『明治・父・アメリカ 』 星 新一 (著)を読んだ感想など紹介します。
TOCビルは、星薬科大学発祥の地
五反田にあるTOCビルのTOCは、東京卸売りセンターの略です。TOCビルという名前で定着しているので、その由来を聞くと少し違和感がありますね。
TOCビルの 建物に向かって左端の植込みの中に, 1mほどの高さの 地味な感じの石碑が建っています。これが星薬科大学発祥の地という石碑です。
星薬科大学は、星新一の父 星 一(ほし はじめ)が創設した学校で、
戦前に東洋一の製薬会社といわれた(つまり、日本一の製薬会社)の星製薬も星 一が起業しています。その星製薬の工場の後に、TOCビルは建築されています。
そして、TOCビルを所有、運営する会社TOCの子会社として、星製薬という戦前と同じ社名の会社が、小規模ながら、まだ続いているそうです。
ここまでは、ウンチクの紹介で、あまり、本の内容と関係ありません。
星一に感じる明治の雰囲気
読んでいて気分が明るくなる本です。明治時代の日本やアメリカの明るい雰囲気、多くの人が健全な希望をもって努力していた時代を感じるからだと思います。
星 一が 福島の農村で生まれ、東京の学校を出て、アメリカに留学、日本を紹介する英語の新聞 日米週報をアメリカで現地で発刊したり、台湾総督府の手伝いをしたりして、苦労しながら、創意工夫で、自分の夢を実現していく話です。
創意工夫の例として、
その1:新聞を売りながら、旅費を稼ぎながら、日本国内を旅行した。
その2:セントルイスの万国博覧会で、日本茶やパンプレットを販売した
などあります。
また、星一のように当時の日本人が
『学問のすすめ』 と『自助論(西国立志編)』 に大きく感化されていることがわかった。この二冊、今度読んでみたいと思いました。
『学問のすすめ』 と『自助論(西国立志編)』 について、
とりあえず、まんが、とにかく、まんが、とっかりはまんがの
人向けにまんがを紹介します。
『自助論(西国立志編)』 についてマンガじゃない方も、紹介しておきます。
ああ 菅義偉総理が就任時に、『自助、共助、公助』という話をし、自助の大切さを説きましたが、明治の人は自助が中心だったことが確かなようで、そんな時代だから発展したのかもしれません。
改めて本の紹介
内容(「BOOK」データベースより)
星新一の父、星一は、福島の田舎から東京に出て苦学し、20歳で単身アメリカに渡る。いつも貧しかったが決して挫けず、他人に頼らず住み込みで働きながら小学校で英語を学び、行商や翻訳をして大学の学資を稼いだ。周到な計画と持ち前の克己心で困難を乗り越え、貪欲に異国の新しい文明を吸収していく…夢を抱き、野心に燃えて、星製薬を創業した父の若き日の記録。感動の評伝。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
星/新一
1926‐1997。東京生れ。東京大学農学部卒。1957(昭和32)年、日本最初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参画し、ショート・ショートという分野を開拓した。1001編を超す作品を生み出したSF作家の第一人者。SF以外にも父・星一や祖父・小金井良精とその時代を描いた伝記文学などを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
読んで頂き、ありがとうございました。
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