■はじめに
2022年9月17日にダブルスコープが前日比500円(16.8%)ストップ安の2479円(終値)まで売られました。その今後(底値と反転の時期)について考えてみました。
▼目次
- ■はじめに
- ■9月の株価を予測したブログ
- ■楽観・幸福感・慢心・強欲の9月15日(木)
- ■スピード違反や食べすぎに注意
- ■ストップ安とは
- ■2022年7月のストップ安
- ■過去の終値ストップ安
- ■2022年7月の相場
- ■2015年9月から2016年5月の上昇相場から
- ■株価の底値と反転の時期
- ■投資の時間軸
- ■ Amazonセールの本
■9月の株価を予測したブログ
という2022年9月4日付のブログで、
●52週移動平均つまり、約1年の平均価格の2倍の価格になっているということです。買った価格に2倍になると、リスク分散といった意味で保有株を減らす、利益確定をする人も増える
●過去の値動きから、52週平均が120%を超え、130%近くなると利益確定による売り、調整による売りで下落が発生する
という話をしました。
ストップ安が発生する前の株価と52週移動平均の乖離率を確認したいと思います。
ストップ安は2022年9月17日(金曜日)でしたが、
その前の週(9月5日から9月9日)の終値2,902円の52週平均価格との乖離率は、
+136.79%
でした。
■9月5日から9月9日
始値2,490 高値2,902 安値2,432 終値 2,858
前週比+379 +15.3% 出来高1.19億
52週平均:1,207 +136.79%
なお、その前々週(8月29日から9月2日)の株価の52週平均価格との乖離率は、+111.88%
でした。まだ、危険水準とされる120%には至っていません。
■8月29日~9月2日
始値2,358 高値2,497 安値2,284 終値 2,479
前週比+127 +5.4% 出来高261万株
52週平均:1,170 +111.88%
つまり、9月13日から9月17日の週で調整による下落、短期の利益確定売りに下落の可能性が極めて高かったのです。
■楽観・幸福感・慢心・強欲の9月15日(木)
●2022/09/14(水)
終値 2,912 前日比 -38 (-1.29%) 前日終値 2,950
始値 2,916 高値 3,050 (10:22) 安値 2,893 (14:55)
と場中で、3,000円を超えました。
3,000円(2016年6月末 分割:1株→2株を考慮して修正した株価)を超えたのは2016年5月以来6年ぶりです。
明日、明後日にも終値で3,000円を超えるのではないかと私も楽観していました。
取引時間後は、Tweetで、ダブスコ〇バガー達成みたいな喜びの投稿をよく見かけました。
9月14日の取引時間後に、
当社の連結子会社である W-SCOPE CHUNGJU PLANT CO., LTD.(以下、WCP)は、フランス産業財産庁(INPI)から、INPI 及び フランス Alteo 社(化学品メーカー)及び WCP との 3 者による欧州での EV 用バッテリーのサプライチェーン構築の正式要請を受けました。
という開示もされました。
ダブルスコープはフランスの国策にのった、世界の国策にのったといったポジティブな投稿も増えました。
開示が原因か不明ですが、PTS 3,120円 市場終値 2,912から+208 (+7.14%)を大きく上げました。
業績面の影響は現時点でゼロか不明の開示で、株価が大きく反応したことに違和感は感じました。
ただ、終値で3,000円を超えていなかったこともあり、出来高・売買高も多く、トレンドが強い状態でした。
新値を追う展開で、ダブスコの評価は大きく変わった可能性が高いと、私も楽観的に考えていました。
『強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく』
というアメリカの著名投資家・ジョン・テンプルトン氏の言葉を思い出すときでした。
●2022/09/15(木)
2022/09/15 今日のダブルスコープ株価
終値2,979 前日比 +67 (+2.30%)前日終値2,912
始値3,120 高値3,175 (09:19) 安値2,955(14:43)
と場中で再度、年初来高値を更新しました。
そんな中で、
⇩のような慢心した強欲な投稿もありました。
最近の悩み。
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月15日
ダブスコが年初来高値更新しても、喜べません。
今日も終値で年初来高値更新しても、
3000円を超えなかったことが少し残念です。
『恐怖で買って、強欲で売る』という投資格言を思い出してもいい時でした。
その後、PTSの夜間取引で、WCPの公募価格が想定よりかなり低いという報道がなされ、PTSで2,790円と終値から-189 (-6.34%)と大幅下落しました。
|
●2022/09/16(金)
2022/09/16
終値2,479 前日比 -500 (-16.78%) 前日終値2,979
始値2,729 高値2,840 (09:17) 安値2,479(13:48)
終値でも値幅制限までストップ安 -500円まで下落しました。
IPOは本来ダブスコの株価に中立です。
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月16日
株式市場は子会社IPOによる一時的な利益は評価しません。
収益性、成長性が高いWCPの持分を減らさず、連結利益を増やした方がダブスコの株価にはプラスのはずです。
という思いもありましたが、結果的に大きく下げたのは、
で説明した通り、
①WCPのIPOの不調(想定以下の公募価格)の報道
②短期の利益確定売り
が原因だったようです。
今回は、②短期の利益確定売りについての分析です。
■スピード違反や食べすぎに注意
どんな強気相場で、直線で上方向に上昇することはなく、必ず上下ジグザグに動きながら、株価は上昇します。
上昇が急であれば、しばらく調整のため下落し、下落が急であれば、反発ししばらく上昇するケースがほとんどです。
今回のストップ安、今後の下落は、
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月17日
高速道路をスピードオーバーしたら、
警察に見つかり、罰金を取られたみたいな話。
兵は拙速を尊ぶといいますが、
投資に拙速は禁物、急がば回れ。#ダブルスコープ #ダブスコ
今回のストップ安、今後の下落は、
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月17日
ホテルのモーニングブッフェが豪華だったので、
食べ過ぎてお腹を壊して1日をだめにするような話(例えがいまいち?)。
投資に強欲は敵、
「恐怖で買って、強欲で売る」が投資の基本ですね。#ダブルスコープ #ダブスコ
といったように、上昇スピードの速度制限(拙速)、上昇ブッフェの食べ過ぎ(強欲)状態に9月15日(木)時点でなっていたと考えます。
■ストップ安とは
ダブスコの今の株価で、
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月15日
ストップ高ストップ安の値幅制限は500円です。
昨日の終値は2,979円です。
今日の株価は2,479円から3,479円での推移が濃厚です。
ただし、投資は自己責任。私の予想にも絶対はありません。
小泉進次郎スコープ#もし進次郎氏がダブスコホルダーなら語りそうなこと pic.twitter.com/M8AEP5yIgF
私は小泉進次郎氏は、当たり前のことを気づかせる天才だと思っています。
そのため、このように小泉進次郎氏ならどう考え、どう表現するか考えた結果を投稿します。
ストップ高ストップ安とは、過度の値動き、それはリスクの高い状態から投資家を守るために、値動きに制限を加えています。値幅制限とも呼びますが、ストップ高とは値幅制限まで上昇すること、ストップ安とは値幅制限まで下落することです。
前日の終値 値幅
500円未満 上下80円
700円未満 上下100円
1,500円未満 上下300円
2,000円未満 上下400円
3,000円未満 上下500円
5,000円未満 上下700円
となります。
2022/09/16 の終値2,479円ですので、ストップ安だと、
2022/09/20(火)の株価は1,979円です。
①ストップ高(安)となり、かつ、ストップ配分も行われず売買高が0株の場合
または
②売買高が0株のまま午後立会終了を迎え、午後立会終了時に限りストップ高(安)で売買が成立し、かつ、ストップ高(安)に買(売)呼値の残数がある場合
の場合、つまり、2日連続ストップ安(高)の場合、翌日の値幅は通常の4倍になります。
仮に上記のケースで、9月16日(金)もストップ安・取引なし(実際にはものすごい出来高)、9月20日(火)の株価がストップ安・取引なしで1,979円となった場合、翌日9/21は値幅制限は2000円未満の400円でなく、その4倍1600円となりますが、実質値幅制限はなくなると思っていいです。
値幅制限で、取引が成立しないリスクを考慮しての対策です。
東証、制限値幅の拡大要件を見直し 2日連続ストップで翌日4倍: (2020年6月30日)日本経済新聞
■2022年7月のストップ安
取引時間中にストップ安(400円下落で1594円)は2022年7月27日にもありました。
記憶に新しいかもしれませんが、7月25日付開示で業績の上方修正が報告されました。
開示を受けて、翌日
2022/07/26 始値1,852 高値2,054 安値1,820円 終値 1,994(前日比 +276 +16.1%)
と大きく上昇しました。
その後、7月27日取引時間中に、WCPのIPO延期の報道がなされ、
2022/07/27 始値1,982 高値2,013 安値1,594 終値 1,815(前日比 -179 -9.0%)
という株価でした。
取引時間中にストップ安となりましたが、会社側が上場延期は事実だが、それはWCPの好調な業績を反映させるためといった理解が広まり、株価は反転しました。
▼7月27日のTweet投稿
『あの人って、ダブルスコープを、昨日、高値で買って、今日、ストップ安で売ったんだって』 pic.twitter.com/sVUKHrsdDq
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年7月27日
良く知られた公式ブランドのお店もアマゾンタイムセールなどよく実施しています。
お店で試着してアマゾンで買うのがおすすめです。
● ポジティブな会社開示の後に、
● 株価が大台(7月は2,000円、8月は3,000円)を超えた後に、
● WCPのIPOの不安から、
7月も9月も、ストップ安になりました。
共通点があります。
ただ、7月のストップ安は取引時間中に反発して、今回9月16日は取引時間中の安値も、終値もストップ安です。
また、取引時間後も、PTS価格も1989円で500円下落とストップ安近くまで下がっています。
単なる売りが売りが呼ぶといったパニック売り、連鎖的な売りでなく、下落する必要性、必然性、理由がある考えるのが適当だと思います。
■過去の終値ストップ安
終値ストップ安は2017年と2018年にありました。
▼2017年:株価は終値
8月 4日:2,300円 2017年の業績の下方修正
8月 7日:1,800円 (-500円値幅制限までストップ安)
8月 9日:1,750円 年初来安値更新 2Q決算 と中期経営計画開示
8月24日:2,350円 ストップ安前の株価を超える。
▼2018年:株価は終値
8月 9日:1,284円 2Q決算
8月10日:984円(-300円値幅制限までストップ安)
8月21日:791円 年初来安値更新
11月 9日:1,082円 3Q決算
11月28日:1,337円 ストップ安前の株価を超える。
と言った株価推移です。
2018年は、ストップ安を付けた後2週間程下落しています。
今回もPTFの株価を見ると、下落の勢いが強いので2週間程下落が続きそうです。
2017年はその後の開示で、業績への不安も解消され、2週間程度で、ストップ安前の水準まで戻っています。
2018年は3Q決算の開示で、業績への不安も解消され、その後3週間程度で、ストップ安前の水準まで戻っています。
業績上方修正、良好な3Q決算開示で、開示後2から3週間で、ストップ安前の水準まで戻る可能性が高いです。
遅くても11月15日は3Q決算が開示されるので、その決算が良好なものだと考えると、11月中にはストップ安前の水準、3000円近い株価まで戻る可能性が高いです。
■2022年7月の相場
高値圏からの調整による下落は、直近2022年7月にもありました。
⇩の画像はダブルスコープの2022年6月下旬以来の日足チャートです。
7月の株価チャートに注目してください。
7/1高値2448円から約35%下落した7/12 安値 1576円・7/26 安値1596円を底に反発しています。
50日移動平均が下限がサポートラインとして機能しています。
9月16日終値での50日平均は、2,163円です。
9/15 高値 3175円の35%下落すれば、2063円です。
こんな理由から、
2100円位を底に反発する可能性が高いと考えています。
この2,100円という底値は 前回のブログで示したWCPの時価総額などから計算した数字、
(WSKとWCPとダブルスコープのキャッシュの合計から計算した株価3,469円)
3,469円 × 0.6 = 2081円
です。割引(ディスカウント)の60%は、底値の試算として、『子会社の価値と現預金(キャッシュ)の合計の6割程度は親会社は評価されてもいいよね。』という数字です。
2,100円位が底値だと確認できます。
という数字にも一致します。
9月20日から23日の週は、信用買いの強制的な決済による売りなどで、2,100円の-10%位低い1,800円近い株価まで下げることもあるかもしれません。
これは本当に一時的な安値だと思っています。ただ、想定はしておくべきでしょう。
↓のような調子にのった投稿もありました。ダブルスコ現物信用2階建てで、現物の証拠金の減少と信用買いの損失拡大で、信用建て余力がなくなり、強制決済される人も多いのかも知れません。
ダブスコ現物信用二階建てで、
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月12日
二階建ての自宅を買う人が増えそう。
二階建てに強い住宅メーカーの株を
そろそろ仕込むか。https://t.co/nRlYq2F120
■2015年9月から2016年5月の上昇相場から
W-SCOPE 2022年9月の株価はやや弱気 - 令和の未来カエルのブログ
で
2015年9月から2016年5月までの9か月間の長期の上昇相場の時の株価と52週平均との乖離率を紹介していますが、66%(係数A)から138%(係数D)で推移しましたが、
だいたい8割以上の期間は90%(係数B)から120%(係数C)です。
〇9月16日直近終値 2,479円
〇52週平均 1,236円 乖離率+100.57%
という状態です。
係数A:1,236円 ×166% (※)= 2,051円です。
2,100円付近が当面の底、下値という考え方もできます。
※乖離率なので、掛け算のときは+100%とします。
AはBの50%大きいとうときに、A×(100%+50%)= A ×150%=B
という式を利用する考え方です。
係数B:1,236円 ×190% = 2,348円です。2300円付近で下げ止まる可能性もあります。
係数C:1,236円 ×220% = 2,719円です。このぐらいから、調整による下落を考えるべきでした。
係数D:1,236円 × 238% = 2,941円です。 ストップ安前日の終値2,979円とほぼ同じです。
良く知られた公式ブランドのお店もアマゾンタイムセールなどよく実施しています。
お店で試着などしてアマゾンで買うのも、おすすめです。
■株価の底値と反転の時期
まとめると
●株価の底値は2,100円付近。
●9月20日(火)から24日(金)からは取引時間中、一時的な安値として1,800円から2000円台の安値も十分に考えられる。
●今後2週間位で底値からか反転する可能性が高い。
●3Q決算後は3,000円近い株価に戻る可能性が高い
といった過去の株価パターンも参考にした印象です。
今後2週間位で底値からか反転する可能性が高い。
というのは、あくまで可能性です。
新規の買い、買い増しも含めて、5日移動平均線を株価の終値で超えるなど反転の兆しが見えたとき、または、買いますのが適当かもしれまえん。
そういった兆しが見えない中で、買う、新規に買うのは、落ちるナイフをまさにつかんでケガをするパターンだと思います。
特に安易な信用買い、余力がない中での信用買いは控えた方がいいかも知れません。
■投資の時間軸
結局、大事なのは投資の時間軸です。
私の投資の時間軸は3年から8年で、私は2025年に株価5,000円、2030年に株価1万円になる確率が高いと考えて投資しています。
ただ、時間軸によっては、益出し、損出し、信用売り買いなど取引も、もちろんあります。
そんな投資の時間軸の大切を私に気づかせた本を紹介します。
という本です。
メンタル、行動経済学という観点から勝てる投資を学べる本です。
タイトルに反して、デイトレード以外、投資全般に役立つ原則、それも忘れがちな原則を思いださせ、記憶に定着させてくれる本です。
原則(例)
●時間軸の変更避けるべき。
●安易な益出しは避けるべし。
●損切は積極的に。
●過度は自己満足に注意すべし。
●知識欲に注意すべし。
と言ったことが学べます。
また、過度な自己満足、知識欲(何でも知ろうとすること)も戒めており、投資だけでなく、人生、生活全般に示唆に富む本だと思っています。
■ Amazonセールの本
▼日替わりセールの本(今日9月19日だけ)
▼期間限定キャンペーン
ドラゴン桜 フルカラー 版(1)
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月16日
Kindle版 55円! 中古品でも送料含めれば300円位だから超お買い得。
インベスターZと同じ作者のマンガ。https://t.co/Gl8rnQQwrj
受験を控える中高生の子、親戚に買ってあげてもいい本ですね。
ドラゴン桜 フルカラー 版(2) Kindle版
— 令和の未来カエル (@chanmabou) 2022年9月16日
55円!
中古品でも送料含めれば300円位だから超お買い得。https://t.co/bVurQU4j1O
勉強だけでなく、仕事、家庭の問題でも応用できるテクニックが学べて、一生役立つ本が55円。
読んで頂き、ありがとうございました。
誤字脱字、乱文雑文、すいません。
素人が趣味で書いているブログです。その点を留意して、情報の正確性などご容赦ください。
また、
●はてなIDをお持ちの方はブログの最後にある「スター★」ボタンで評価し、「Bブックマーク」ボタンでお気に入りとして保存を。
●Facebookアカウントをお持ちの方はブログの最後にある
「Ⓕシェアする」ボタンでシェアを。
●Twitterアカウントをお持ちの方はブログの最後にある
「ツイートする」ボタンでツイートを。
●「コメントを書く」ボタンでコメントを。
頂けると励みになります。
|