リアル半沢直樹に加え、リアル渡真利 忍(とまり しのぶ)かもと思う人物を発見。

  にてリアル黒崎駿一目黒謙一氏の話をしましたが、リアル渡真利忍(とまりしのぶ)かも。と思える人を知ったので紹介します。

 

及川光博演じる渡真利忍「半沢直樹」2020年第3話より(C)TBS

及川光博演じる渡真利忍「半沢直樹」2020年第3話より(C)TBS

及川光博演じる渡真利は、同期の半沢直樹のために、フットワークの軽さや豊富な人脈を使って、貴重な情報を収集して、タイムリーに半沢直樹に提供する役です。西川善文氏の回顧録を読んで、住友銀行に興味を持った私が、書店でたまたま見かけた本に、この人って、まさに渡真利のキャラじゃんと思った人がいました。

 

リアル渡真利忍(とまりしのぶ)は國重惇史(くにしげ あつし)さんか

 そのたまたま見かけた本は、

住友銀行秘史

 で、リアル渡真利 かもと思った人は、著者の國重惇史(くにしげ あつし)さんです。

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1945年、山口県生まれ。68年、東京大学経済学部を卒業。同年、住友銀行(現三井住友銀行)に入行。渋谷東口支店長、業務渉外部部付部長、本店営業第一部長、丸の内支店長を歴任。94年に同期トップで取締役就任。日本橋支店長、本店支配人東京駐在を経て、97年、住友キャピタル証券副社長。銀行員時代はMOF担を10年務めた。
その後、99年にDLJディレクトSFG証券社長になり、同社を楽天が買収したことから、2005年に楽天副社長に。楽天証券会長、イーバンク銀行(現楽天銀行)社長、同行会長を経て、14年に楽天副会長就任。同年、辞任。現在はリミックスポイント会長兼社長。

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といった経歴の方で、1968年入行ですから、1961年入行の西川善文 元頭取とは7年後輩、

  で紹介した奥 正之元頭取とは同期、1973年に入行した宿澤氏とは 5年先輩となります。

 

國重氏のリアル渡真利ぽいところ -MOF担として

『住友銀行秘史』の一説を紹介します。

 

『私は企画部で大蔵省担当、いわゆるMOF(モフ)担を長く務めた。自分でいうのもなんだが、MOF担として「國重の前に國重なし、國重の後に國重なし」と言われ、名をはせた。

 MOF担というのは、端的に言えば、情報を取ってくる仕事である。大蔵省のキャリア環境、ノンキャリ、さらには政治家、日本銀行の役人などに深く喰い込み、銀行ににとっての重要情報を逃さず入手する。』

 行員のほとんどは渡真利の知り合いと言われる豊富の人脈で、半沢のための重要情報を逃さず入手する渡真利のイメージと重なります。

 

役員の運転手とも仲がいい國重氏

 國重さんは役員との運転手とも仲がよく、その人脈を使って、役員の機嫌、役員の人事情報をつかんでいたそうです。

『経営陣はいつも車で移動するから、実は運転手さんは事情通だ。もちろん、基本的に口は堅いが、私は毎年、大晦日の仕事納めの日に一升瓶を抱えて、控え室に行き、「今年も1年お世話になりました。」と酌をして回っていた。それで『國重さんは毎年一升瓶を持ってきてくれる』と結構仲良くなっていたのだ。』

こんな話も渡真利のイメージと重なります。

 

本の紹介

國重惇史の『住友銀行秘史』

は、イトマン事件について当時の住友銀行内から観察したノンフィクションです。

 事件の渦中、著者は内部告発文書を何度も発信し、ときには新聞記者らと手を組みながら、他の銀行や大蔵省を利用して、イトマンの不正融資など当時の上層部の責任を追及し、行内を改革しようと奮闘していますが、その姿が記されています。ほとんどの人物が実名で登場しますが、派閥抗争・人事抗争、暴力団など闇社会のビジネス、土地を使った錬金術や詐欺同然の美術品取引など、まるで小説のように楽しめるかと思います。

『事実は小説より奇なりという』感じで、読み物として、楽しめるかなと思います。

半沢直樹のノンフィクション版という感じでしょうか。

 

 

 ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindleunlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。

 

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以 上です。