投資対象としての本について-東京エレクトロンは株価だけでなく、その創業者についてのノンフィクション本も10倍以上

 

 

投資対象としての本についての話です。

東京エレクトロンは株価だけでなく、その創業者についてのノンフィクション本異端の男とその一族―火の玉集団・東京エレクトロンの奇跡 10倍以上になっています。 

司馬遼太郎も語る 


『古書籍商人というのは本の内容についてじつによく知っており値段は正直に内容を表すものなのである。』
 

 司馬遼太郎著 坂の上の雲(八)  あとがき6よりの引用

 

司馬遼太郎は、参謀本部編纂の「明治三十七八年日露戦史」を論功行賞のために事実を歪曲したと批判して、愚書、価値がほとんどないと説明しています。
その本を著者が古本屋で買った値段は、目方で売る紙クズ同然の値段だったそうです。

 

司馬遼太郎の言葉について、共感したのがアマゾンなどの古本の値段を見るときです。

価値がない本は1円など売られていますが、高い本は確かに良書の可能性が高いと思います。絶版の本では、新品より高くなっている本などもありますが、値段が高くても、欲しい人がいるというのはそれだけ価値のある本なのでしょうか。

良書は本当に投資になる場合があります。

ここでいう投資は、自分への投資といった教育や自己啓発といった意味でなく
転売すれば金銭的な利益になるという意味の投資です。

 

■ アマゾンの古本の価格


私がたまたま見かけた高いなと思った中古本で

ジューコフ元帥回想録―革命・大戦・平和 (1970年)

があります。

ノモンハン事変大日本帝国を破り、独ソ戦ナチスドイツを破り、
ソ連第二次世界大戦勝利者にしたソ連軍のジューコフ元帥の回顧録
2021年6月16日時点の販売価格、中古品は5,000円で、アマゾンで販売されています。
定価は1,600円で、1970年の初版ですから、約50年経過して、3倍強の値段で、
物価の上昇や金利など考えると、それほどいい投資ではないですね。
 

東京エレクトロンの創業者に関するノンフィクションは10倍以上に

 
ジューコフ元帥の回顧録以上に、高いなと思った中古本は

異端の男とその一族―火の玉集団・東京エレクトロンの奇跡  

 です。

 

 

異端の男とその一族―火の玉集団・東京エレクトロンの奇跡

異端の男とその一族―火の玉集団・東京エレクトロンの奇跡

 

2021年6月16日時点の販売価格は、中古品で18,480円です。

1年前見たときは、5000円ぐらいだった記憶があり、その時高いと思って買いませんでしたが、
買い時だったかもしれません。

1982年の初版ですが、定価は、1,078円です。
東京エレクトロンの株価も1982年から見ると、10倍以上に上昇していると思いますが、株価と同じく、東京エレクトロンの創業者についての本も、10倍以上の上昇です。
こちらは、物価の上昇や金利など考えても、なかなかいい投資といえそうですね。

 

価格は需要と供給で決まりますから、今後需要は増えていく(その本の内容が貴重で、今後、注目され読みたい人が増える)
かつ
絶版している本、著作権の関係などで再出版、電子書籍化が難しい本など供給が増えない場合は、ますます価値は上がると思います。

そんな本は良書ですし、自分の蔵書としてストックすると金銭的な投資対象として値上がりして、持つ楽しみも増えるかも知れません。

 

日本経済新聞に、2021年4月に
東哲郎(東京エレクトロン元社長)の自伝が「私の履歴書」のコラムとして連載されていました。

 

東京エレクトロン半導体不足などでも改めて注目を集めていますから、今後、
東京エレクトロンやその創業者について興味がある人がいれば、ますます、
買いたい人が増え、株価と同じように本の価格も上昇するかもしれません。

株価とともに、本の値段も関心を持ちたいと思います。 

■ 改めて今回紹介した本の紹介です

 

 

 

 

 

以上です。