鬼滅の刃(英語版ではDemon Slayer:悪魔を滅ぼす人) 、海外でも人気みたい。

 鬼滅の刃(英語版ではDemon Slayer:悪魔を滅ぼす人) 、海外でも人気みたいです。

 

 で、緑と黒の市松模様の生地も人気になっているという話をしましたが、鬼滅の刃の人気は海外にも及んでいるようです。

 

2020年11月16日のランキングで、洋書総合部門で第1巻が第3位で、洋書マンガ(Manga)部門で、ベスト10のうち、6個も鬼滅の刃(英語版ではDemon Slayer:悪魔を滅ぼす人) がランクインしていました。

 

 洋書マンガ(Manga)ランキングの第1位は、鬼滅の刃 第1巻、第2位は、鬼滅の刃 第2巻でした。ちなみに、第3位は『アベンジャーズ』(Avengers)でした。アメコミ物は、根強い人気があるんですね。

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 1 (1)

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 1 (1)

 

 

 

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 2 (2)

Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba, Vol. 2 (2)

 

 

 

 

Avengers vs. Thanos (English Edition)

Avengers vs. Thanos (English Edition)

 

以上です。

三重野康 日銀総裁の乾いた薪理論で、平成の鬼平が、『日本経済をぶっ壊す!』

 

に続けて、 

経済で読み解く日本史 平成時代1989年-2019年(上念 司著)

を読みながら、平成の長いデフレの原因となった財政金融政策を
振り返りたいと思っています。

前回は、大蔵省(旧財務省)の総量規制の問題でしたが、

三重野総裁時代の日本銀行の金融引き締めの問題を取り上げたいと思います。

 

■過ちは 繰返してはならない。

 「安らかに眠って下さい。 過ちは 繰返しませぬから」

という言葉が、広島の原爆記念公園にある「原爆死没者慰霊碑」に刻まれています。 

 東京裁判で日本の無罪を主張したインドのパール判事は、

この《過ちは繰返さぬ》という過ちは誰の行為をさしているのか。

原爆を落した者が責任の所在、過ちを明らかにしないで「過ちを繰り返してはならない」反省するのははおかしい。と非難したそうです。

 

パール判事の日本無罪論 (小学館文庫)

  

そういう意味で過ちを繰り返さないためには、責任の所在を明確にして、

日本銀行は、金融政策の過ちは繰り返してならない』
と主張することも意味があることかもしれません。

さて、本題の三重野康 日銀総裁の金融政策です。

 


■平成の鬼平、日本経済、国民生活を潰す。

 

経済で読み解く日本史 平成時代1989年-2019年(上念 司著)

の第1章 『バブル崩壊 第1節日銀不況と7つの事件』 で、
--------------------

 三重野氏が実施した金融引き締めは、日本経済を必要以上に痛めつけ、長期停滞の入り口を開くものでした。
--------------------

と三重野氏の政策を非難しています。

 

また、第2章 『ターニングポイントとなった1993年』で、

--------------------

  日銀は国民の批判をかわすために「バブル退治」などと大衆迎合的な姿勢を前面に打ち出しました。日銀の三重野総裁は狂乱状態にある株価や不動産株価を退治する「平成の鬼平」などとマスコミに持ち上げられ、いい気になっていたのです。

 ちなみに、「平成の鬼平」と命名したのは評論家の佐高 信(さたか まこと)氏です。佐高氏は、後に『週刊金曜日編集委員となる左派知識人です。本シリーズ第5巻でも指摘した通り、左派になぜか清算主義的な経済ハルマゲドンを好む傾向があります。佐高氏も日銀の引き締めを利用して、日本の資本主義を粉砕する意図があったのかもしれません。

-----------------------------------

と「平成の鬼平」の名づけ親 佐高 信氏に対しても、批判的です。

  

「日銀デフレ」大不況 失格エリートたちが支配する日本の悲劇

 

といった著作でも、円高やデフレに対して、日本銀行の対策らしき対策、効果のある対策を実施しておらず日本銀行の罪、責任を多い指摘してます。

なお、著者の若田部 昌澄氏は、批判していた日本銀行の副総裁に2018年(平成30年)3月に就任しており、近年は、日本銀行のデフレ容認政策は完全に放棄されているようです。

 


■ 三重野康氏の「乾いた薪」理論

 

 経済を成長させるため、具体的には、消費や投資、生産や流通を活発にして、多くの人が失業や貧困を恐れず、大多数の国民が、それなりに経済的に満足した仕事や生活をできる状態を維持するには、マイルドなインフレ、物価上昇率が2%程度のインフレが望ましいとされています。

 デフレ(デフレーションの略)やハイパーインフレは避けるべきですが、マイルドなインフレは、経済成長に望ましいのです。

 

 実際に、日本銀行も、2013年以降は、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束、インフレターゲットといった政策を採用しています。世界各国の中央銀行なども、物価上昇率の目標を明示するか、否かの違いはありますが、だいたい2%程度の物価の上昇を目指しています。

 

 しかし、当時の三重野康 日銀総裁時代の日本銀行の政策は、このマイルドなインフレすらも認めない、マイルドなインフレよりデフレの方がましだというような政策、

経済学の常識から外れたデタラメな政策、的外れな政策を採用していたようです。

 

 1986年10月3日の衆議院予算委員会における参考人として出席した三重野副総裁(当時)は、「マネーサプライが増えて潜在的なインフレの芽が育っている現状は、乾いた薪の上にいるようなものだ」と発言して、更なる公定歩合引下げの必要性を明確に否定しました。当時は、円高不況、日本の輸出超過といった日米貿易不均衡の問題で、内需拡大のための公定歩合引き下げが求められていました。

 

 『日本経済は乾いた薪の上にある』といして、炎上つまりインフレの危険を説いた発言として有名ですが、その後も、三重野康日銀副総裁は、総裁後も、乾いた薪の話をして、金融引き締めの必要性を主張しています。

 公定歩合とは、日本銀行が民間の銀行に貸出する際の金利で、当時、この金利が基準となり、預金や貸出の金利公定歩合が連動していました。

 

 ただ、この国会で乾いた薪の発言をした当時は、1985年、1986年、1987年の3年間を見見ると、国内卸売物価指数上昇率(企業、商取引での物価を表す指数)は、前年比でマイナス0.8パーセント、マイナス4.7%、マイナス3%とデフレの傾向を示しており、

全国消費者物価指数上昇率 も、プラス2.1% マイナス0.6% プラス 0.1%と円高より、デフレが心配されるよう状況でした。

 

 つまり、日本経済は、乾いた薪でなく、湿った薪だったのです。

 

 その後、宮沢喜一大蔵大臣の要請により、澄田日銀総裁が、三重野日銀副総裁の抵抗を排除して、景気刺激のために公定歩合の引き下げ、いわゆる金融緩和が実現します。

  

こういった1980年代の日本銀行の政策決定の経緯については

日本の金融政策(1970~2008年)

歴代日銀総裁のパフォーマンス評価 (明治大学社会科学研究所叢書)

で詳しく紹介されています。

 

日本の金融政策(1970~2008年) 歴代日銀総裁のパフォーマンス評価

では、

-------------------------

1987~88年にかけて消費者物価や卸売物価などの一般物価が極めて落ち着いてい
たことを勘案するのと、物価安定を目的とする金融政策としては、澄田総裁が
敢えて踏み切った第5回目の公定歩合引下げが致命的な失敗であったとは言
い難いのである

-------------------------

と著者黒田氏(明治大学教授 日本銀行の出身)は、澄田総裁の金融緩和の判断を肯定的に評価しています。

日本の金融政策(1970~2008年) 歴代日銀総裁のパフォーマンス評価

では、

-------------------------

為替安定化を実現したい宮澤蔵相(および,その意を受けた行天財務官)は,
澄田総裁に直接に利下げを迫った。池田勇人元首相の側近であった宮澤蔵相
にとって,公定歩合の操作は日銀の専管事項などではなく、「大蔵省と日銀
がきちんと意思疎通してきめるべきもの」だったのであり、大蔵省の年次
では一年先輩に当たる澄田総裁に、ことばつきは極めて丁寧ながらも,容赦
無く利下げを迫ってついに約束させたといわれている

---------------------

といった事情も紹介され、当時の金融緩和が政治主導で実現したことがわかります。

 

 この政治主導、民主的な選挙で選ばれた政治家も政策を実行する。という当然のことが当時は実現できていたのです。

 そして、この金融緩和の効果もあって、日本経済は、1987年から1991年まで4年近く続いたのちにバブル景気といわれる好景気をおう歌することになり、景気の過熱が心配とされるような時代を迎えるのです。

 

なお、ジャパン・アズ・ナンバーワン』(エズラ・ヴォーゲル著の同タイトルの書籍より「世界の頂点にいるも同然の日本」の意)の呼び声とともに、アメリカにおいても「日本社会に学べ」「日本に負けるな」という声が出るほど日本が世界的に評価される時代も迎えるのです。

 

■ 日本銀行の悪魔のデフレ政策

 

その後、デフレの芽が育っている現状を、インフレの芽が育っているという認識をするような人が日銀総裁になります。

日本銀行の役割は通貨の番人として物価の安定ですが、この役割を拡大解釈して、

三重野康氏は、マイルドなインフレすらも悪として、デフレを善としているような考えを持っていたかのような印象も持ってしまいます。

 

 

デフレがなぜダメかというと、『消費や投資をせずに、貯金をした方が確実にもうかる』という事態になり、消費や投資する意欲を減退させるからです。

 

なぜデフレを放置してはいけないか 人手不足経済で甦るアベノミクス (PHP新書)

 といった著作でも、デフレは決して放置、容認してはいけない事象であることを紹介されていますが、著者の岩田 規久男(いわた きくお)氏は、2013年3月20日日本銀行副総裁に就任していますが、その頃から日本銀行はデフレ容認政策といった放棄しています。2012年12月の第二次安倍内閣の成立、2013年2月の黒田日本銀行の就任を受けて、岩田氏の日本銀行副総裁の就任です。日本がデフレ基調が脱する頃です。

 

 消費をしないという理由は、デフレとは物価が下がる事象、つまり、お金の価値が上がり、モノやサービスの価値が下がっていく事象です。200万円で自動車を買わずに1年待っておけば、190万円で同じ自動車が買える。かつ、200万円を銀行に預金をすれば、1年で10万円の金利がつく。こんな状況だったら、1年待って、自動車を買う方がお得ですから、今、自動車を買う人はいなくなります。

 日本銀行の金融緩和して、金利がつかなければ、モノやサービスを買う魅力も少しは上がりますが、地価下落、地価下落に伴う信用不安といったデフレの懸念がある中で、金融引き締め、公定歩合を高めに設定していたのです。

 

 自動車が売れないので、自動車は値下げする。値下げのために、自動者産業で働く人の給与も下げる。給与が下がる人が増えてますます自動車が売れない。といった悪循環、デフレスパイラルに陥り、デフレは不況を超えて、恐慌といった事態を発生するのです。ちなみに昭和恐慌は、デフレスパイラルによる恐慌と言われています。

 

 ハイパーインフレと言われる急激なインフレーションもさげるべきです。インフレとは今日が100円で買えたモノが来月には200円に、1年後には1000円となっているような、急激な物価上昇ですが、こんな状況であれば、安心して、生産や消費などの経済活動はできません。

 

じゃあ、どの程度のインフレ、物価上昇なら望ましいかというと、2%ぐらいが望ましいと言われています。なぜ、2%が望ましいのかは、世界各国の経済運営の経験則、知恵といってもいいかもしれませんが、

 

1%の物価上昇だと、2倍の物価になるまで70年かかり、20年で、1.2倍の物価になります。

2%の物価上昇だと、2倍の物価になるまで36年かかり、20年で、1.5倍の物価になります。

3%の物価上昇だと、2倍の物価になるまで24年かかり、20年で、1.8倍の物価になります。

 

物価を給料に置き換えれば、毎年2%位は上昇すれば満足いくし、物価も36年で2倍になるぐらいだったら、安心して生活できそうで、多くの人が納得いく水準なのかなと思います。

 

興味がある方は

インフレとデフレ (講談社学術文庫)

 もご一読ください。

世界恐慌、ドイツ・ハイパーインフレ、昭和恐慌、リーマン・ショックといった事象なども解説しています。「格好の経済学入門にして提言の書」と紹介されていますが、経済学を学ぶ人のための本なので、すこし難しいかも知れませんが、理解が深まると思います。

 
■誰も、平成の鬼平を止められなかった

 

 三重野氏は就任直後から急激な金融引き締めに踏み切る。1989年12月に日本銀行総裁に就任すると、その直後に、公定歩合(当時の政策金利)を3.75%から4.25%に引き上げた。その後、90年3月に5.25%、8月には6%に引き上げます。バブル退治に邁進する姿は平成の鬼平と、マスコミからもてはやされました。

 実は、1990(平成2)年の正月明けから始まった3ヶ月で25%の暴落と、7月から8月にかけては、40%暴落し、経済の先行指標と呼ばれる株式市場はすべに大暴落をして、地価も下落気味で、インフレの懸念など全くなかったのです。

 その後も、日本銀行は、高めの公定歩合を維持し、金融引き締め的な政策を実施させて、日本にデフレ不況の芽が育つことになります。

 金丸信自民党副総裁は、1992年2月、バブル崩壊後の不況に際して「日銀総裁の首を切ってでも公定歩合を下げさせろ」と発言し、当時の日本銀行の金融引き締め政策を批判していました。

しかし、『平成の鬼平』とマスコミが賞賛され、英雄視されている三重野氏を敵にするような行動は当時の政治家では無理でした。

 消費税増税リクルート事件で政治不信、支持率低下で、選挙も苦戦していた、与党の政治家は、さらに支持率を下げるような行動が難しかったのです。

 『政治主導、民主的な選挙で選ばれた政治家も政策を実行する。』という当然のことが当時は実現できていなかったのです。

 

 マスコミから賞賛され、英雄視されている人、その人の政策は、批判されずに修正もされにくいでしょうから、独善的な誤った政策になることも多いようです。

 マスコミから賞賛された人には要注意ということでしょう。賞賛された人が、選挙で選ばれるような政治家であれば、まだましです。選挙の過程で多くの人と接し、国民の気持ちもくめることもあるでしょう。

 しかし、マスコミに賞賛されている人が、選挙の洗礼を経ていない学者や官僚であれば、その人の政策は本当に要注意でしょう。

 

 なお、三重野康氏は、1994年12月 に、日本銀行の総裁を退任しますが、その後も、日本銀行は、黒田氏の総裁就任まで、デフレ容認のような政策を実行し、日本経済の足を引っ張り続けます。

 

平成金融史 バブル崩壊からアベノミクスまで (中公新書) 

では、

首相官邸、大蔵省(財務省)、日銀、自由民主党の4つの機関の考え方の差が大きく、そのパワーバランスによってどういう政策決定がされたかを具体的な人名を交えて描いていますが、当事者によるキーパーソンによる貴重な証言を交え、金融失政の三〇年を検証しています。失政の原因は、日本銀行に大きいことも感じられるのではないでしょうか。

 

以 上 で す。 

鬼滅の刃ブームで人気となっている商品- 緑と黒の市松模様の生地が売り切れに-

鬼滅の刃ブームで、関連グッズも人気です。『風が吹けば桶屋が儲かる』のように、

鬼滅の刃ブームで、市松模様の生地が売り切れる』といった事象が発生します。

『いかに新しい需要を生み出す。』かが景気浮揚、経済成長のカギですから、鬼滅の刃のようなアニメブームの経済効果も軽視できないようです。

 

にて

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家計動向 東北 

◎ 一般小売店[書籍](経営者):・我々の業界は今某アニメの大ブームである。商品の調達がうまくいったので、全体の来客数や販売量も相当良くなっている。また、郷土作家の映画化作品も動いているために全体を押し上げている。

--------------------

といった景気ウォッチャー調査のコメントを紹介しました。鬼滅の刃で、他にどんな商品の需要が増えているのか調べてみた。

 

 

緑と黒のネルシャツも人気

 

 ↑のようなTittewも話題になりましたが、鬼滅の刃の主人公炭治郎(たんじろう)の羽織の柄をイメージさせる緑と黒のネルシャツは人気のようです。

メルカリなどのサイトでも、比較的高値で販売されていましたし、

 

 のように一時期、緑の黒のネルシャツだけ売り切れということもあったそうです。

 

 「市松模様 緑 黒 ネクタイ 鬼滅の刃 竈門炭治郎(かまどたんじろう)風 」といったネクタイも販売されていましたが、

 

 緑の黒の市松模様のネクタイは昔から販売されいているので、愛用していたネクタイを付けずらくなる人もいるかもしれません。

 

 

 

 

■緑と黒の市松模様の生地が売り切れに

 

 鬼滅の刃の主人公炭治郎(たんじろう)の羽織の柄は、日本の伝統的な柄で、市松模様というそうです。

 

楽天市場で生地が売り切れになるお店も

楽天市場で生地が売り切れになるお店も

 

楽天市場で、緑と黒の市松模様の生地が売り切れになっていました。 

鬼滅の刃の主人公の妹 禰豆子(ねずこ)の着物の柄をイメージさせる「麻の葉模様」の生地も売り切れになっていました。

 

Amazonでは、 2020年11月15日時点では売り切れといったことはないようですが、

今後は、売り切れも発生するのでしょうか。

 

 

 

■キメハラ対策にアニメ版の視聴も

 

すこし話題が変わりますが、『キメハラ』という言葉も利用されているようです。 

 

 

 

f:id:chanmabo:20201115125202p:plain

 

 キメハラといった言葉もできるぐらい、鬼滅の刃の映画がブームですが、『映画館は混んでるし。』『近くにないから。』『映画代がもったいない』という方は、アニメ版を視聴するのも一案かもしれまえん。

 Amazon Prime会員だとプイラムビデオというサービスで追加料金なしで視聴できますし、Amazon Prime会員でない方は60日間の無料期間の間で見て、契約を解約すれば、無料で視聴可能です。

 

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https://amaprime.net/amazon-prime-free-trial-cancel/

 

上記のサイト、も無料体験、無料体験期間で解除したいと方は参考にしてください。

また、Amazon Prime会員は、プライムビデオ以外に、いろいろ特典が多く、コスパが高いので、加入を検討してもいいかもしれません。

 

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以 上 で す 。

 

景気ウォッチャー調査2020年10月報告(2020年11月10日発表)から-Go To Travel・Go to Eat・鬼滅の刃の効果あり-

 

 に続けて、 景気ウォッチャー調査2020年9月報告(2020年10月8日発表)の内容

景気ウォッチャー調査 - 内閣府

を紹介したいと思います。

 一部のマスコミから酷評されているGo To Travel・Go To Eatキャンペーンですが、現場ではその効果は認められていることがわかります。マスコミは国民の多様な声を反応して報道してほしいですね。

 

景気ウォッチャーの景気判断

景気ウォッチャーとは、地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々のことで、内閣府が調査の協力を依頼されている人々です。

家計動向であれば、スーパーコンビニエンスストアなどの小売店や、タクシー運転手、レジャー業界など家計の景気に敏感な職種の人々の景気判断を調査します。

企業動向関連であれば、製造業、非製造業問わず幅広い業種の経営者、従業員の景気判断を調査します。

雇用関連であれば、人材派遣会社社員や求人広告、求人情報誌の担当者、職業安定所しや民間職業紹介機関の職員の景気判断を調査します。

そういった景気ウォッチャーの

◎良、○やや良、□不変、▲やや悪、×悪 といった判断とその理由が、公表されています。

景気ウォッチャー調査2020年9月報告から気になった景気判断を紹介します。

 

 2020年10月の現状判断からGo To Travelで観光業も復活か。

 先月のブログで、以下のように

「2020年10月以降の景気の先行きから観光業は急回復するかも。」と予想していましたが、景気ウォッチャー調査の現状分析から、その予想は外れてはないようです。

 

景気の現状判断DI_景気ウォッチャー調査2020年10月報告の抜粋

景気の現状判断DI_景気ウォッチャー調査2020年10月報告の抜粋

 

コロナ禍の不況で苦しんでいる人が多いといわれる中、「◎良」とする業界、職種は、よほど景気がいいのかなと思いますが、

観光業の経営者、従業員の景気の現状が明るくなっている強い実感が見られました。上の画像は、北関東地域、甲信越地域の家計動向調査の調査結果の抜粋ですが、他の地域の家計動向調査でも、

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東北:

◎高級レストラン(スタッフ):来客数の動き ・レストラン部門ではランチの客数が前年比で9割の数字が出ている。だがディナーの客数は伸び悩んでい
る。
◎観光型ホテル(経営者):来客数の動き ・Go To Travelキャンペーン利用客が増えている。休前日は先々まで満室の状況であり、平日
の予約も増えてきている。
◎観光型旅館(スタッフ):販売量の動き ・県の宿泊割引キャンペーンとGo To Travelキャンペーンの併用が可能になり、個人の予約が
急激に増えている。また、ツアー募集団体の催行率が異常に高い。
◎観光名所(職員):販売量の動き ・土産店においては、地域共通クーポンの効果が非常に大きい。旅行中や使用期限内に使い切らなければならない感じでクーポンが使用されている。金額も大変大きく、売上に占める割合は40%を超えている。この
効果が大変大きく、売上も徐々に戻りつつある。

南関東

◎ 都市型ホテル(スタッフ):来客数の動き ・3か月前よりは良くなっているが、新型コロナウイルス以前にはまだ戻っていない。
◎旅行代理店(営業担当):販売量の動き ・10月からGo To Travelキャンペーンが本格稼働し、申込みが以前よりも増えている(東京都)。

沖縄:

◎観光型ホテル(マーケティング担当):Go To Travelキャンペーンの東京都除外の解除もあり、急激に客室稼働率が上がり、今月は
久しぶりに前年実績超えを果たしている。

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といったように、◎良と景気判断が見られました。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」のように旅行で、ヒトが動くと、幅広いモノやサービスの需要につながります。Go To Travelのバタフライ効果 (複雑なシステムにおいてひとつの場所での小さな変化が別の場所で大きな影響を持つ現象)で、観光業だけでなく幅広い関連業界の需要につながることが期待できそうです。

 

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家計動向 東北 

◎ 一般小売店[書籍](経営者):・我々の業界は今某アニメの大ブームである。商品の調達がうまくいったので、全体の来客数や販売量も相当良くなっている。また、郷土作家の映画化作品も動いているために全体を押し上げている。

--------------------

といったコメントもあり、某アニメは

鬼滅の刃

のことだと思いますが、鬼滅の刃ブームもコロナ不況の脱却を後押ししちえるようです。ちなみにみ、郷土作家の映画化作品は何でしょうか。

  

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) 

 

2020年11月以降の景気の先行きからが外食業も急回復するかも。

景気の先行き判断DI_景気ウォッチャー調査2020年10月報告_抜粋

景気の先行き判断DI_景気ウォッチャー調査2020年10月報告_抜粋

 

先行き判断理由は、コロナ禍で売上減少があった外食の業種、職種の経営者、従業員の先行きに対する明るい見通しが目指しました。上の画像は、南関東地域(東京、埼玉、千葉、神奈川)の家計動向の景気判断の抜粋ですが、現状と同じく、コロナ禍の不況で苦しんでいる人が多いといわれる中、先行きを「◎良」としているということは急回復が見込める可能性が高いのかなと考えています。

他の地域の家計動向調査でも、以下のように外食といった業種、職種の明るい見通しが実感できます。

---------------------

雇用関連:東北 ◎人材派遣会社(社員) ・国の施策であるGo To TravelやEatキャンペーンが効果を上げている。飲食業の経営者に話を聞いて
も、客足がひどいときは前年の2~3割だったが、今は前年の8~9割くらい、特に休日や休日前にはかなり戻ってきているということである。建設業も建設の先送りは若干みられるものの、堅調で仕事はあるという状況である。いろいろな業界でも余り厳しい話や見通しが悪いという話は聞かない。

家計動向関連:北陸 ○高級レストラン(スタッフ):・Go To Eatキャンペーンが始まるので集客が増えるとみているが、1世帯1冊限定のプレミム付食事券の県内施策では大きな効果は期待できない。

---------------------

一部マスコミの批判があったGo To Eatも、景気浮揚など効果が、景気ウォッチャーといわれる現場の人の声から認められています。

 

『甲信越の家計動向  ◎その他サービス[葬祭業](経営者)
・ホームページを見てくれる件数も増えてきている。また、朝晩寒くなり気温の変化も大きくなっている。依頼に来る高齢者は、新聞広告の切り抜きを必ず持っているという状況なので、良くなる感じがしている。。』

といった声もあり、外出を控えていた高齢者の経済活動も復活している様子がわかります。

 

本の紹介

景気ウォッチャー調査は、投資や仕事で関係する分野に近い将来を示す情報として有益な情報かなと思います。景気ウォッチャー調査に関係する本を紹介しておきます。

 

毎月1回10分チェックで年20%らくらく儲かる 「景気ウォッチャー投資法」入門

 

“街かど景気”の経済学―

新観測システム「景気ウォッチャー調査」 (PHP新書)

 

初心者のための 経済指標の見方・読み方

 

No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方 (日本経済新聞出版)

 

 

予測の達人が教える 経済指標の読み方 | 新家 義貴 |本 | 通販 | Amazon

 

以 上です。

景気ウォッチャー調査2020年10月報告(2020年11月10日発表)から-日本株はまだ買いかも-

 

日経平均株価は、2万5000円を超え、29年ぶりの高値ですが、景気ウォッチャー調査2020年10月報告(2020年11月10日発表)からみると、日本株はまだ買いと言える状況が続いるようです。

 

のブログで2020年9月報告からコロナ禍の不景気の短期間で終わる見込みを予想しましたが、10月報告をそんな予想を裏づける展開となりました。 

 

1998年(平成10年)7月に小渕恵三内閣の堺屋太一経済企画庁長官が「景気動向をもっと早期に把握できないか」との問題意識から、「景気動向に関する情報を早く手に入れる仕組み」として、景気ウォッチャー調査が開発されました。

経済や景気の動向を見るうえで、よく当たる先行指標として、株式投資家、金融・市場関係者にも重宝されています。

 

株価は景気や経済の先行指標といわれますが、日経平均株価も11月11日も7日連続で続伸し、前日比444円高の2万5349円と、年初来高値を連日で更新。2万5000円の心理的な節目を上回り、1991年6月以来およそ29年ぶりの高値となりました。

理由、理屈はともかく、株価は、コロナ禍の不景気を短期間で終わり、史上空前と好景気をよべるかは自信がないですが、すくなくとも大型の好景気を見込んでいるようです。

 

2020年10月の動き

景気ウォッチャー調査2020年9月報告が2020年11月10日に

内閣府のホームページ

景気ウォッチャー調査 - 内閣府

から公表されています。

「10月の動き」として、経済や景気の動向の概要(サマリー)が

----------------------

10 月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差 5.2 ポイント上昇の 54.5 とな
った。
家計動向関連DIは、住宅関連が低下したものの、小売関連等が上昇したこと
から上昇した。企業動向関連DIは、非製造業等が上昇したことから上昇した。
雇用関連DIについては、上昇した。
10 月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差 0.8 ポイント上昇の 49.1 と
なった。
家計動向関連DI、企業動向関連DI、雇用関連DIが上昇した。
なお、原数値でみると、現状判断DIは前月差 4.9 ポイント上昇の 53.6 とな
り、先行き判断DIは前月差 1.3 ポイント上昇の 48.4 となった。
今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「新型コロナウイルス
感染症の影響による厳しさは残るものの、着実に持ち直している。先行きについ
ては、感染症の動向を懸念しつつも、持ち直しが続くとみている。」とまとめら
れる。

----------------------

と報告されています。

DIとは、Diffusion Indexの略で、Diffusion は拡散、普及と意味があり、Indexは指標の意味がありますが、企業の業況感や設備、雇用人員の過不足などの各種判断を指数化したものです。拡散して集めた雑多な情報を指数化することから、Diffusionをいう言葉が利用されているのでしょうか。

 

 2020年10 月の景気の現状

全国の動向_景気の現状DI2020年10月

全国の動向_景気の現状DI2020年10月

 

現状判断DIとは、先月の景気の現状を示す指数ですが、3か月前と比較しての景気の現状に対する判断DIは、54.5 となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を 5.2 ポイント上回り、6か月連続の上昇となっりました。現状判断DIは昨今では海外情勢や消費税率引き上げによる景況感の悪化を受け、基準値の50.0以下を示して低迷中でしたが、今月は前月に続き新型コロナウイルスによる影響を受けてはいるが、持ち直しの動きを継続中で、ついに基準値の50を超える強い回復値を示しています。

 新型コロナウイルス流行前の水準どころか消費税率引き上げ以前に戻ったと判断できる状態です。

 つまり、前月に続いて、新型コロナウイルスによる恐慌など発生せず、コロナ禍と言われる事象は景気的には半年間という期間で終わりそうなことを示しています。

 前月差 プラス6.9と大きく改善しているのが、企業動向関連の非製造業(非製造業経営者・従業員からの回答に基づく統計値で、建設業 輸送業 通信業 金融業 不動産業 サービス業 広告代理店・新聞販売店[広告] 司法書士経営コンサルタント・会計事務所職員等 コピーサービス業 などの経営者・従業員からの回答に基づく統計値)などです。

 モノの動きに加え、ヒトの動きも、活発になっているようです。

 

2020年10月以降の景気の先行き

全国の動向_景気の先行き判断DI2020年10月分

全国の動向_景気の先行き判断DI2020年10月分

先行き判断DIは、2~3か月先の景気の先行きに対する判断DIは、49.1 となった。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが上昇したことから、前月を 0.8 ポイント上回った前の月を5.9ポイント上回る48.3となりました。

家計動向の飲食、サービス、企業動向の製造業が下落していますが、合計ではプラス0.8と持ち直しています。

 注目するのは、家計動向関連の住宅関連のプラス5.5で、在宅時間の増加や消費や旅行を控えたことによる貯金の増加などで、高額商品の住宅購入、住宅投資が増えているのかもしれません。

 

コロナ禍の不景気は終わり、好景気になるかもといった予感を強く示す調査結果となりました。経済や景気の先行指標ともいわれる株価も好調で、日経平均株価も、景気回復、好景気の予兆を示しています。

 コロナ禍、コロナ不況、コロナ恐慌と騒がれていましたが、深刻な不況、不景気は短期間で終わり、逆に、先行指標と呼ばれる株価の好調さから、バブル景気以来の、大型の好景気が現れる予感がします。 

 

毎月1回10分チェックで年20%らくらく儲かる 「景気ウォッチャー投資法」入門

では、

前回「買い」サイン(前回も①と②に該当していた場合)が出た場合、

① 現状判断DIの前月差が1.5ポイント悪化していない。

② 先行き判断DIが前月から改善している。

場合で、「今月の動き」で、天候などの一時的要因のコメントがないかどうかをチェックして、なければ、買いとしています。

日経平均は、2020年10月報告(2020年11月10日発表)の翌日にも、

11日の前日比444円高の2万5349円と、年初来高値を連日で更新していますが、まだ、

日本株は買いと言える状況が続いるようです。

本の紹

景気ウォッチャー調査は、投資や仕事で関係する分野に近い将来を示す情報として有益な情報かなと思います。景気ウォッチャー調査に関係する本を紹介しておきます。

 

毎月1回10分チェックで年20%らくらく儲かる 「景気ウォッチャー投資法」入門 

 

“街かど景気”の経済学―新観測システム「景気ウォッチャー調査」 (PHP新書)

 

 

■参考■

『景気ウォッチャー投資法入門』で紹介された売買ルール

『景気ウォッチャー投資法入門』で紹介された売買ルール

以 上です。

経済で読み解く日本史 (上念 司著)で振り返る 平成時代 - 大蔵省 総量規制の失敗から政治家にも心理的安全性が必要かも-

 

に続けて、 

経済で読み解く日本史 平成時代1989年-2019年(上念 司著)

を読みながら、平成の長いデフレの原因となった財政金融政策を
振り返りたいと思っています。

また、就職、仕事、事業、住宅購入、資産運用などの時に経済情勢、今後の景気を少し先読みして、損をしない選択ができるような知識を少しは提供できれば、頂ければ嬉しいです。


■大蔵省の総量規制の罪

 

経済で読み解く日本史 平成時代1989年-2019年(上念 司著)

の第一章 バブル崩壊 第1節日銀不況と7つの事件 で、
--------------------
当時大蔵官僚だった高橋洋一氏(現嘉悦大学教授)は、大蔵省は不動産価格の対策として、「総量規制」を準備しており、日銀が余計な金融引き締めなどやる必要がなかったと証言します。
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という記載がある程度で、上念氏は、大蔵省の総量規制についてはあまり問題視せず、
インフレを極度に警戒した平成の鬼平こと三重野日銀総裁の過剰な金融引き締めが、
日銀不況の原因であったと主張をしています。

過剰な金融引き締めとは、物価下落、信用不安を招きデフレ不況の原因、公定歩合の引き上げのことですが、この問題については次のブログで紹介したいと思います。

しかし、総量規制も大問題だったようです

 
ソビエト連邦崩壊を予測した経済学者小室直樹氏は

「・・マーケットのメカニズムによって決まる土地の価格を、一官僚ごときが統制できると考えた・・私有財産への干渉は、紛れもない民主主義の否定である。日本国憲法への挑戦である。・・縛り首にされても文句は言えない・・」と 

日本国憲法の問題点(小室 直樹 著)

などの著作などでで、猛烈に、土田局長を批判しています。

 

これでも国家と呼べるのか―万死に値する大蔵・外務官僚の罪(小室 直樹 著)


では、

『太平洋戦争での宣戦布告の通告が遅れた外務省の失態、(日本が宣戦布告なし卑怯な奇襲をした国という印象を米国、世界に与え、早い段階での講和の機会を失わせ、日本の名誉を失墜させた外務省の失態)と同じレベルの失態と総量規制を実施した大蔵省の官僚を万死に値する。』
と小室氏は、非難しています。

 

■総量規制とは


1980年代にには東京都の山手線内側の土地価格でアメリカ全土が買えるぐらい日本の土地が高騰しましたが、その後、
1989年から1991年には東京都の山手線内側の土地価格の土地価格でアメリカ全土2つが買えるという算出ができるほど、日本の土地価格は高騰しました。


東京都のマンション価格が、サラリーマンの平均年収の14倍から18倍といった価格になり、住宅価格高騰、住宅取得が困難ととされ、国民やマスコミからは政府に対する非難が高まりました。

 

なお、2018年の東京都のマンション価格の年収倍率は、
東京都の11倍から13倍程度です。この時期は、消費税増税前の好景気の時ですが、
バブル時の土地価格、住宅価格の高騰は、それほど極端なものでなかったことがわかります。

東京都のマンションが年収倍率が6倍から8倍位になった時が底値で買い時のようです。
興味のある方は「年収 マンション 倍率 東京」といったキーワードで検索してください。

 

そして、土地価格を下げるため、大蔵省の総量規制を導入しました。

1990年(平成2年)3月27日に「不動産融資総量規制」という一通の通達が、
大蔵省銀行局長・土田正顕の名で全国の金融機関に発せられた。

総量規制は、過剰な土地取引を抑制するため、
不動産向け融資の伸び率を総貸出の伸び率以下に抑えるようにするという通達です。

 

ちなみに、

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

という映画
では、 阿部寛 演じる財務省官僚が、広末涼子演じるフリーターを
この総量規制をやめさせるため、タイムマシンでバブル当時の過去の日本に送るという設定になっています。

 

事業というのは、モノやサービスを仕入れて、販売するのが基本です。
販売され、入金される前に、仕入や給与の出金が必要ですから、運転資金として金融機関から借り入れるをすることが一般的です。

不動産事業も同じで、土地や建物を仕入れて、販売し、土地の金額は高額ですから、多額の運転資金が必要になります。
土地の価格は上昇していますがら、その分、多くの運転資金が必要となります。

政府の総量規制は、新規の運転資金の貸し出しも不動産事業では困難になるほど、
貸しはがし貸し渋りが横行したのです。

また、不動産の購入は、高額で現金(キャッシュ)で買うことなど稀ですから、銀行の融資はほぼ必須です。

銀行から融資をうけられず、不動産を買いたくても購入することができず、
売却したくても売れない不動産が市場にあふれるようになってしまったのです。
この売却できない不動産は不良債権化してしまい、結果、住専問題などで大蔵省、銀行自体が苦しむことになります。

 
汐留駅跡地の再開発問題に象徴される愚策

 

総量規制後は、地価は横ばいとなったことが確認され、不動産業界の強い要望により、
総量規制は、1991年(平成3年)12月に解除されました。

わずか約1年9ヶ月だけでしたが、地価の上昇を見込んだ事業は破綻することになり、
そういった事業に多額に融資をしていた銀行も、不良債権に苦しむことなります。

総量規制の効果については、土地の取引、流通を阻害して、
塩漬けの土地を増やしただけかもしれません。

 

土地が高騰するということは、土地を売りたい人より買いたい人の方が多い。
つまり、土地の供給が少なく、需要が多いのが原因です。

土地は新しく作れないから、供給を増やすことができないから、大蔵省は、総量規制で需要を減らすような政策をとったのかもしれません。

しかし、土地は新しく作れないから、供給を増やせないというのは、半分嘘で、
農業用地や工場用地を住宅や商業地として開発したり、
大規模高層ビル、マンションを建てたり、
新しい鉄道路線を新設したり、
埋立地を開発したりすれば、供給を増やすことは可能です。

  

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代 江副 浩正著 (中公新書ラクレ)

リクルートの創業者の江副 浩正氏の著作ですが、土地が供給され不動産が値下がりする仕組みを説明しています。 

 

しかし、バブル景気と言われた当時は、信じられないことですが、そのような土地の供給を増やす行為、や 土地の供給を促す政策は、
さらなる土地の高騰を招くとマスコミなどから批判を浴びて、難しかったのです。

 

例えば、国土利用計画法が改正され、
バブル期(1987年)に地価抑制を目的として法改正が行われ、
「監視区域制度(届出制)」が創設されました。
この「監視区域内」で一定面積以上の土地取引を行おうとする場合は、
都道府県知事に事前届け出をしなければならず、その取引価額に対して、
都道府県知事が取引中止の「勧告」を行えるというものです。

 

また、象徴的な出来事として、汐留駅跡地の再開発問題があります。
国鉄清算事業団という国鉄の負債を引き継いだ団体を所有する
31ヘクタールの「汐留駅跡地」の再開発問題です。

 

今は、日本テレビタワーなどある汐留シオサイト(siosite)と発展していますが、
しかしバブル景気で地価が高騰していた時代においては、
土地の売却が地価高騰を一層あおりかねないとの政府内外に懸念があり、
汐留駅跡地」の売却、再開発ができなかったのです。

結局、その結果、地価が暴落した後に売却に掛かり、
その他の土地も国鉄清算事業団の解散を控えて全て処分する必要があることから、
バブル崩壊後の地価下落で、安値で処分せざるをえなかっったそうです。

その間、国鉄清算事業団は、負債を返却できず金利を払う必要から、さらに負債が増え
解散する1998年に、最終的な債務(24兆98億円)は、国が引継、国の負担となりました。

 

土地の大規模開発の批判や不動産融資に対する不祥事などがニュースの話題になったときが景気の天井で、不動産投資、株式投資、など控えるのがにするのがよさそうです。 

スルガ銀行かぼちゃの馬車事件(シェアハウスなどへ過剰融資)など
2018年に発覚しましたが、その後、景気は下落局目になり、銀行の不動産融資も消極的になった聞いています。不動産の購入、投資される方は、景気の現状、将来も少し考慮に入れた方が大きな損はしないかもしれません。

 

 

■政治家にも心理的安全性が必要かも。

 

当時のマスコミは、『総量規制の導入を遅すぎた。』と批判し、『総量規制の解除を早すぎる。』と批判し、総量規制を必要と考えていました。

日本経済新聞のような日本の経済界を代表するような新聞でさえ、

「景気に配慮、尻抜けする危険がある」と総量規制の強化を主張し、解除時は、「地価は落ち着いても楽観できない」と解除の決定に消極的な評価をしていました。

総量規制という失敗は、地価に関する政策的な失敗は、マスコミや国民の感情的な批判に政府が冷静に対応できなかったという問題です。

 

冷静に対応できるためには比較的、高い支持率に支えられた強い政権であることが必要ですが、当時の自民党内閣(竹下内閣、宇野内閣の短命政権が続いた後の第一次海部内閣、大蔵大臣は橋本龍太郎)は、リクルート事件(1988年(昭和63年)発覚)、消費税導入(1989年(平成元年)4月1日から)などによる支持率の低下に苦しみ、
マスコミや国民の感情的な批判に振り回されるようなことが多かったようです。

 

政府が冷静に対応できるような余裕、自信を与える意味でも、国民は政府、内閣、与党を批判するだけでなく、温かい目で見て、応援、信頼、支持する姿勢も大事なように感じました。

 

政府が自信をもって冷静な対応ができず、国民やマスコミなヒステリックな批判に、
右往左往するような対応をすれば、長く苦しむことになるのは国民なのですから。


Google社の『生産性が高い組織は、心理的安全性が高い』
という調査結果が話題になりましたが、
政治家にも心理的安全性が高いということでしょうね。

お互い支持し信頼することが大事なのは、会社の従業員、経営者
にもいえることで国民と政治家の間にも言えることもか知れません。

 

心理的安全性とは、対人関係においてリスクある行動を取ったときの結果に対する個人の認知の仕方、つまり、「無知、無能、ネガティブ、邪魔だと思われる可能性のある行動をしても、このチームなら大丈夫だ」と信じられるかどうかを意味するそうです。

 

心理的安全性に興味を持った方は、

世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法

などの本も参考にしてください。

 

以 上 で す。 

 

『数学思考トレーニング 』鍵本 聡 (著)を読んで(学校より塾の先生が教え方がうまい話など)

 

『数学思考トレーニング 』鍵本 聡 (著) (日経文庫) 新書
を読んで、学校より塾の先生が教え方がうまい話、仕事を分割・組合せで簡単にする方法、ミスを減らして、生産性を上げる方法など学んだ話などを紹介したいと思います。

公式や計算方法などの数学そのものは役に立たないかもしれませんが、数学の問題を解くための思考方法(数学的思考方法)は、仕事、私生活などで役に立つという感想を持ちました。

 

 

■学校より塾の先生が教え方がうまい


著者の鍵本 聡(かぎもと・さとし)氏は、京都大学理学部卒、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了後、
民間企業勤務や高校の数学教諭など経て、
1997年〜2000年に、河合塾数学科講師、
2000年以降はに大学進学専門「がくえん理数進学教室」を設立し、
高校生を中心に小学生から大学生まで様々な学生を指導している方です。

 

著者は計算力についての著作が多いだけでなく、
ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫)』で
当代きっての特別講師と紹介された数学のスーパーティーチャーと紹介されている方です。

 

ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書 なぜ学び、なにを学ぶのか (講談社+α文庫)

 

予備校や塾の講師の経験が長い方です。


いわゆる学校(小中高校大学)の先生より、予備校や塾の講師のほうが
『授業が面白い。授業がわかりやすい。』
と言われますが、予備校や塾の場合は、
『授業がつまらない。わかりにくい。』場合は、
他の講師や他の予備校や塾に生徒が奪われますし、
授業の人気は、収入に直結しますから、
競争原理があまり働かない学校(小中高校大学)より、
授業がうまい(面白い、わかりやすい)、うまくなるのは当然かも知れません。

また、予備校や塾の講師は、生徒のやる気(モチベーション)を上げるのも
いわゆる学校(小中高校大学)の先生より上手と言われます。

数学に対する生徒のやる気(モチベーション)を上げるためにも
おそらく日頃の授業でも、数学が受験以外にも役に立つことを伝えているのでしょう。


■数学思考で身につく能力

 

数学思考は、
逐次遂行能力:大きな仕事を小さな仕事に分解(細分化)して、正しい手順で物事を遂行する能力
選択能力:状況に応じて正しい選択する能力
反復作業能力:反復作業をするか、しないか判断して、すべきであれば反復作業をする能力
を向上させると説明しています。

 

逐次遂行能力は、
仕事や私生活でも大事な能力で、
難しい仕事でも、小さな仕事に分解して、
一つ一つ、決められた手順や経験則などのがある正しい手順で処理すれば、
簡単に仕事が進められます。

 

大規模な困難なシステム開発のプロジェクトでも、
行程を細かく分けて、
一人一人の一日、一時間の仕事に分けて、各自自分の仕事に集中すれば、
簡単に成功する。
という話を聞いたことがあります。
そういった環境を実現することが難しいのですが、
仕事を細分化して、難易度を下げていく。ということはどんな仕事でも応用できそうですね。

選択能力が大事なのは『いわずもがな』という感じです。

反復作業能力は案外、難しく、自分もそうですが、
人は決められた同じことを毎回繰り返す苦手の人がいますので、
そういった能力(我慢する能力)を向上させる意味でも数学の勉強は大事なのかもしれません。
ちなみに、学生時代に算数、数学は私は苦手でした。

 

■組合せと分割の大切さ

 

計算は、組合せ、分割、分数化で簡単にできるとを例を挙げて説明しています。

組合せの例:64+82 + 63 + 28 +37 =(82+28)+(63+37)+64 = 110 + 100 +64=274
組合せの例:38×6×170 =(170×6)×38 =1020 × 38= 38000 +760=38760
分割の例:48 × 52= 50 × 50 - 2 × 2 =2500 - 4=2496
分割の例:28 × 28=30×26 + 2×2 =780+ 4 = 784
分数化の例:1時間24分 ×15=10分の14 × 15=5分の7×15=3×7=21時間
分数化の例:64 ×0.75=64×4分の3=18×3= 48

 

組合せ、分割すれば簡単になるかもというという視点で、仕事の内容、量を考えたいと思います。逐次遂行能力ということで、分割することの大切さを感じましたが、

分割すると難しいが、組合せると簡単なことというのも結構あるかも知れません。

何かの製品を説明して販売すると、分割すると難しいが、組合せると簡単みたいな話です。

 

例えば、オットマンという製品は、椅子に座った時の足掛けなどに利用するのがですが、オットマンだけで説明するより、利用できる椅子と一緒に説明して販売し方が
簡単かもしれません。
いい例えなのか自信がないですが、近くにあったオットマンが目に入ったので。

ソファーに、オットマンを足をかけて、座ると、快適なので、重宝しています。

 

オットマンの一例(AKRACING オットマン フットレスト Red レッド)

 

 

 

■ミスを減らし生産性を上げる簡単な方法

 

 計算ミスは、目の錯覚、bを6と読むなどが多いようで、大きな文字で分かりやすい字が大事のようです。

パソコンでの仕事も、大きなディスプレイで文字を多く表示すれば、
ミスも少なくなり、仕事の生産性もあがると思います。

自分もノートパソコンに外付のディスプレイで仕事をすることが多いです。ミスはなくりませんが、生産性は上がっていうと思います。

 

ディスプレイに、目に優しい、疲れにくいものがあるようで、

ちなみに、EIZOの製品などは評判がいいようです。
縦型のディスプレイとして使うことがもできるので、
縦に長い資料の確認などにも便利だと思います。

 

EIZO FlexScan 23.8インチ ディスプレイ モニター (フルHD/IPSパネル/ノングレア/ブラック/5年間保証&無輝点保証) EV2451-RBK 

 
また、見直し、検算は、忘れたころに再計算するのが効果的と書かれています。

仕事の資料もできたてほやほやより、一日寝かせて、
明日見直したほうがいい。とは常々思うが、なかなかできないですね。
一日寝かせると、起こすタイミングを忘れるそうなので。

数学とは、物事をなるべく単純化して、
わかりやすくしようという目的もあると感じました。

『FUN、QUICK、SIPLE』をモットーにしていた前職の上司を思い出しました。
生産性を上げるためにも、
『仕事をシンプルに分かりやすくする。』ということは、大事ですね。

 

■本の紹介

『数学思考トレーニング 』鍵本 聡 (著) (日経文庫) 新書

 

▼内容紹介
さて、問題です。
18030-1980×9=?
97×97=?
あなたは、すぐ答えがわかりますか?
ちょっとしたコツがあれば、たちまち暗算できるようになるのです!
本書は、すばやく論理的に正解に導く一生モノのスキルが身につく数学思考の入門書です。
クイズを解きながら読み進め、練習問題にチャレンジすることで、計算、確率、統計など、
数学を使った世の中の読み解き方を身につけられます。 著者は、高校の数学教師、大手
予備校講師、進学塾代表などの経験があり、計算、算数、数学、パズルなどについて数多く
の著作があります。 すばやく暗算をするテクニックや、計算間違いをしないための基本
ルール、意思決定に役立つ順列と組合せの考え方などを伝授します。
数学を仕事に活かしたい人、大人になって再入門したい人に最適です。

▼内容(「BOOK」データベースより)
本書は、論理的に考え、正しい判断をするために不可欠な数学思考の入門書です。
クイズを解きながら読み進め、練習問題にチャレンジすることで、計算、確率、統計など、数学を使った世の中の読み解き方を身につけられます。
すばやく暗算をするテクニックや、計算間違いをしないための基本ルール、
意思決定に役立つ順列と組合せの考え方などを伝授します。
数学を仕事に活かしたい人、
大人になって再入門したい人に最適です。


▼著者について
鍵本 聡(かぎもと・さとし)
1966年兵庫県西宮市生まれ。教育・出版関係の会社「株式会社KSプロジェクト」代表取締役
関西学院大学大阪芸術大学コリア国際学園非常勤講師。京都大学理学部卒、奈良先端科学
技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了、工学修士

ローランド株式会社(電子楽器
開発)、私立高校数学科教諭、大手予備校数学科講師、進学塾代表を経て現職。

20 万部超のベストセラー「計算力を強くする」シリーズ(講談社ブルーバックス)をはじめ、数学書
や教育書、参考書など著書は30冊以上にのぼり、世界各国で翻訳されている。雑誌・新聞連載、

講演多数。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鍵本/聡
1966年兵庫県西宮市生まれ。教育・出版関係の会社「株式会社KSプロジェクト」代表取締役関西学院大学大阪芸術大学コリア国際学園非常勤講師。京都大学理学部卒、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程修了、工学修士。ローランド株式会社(電子楽器開発)、私立高校数学科教諭、大手予備校数学科講師、進学塾代表を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


以 上です。