嘘だらけの日露近現代史 (倉山満著)の要約や所感など(はじめに)

嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書) を読んで、章毎に要約や所感などを記載します。

今回は「はじめに」の章です。

嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新)

嘘だらけの日露近現代史 (扶桑社新書)

  • 作者:倉山 満
  • 発売日: 2016/03/01
  • アメリカ、中国、韓国が「文明」を理解できない国だとするならば、ロシアは「熟知したうえで破る」国。殺戮、粛清、謀略――血塗られたヨーロッパ史において何度も這い上がってきたサバイバル術とは? 一度の敗戦で70年も敗戦国のままにされている日本にとって、学ぶべきヒントはロシアにあった

 

 

「近代日本にとって、脅威であり、好敵手であり、時には友人であり、多くの時期は憎むべき敵である国の物語の始まりです。」と 著者の倉山 満氏は、ロシアを好敵手、よきライバルと表現して、にすこし好意的な印象を持っているようです。

嘘だらけの日米近現代史 (扶桑社新書) では、アメリカの法則として、

「一、アメリカはバカ! 二、アメリカはヘタレ! 三、でもやるときはやる。」と紹介しています。

 

嘘だらけの日中近現代史 (扶桑社新書) では、中国の三法則として、

「一、かわいそうな人たち 二、陰謀でごまかす 三、かわいそうな人たち」

 と紹介して、中国史のパターンとして、

「一、新王朝、成立→二、功臣の粛清→三、対外侵略戦争→四、漢字の一斉改変と改竄歴史書の作成→五、閨閥、官僚、宦官などの皇帝側近の跳梁→六、秘密結社の乱立との明反乱の全国化→七、地方軍閥の中央侵入→八、一へ戻る。」と分析して、話題になったそうです。

 

嘘だらけの日韓近現代史 (扶桑社新書)

では、韓国の法則として、

「一、頭の中身がファンタジー 二、軍国主義でないと正気を保てない 三、頭の中身がファンタジー」と紹介しています。

 

日本と関係が深い外国に対して、辛辣な見方をする著者の倉山氏ですが、ロシアについては、どんな味方をしているのでしょうか。

 

日本とロシアの関係に興味を持った方は

日本とロシアに関係については、司馬遼太郎もエッセーのような形、

北方の原形 ロシアについて 司馬遼太郎著 (文春文庫)といった本で考察しています。

こちらも楽しく読めると思います。

 

ロシアについて 北方の原形 (文春文庫)

ロシアについて 北方の原形 (文春文庫)

  • 作者:司馬遼太郎
  • 発売日: 2017/04/21
  • 「ともかくも、日本とこの隣国は、交渉がはじまってわずか二百年ばかりのあいだに、作用と反作用がかさなりあい、累積しすぎた。国家にも心理学が適用できるとすれば(げんにできるが)、このふたつの国の関係ほど心理学的なものはない。つまりは、堅牢な理性とおだやかな国家儀礼・慣習だけでたがいをみることができる(たとえば、デンマークスウェーデンの関係のようになる)には、よほどの歳月が必要かと思われる。」(あとがきより)

    おもに日露関係史の中から鮮やかなロシア像を抽出し、将来への道を模索した、読売文学賞随筆・紀行受賞の示唆に富む好著。

 

 

続きのブログはこちら↓です。

chanmabo.hatenablog.com