつもこの男・西川善文だった。「最後の頭取」=ザ・ラストバンカーと呼ばれた著者が綴った、あまりに率直な肉声!

マスコミ報道の騒乱の中で失われた金融史のミッシングリングを埋める。

<目次>
◎第一章 バンカー西川の誕生 ◎第二章 宿命の安宅産業 ◎第三章 磯田一郎の時代
◎第四章 不良債権と寝た男 ◎第五章 トップダウンとスピード感 ◎第六章 日本郵政社長の苦闘 ◎第七章 裏切りの郵政民営化

以上です。

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