W-SCOPE 2022年1月7日の大陽線は上昇シグナルか

■はじめに

W-SCOPE(6619)の2022年1月7日の窓を開けての大陽線(+89円 +11.76% 終値757→846円と大幅に上昇)をつけましたが、移動平均線の位置やトレンドから考えて、チャート的(テクニカル的)に上昇シグナルか考えた内容を紹介するブログ記事です。

 

 

↑のブログに続けてのダブルスコープに関するブログ記事です。

グランビルの法則

テクニカル(チャート)分析の代表的な法則にグランビルの法則があります。

米国のチャート分析家ジョゼフ・E・グランビル氏が1960年に考案した、移動平均線と株価の乖離(かいり)の仕方や方向性を見ることで、株価の先行きを判断する株式投資理論。

移動平均線が長期間下落ないし横ばいで推移した後に上昇に転じ、株価がその移動平均線を下から上へ突き抜けるときは買いとしています。

 

グランビルの法則の買いシグナル

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グランビルの法則の買いシグナル

 

グランビルは、200日移動平均線を利用していたということですが、1960年代と比べて、最近では株価の変動が激しく、また、ネット証券を利用した短期トレードが増えていることから、200日移動平均線は、より短い期間である75日、50、25日、5日の移動平均線が利用されうることが多いといわれます。

 

 


 

 

 

■多くの移動平均線を上にクロスした2022年1月7日

 

▼多くの移動平均線を上にクロスした2022年1月7日の株価(前日終値757円)

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多くの移動平均線を上にクロスした2022年1月7日

1月6日前日終値757円と1月7日終値846円の間に、

短期的なチャート分析で利用される5日移動平均795円、25日移動平均の780円もあれば、長期的なチャート分析で利用される200日移動平均線の価格 776円もあります。

取引時間中に、中期的なチャート分析で利用される50日 852円、75日 862円、100日855円を超えることはできませんでしたが、1月7日のPTSの深夜取引の終値は912円で、

50日、75日、100日の移動平均の価格も超えています。

 

 


 

 

 

■多くの移動平均を上へクロスした日のその後

2020年以降で、多くの移動平均線を超えて上昇した日に、

2020年11月27日と2021年8月18日があります。

2020年11月27日は、前日の終値701円から、808円の高値とつけて、終値は782円でした。2020年11月27日の終値で見ると、25日、50日、100日の移動平均線を超えて、高値で見ると75日の移動平均線を超えています。

 

●2020年11月27日の上昇とその後

▼2020年11月27日の株価と移動平均(前日終値701円)

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2020年11月27日の株価と移動平均

 

▼2020年8月から2021年9月までのチャート

2020年11月27日以降の株価ですが、翌月12月には900円を超えて、2か月後の2021年1月には1000円を超え、1290円の高値を付けたことがありました。

ただ、2021年1Q決算が悪く、その後、株価は低迷し、半年後の2021年6月には600円台の株価で、7月には600円を割ることもありました。

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2020年8月から2021年9月までのチャート

●2020年11月27日の上昇とその後

2021年8月18日は、前日の終値652円から、752円の高値とつけて、終値は748円でした。

2021年8月18日の終値で見ると5日、25日、50日、75日、100日の移動平均線を超えています。高値で見ても同様です。

つまり200日の移動平均線以外はすべて、上へクロスしている日です。

 

▼2020年8月18日の株価と移動平均(前日終値752円)

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2020年8月18日の株価と移動平均(前日終値752円)

▼2020年8月から2021年9月までのチャート

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2020年8月から2021年9月までのチャート

2021年8月18日以降の株価ですが、翌月9月には1000円を超えて、3か月後の2021年11月15日の2021年3Q決算の後11月18日1078円の高値を付けて、その後、株価は低迷しています。株価低迷の原因は、米国の長期金利上昇などで、成長株へのバリュエーションが下がり、マザーズ市場など新興企業の株価全般が低迷していることが影響しているように思えます。

こういった外部環境を跳ね返すだけの決算が今後に発表されるかがポイントです。

2021年1月7日に大幅に上昇しましたが、今後の株価上昇は、2021年2月13日前後に公表される決算発表で、2021年の業績と2022年の業績見込で、市場、アナリストが期待を超えて、売上、利益が成長することが示されることが必要といえそうです。

 


 

 

■チャートより決算

当たり前の話ですが、大事なのはチャートより決算です。グランビルの法則などチャートに頼るより、2021年度の決算発表を持って、そこで、期待を超える内容か確認してから、投資するのが堅実、リスクは低い投資といえそうです。

ただ、決算やプレスリリースもなく、株価が急上昇したのは、2021年度の決算発表が、期待以上のものであると確認できる情報を入手した先行して買っている可能性もあり、決算を楽しみに待ちたいと思います。

 


 

 

■本の紹介

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以上