『歴史は「べき乗則」で動く』 を読んで 第7章 防火対策を講じるほど山火事が大きくなる。

『歴史は「べき乗則」で動く』 は難解な本だったので、一章ずつ、要約や感想を書いています。今回は第7章 「防火対策を講じるほど山火事が大きくなる」という話です。

読み進めると、難しい話から簡単な身近な話が多くなる印象の本です。

逆に、簡単な身近な話から、難しい話に移るような構成だと、もっと好評になったかもしれません。

 

第7章 防火対策を講じるほど山火事が大きくなる。

 

山火事というのは、落雷や木の枝の摩擦などから、自然発生することがあります。

こうした自然発生する火災も消化活動で、極力、人為的に減らそう、抑制する努力をしています。

しかし、こんな努力によって、老齢な木が増え、燃えやすい枯れた草木や小枝が増え、森林が、山火事を防ぐバランスとれた「臨界状態」から、バランスが崩れて山火事となる「超臨界状態」となってしまう事実があるようです。

つまり、防火対策をして、山火事を減らす努力をすると、山火事の被害が広がりやすい地域が増え、山火事が起こると、大火災が発生する可能性が高いということです。

 

防虫対策、疫病対策でも、人為的な対策が、バランスのとれた被害の少ない、臨界状態の自然の摂理を崩すだけ、より別の被害、大きな被害が発生することがあると思いました。

 

第8章以降は、次のブログで記載します。

 

本の紹介 

歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) (日本語) 文庫 – 2009/8/25
マーク・ブキャナン (著), Mark Buchanan (原著), 水谷 淳 (翻訳)

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以 上