■はじめに
2022年8月12日にダブルスコープの中間決算があります。
7月25日に上方修正をしており、材料出尽くし、想定以下の業績予想など悪材料で
決算後株価が売られる可能性もあります。
過去の決算前に上方修正(売上、営業利益ともに)があったのは3回ありました。結論からいうと、その内2回は決算後、株価は半年で2倍となるぐらい大幅に上昇、1回は半年で25%近く大幅に下落しています。
▼目 次
- ■はじめに
- ■直近の株価(2022年7月の決算前上方修正後)
- ■2022年2月決算前上方修正後の株価推移
- ■2015年2月決算前上方修正後の株価推移
- ■2014年8月決算前上方修正後の株価推移
- ■2022年8月12日の中間決算後の株価予想
- ■決算が実務で生かせる本
- ■前回のブログ
■直近の株価(2022年7月の決算前上方修正後)
まず、直近の決算前の上方修正前後の株価の推移です。
直近8月10日の終値は、上方修正発表後の終値とほぼ同じ水準です。
- 2022年07月25日:1,718円
- 業績予想の修正および営業外損益の計上
- 売上 プラス15.7% 営業利益 プラス10%
- 2022年07月26日:1,994円
- 2022年08月10日:1,951円
▼2022年07月25日付業績予想の修正および営業外損益の計上
■2022年2月決算前上方修正後の株価推移
2022年2月も決算前に上方修正がありました。
まだ、記憶も新しいと思います。
決算の2取引日前での上方修正でしたが、
上方修正後に大きく上昇して、さらに決算後で大幅上昇しました。
株価の推移は以下の通りです。
- 2022年02月10日:779円
- 2021年12月期通期業績予想の修正
- 売上 プラス6.78% 営業利益 プラス50%
- 2022年02月14日:863円
- 2021年12月期決算短信
- 2022年02月15日:939円(2/14比 +76円 8.8%上昇)
- 2022年03月31日:812円(2/14比 -51円 5.9%下落)
- 2022年05月31日:1,125(2/14比 +262円 30.3%上昇)
- 2022年07月29日:1,870円(2/14比 +1007円 116.6%上昇)
つまり、決算後も8.8%と大幅上昇して、
決算発表月の約半年後(5か月後の月末)に116%の大幅上昇となっています。
ただし、決算発表月の翌月末はわずかに下げています。
▼2022年02月10日開示2021年12月期通期連結業績予想の修正
■2015年2月決算前上方修正後の株価推移
2015年2月も決算前に上方修正がありました。
上方修正後に株価はやや下げましたが、上方修正後の決算で大きく上昇しました。
株価の推移は以下の通りです。
- 2015年02月02日:771円
- 2015年12月期通期業績予想の修正
- 売上 プラス0.5% 営業利益 売上 プラス3.9%
- 2015年02月03日:742円
- 2015年02月12日:810円
- 2015年12月期 決算
- 2015年02月13日:870円(2/12比 +60円 7.4%上昇)
- 2015年03月31日:824円(2/12比 +14円 1.7%上昇)
- 2015年05月29日:1,059円(2/12比 +249円 30.7%上昇)
- 2015年07月28日:1,625円(2/12比 +815円 100.6%上昇)
つまり、上方修正後の決算後も7.4%と大幅上昇して、
決算発表月の翌月末は1.7%上昇しています。
決算発表月の約半年後(5か月後の月末)に100%の大幅上昇となっています。
▼2015年02月02日開示2014年12月期通期連結業績予想の修正
■2014年8月決算前上方修正後の株価推移
2014年8月も決算前に上方修正がありました。
上方修正後に株価はやや上昇しましたが、決算後は下落しました。
株価の推移は以下の通りです。
- 2014年07月31日:830円
- 2015年12月期通期連結業績予想の修正
- 売上 +0.5% 営業赤字 黒字転換
- 2014年08月01日:843円
- 2014年08月06日:841円
- 2014年12月期第2四半期決算(中間決算)
- 2014年08月07日:807円(8/7比 -34円 4.0%下落)
- 2014年09月30日:819円(8/7比 -22円 2.6%下落)
- 2014年11月28日:635円(8/7比 -205円 24.4%下落)
つまり、決算後も4.0%と大幅下落して、その後も決算発表月の約半年後(5か月後の月末)に24.4%もの大幅下落となっています。
▼2014年07月31日開示2014年12月期通期連結業績予想の修正
■2022年8月12日の中間決算後の株価予想
過去3回のうちどのケースに近いのかは、中間決算後の株価はどうなるのか、わかりません。
ただ、
●上方修正後も、サムスンSDIの好決算や新規事業製品量産のための設備投資など好材料の開示が続いていること。
●WCP単体の好決算が予想され、好決算を受けたWCPの上場も9月に予定されていること。
●空売り残の増加など需給も悪くないこと。
から、三井松島の決算後の上昇のように、ダブル・スコープも、急騰する可能性も当然あると思っています。
三井松島HDが続急騰、空売り買い戻しで上昇加速し23年ぶり高値圏を快走 | 個別株 - 株探ニュース
2022年08月09日10時19分の記事
【材料】三井松島HDが続急騰、空売り買い戻しで上昇加速し23年ぶり高値圏を快走三井松島ホールディングス<1518>が続急騰、620円高の4590円まで値を飛ばした。同社株は業績上方修正を受けて前日に700円高のストップ高に買われる異彩人気となったが、きょうも買いの勢いは衰えず上値指向を強めている。石炭市況の高騰を背景に業績が様変わりしており、23年3月期営業利益は期初見通しを増額修正し前期比2.8倍の232億円と大幅ピーク利益更新を見込んでいる。時価は1999年7月以来約23年ぶりの高値圏を走るが、依然としてPERが4倍前後と超割安圏にあるほか、株主還元の強化で配当利回りも5%前後と高く、水準訂正高を狙う買いが高水準だ。また、直近は一部機関投資家経由の貸株調達に伴う空売りが急増していることも判明、これが踏み上げ相場の思惑を助長している。
少なくとも、買っている方は、決算の悪材料を心配して売るようなことしなくてもいいでしょう。
決算前に利益確定して下がったら、買い戻そうと思っても、決算後、三井松島のように急騰して、買い戻しすれば、結果的に大きな損失になる可能性もあります。
また、利益確定時の税金も考慮に入れる必要があります。
売却しなければ、税負担なしに、利益を繰り延べ、複利の効果もできます。
■決算が実務で生かせる本
税の繰延効果もないので、保有していない方は、決算を待って、決算の内容を確認して、投資するのが適当だと思います。
リスクも少なく、決算後も決算直後かどうかはわかりませんが、一時的に下がる買い場はあると思います。
最近、読んだ本で決算関連の良本を紹介します。
第1巻もありますが、おすすめは、第2巻の[実践編]です。
ありがとうございます😊
— 【#会計クイズ】大手町のランダムウォーカー (@OTE_WALK) 2022年8月6日
1冊目の100倍の工数をかけて製作したので、そのように言っていただけるととても嬉しいです! https://t.co/f3KdhkvKrH
著者が1冊目(第1巻)の100倍の工数をかけたのもわかる気がします。
1冊目は基礎編という感じでどの本でも記載されているような内容を分かりやすくしているだけの印象でした。
2冊目(第2巻)の実践編は、投資先だけでなく、勤務先、就職先、取引先、購入先、知人の勤務先がどんな会社、事業か知るためにに実践で利用できるとても中身が濃い本です。
↑の本で、赤字だけど有望な会社、ライフネット生命が紹介さていました。
去年までのダブルスコープのイメージと近い会社です。
いい赤字、悪い赤字の事例なども紹介されていました。
ちなみに、実践編で紹介されているライフネット生命は、赤字決算が続いてるせいか、株式市場の評価が低すぎると思っています。 pic.twitter.com/H5vW9sAHuN
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年7月23日
ライフネット生命の2021年度(2022年3月期)決算説明資料より。
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年7月23日
将来の収益(新規契約)が増えるほど、赤字(損失)が増える状態です。むしろ、損失額の大きいが買いといえます。
ダブルスコープも将来の収益のための設備投資で赤字でしたが。 pic.twitter.com/2opxiX05PU
■前回のブログ
誤字脱字、乱文雑文、すいません。
素人が趣味で書いているブログです。その点を留意して、情報の正確性などご容赦ください。
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以 上です。