高成長市場のダブル・スコープの高い増収率と予想株価

 に続けて、ダブル・スコープに関するブログです。
ダブル・スコープは直近過去3年度で対前年度比で40%以上の増収を達成していて、
2022年12月期の業績予想の確度が高まる時期(2022年12月頃)には、

444円から4320円(幅が広すぎ!)という株価が期待できるかもしれないという話です。
 
リチウムイオン電池の部材メーカーとして、旭化成住友金属鉱山昭和電工東レ三菱ケミカル三井化学なども紹介しています。
なお、2021年6月21日終値で、ダブルスコープは年初来安値を更新して、592円です。

 

 

■急成長するリチウムイオン電池とセパレーターの市場

パソコン、スマホ、充電式の家電、自動車用の蓄電池、電力供給用の蓄電池などに用途が急拡大するリチウムイオン電池(バッテリー)は注目を浴びています。
リチウムイオン電池(バッテリー)の材料は正極材、負極剤、セパレーター、電解質が主要材料といわれ、この4材料で材料原価の80%以上を締め、正極材が約40%、セパレーター約20%、負極材約10%、電解液約10%ほどのコストを占めます。原価の2割、つまり、最終販売価格の1割程度は、セパレーターの価格を占めます。

 

リチウムイオン電池の原理の模式図

リチウムイオン電池の原理の模式図(昭和電工マテリアルのサイトより加工転載)

リチウムイオン電池の原理の模式図(昭和電工マテリアルのサイトより加工転載)

 

 

正極材:電気を貯蔵するための材料、正極材にリチウムが利用される。日本では、 住友金属鉱山日亜化学などが製造。

 

負極材:電気を放出するための材料、負極材に炭素が利用される。日本では、昭和電工マテリアルズ(旧会社名は日立化成、昭和電工の子会社)、三菱ケミカルなどが製造。

 

セパレーター:正極材と負極材を分離する膜で、電解液に含まれたリチウムイオンだけ通過させます。ポリオレフィンと呼ばれるプラスチックの一種が利用される。日本では、旭化成東レなどが製造。

 

電解液:正極材と負極材の間を移動する材料石油を分離してできた溶剤とリチウムイオンを含んだ塩からできる。日本では、三菱ケミカル三井化学が製造。

 

世界のリチウムイオン電池市場は2019年に367億ドルと評価され、2020年から2027年までの年平均成長率は18.0%で、2027年までに1,293億ドルに達すると予測されています。

また、電池セパレーター市場(主にリチウムイオン電池)の価値は、2019年に72億1,440万米ドルに達し、2021年から2026年の間に12.67%の年平均で成長し、2026年末までに170億303万米ドルに達すると予測されています

 

日本円でいうと、リチウムイオン電池市場、2019年の約4兆円から、2027年には約14兆円にが成長し、セパレーター市場は、2019年の8000億円から、2027年には2兆円まで、成長します。なお、リチウムイオン電池のセパレーター専業のダブル・スコープの売上は、2020年12月末決算で184億円とシェアは2%程度のようです。まだまだ、成長が期待できるダブル・スコープです。

 

 

■ダブルスコープの成長率や業績や株価の予想

ダブルスコープは過去3期赤字であるが、市場の成長に加えて、自動車向の高性能・高付加価値・高利益率・高単価のセパレーターの市場とシェアが増加して、売上高は前期比毎年40%以上の成長をしています。

2019年87億→131億(50%増)→184億円(40%)と成長し、今期は、280億円と50%増を予定して、業績も黒字転換する予定です。

 

会社予想とともに、SBI証券のアナリストレポートの予想も紹介します。

▼2021年12月期業績予想
    会社予想 SBI証券予想

売 上  280億円  300億円

営業利益  35億円    43億円

純利益   10億円    16億円

E P S          22円     35円

SBI証券予想は、SBI証券 企業調査部澤砥 正美 (さわと まさみ) 化学・合繊業界担当シニアアナリスト の2021年6月15日のアナリストレポートによります。
なお、該当のアナリストレポートで、目標株価は、2022年12月期予想ベースのセパレータメーカー平均 PER である 11.1倍を、2022年12月期SBI証券 予想 EPS 144.1 円(従来 144.6 円)に適用した1,600 円と評価しています。
2022年12月期について、SBI証券は、売上を390億円、営業利益90億円 純利益65億円 EPS144円と予想しています。

2022年12月期も前年度で売上30%近い増収を達成するのであれば、高成長企業として、PERは30倍程度も許容されるかもしれず、その場合株価は、EPS144円・PER30倍で計算すると、4,320円という株価になります。

 

なお、2022年12月期について、四季報は、売上を340億円、営業利益50億円 純利益22億円 EPS40円と予想しており、セパレータメーカー平均 PER である 11.1倍を適用すると妥当そうで、その場合、株価は444円で、今の株価水準でも割高となります。
四季報でも、2022年12月期も対前年度比で20%程度の増収率を予想してて、これならPERは20倍程度許容されてもよさそうで、その場合株価は800円となります。


というわけで、繰り返しになりますが、ダブル・スコープは直近過去3年度で対前年度比で40%以上の増収を達成していて、
2022年12月期の業績予想の確度が高まる時期(2022年12月頃)には、444円から4320円(幅が広すぎ!)という株価が期待できるかもしれないという話です。

 

リチウムイオン電池の関連本の紹介

 

▲「世界で今、リチウムイオン電池バブルが起きている。
スマホやノートPCのバッテリー、電気自動車やドローン搭載など、その市場規模は推定2兆円。旭化成で15年をかけて実用化にこぎつけた開発者にしか語れない裏話とは。
今、世界でもっとも注目されている第一人者による一冊!」といった紹介がされている本です。

ノーベル賞受賞者の吉野彰さんの苦労話や研究エピソードが豊富で楽しく読める本のようです。また、リチウムイオン電池の原理、仕組みを改めて確認します。どんな技術が重宝され、淘汰されるのかのイメージが湧くと思います。

 

▲(概要)電池の基本解説から、リチウムイオン電池を含む二次電池の特徴、全固体電池など次世代電池についてわかりやすく解説します。
(こんな方におすすめ)・基本から現段階での最先端技術まで
二次電池の知識全般についてきちんと整理しておきたい人。今後の二次電池の技術動向について知りたい人。といった本のようです。
 
以上です。