W-SCOPE 決算前の株価傾向

■はじめに

ダブルスコープ(6619)の『いい決算の前は株価が下がり、悪い決算の前は株価が上がる説』が本当か検証したブログ記事です。

 

 

 

 

■決算前の株価について

決算前に株価が下がっている場合は、悪い決算の場合が多いと言われます。
これは、一部の投資家は、決算が推測できる情報を入手し、予測できるので、決算前に株を売っている場合が多いからです。

 

ただし、機関投資家は大口の投資家は、『振り落とし』という言葉があります。今後上昇を見込める株を大量に空売りして、個人投資家が投げ売りして、株価が下げたところで、大量の買いを入れて、上昇相場に備える投資手法が『振り落とし』です。
そのため、一概には、決算前に株価が下がったら売りとはいえません。

 

■いい決算の前は株価が下がり、悪い決算の前は株価が上がる説

W-SCOPEの2021年12月期業績予想の修正(2022/2/10付) - 令和の未来カエルのブログ

のブログ記事から引用

いままでのダブルスコープの決算前後の株価の動きを見ると、決算前に株価が上がっている場合は決算後下がり、決算前に株価が下がっている場合は決算後上がるように
決算前後で逆の動きが多かった印象です。

 

この印象があったっているのか、『いい決算の前は株価が下がり、悪い決算の前は株価が上がる説』が本当か、検証しました。

 

 

■いい決算か、悪い決算か決めるのは株価

いい決算か、悪い決算かは、株式市場の関係者の期待値を超えるか、超えないかでしょうか。
期待値を超えれば、例え減収減益、業績の下方修正でも株価は下がり、
期待値を超えなければ、例え増収増益、業績の上昇修正でも株価は上がります。
市場の期待値は簡単にはわかりませんが、
株価が上がればいい決算、株価が下がれば悪い決算といえます。

過去39回の決算のうち、決算発表から1週間で株価で10%上昇した時は6回ありました。
これをいい決算とします。

過去39回の決算のうち、決算発表から1週間で株価で10%下落した時は13回ありました。
少し多すぎますね。

 

ダブル・スコープの業績予想は信頼できないし、8月12日(木)の中間決算発表は期待しない - 令和の未来カエルのブログ

↑の過去の記事で、紹介してる通り、今まで、ダブル・スコープEの業績予想は信頼できないし、決算は期待できないことが多かったのが改めてわかります。

 

■いい決算の前に株価が下がる説の検証

 

決算発表から1週間で株価で10%上昇した時をいい決算として、このいい決算の6回ありました。
6回のうち4回(66%)で、決算当日の終値は、その1週間前の終値と比較して、下落していました。

いい決算の前は株価が下がる説は、本当とも、本当でないともいえない結果でした。


以下の表が調べるときに利用したデータです。

決算 決算発表日 株価 1週間後 株価 騰落率 1週間前 株価 騰落率
2013年3Q 2013/11/11 181.5 2013/11/19 230.5 27.00% 2013/11/12 198 -8.33%
2015年3Q 2015/11/10 1,242.5 2015/11/18 1,553 24.95% 2015/11/11 1,370 -9.31%
2016年3Q 2016/11/9 1,675 2016/11/17 1,950 16.42% 2016/11/10 1,606 4.30%
2017年2Q 2017/5/11 1,750 2017/8/17 2,133 21.89% 2017/8/10 1,956 -10.53%
2018年4Q 2019/2/14 1,212 2019/2/22 1,420 17.16% 2019/2/15 1,150 5.39%
2021年1Q 2021/5/13 616 2021/5/21 689 11.85% 2021/5/14 671 -8.20%

 

 

 

■悪い決算の前に株価が上がる説の検証


決算発表から1週間で株価で10%下落した時を悪い決算として、この悪い決算の13回ありました。
13回のうち8回(61%)で、決算当日の終値は、その1週間前の終値と比較して、下落していました。

悪い決算の前は株価が上がる説は、本当とも、本当でないともいえない結果でした。

以下の表が調べるときに利用したデータです。

決算 決算発表日 株価 1週間後 株価 騰落率 1週間前 株価 騰落率
2012年1Q 2012/5/10 753.5 2012/5/18 549.5 -27.07% 2012/5/2 855 -11.87%
2012年3Q 2012/11/9 312.5 2012/11/19 246.5 -21.12% 2012/11/2 330.5 -5.45%
2012年4Q 2013/2/12 210 2013/2/20 185.5 -11.67% 2013/2/5 209.5 0.24%
2013年4Q 2014/2/13 343 2014/2/21 291 -15.16% 2014/2/6 317.5 8.03%
2014年2Q 2014/8/6 420.5 2014/8/14 372.5 -11.41% 2014/7/30 449.5 -6.45%
2014年4Q 2015/2/12 355 2014/2/19 288.5 -18.73% 2015/2/5 399.5 -11.14%
2016年2Q 2016/8/9 1,948 2016/8/17 1646 -15.50% 2016/8/2 2,226 -12.49%
2017年4Q 2018/2/13 1,808 2018/2/21 1,537 -14.99% 2018/2/6 1,917 -5.69%
2018年2Q 2018/8/8 1,329 2018/8/10 984 -25.96% 2018/8/1 1,413 -5.94%
2019年2Q 2019/8/13 1,062 2019/8/21 721 -32.11% 2019/8/6 1073 -1.03%
2020年2Q 2020/8/13 963 2020/8/21 830 -13.81% 2020/8/6 935 2.99%
2020年4Q 2021/2/15 1,046 2021/2/24 749 -28.39% 2021/2/8 767 36.38%
2021年2Q 2021/8/12 813 2021/8/20 731 -10.09% 2021/8/5 793 2.52%

 

■2021年通期決算の前の株価で考える今後

2月7日(月)の終値は784円でした。
2月10日(木)の終値は779円で、わずかに下落しています。
私は、下落しているから、決算後は上がるかもと考えていました。

 

ところが、2月10日(木)の業績予想の修正がありました。
2月14日(月)の株価はわかりませんが、2月10日(木)の時間外のPTSの終値は875円なので、1週間前の2月7日の株価より上昇するのは確実でしょう。

 

逆に株価が上がっているので、決算後、下がるのでは不安になります。
でも考えすぎで、単純に2月10日(木)の業績予想の修正が、実質的な決算日と考えれば、
株価が下がって、決算がいいので、株価が上がるケースに該当するのかなと考えています。

 

今回は2021年の業績の決算発表と2022年の業績予想の発表で2日に分かれると考えたほうがよさそうです。
2月14日(月)の業績予想が、2月10日(木)の業績予想の修正から期待できる以上のものかが、注目できそうです。

 

 

■成長株投資の本の紹介

W-SCOPEのような成長株投資は、アノマリーやチャートなどあまり関係ないかもしれません。
WCPの上場でバリュー株と評価されるかもしれませんが、今後も売上が年10%を超えて拡大し、利益率も年々高くなることを考えると私は成長株投資と考えています。

成長株投資の場合、多少割高に思えて、会社の強い成長が続くまで、成長が鈍化するまで、保有するというのが大事だと思います。
何をもって強い成長とするか、何をもって成長の鈍化とするかは解説されている本をアマゾンのリンクでいくつか紹介します。

 

オニールの成長株発掘法 【第4版】

オニールの成長株発掘法 【第4版】

  • パンローリング株式会社
Amazon

 

 

 

楽天のリンクでも紹介しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 [ DUKE。 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2022/2/6時点)

 

以上

 

 

 

以上