■はじめに
ダブルスコープが2022年10月19日付開示『連結包括利益計算書の訂正』について、私が理解した内容を紹介するブログ記事です。
▼2022年10月19日付開示の「連結包括利益計算書の修正」(一部抜粋)
▼目次
■開示の内容
①(訂正・数値データ訂正)「2021年12月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)」の
一部訂正について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6619/tdnet/2190925/00.pdf
②(訂正・数値データ訂正)「2021年12月期決算短信[日本基準](連結)」の一部訂正について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6619/tdnet/2190925/00.pdf
③(訂正・数値データ訂正)「2022年12月期第1四半期決算短信[日本基準](連結)」の
一部訂正について
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6619/tdnet/2190925/00.pdf
内容としては、①、②、③ともに、それぞれの決算期の
連結包括利益計算書の為替換算調整勘定に係るその他の包括利益の算定に誤りがあったため、包括利益の数値の訂正を行うものとあります。
修正前 ⇒修正後
2021年3Q 28.57億円⇒34.38億円 ①の内容
2021年4Q 17.59億円⇒17.89億円 ②の内容(021年12月期通期決算)
2022年1Q 16.77億円⇒25.90億円 ③の内容
との連結包括利益計算書の為替換算調整(円換算した時の含み益)の数値データの修正になります。
外貨建ての資産を円換算した時の含み益が、過去3回の決算期において、過去の報告より、実際は多かったということです。
●直近2022年2Qの決算では訂正が不要であること、
●営業利益、経常利益、純利益、キャッシュフローには全く影響がないこと、
●その他の包括利益(含み益)に注目しいている人もほとんどいないことから、
株価などにはネガティブな影響はなかったようです。
2022/10/20 (開示の翌日) ダブルスコープ株価
終値 1,611 前日比 +59 (+3.80%) 前日終値1,552
始値1,568 高値1,633 (10:01) 安値1,545 (09:00)
理由は「誤り」とのことで、その点は、ダブルスコープを残念に思う人もいるかも知れません。
ただ、「誤り」がない人はいないので、「誤り」が発見され、それが正しく是正されたということは、コーポレートガバナンスが機能していることと考えていいと思います。
■包括利益計算書とは
包括利益利書とは、以下のサイトに解説がありますが、
簡単に言うと含み益(損)の計算書です。
2011年に導入された
連結では
「特定期間の財務諸表において認識された純資産の変動額」
を示すことが必要になり、この純資産の変動額を示すものが「包括利益計算書」です。
この
「純資産の変動=純利益+その他の包括利益』で計算されます。
純利益は、損益計算書で計算され、貸借対照表の純資産(利益剰余金)に計上されます。
その他の包括利益は、損益計算書、貸借対照表で表示されないので、包括利益計算書で表示されます。
【図解】包括利益とは?包括利益計算書や貸借対照表との関係まで解説 | TOKIUM(トキウム) | 経費精算・請求書受領クラウド
↑のサイトからの引用です。
「包括利益=当期純利益 + その他の包括利益」で計算されます。
「その他の包括利益」は一言でいえば含み損益。まだ確定していない損益を指します。
図解でわかりやすく解説していきます。
「包括利益=当期純利益 + その他の包括利益」その他包括利益ってなに?
包括利益は以下の計算式で表せます。当期純利益は、ご存じの通り損益計算書(P/L)であらわされる利益のことですね。
一方、その他の包括利益には何が含まれているかというと・・・
株式の含み損益:株式の取得時と時価の差額
土地の含み損益:保有している土地を時価換算したら利益が出る場合に計上
繰延ヘッジ損益:デリバティブの期末時点の評価額を時期に繰り延べる場合に計上
為替換算調整勘定:海外子会社の保有する資産を円換算した際に生まれる差損益
退職給付に係わる調整額:将来退職金として給されるときに負債として生じるもの
今回は、上記でいう為替換算調整勘定:海外子会社の保有する資産を円換算した際に生まれる差損益に誤りがあったから修正したということです。
■決算資料・財務諸表とは
決算資料(決算時に開示する財務諸表)は、
1.貸借対照表
2.損益計算書
3.キャッシュ・フロー計算書
4.包括利益計算書
5.株主資本等変動計算書があります。
今回は、4.包括利益計算書に誤りがあったということです。
2011年に連結では「包括利益計算書」も義務づけられ、それ以前はなかった情報です。
財務諸表のうち、ほとんど大多数の人が見るのは1から3の情報です。
包括利益計算書は資産(負債)の時価評価(含み益、損)が反映されます。
投資会社のソフトバンクグループはこの数字(投資資産の時価評価が計上される「その他の包括利益」)を重視して、よく説明しています。
一般の会社(ダブスコ)では気にしている人はほとんどいないようです。
▼2023年3月期 第1四半期決算 投資家向け説明会 ソフトバンクグループ(2022年8月10日)
■インベスターZ
話が変わりますが、
株式投資を始めようと思った人にすすめる本 - 令和の未来カエルのブログ
で進めているインベスターZ(1)Kindle版が10月25日(火)までタイムセール中です。
2022年10月25日まで
Kindle版タイムセール中。
1巻から5巻まで11円
6巻から15巻まで165円
16巻から21巻まで275円
でも、税込み3,355円です。
新品で買うと、税込14,982円、古本でも11,155円します。
スマホだとちょっと読みずらいので、タブレットやPCで読むのがおすめです。
新品(紙の本)を買ったと思ったら、1万1000円位お得なので、このお金でKindle Readerを買ってもいいかも知れません。
読んで頂き、ありがとうございました。
誤字脱字、乱文雑文、すいません。
素人が趣味で書いているブログです。その点を留意して、情報の正確性などご容赦ください。
また、
●はてなIDをお持ちの方はブログの最後にある「スター★」ボタンで評価し、「Bブックマーク」ボタンでお気に入りとして保存を。
●Facebookアカウントをお持ちの方はブログの最後にある
「Ⓕシェアする」ボタンでシェアを。
●Twitterアカウントをお持ちの方はブログの最後にある
「ツイートする」ボタンでツイートを。
●「コメントを書く」ボタンでコメントを。
以上
#ダブル・スコープ6619