イーロン・マスク、俺の境地に達した

■はじめに

2022年7月21日のテスラ(Tesla) 2022年2Qの決算会見時のイーロンマスクの

注目発言(電池の技術的ブレークスルーに関して)を紹介します。

全固体電池、水素空気電池、全樹脂電池などなど新型電池に興味のある方は必見です。

 

 

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■テスラの 2022年2Q(2022年1月から6月)の決算発表

まず、2022年2Qの決算は良好で、その後株価も紹介しています。

いくつか記事も紹介します。

 

アメリカNOW! フラッシュ~決算速報:テスラ(TSLA)+1.45%~|SBI証券

売上高、特に調整後EPSは市場予想を大きく上回りました。コロナによる上海での生産調整があり売上高は前四半期比でマイナスとなりましたが、利益率は高水準を維持、予想を上回りました。決算内容を好感し株価は引け後の取引で上昇しています。

といった良好な決算である。

 

 

 

米国株式市場=続伸、好決算のテスラに買い(ロイター) - Yahoo!ニュース

テスラ株の空売り投資家に1380億円超の損失か、好決算受けた上昇で - Bloomberg

といった記事の通り、株価も好調です。

 

■注目すべき決算会見

WEBCASTの様子


決算発表後、WEBCASTの形式で、決算会見も行わています。

アナリストなどの質問に対して、CEOイーロン・マスクやCTO、CFOが説明しています。

Tesla Q2 2022 Earnings Call Livestream - YouTube

上記のYoutubeでも決算会見の内容は確認できます。

なお、アナリストは、過去の成績やテスラの目標株価なども画像に出てきて、興味深いです。

 

上記の動画の1時間11分位に、

New Street Research LLP Pierr C. Ferragu 
“With regards to the tamp of production in Austin and Berlin, how is the situation with regards to the supply of semiconductors, battery cells and other components ?
How about cost inflation impacting profitability of these and other plants.”

オースティンとベルリンでの生産量の増加に関して、半導体、バッテリーセル、その他のコンポーネントの供給に関する状況はどうですか?

という質問に回答する形で、注目すべき発言をしています。

 

People often ask me if you’ll often ask me if some breakthrough is needed in Battery Technology for  the world to transition to sustainability. 

 

The answer is NO .
Even if there was zero technology breakthrough, so literally zero from where the

technology is right now ,we could fully transition earth to sustainable energy.

 

The issue is very much the rate at which the entire supply chain from mining to refining to sell production how fast can. that grows ,it’s growing fast.

 

but the faster it grows, the faster we transition to a sustainable energy economy.

 

 

『持続可能な世界に移行するために、電池技術にいくつかのブレークスルーが必要かとよく聞かれる。』


『答えはNOだ。』

 

『技術的なブレークスルーがゼロであったとしても、まさに今現在のテクノロジーの位置から文字通りゼロであったとしても、地球を持続可能なエネルギー(経済)に完全に移行させることができるだろう。』

 

『問題は、鉱業から精製、製品の販売までのサプライチェーン全体がどれだけ速く成長できるかということですが、成長が速ければ速いほど、私たちも速く成長し、私たちは速く持続可能なエネルギー経済に移行します。』

 

つまり、

意味するところは、既存のリチウムイオン電池の技術で十分(全固体電池、水素空気電池、全樹脂電池などなど新型電池は不要)で、リチウムイオン電池関連の産業の成長が大事だということでしょう。

 

既存のリチウムイオン電池に代わる電池は、価格が低下し、性能が強化されたリチウムイオン電池ということになりそうです。

 

 

以上、経済産業省に続けて、イーロン・マスクも俺の境地に達する。という感じです。

 

■関連ブログ

2021年7月11日に投稿した記事(↓)ですが、私もイーロン・マスクと同じ印象で、既存のリチウムイオン電池に代わる電池の開発は難しいという思っていました。

  

■本の紹介

このブログを読んだ方(ブログの中で紹介し本も含む)が興味を持ちそうな本をいくつか紹介します。

テスラやイーロンマスクに関する本です。

 

 

 

 

 

読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。

偏光フィルム(日本の強さ)がW-SCOPEを生んだ

■はじめに

崔元根社長の起業のきっかけとなる偏光フィルムについて紹介するブログです。

ダブルスコープがセパレーター開発に成功した理由が少しわかった気がします。


ダブルスコープをモデルにしたら、面白い小説やドラマができそうですね。

以下のブログのような小説風の記事は、いったん、中止です。

 

 

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■苦しめられた偏光フィルム

https://www.hankyung.com/economy/article/2022071846551

は、『韓国内で投資がなく日本で、その後3兆ウォンの企業価値で韓国で上場。』

といった見出しの2022ね7月18日付の記事(韓国の経済ニュースサイト)です。

崔元根社長のインタビュー記事が掲載されています。

その中で注目したいのは、

彼はサムスン電子の仕事で、LCD用偏光フィルム国産化プロジェクトに関わり、メンブレンフィルム(膜状のフィルム)の重要性を理解した。

 

韓国国内企業は、包装材、テープなどに利用せれるPET(ポリエチレンテレフタラート)のフィルムは生産できたが、LCD用偏光フィルムは全量を海外に依存していた。

全世界でシェアを2、3社で寡占している状態で価格が高かった。

苦労してLCDを生産しても、LCD用偏光フィルムの会社に大金を投じるような状態だった。

といった記事です。

 

このような内容は、他の記事でも見受けられ、崔氏の「偏光フィルム」に対する思いがとても強いことがわかります。

 

韓国で破れた夢、日本で咲かせるリチウムイオン電池の部材で急成長ダブル・スコープ社長 崔 元根 | 起業人 | ダイヤモンド・オンライン

仕事は昼夜を問わず、猛烈にこなすタイプ。花形の液晶ディスプレイの事業部で、もっと利益を上げたいと考えるうちに「テレビメーカーより、テレビに使うフィルムメーカーが高収益を上げている」ことに気づいてショックを受ける。

 

 

出でよベンチャー! 平成の龍馬! | 蓑宮 武夫 | 経営学 | Kindleストア | Amazon

 このサムスン時代の経験が起業のきっかけとなった。液晶事業で課題だったのは部品の調達。とりわけ光学フィルムは日米欧のメーカーに握られていた。

「最も利益率が高いのは付加価値の高いフィルムだ」。商品企画をすればするほど、この思いは強くなった。

 

■偏光フィルムとは

 

偏光フィルムは、薄型ディスプレイで主流の有機EL、液晶に必須の部材で、偏光フィルムでの品質がディスプレイの品質を左右するといわれます。

偏光フィルムは、光を偏(からよら)せるためのフィルムで、あらゆる方向に振動している自然光から一定方向にのみ振動する光(直線偏光)を取り出すフィルターである。

ここでいう自然光とは、日光や照明など私たちの視力を確保するための光で、その光を特定の方向の光だけディスプレイに通すことで、私たちは画像を認識できるようになる。

 

『偏光フィルム』とはみたない解説動画も紹介するので、参考になればと思います。 

Nitto実験動画「偏光板 魔法のフィルム篇」 / Nitto experiment video: “Polarizing Film: The Magic Film” - YouTube

 

【解説】偏光板はどうして光を操れるの?【偏光板】 - YouTube

 

 

 

サムスンが大金を投じたLCD用偏光フィルムの会社とは

偏光板業界の世界市場シェアの分析 | ディールラボ

といったサイトによると、偏光フィルムのシェアは、

順位    偏光板・光学フィルムメーカー    市場シェア(2020年)
1位    日東電工    27.4%
2位    住友化学    20.9%
3位    サムスンSDI    17.8%
4位    3M    14.5%
5位    杉杉集団    11.7%
6位    BenQマテリアルズ    3.9%
7位    誠美材料    2.6%
となっています。

日本企業が1位、2位を占めて5割程度のシェアです。

なお、5位の杉杉集団は、2020年に、LG化学からLCD用偏光板事業を買収しており、上記のシェアは買収後の数字だと思われます。

 

LG化学も、サムスンSDIも1990年代後半に開発に成功し、2000年代前半から本格的に量産を開始して、シェアを伸ばしました。

 

ダブル・スコープ崔元根社長は、1990年サムスン電子株式会社入社し、2000年に退職しています。

おそらく1900年代後半に、サムスン電子、同じグループのサムスンSDIで、偏光フィルムの開発に関与したのでしょう。

 

『苦労してLCDを生産しても、LCD用偏光フィルムの会社に大金を投じるような状態だった。』というのは、

サムスンSDでの偏光フィルムの生産開始前の状態かもしれませんが、実は生産開始後も状況は変わっていないようです。

 

偏光フィルム以上に、偏光フィルムの素材は、日本企業の寡占状態で独壇場です。

 

偏光フィルムを構成する水溶性ポバール(PVA)フィルムとなると,クラレが世界シェア80%と圧倒的で,同社と日本合成化学(三菱ケミカル系)の日本メーカー2社で世界シェアをほぼ独占しています。

 

水溶性ポバール(PVA)フィルムを覆う形で利用されるTAC((Triacetylcellulose・トリアセチルセルロースの略)フィルムは、有機EL向けでは富士フィルムが8割程、液晶ディスプレイ向けではコニカミノルタが8社程度、この2社で世界シェアをほぼ独占しています。

 

TACフィルムと同じ用途で、大型ディスプレイで利用されるCOP((シクロオレフィンポリマ))フィルムの世界シェアが日本ゼオンが1位で、何割程度のシェアかわりませんが、COPという素材自体、日本ゼオンが開発し、その素材のシェアが8割程度といわれるので、COPフィルムのシェアも同程度かもしれません。

 

つまり、サムスンSDI、LG化学が国産化に成功しても、それを日本企業の素材を輸入して、加工(張り合わせ、カット、検査)するだけで、

『苦労してLCDを生産しても、LCD用偏光フィルムの会社に大金を投じるような状態だった。』というのは変わっていないのかもしれません。


LG化学が、中国企業に偏光フィルム事業を売却したのも、後工程の加工のみで、自社の事業の利益があまり高くなかったこともあるのかもしれません。

 

■ダブルスコープがセパレーターの開発に成功した理由

EV時代の知られざる勝者:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

 

このサムスン時代の経験が起業のきっかけとなった。液晶事業で課題だったのは部品の調達。とりわけ光学フィルムは日米欧のメーカーに握られていた。「最も利益率が高いのは付加価値の高いフィルムだ」。商品企画をすればするほど、この思いは強くなった。

 そんな時に出会ったのが、その後、創業メンバーとなる偏光板フィルムを開発する韓国人の技術者たちだった。2000年、崔社長は10年間勤めたサムスン電子を退職。その技術者たちを誘って、起業へと踏み出した。

 

という記事があります。
『創業メンバーとなる偏光板フィルムを開発する韓国人の技術者たち』『崔社長は10年間勤めたサムスン電子を退職。その技術者たちを誘って、起業へと踏み出した。』の部分に注目です。

 

正直、大手企業から技術支援を受けていない崔元根氏ちが、セパレーターを独力で開発したのが不思議でした。

サムスン電子の退職者というのは、サムスングループ、韓国産業にとって重要なプロジェクトである偏光フィルムの開発(国産化)に関与した選りすぐりの超優秀な技術者だったのでしょう。

そして、そんな技術者がフィルムの扱いに熟知し、韓国内でのメンブレンフィルムの第一人者となっていると考えると、セパレーターのの開発成功も、それほど不思議ではないです。

 

メンブレンは膜という意味で、メンブレンフィルムは、特定の物質だけを通す膜の役割があり、コーヒーのドリップ用フィルターがイメージしやすいと思います。


偏光フィルムも、セパレーターも、メンブレンフィルターで、特定のイオン電子を通す、特定の光だけを通す技術は、共通する部分もあるのかもしません。

また、製造工程もよく似ています。

 

偏光フィルムの構造-(株)アクロエッジのサイトより引用

 

 

偏光フィルムは、
(1)PVA フィルムを主原料に溶剤を浸透させる
(2)(1)に延伸する
(3)TACフィルムは保護用のフィルムを張り合わせて、
(4) ロール巻き状態にして出荷します。

 

湿式セパレーターは、
(1)ポリエチレン(PE)を主原料に溶剤を浸透させ
(2)(1)を延伸して
(3)セラミックやポリマーなどでコーティングして、
(4)ロール巻き状態にして出荷します。

 

溶剤の浸透、延伸など偏光フィルムの開発、製造で培った技術、ノウハウが応用できなのでしょう。

また、崔氏らがセパレーターに目を付けた理由もよくわかります。

セパレーターの主原料は、ポリエチレンは汎用的な化学製品で、価格が高いものではなく、もちろん韓国でも生産しています。
セパレーターの場合、生産技術を克服すれば、素材で苦しむことがない(素材企業に大金を投じること)がないと考えたのかもしれません。


生産技術(自社での製造装置の設計)にこだわる理由もわかる気がします。

 

■本の紹介

このブログを読んだ方(ブログの中で紹介し本も含む)が興味を持ちそうな本をいくつか紹介します。

偏光フィルムの素材企業のようなグローバルニッチ企業に株式投資するといいかもしれないし、知人の就職先としてもおすすめかも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。

分散より集中だ-金持ち父さんやテキサス インスツルメンツに学ぶ

■はじめに

思うところがあって、さわかみファンドの積み立てをやめ、日本株(主にダブルスコープ)の投資を始めた経緯など紹介します。株式投資も経営も『分散より集中だ』が大事だという話です。

素人の小説のような話で、興味のない人がほとんどだと思います。

なお、ここで書かれている出来事、組織、人物などはすべて架空(フィクション)で、実在の存在とは一切関係がありません。


以下のブログの続きです。

 

 

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TOPIXと同程度だったさわかみファンド

以前、

自己紹介やブログを始めた理由など - 令和の未来カエルのブログ

会社の先輩にすすめられて、ほぼ入社(2011年)以来、日本株に主に投資する投資信託に毎月5万円、賞与で10万円分を積み立てていた。手数料も安く、投資成績も悪くなかった。ただ、調べたら日経平均TOPIXと成績がほとんど変わらないことを知り、物足りなさを感じた。

といった話をした。

 

『調べたら日経平均TOPIXと成績がほとんど変わらないことを知り、物足りなさを感じた。』 ことについて、詳しく話したい。

 

さわかみファンドに積立でトータル10%程度の利益があって、ゼロ金利とよばれる中、高い利益だと思って満足していた。

 

ただ、少し、調べてみると、それは配当込みの日経平均TOPIXの成績と変わらないことを知った。なお、さわかみファンドは配当をしていないので、配当込みの日経平均TOPIXと比べるのが適当だ。

 

それは、さわかみファンド自体が認めている。

「さわかみファンド」 第21期 運用報告|長期投資だより-さわかみ投信のWEBマガジン-2020.10.15-

 

パフォーマンス分析では、銘柄選択ではプラスリターンではあったものの、アロケーション要因でのマイナスが大きくTOPIX配当込みに対して劣後してしまいました。

 

直近の年間運用報告書

2021年09月29日 第22期さわかみファンド 交付運用報告書・運用報告書(全体版)掲載のお知らせ

でも、

TOPIXの配当込み指数と平均の騰落率(5年間の各月末の騰落率の平均)は

さわかみファンド8.4  TOPIXの配当込み指数8.3とほとんど変わらないことを示している。 

22期さわかみファンド運用報告書より引用

 

 

■インデックスに勝てないさわかみファンド

さわかみファンドに限らずアクティブファンドは、インデックスファンドに勝つことが難しいことは、古典と呼ばれる名著で証明されていることも知った。

 

古典と呼ばれる名著とは、

 

 

といった本だ。

 

アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないのは、

 

●アクティブファンドも結局複数の銘柄に分散され、インデックスに近い性格になる。

●一定の現金比率もあるため、上昇時、インデックスファンドに勝てない。

●インデックスファンドより高い販売手数料、運用報酬のためアクティブファンドは投資元本が減る。

という、私にとっても、わかりやすく理解できる理由だった。

 

さかかみファンドはアクティブファンドにしては、販売手数料がなく、運用報酬も低いが、それでもインデックスファンドは販売手数料なく、さかかみファンドより運用報酬も低い。

 

インデックスファンドにしようと思ったが、仕事で身に着けた経理の知識を活用、向上させたいと個別の日本株投資を本格的に始めることになった。

 

 

 

■ラットレースから脱出するためには集中投資だ

2000年頃、ベストセラーになったという

金持ち父さん 貧乏父さん | ロバート キヨサキ著作 

という本を読んだ。

 

 

ラットレースとは、『金持ち父さん 貧乏父さん | ロバート キヨサキ著作 』で登場する言葉だ。サラリーマンが会社からもらう給料が増えたにもかかわらず、自分の使うお金も増えてしまったため、支払いに追われつづけるような状態だ。

ラットレースから抜け出すためには、給料を増やすだけでなく、収益を生み出す資産(賃貸不動産や株式)を持つビジネスマン、ビジネスオーナーになることが大事なこと、さらに金持ち父さんになるためには、分散投資でなく集中投資が大事だということを知った。

 

世界中の富を築いている、人は集中投資で成功した人だ。

 

フォーブス世界長者番付・億万長者ランキング(2022年版)

によると世界長者番付

1位 イーロンマスクは、テスラに集中投資した。

2位 ジェフ・ベゾスは、アマゾンに集中投資した。

3位 ベルナール・アルノは、LVMH モエ・ヘネシールイ・ヴィトンに集中投資した。

日本長者番付 by Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

の日本長者番付も同じだ。
1位 柳井 正は、ファーストリテイリングに集中投資した。

2位 滝崎 武光、キーエンスに集中投資した。

3位 孫 正義は、ソフトバンクグループに集中投資した。

 

世界も日本も、長者番付にランキングされる人ほとんどが自分の時間や資産を特定の事業、会社に集中投資した人たちだ。

もちろん、私はこのような長者になれる可能性はゼロだろう。

ただ、サラリーマンで、毎月、生活に困らない程度の給与はあり、資産運用にリスクをとって、株式投資で集中投資しようと思った。

 

よくわからない会社に安易に分散投資するより、自分自身でよく調べて自信がある銘柄に集中投資するほうがリスクも少ないと感じた。

 

■撤退と集中

2017年ぐらいから、

働き方改革関連法(2019年4月からの施行)の成立を視野にいれて、

時間外労働の抑制・休暇の積極的な取得の取り組み、いわゆる働き方改革が勤務先でも実施された。

 

失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。業績が悪い時こそ投資しよう。 - 令和の未来カエルのブログ

で紹介した杉山専務が働き方改革プロジェクトのトップだ。

 

働く時間を短くするということは、仕事の量を減らすことだ。

仕事の量を減らすには、具体的な何かをやめことだ。

私たちの会社も、不採算、利益率の低い製品、取引はやめていこう。

その代わり、利益率の高い製品、取引を増やして、生産性を高めていこう。

という提案が杉山専務からあった。

 

売上が少ない取引先は、別の会社(比較的小規模の商社)が私たちの会社の代理店になってもらい、商流を変えて、別の会社経由から販売することになった。

また、不採算、利益率の低い商品の代理店事業を中止することになった。

 

 

テキサス・インスツルメンツの成功事例

 

そんな試みは、営業部門から、というより全社的に反対が強かった。

営業社員として、今まで関係を築いて文字通り得意先を失うことは、自分の得意な分野を奪われるような気持ちだった。

商社の場合、商圏が大事だから、自ら半導体メーカーの代理店の権利がなくなることは、会社の存亡にかかわる。

潜在的な恐怖心があり、不採算、利益率の低い商品でも、今まで積極的でなかった。

年間売上がゼロでも代理店権だけを持っていて、契約の管理やサポートなどでコストだけかかっている製品もあった。

 

杉山専務は、米国のテキサス・インスツルメンツの事例を説明して、撤退と集中が大事だと話をした。

テキサス・インスツルメンツでは、半導体業界などではTI(ティーアイ)と略されることがある。半導体集積回路を開発して量産化に初めて成功した名門企業で、20世紀に世界の半導体をリードした企業だ。

 

経営は選択と集中が大事だ。ただ、するべきは撤退と集中だ。

TI(テキサス・インスツルメンツ)は、主力の半導体以外に、石油探査機器が祖業で、防衛機器やコンピューター機器、センサー事業など多様な事業を持っていた。

別に経営危機でもなかったのに、1990年代に事業を半導体に集中した。

半導体も売上が一番大きいDRAMから撤退して、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)にだけ特化した。これが成功の理由だ。

こういうのが本当の選択と集中で、選択とは撤退することだ。それに比べて、日本の企業はと(この後、以前の勤務先の総合電機といわれる会社で、半導体事業がいかにして競争に敗れていったかという話をした)』

こういった話をして、売上高、売上・利益成長率や利益率を基準に、成長が見込めない不採算、利益率の低い取引、製品をいくつか中止した。


会社の売上、利益に大きな影響はなかった。

一時的に売上、利益は下がったが、逆に利益率の高い、もしくは今後成長が見込める優良な製品、顧客に時間がさけるようになり、売上、利益も改善したようだ。

 

また、時間外労働の削減、休暇の週かは目に見えて明らかになった。
月10時間程度は平均で時間外労働が減り、休暇の取得率も20%程度上がったと聞いた。

 

 

▼米国のテキサス・インスツルメンツの事例についての記事

 

PCの終えんを予見していたTIのエンジバス氏が来日

 

野村資本市場研究所|選択と集中により利益率を向上させる米国ITハードウェア業界

 

テキサス・インスツルメンツはなぜ強いのか 【 京都大学特別講義から】|【NVIC】農林中金バリューインベストメンツ|note

 

▼米国のテキサスインスツルメンツの事例の書籍

 

このブログで何度か取り上げた

不本意な敗戦 エルピーダの戦い

不本意な敗戦 エルピーダの戦い

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の中でも、

日本の企業のなかには,『選択と集中』と言いながら,選択も集中もできていない会社が多くあります。

 

アメリカ企業のリストラといえば,人員削減や拠点閉鎖などもありますが,まずは,製品の絞り込みです.TIもそうですし、インテルもそうです。

 

本当の『選択と集中』とは,(日本企業のような)子会社化したり関連会社の数を減らしたりすることではなく,自分たちが将来,必要としない事業を,できるだけ高い値段で他社に売り,その資金を使ってコア事業をよりいっそう強化することです。

 

といった一節がある。

 

著者の坂本氏は、大学卒業後、日本テキサス・インスツルメンツ(TI)に入社し、副社長まで務めた。

TIの経営者がエルピーダの坂本社長に、「複数の事業や製品で経営することがいかにストレスフルで困難か、撤退して、特定の事業、製品に集中することが、いかにストレスがなく、簡単か」と話をする場面もある。

 

 

■集中している企業に投資しよう

金持ち父さんやテキサス・インスツルメンツの話を聞いて、

私は、

自分自身でよく調べて自信がある企業に集中投資しよう。

その企業は得意の製品、事業に特化、集中している企業にしよう。

その企業の競合が多くの事業を抱えたコングロマリットの大企業、一部門で事業をしている場合、その企業が競争優位にたてるだろう。

と考えた。

 

そんな経緯もあって、

 

● 過剰設備などによる業績低迷で徹底的に売り込まれている。

● 高い技術を持ち、将来の需要が強まれば評価される。

企業で、

● 得意の事業・製品に特化、集中している企業

● そして競合が、多くの事業を抱えてコングロマリットの大企業

 

という企業に投資しようと思った。

 

■本の紹介

このブログを読んだ方(ブログの中で紹介し本も含む)が興味を持ちそうな本をいくつか紹介します。

 

さわかみ投信の創業者の澤上 篤人さんは、以前から需要に対して供給が不足して、モノの価値がが上がるインフレの時代を予見していました。

そういった意味では先見の明がある方かなという印象です。

 

 

 

 

 

不本意な敗戦 エルピーダの戦い

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。

第二の住友金属を探せ-さわかみ投信で学んだこと-

■はじめに

思うところがあって、株式投資(主にダブルスコープへの投資)を始めた経緯など紹介します。株式投資で、さわかみ投信からいろいろ学びました。そんなことを紹介するブログです。

興味のない人がほとんどだと思います。

素人の小説のような話です。

なお、ここで書かれている出来事、組織、人物などはすべて架空(フィクション)で、実在の存在とは一切関係がありません。


以下の話の続きです。

 

 

▼目 次

 

 

さわかみ投信をすすめてくれた先輩

自己紹介やブログを始めた理由など - 令和の未来カエルのブログ

にて

会社の先輩にすすめられて、ほぼ入社(2011年)以来、日本株に主に投資する投資信託に毎月5万円、賞与で10万円分を積み立てていた。手数料も安く、投資成績も悪くなかった。ただ、調べたら日経平均TOPIXと成績がほとんど変わらないことを知り、物足りなさを感じた。

といったお話をしました。

 

会社の先輩とは、勉強家で経理スペシャリストという印象の川上健太郎さんだ。

 

●大学卒業後、新卒で入った自動車販売の会社で営業職として5年間勤務して、クレーマーみたいなお客様やパワハラ気味の上司に嫌気がさして、退職した。

●何か手に職を持った専門職になりたいと思って、税理士を目指し、税理資格の勉強をした。

●勉強をしているうちに、早く実務に携わりたいという気持ちが強くなり、私の入社前5年前ぐらいに今の勤務先に転職した。

 

といった経歴の方で、何か異業種、別の職種からの転身ということが、何も知識がない中で経理部に配属された私は、勝手に親近感を覚えていた。

 

また、質問すると、川上先輩は、『するべきこと、するべきことでないこと』『わかること、わからないこと』を明確に分けて教えてもらえるので、説明もわかりやすかった。

 

会社の財形か会社と提携している生命保険か迷っていたら、『私はさわかみ投信に投資している』と勧められた。

 

● 当時は販売手数料が無料の投資信託が、少なかった。

● 株式投資のアクティブ型で販売手数料が無料で、信託報酬も2%から3%のものが多い中、1.1%と格安だった。

という理由で、川上先輩はさわかみ投信を選んだらしい。

 

『一応、営業やってからね。営業が売りたい商品はお客様は損すること多いよ。どんな商品も営業がすすめない商品が何となくいいと思って、直販のさかかみ投信にしだんだ。』

という話もしてくれた。個人的な経験から直販商品という点も魅力におもったらしい。

 

調べてみると、運用成績は悪くなかったし、手数料も格安だったので、投資信託に毎月5万円、賞与で10万円分を積み立てを開始した。

 

 

さわかみ投信の投資哲学

さわかみ投信の投資哲学は

投資する企業は成長するかどうかでは選ばない ―― ゲスト 澤上篤人 さわかみホールディングス代表取締役(後編) | 経済界ウェブ (keizaikai.co.jp)

↑の記事で要約されていると思う。

 

神田 澤上さんが投資先に選ぶ会社の基準は、どのようなところに置かれているのでしょうか。

 

澤上 驚かれるかもしれませんが、その企業が成長するかどうかはあまり重視していません。それよりも、どれだけ社会に貢献しているのかのほうが大切ですね。

 

神田 具体的には、どんなことでしょうか。

 

澤上 例えば、2000年頃の不景気の時、住友金属やクボタ、コマツ、住友重機などは、経営が悪化し、中には潰れてしまうかもしれないという人もいました。しかし、それらの会社は、オリジナリティーあふれる技術があり、実績も確かです。事業の軸もぶれていない。こんな会社が潰れるわけがない。

 あまり知られていませんが、新幹線の車輪はすべて住金が手掛けています。それだけの信頼と技術を持っている。そんな会社の株価が下がっていたらこれは買いです。必ず将来上がる。日本経済を支えている優秀な企業ですから、応援したいじゃないですか。日本経済を応援する手段として、投資はとても有効な手段なんです。

 

住金(住友金属)への投資は、さわかみ投信の投資の中でも大成功だったらしい。

2014年6月23日と少し古い記事だが、

住金株を41円で買った男 長期投資のメリット体現: 日本経済新聞

といった記事もある。

 

「住金株を41円で買った男」――。筆者は3年前の11年4月3日付日本経済新聞紙上のコラムで、岡氏をこんなふうに紹介したことがある。今は旧新日本製鉄と一緒になった旧住友金属工業。その株価が旧額面(50円)を割り込んだのは、01年12月だった。過剰設備などによる業績低迷を材料に徹底的に売り込まれた。

(中略)

6年後に株価は700円超え
そのときに、住金の復活を信じて買いに入ったのがさわかみファンドだった。油井管用のつなぎ目のない鋼管を製造する同社の高い技術は、新興国の成長などによる将来のエネルギー需要の強まりを考えれば必ず再評価される。そんな読みが岡氏や沢上氏にはあった。

 

投資のコツは? そんな問いを岡氏にぶつけると、「シンプルなもの」という答えが返ってきた。

 良い会社の株式を見つけ出して、世の中が悲観一色になって大きく売り込まれたときに、泰然とした態度で思い切って買う。辛抱強く保有し、人々が楽観的になって大幅に値上がりする局面を待つ。そのときが来たら淡々と売る。「失意泰然、得意淡然」だ。このバリュー型長期投資の姿勢は、ありがとうファンドの運用でも貫かれている。

 

■第二の住友金属を探せ

住友金属は、その後、新日本製鉄(現 日本製鉄)と合併している。

2012年10月1日に合併比率を新日鉄1に対し住金0.735で合併している。その後10株を1株に併合している。

 

さわかみ投信は、最新の運用報告書に日本製鉄(住友金属の合併会社)保有銘柄がない

どこかのタイミングで、住友金属、日本製鉄の株を売却しているようだ。

記事でいう6年後に株価は700円を超えたタイミング、人々が楽観的になって大幅に値上がりする局面で売却したのかもしれない。

 

住友金属41円の株価は、現在の日本製鉄の株価でいうと、1952円(7月15日) ÷ 10× 0.735 =143円の株価となっており、2021年度の配当が、160円配当なので、合併、株式併合を考慮したら、12円の配当。

41円で購入したら、株価は約10年で3.48倍、今期の配当利回りは29%で、投資を続けていても悪くないパフォーマンスである。

 

私はさわかみ投信のように、住友金属のような会社に投資したいと思った。

 

●過剰設備などによる業績低迷で徹底的に売り込まれている。

●高い技術を持ち、将来の需要が強まれば評価される。

企業に投資をしようということである。

失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。業績が悪い時こそ投資しよう。 - 令和の未来カエルのブログ

 

これは、杉山専務の口癖

『失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。
 業績が悪い時こそ投資しよう。』

と通じるものもある。

 

●過剰設備などによる業績低迷で徹底的に売り込まれている。

●高い技術を持ち、将来の需要が強まれば評価される。

という会社があれば、積極的に投資しようと思った。

 

さわかみ投信は、積立開始後も、運用成績は悪くなかったので、そのまま継続しようと思っていた。結局、積立をやめ、最終的には全部解約した理由は次のブログで紹介しようと覆います。

 

 

 

■本の紹介

このブログを読んだ方(ブログの中で紹介し本も含む)が興味を持ちそうな本をいくつか紹介します。

 

さわかみ投信の創業者の澤上 篤人さんは、以前から需要に対して供給が不足して、モノの価値がが上がるインフレの時代を予見していました。

そういった意味では先見の明がある方かなという印象です。

 

 

 

 

 

不本意な敗戦 エルピーダの戦い

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。

失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。業績が悪い時こそ投資しよう。

■はじめに

思うところがあって、株式投資を始めた経緯など紹介します。

興味のない人がほとんどだと思います。

素人の小説のような話です。

なお、ここで書かれている出来事、組織、人物などはすべて架空(フィクション)で、実在の存在とは一切関係がありません。


以下の話の続きです。

 

 

▼目 次

 

 

■情報システム部に異動した経緯

 

私の勤務先には、定期異動という制度はなかった。特に本人が希望しなければ、同じ部署で同じ仕事を続ける場合も多い。

私も希望をしていなかったで、経理部から異動する話を聞いた時には、少しびっくりした。

 

私の異動は、管理部門を統括する杉山専務から、提案があったらしい。

『山田君は真面目でコツコツ派だが、実は調整能力も高いと思う。
経理部も長いので、そろそろ異動してもいいだろう。
情報システム部で、その能力を発揮してもらいたい』

と異動の会議で、声があったことを上司から聞いた。

 

実際には、私の将来を見込んでというより、情報システム部に欠員ができて、誰が適任かという話の流れで、私に白羽の矢がたったらしい。

 

最初から、専務が私を推薦したのか、私に決まった後、追認するための発言なのか、よくわからない。おそらく、後者なので、そんなに自慢できることではない。

ただ、上司の上司の上司ぐらいの立場の人に名前を憶えてもらっていて、少しは評価されていると思うと嬉しかった。

 

 

■専務から評価された理由

 

私の調整能力が高いと専務が評価したのかはわからない。

 

強いて、あげるといえば、
私が入社直後に携わった勤怠時間管理システムの導入プロジェクトの話だ。
私は経理部の担当として関わった、

 

勤怠時間管理システムのデータを予算管理システムで取込、勤怠時間の実績を管理して、時間外給与の見込みなども管理できるようにしたいという要望が営業部門や経理部からあり、私が経理部の担当として、関わることになった。

 

双方のシステムに言い分があり、連携することは課題で、最終的に実現できなかった。
『ちょっとした思い付き、できれば便利かも。』といった程度の要望で、実現できなくても困らないような話だった。

 

私は、御用聞き、伝書鳩のようにいろんな人の意見を伝えて、動きまわり、その意見を集約した。

私は、杉山専務の参加する会議で、経緯を資料にまとめて、『必須の機能でないので、不要です。』と発言した。私は緊張していて、語気が強かったのか、会議の参加者の何人か少し不快におもったかもしれないと思った。
その場で、杉山専務が『半沢直樹みたいで、はっきり言って、かっこいいね。後、(不要だという結論を)いろいろ調べてくれてありがとう。』と周りの笑いをとって、場がなごんだ思い出がある。

 

この時の話を専務は、調整能力が高いと感じたのかもしれない。今度、機会があれば直接、聞いてみたい。

 

 

 

■杉山専務の口癖

 

杉山専務の口癖は、

『失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。
 業績が悪い時こそ投資しよう。』

だった。

 

この口癖の後は、だいたいこんな話をする。

 

『失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。』と思うようになったのは、私がこの会社との縁からだ。

2002年、私が37歳の時に、前の会社をリストラの一環で、自主退職することになった。
退職時に退職金もらえるだけでもありがたく思えといった雰囲気で、会社に文句を言えるような状況でなかった。

 

りそなショックといわれるように銀行も経営破綻し、日経平均は7000円にまで下がり、景気はどん底で明るい兆しもなにないときだったから、転職も苦労した。

面接は、「あなたが本当に即戦力か、会社に売上、利益で貢献できるか。」と高圧的と思われるものが多かった。どこの会社も余裕がない時だったから、採用する側も失敗が許されない。
私が高圧的だと感じたが、採用する側のそんな緊張感が伝わったからだろう。

 

ただ、今の会社だけは
「なかなか転職先が決まらないと焦るだろうから、採用の内示はするよ。」
「もちろん、入社するかしないあなた次第だけど、落ち着いて、後悔しない転職活動するといいよ。」
と採用の面接担当であった社長から、面接時に優しい言葉をかけられ、内定をもらった。

(その頃は従業員が200名程度で、社長が直々に面接するのが通常で特別扱いされたわけでもないらしい。)

 

ホームレスをみかけると、自分もそうなるのかと思ったほど、
不安の中で転職活動していたので、本当に嬉しかった

 

その後、何社か内定をもらったが、待遇など他の会社のほうがよかったが、最終的に、この会社のお世話になることを決めた。

 

『業績が悪い時こそ投資しよう。』
というのは、私が前の会社の経験からだ。

 

前の会社では、半導体工場で働いていた。

 

業績が悪い時は、経費削減で、投資ができなかった。
サムスンなど韓国は逆だ。業績が悪い時こそ、投資する。

 

私たちが、不況で、エレベーターの使用禁止、昼間の消灯、出張の禁止などで年間1000万円のコストを削減しようとしているとき、サムソンは1000億円投資し、最新鋭の生産設備を増強した。

 

景気がよくなり、サムスンは、需要にこたえて、売上が倍増し、高い利益を実現した。
景気が良くなったら、私たちは顧客の注文にこたえられない。
顧客はサムスンに流れた。

 

顧客の注文に応えようと慌てて、設備投資した。

 

気心の知れた生産設備の営業担当者から、

サムスンは私たちが苦境のときに、たくさん注文してくれた。
日本の会社その逆。苦境のときに、注文をキャンセルする。
そんな会社から、景気がよくなって、手のひら返されて、たくさん注文されても。

生産キャパもないし、またキャンセルされたらと思うと、積極的に受注できない。」

と嫌味をいわれたことがある。

 

そんな営業担当に頭を下げてお願いして、納期を速めて、大急ぎで設備を増強して、やっと顧客の注文を満たせると思ったら、また、次の不況で、価格が下がり、注文は減り、大赤字だ。

リストラが始まり、私はクビになった。

 

業績がよくなってから投資しても、ライバルには勝てない。

会社は単年度の利益でなく、将来の利益、長期的な利益が大事だ。
将来の利益、長期的な利益のためには、単年度の利益は犠牲にしてでも、必要な投資はするべきだ。

 

という話である。

 

私も会議の席上1回、飲み会の場で1回と計2回ほど聞いたことがある。

半期ごとの予算編成会議など重要な会議に、この話をよくするらしく、
何回聞いたか、わからない人も多いらしい。

 

専務は、一営業社員として入社後、課長、部長、役員として順調に昇進した。
立場が変わっても、入社以来一貫して、
『失敗し、苦境にいる人にこそ優しくしろ。
 業績が悪い時こそ投資しよう。』
といって、成果を残してきた。

だから、「耳にタコができる」と不満を言う人はいない。

 

不況のときに、在庫の確保、物流設備の増強や社内システムの刷新、採用の強化を、社内の多くの反対にあいながらも実行して、好況時、そういった投資が花を開いたらしい。

 

情報システム部に異動後、経理の知識を生かして、私が株式投資をしようとしたとき、専務の口癖を株式投資に生かそうと思った。

 

『失敗し、苦境にいる人こそ優しくしろ。
 業績が悪い会社にこそ投資しよう。』

と。

 

なお、専務がリストラになった2002年は、橋本内閣の緊縮財政と同じ失敗を小泉内閣がしたときです。

 

■関連ブログ

以下のブログは、杉山専務の口癖から着想を得て、作成したブログです。

 

 

 

■本の紹介

このブログを読んだ方(ブログの中で紹介し本も含む)が興味を持ちそうな本をいくつか紹介します。

 

 

不本意な敗戦 エルピーダの戦い

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。

自己紹介やブログを始めた理由など

■はじめに

思うところがあって自己紹介やブログを始めた理由など紹介します。

興味のない人がほとんどだと思います。

素人の小説のような話です。

なお、ここで書かれている出来事、組織、人物などはすべて架空(フィクション)で、実在の存在とは一切関係がありません。

 

■目次

 

■就職するまで

私、山田明(やまだあきら)は、平成元年(1989年)の1月10日に生まれた。

中堅(偏差値50ぐらい)と呼ばれるような東京の私立大学S大学法学部を卒業し、半導体の商社に就職した。

別に半導体にそれほど興味があったわけでない。

パソコンのCPUやメモリなどに半導体が利用されていることを知っていた程度だ。

文系出身で活躍できるなら商社かなと思い、少し興味があった半導体の商社を中心に採用試験を受けた。国内中堅の半導体商社から内定をもらい、就職した。

 

■就職してから

就職した年は、2011年で、平成生まれの初めての採用、配属であったので、最初は珍しがられた。
文系の社員は営業職に配属されることも多いが、内向きの大人しい性格と判断されたのか、東京の本社経理部に配属された。法学部出身なので、貸方借方もわからず、最初は苦労した。簿記2級の資格をとって、キャッチアップした。

 

また、サラリーマンの誰もが、多分、仕事をする人の誰もがそうであるように、上司や同僚など人間関係も苦労した。

 

経理の仕事も2年ぐらいすると、何でも数字で表現するロジカルな経理の世界は、過去の経緯などでロジカルと呼べない多くの仕事と真逆にあるように思えるときがあった。

そういった数字に向き合うと落ち着く自分は、経理の仕事に向いているように思えてきた。

 

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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  • 作者:ウィリアム・J・オニール
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  • アメリカ屈指の投資家であるウィリアム・J・オニールがやさしく解説した大化け銘柄発掘法!
    株式投資では、ファンダメンタルズ情報を基礎に投資する銘柄を決定する場合、大きく分けて2種類のタイプがある。世界一の投資家であり、資産家であるウォーレン・バフェットが実践する「バリュー投資」と、このオニールの「成長株投資」だ。

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株式投資を始めたきっかけ

2017年4月に、異動で、経理から情報システム部で社内システムの開発・保守のベンダーと窓口のような仕事をすることになった。


異動後は、経理の知識をほとんど使わなくなった。そんな経理の知識を、株式投資で生かそうと日本株株式投資を始めようと思った。

 

会社の先輩にすすめられて、ほぼ入社以来、日本株に主に投資する投資信託に毎月5万円、賞与で10万円分を積み立てていた。手数料も安く、投資成績も悪くなかった。ただ、調べたら日経平均TOPIXと成績がほとんど変わらないことを知り、物足りなさを感じた。

 

売却すると発生する税金がもったいないと思ったので、今まで積み立てていた投資信託はそのままにした。

投資信託は積立はやめて、毎月の給料を少しずつためて、日本株に投資することにした。

 

 

■ブログを始めた理由

2019年5月から元号が令和に変わった。


平成元年生まれということで、平成から令和に元号が変わることは、時代の変化を感じた。

そういった変化を私は前向きに考えられず、自分の仕事や生活に対して、以前より不安を持つようになった。

「仕事は大きな不満もないけど、昇格、昇給も遅れて、少し不安。」
「彼女もおらず、結婚できるか不安」「趣味もなく家に帰ってもテレビを見るぐらいで楽しくない」といったぐらいの不安だった。

 

ただ、不安を解消するための新しい趣味としてブログを始めた。


YouTubeTikTokなど動画作成が流行っていて、ブログは古いと思われている風潮もあったが、内向きの自分にはブログの方があっていると思った。

 

 

 

■ブログのタイトル

令和元年に始めて、ど根性ガエルやケロッピーなどカエルのキャラクター好きだったので、令和とカエルという言葉をブログのタイトルに使いたかった。


「カエル」と「変える」をかけて、最初、『令和の自分カエルブログ』にしようと思ったが、
何か、自己啓発のような匂いがする胡散臭いタイトルのように感じて、『令和の未来カエルのブログ』というタイトルにした。

 

(続く)

 

このブログで書かれている出来事、組織、人物などはすべて架空(フィクション)で、実在の存在とは一切関係がありません。

 

 

 

 

株式投資に興味がある方

株式投資で自分の投資成績を上げたい人のための本をいくつか紹介します。

 

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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読んで頂き、ありがとうございました。

誤字脱字、乱文雑文、すいません。

素人が趣味で書いているブログですので、その点、情報の正確性などご容赦ください。

 

 

以 上です。

W-SCOPEのTight Flag(狭いフラッグ)が買い時か

■はじめに

ダブルスコープについて、成長株投資の名著 『オニールの成長株発掘法』でいうTight Flag(狭いフラッグ)を形成する可能性や買い時を考える記事です。

■目次

 

■前回のブログとの関連

の続きとなるブログです。

2022年7月:1,600~2,000円
2022年8月:2,000~2,500円
2022年9月:2,500~3,000円
位のダブル・スコープの株価の推移が期待できるのかもという推測(願望)をしていますが、

この買い時は、2,500円ぐらいに回復したときかもという話がこの記事の内容です。

 

以前の株価予想ブログ(2022年6月25日付)で、

1660円から2160円の価格帯出来高も比較的多いことも考えると、この価格帯での推移は、半年程度と長くなるかもしれません。

逆にW-SCOPEの投資をする方、持ち株を増やしたい方は、この価格帯で下値(2000円前後か)でのゆっくり買いのチャンスをうかがうのがいいかも知れません。
と今後の株価展開を予想しています。

2,000円前後でリスクがやや高そうです。

 

■成長株投資のバイブル

『オニールの成長株発掘法』は、成長株投資、特に中小型株のグロース株、成長株投資のバイブルのような本とされます。

 

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

  • 作者:ウィリアム・J・オニール
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  • アメリカ屈指の投資家であるウィリアム・J・オニールがやさしく解説した大化け銘柄発掘法!
    株式投資では、ファンダメンタルズ情報を基礎に投資する銘柄を決定する場合、大きく分けて2種類のタイプがある。世界一の投資家であり、資産家であるウォーレン・バフェットが実践する「バリュー投資」と、このオニールの「成長株投資」だ。

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ファンダメンタル、テクニカル両方の視点で買うべき銘柄を買うべきタイミングで買えるように、売るべき銘柄を売るべき銘柄で売れるように、丁寧に、分量が多く丁寧すぎるとおもわれるほど、丁寧に説明しています。

 

買い時だけでなく、売り時も丁寧、分量が多く丁寧すぎると思われるほどです。

 

米国株についての事例で話しているので、日本株投資には当てはまらない箇所(投資情報の確認方法など)もあります。

しかし、成長株投資のプロの常識といわれるような普遍的な法則も多いので、無駄にはならないと思います。

 

また、成長株投資も、『チャート分析と注文を出すタイミングが大事』と強調しています。

■CAN-SLIM

表紙の帯にCAN-SLIM 最も一貫した最高の成績を上げた手法の一つとあります。

本の概要説明にも、

市況が良い(強気相場)、悪い(弱気相場)に関係なく、オニールが独自に開発したエレガントで芸術的な銘柄選択法である「CAN-SLIM」法を学べば、大化けしそうな成長銘柄を簡単に見分けることができる。

とCAN-SLIM法とアピールしています。

CAN-SLIMの意味を簡単に説明します。

  • C:Current Quarterly Earnings 当期四半期EPSと売上
  • A:Annual Earnings Increases 年間の収益増加、大きく成長している銘柄を探す
  • N:Newer Companies, New Products, New Management, New Highs Off Properly Formed Bases 新興企業、新製品、新経営陣、正しいベースを抜けて新高値
  • S:Supply and Demand 株式の需要と供給、重要ポイントで株式需要が高いこと
  • L:Leader or Laggard 主導銘柄か、停滞銘柄か
  • I:Institutional Sponsorship 機関投資家による保有
  • M:Market Direction 株式市場の方向・見極め方

 

 

■ファンダメンタルで買いの株とは

ファンダメンタルで買いの株とは、

  • 売上、EPS(1株当たり収益)が実績、予想が25%以上増加していること。
  • ROEが17%以上、できれば20%以上あること。
  • フリーキャッシュフローが20%以上増加して、かつ、EPSの伸び率以上に増加。

などの条件を上げています。

 

ダブルスコープの場合は、上記のような条件に今期以降、今後5年間は該当することになりそうです。
決算を経過するほど、多くの投資家から成長株として注目をあびて、株価上昇も期待できるでしょうか。


本書の初版は1988年に出版されています。
その後、改定を加えられて、2000年(ドットコムバブル)と2008年(リーマンショック)のような暴落、そういった暴落の対応方法など加えられ、現在は2021年の刊行された第4版です。
ただ、ベースの初版は、インターネットやIT技術が普及する前の1988年であったことです。

大量、迅速に情報が供給、入手可能になったため、株価の先見性がさらに将来が求められて、株価が決定される業績の期間がさらに将来を見ることになってると思えます。

 

オニールの成長株投資は、1988年が初版ということで、ファンダメンタルが、過去、今期、来期の業績が主な対象で、少し古いようです。

 

つまり、再来期、5年後、10年後の業績、成長性で株価が大きく左右され、その再来期、5年後、10年後の業績、成長性を評価する手法については、記述が不足しているように思います。


過去、今期、来期の業績で、ROE、PER、成長率(売上・EPS)を重きにおいて、株価を評価すると結果的にPERが高い株価の高値づかみになってしまう可能性があることです。

 

ダブルスコープも、過去、今期、来期の業績ぐらいで成長株として妥当、割安な水準と感じらえるような指標になったら売り時かもしれません。

 

 

 

■成長株の売りのタイミングとは

 『オニールの成長株発掘法』では

 第10章 絶対に売って損切りをしなければならないとき
 第11章 いつ売って利益を確定するか
という章を設けて、損切り、益出しのタイミングも説明しています。

 

【売りのサイン】オニール流、出来高減少や弱さを示す動き8パターン!〜強気相場の天井を示すいろいろなサインまとめ〜 - 次世代投資リサーチ

損切り、益出しのタイミングは、こちら(↑)のサイトで詳しく説明されています。

 

分かりやすいポイントでいうと
①    上値を超える勢いがない。
②    終値が1日の最安値かその付近の状態が続く。
③    出来高が減り少ない状態で、新高値、上昇がある場合。
といった状態です。

①と②は、6月30日の高値2,462円を付けた後、ダブルスコープは、当てはまるような状況です。
ただ、③は当てはまらないようです。

 

 『オニールの成長株発掘法』でも、株価の先行指標として、出来高を重要視しています。

ダブルスコープの出来高を確認しましょう。

20日移動平均(約1か月の平均)の1日当たりの出来高
4月末で461万株
5月末で1025万株
6月末で2318万株
7月7日で2059万株
と4月の平均から直近で5倍程度の出来高があります。

 

ダブルスコープの浮動株式全体は、4635万株なので、6月以降は、浮動株式の毎日50%程度の株式が取引されているという少し異常なほど多い出来高です。

これだけ、出来高が大きい(強い)と株価の動きも弱い、売り時とはいえないようです。

 

■Tight Flag(狭いフラッグ)

今回、オニールの成長株発掘法をブログで取り上げようと思ったのは、

ダブルスコープの株価が典型的なTight Flag(狭いフラッグ)を形成しそうと気づいたからです。

 

フラッグとはフラッグはチャートの形状の一つです。

ボックス型:引用 大和証券 チャートパターンの解説から


ボックス型のチャートの形状との違いは、ボックス型は、平行な上値抵抗線と下値支持線の範囲内で、上昇・下落を繰り返す状態で、フラッグ型は、ボックス型を斜めにさせた形です。

急上昇後の狭いフラッグ

 

 『オニールの成長株発掘法』で、急上昇後に現れる「狭いフラッグ」のサインは、その後も急上昇する稀なパターンと特筆しています。

ピボットポイント (株価方向が上向きになって、株価が前回の高値位置まで再度上昇したポイント)が買いのタイミングといわれます。

 

上昇直後のTight Flag(狭いフラッグ)は、株価パターンは珍しく、強気相場でもせいぜい3度ぐらいしか現れないといわれます。

 

  • 通常は無名、注目されていない企業で起こる(有名企業や業界最大手の企業には現れない)。
  • 新製品の売り上げが原動力になり、無名だった銘柄がたったの4〜8週間で100〜120以上も急上昇する。
  • その後3〜4週間横ばいする間にも、上昇分をほとんど減らすことなく、調整も10〜25%にとどまる。

これは最強の株価パターンといわれ、リスクも高く、正しく見極めるのが難しいとされます。多くの銘柄が、この形を経て、200%以上という飛躍的な上昇を遂げるケースが多いといわれています。

今は、株価が25%ほど高値から下落しており、これから上昇するかはまだわかりません。
3〜4週間横ばい、調整で終わり、再度の高値2500円位の値段がつけたときは、Tight Flag(狭いフラッグ)で買いといえそうです。

■今(下落調整の時期)は買うのは早い

オニールの成長株発掘法では、

 

『株は価格が上昇中に買うべきで、下落中に買うべきではない。増し玉をするなら、最初に買った価格よりもさらに上がったときにのみ買うべきであって、最初に買った価格よりも下がったときに買ってはならない。』

 

『株を買うならその年の最高値に以前よりも近づいたところで買うべきであり、あまりにも価格が下がりすぎて安く思えるときに買ってはならない。つまり、比較的高くなった株を買うべきで、最安値を付けた株を買うのではない。』

 

『小さな損失ですむうちに素早く株を売ることを常に心がけるべきであり、株価が回復するのを待ったりしてはいけない。』

 

と下落中の株の安易な買いを戒めています。難平買い、逆張りが好きな私のような個人投資家には耳が痛いですね。

ということでダブルスコープは今、株価が2,000円以下で調整している時期は買い時でもないようです。

今は、株価が25%ほど高値から下落しており、これから上昇するかはまだわかりません。長期下落低迷する可能性もあります。

 

3〜4週間横ばい、調整で終わり、再度の高値2500円を超える値段がつけたときは、Tight Flag(狭いフラッグ)で買いといえそうです。

 

 

■このブログの記事に興味を持った方へ

ダブル・スコープに興味を持った方が興味がありそうな本や株式投資で自分の投資成績を上げたい人のための本をいくつか紹介します。

ウィリアム・J・オニール の本は、いずれもKindle本はセール中(2022年7月10日現在)でした。

 

オニールの成長株発掘法 【第4版】 (ウィザードブックシリーズ)

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  • 作者:ウィリアム・J・オニール
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  • アメリカ屈指の投資家であるウィリアム・J・オニールがやさしく解説した大化け銘柄発掘法!
    株式投資では、ファンダメンタルズ情報を基礎に投資する銘柄を決定する場合、大きく分けて2種類のタイプがある。世界一の投資家であり、資産家であるウォーレン・バフェットが実践する「バリュー投資」と、このオニールの「成長株投資」だ。

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日本人は投資を知らなさすぎる。投資と投機は違う。投資は危険なものではないし、いかがわしいものでもない。資本主義の健全な形態である。投資が盛んになり、優良企業にお金が集まるようになれば、日本の景気もよくなるはずだ。
農林中金バリューインベストメンツで抜群の実績を上げるCIOが、本来の投資のあり方とその哲学、長期投資のコツ、優良企業の見極め方などを、歴史的な背景や実例を交えながらわかりやすく解説する。

 

機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法

機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法

  • 作者:泉田 良輔
  • ダイヤモンド社
  •  世界の一流は将来に投資をしない過去を知ることが相場を制する条件!

    プロの銘柄選択ノウハウを簡略化「スクリーニング」5つのポイント
    「バリュエーション」5つのステップで10倍株が一番確実に手に入れる!

    伝説のファンドマネージャーの手法が初心者でも使える今が儲けのチャンス!

    世界で実績を残してきた投資家は、将来の動向よりも、企業の実績を重視している。

    機関投資家が行う一見難しそうな投資アプローチを個人で簡単にできるノウハウに落とし込んだのが本書。機関投資家の投資判断がわかるとともに、10倍株銘柄の選別法、売り時・買い時の見極め方も5つのポイントでわかる画期的な1冊。

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