宿澤 広朗(しゅくざわ ひろあき) 半沢直樹以上の異能のバンカーを悼む - ラグビー選手としての活躍など-
で、リアル半沢直樹 西川善文<にしかわ・よしふみ>氏の回顧録
を参考に、西川氏の活躍、苦闘を紹介していきました。
半沢直樹Ⅱ(2020年版)の最終回で、中野渡頭取が半沢直樹に
『半沢、君はいずれ頭取になる男だ、託したぞ、半沢。』
というシーンは印象的でした。
リアル中野渡頭取(頭取になってからはリアル中野渡頭取という表現が適当かもしれません。)といえる西川氏も、将来の頭取として、三井住友銀行を託したかった男がいまいた。その男とは、ラグビー日本代表の選手や監督として活躍し、その後、三井住友銀行の常務執行役員もなった異能のバンカー、宿沢 広朗(しゅくざわ ひろあき)氏だったようです。
宿沢氏は『いずれ頭取になる男だった』
西川氏は、回顧録の中で、宿澤氏を頭取候補として意中の人物だったと明言していますし、宿澤氏本人にも、西川氏が頭取当時に、頭取候補であることをオブラートに包んで伝えていたそうです。
回顧録のなかで
『頭取候補として意中の人物が一人いた。宿澤広朗さんである。』
『存命なら現在(2011年当時)61歳で、きっと頭取として銀行を引っ張ていただろう』
『あるとき私は、「君は銀行を背負って立つ男だから」と言ったことがある。頭取として明言したわけではないが、宿澤さんは直感したらしく、張り切って仕事をしていた。』と著しています。
『半沢、君はいずれ頭取になる男だ、託したぞ、半沢。』ではありませんが、
まさに、
『宿澤、君はいずれ頭取になる男だ、託したぞ、宿澤。』という西川氏の気持ちだったようです。本当のリアル半沢直樹は、宿澤 広朗(しゅくざわ ひろあき)氏かもしれません。
なお、宿沢の「沢」の文字は、当初「沢」だったが、いつしか「澤」の旧字が使われるようになったので、このブログでは宿澤に統一しています。
宿澤氏の異能さ
宿澤氏の異能さ、能力の高さは多くの人が語っています。ドラマの主人公で宿澤氏のような活躍をしたら、ドラマでも、現実離れしてあり得ないような話と思ってしまうような活躍です。まさに半沢直樹以上の活躍ぶり、能力の高さです。
ラグビー選手としての活躍を示すと、スポーツ推薦などでなく、一般受験で早稲田大学に入部し、高校時代に無名な選手として、ラグビー部に入部。1年生時からレギュラーに定着。2年生には日本代表に。
2年生、3年生時には、日本選手権で、社会人チームを破り、日本一に(サッカーの天皇杯で、大学チームがJリーグのチームを破り優勝するような話です)。
1973年に住友銀行入行し、住友銀行にラグビー部がなかったこともあり、1975年に現役から退きます。しかし、現役引退する1975年まで日本代表でした。1年以上、どのチームにも、属していない一人の銀行に勤める会社員が、日本代表に選出されていたのです。
その後の住友銀行、三井住友銀行での活躍、ラグビー日本代表としての偉業については、改めてブログに投稿したいと思います。
宿澤氏に関する本も二つ程あったので、紹介しておきます。
全戦全勝の哲学 宿澤広朗 勝つことのみが善である (文春文庫)
ちなみに、半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) もKindleunlimited で無料で見れますので、本を買うよりお得かもしれません(2020年9月30日現在)。
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以上です。