W-SCOPE-2022年12月期 第2四半期決算説明会の文字起こし

■はじめに

 2022年8月16日に実施されたダブルスコープ 2022年12月期 第2四半期決算説明会の内容を、いわゆる文字起こしという形で、文章にして紹介します。動画の内容も文章で読むと、新たな気づきもあると思います。

▼目次

■冒頭

冒頭 2022年12月期 第2四半期 決算説明

それでは、ただ今からダブルスコープ株式会社 2022年12月期第2四半期の決算説明会を始めます。
ええ本日は決算説明資料に従い、第2四半期の実績、通期業績の見通し、設備投資の状況をご説明させていただきます。
ええそれでは始めに、第2四半期実績からご説明させていただきます。

■2021年12月期決算サマリー

2022年12月期 第2四半期実績

 

それでは始めに、第2四半期実績からご説明させていただきます。

 

2022年12月期2Q決算サマリー

 


第2四半期のサマリー部分ですが、
第2四半期のところまでの売上高が201億9800万円となっております。 

前年同期比59.2%の増ですが、

その内訳としましては、販売数量の増加の部分で約17億円、
それから為替ですね。、ええ、 
この期中平均レートが想定レートを
8.7%ほど上回っているところで15億円、 
合わせて32億円期初の販売計画から上振れしている。 
そういう状況でございます。


韓国向け韓国のお客様向けの売上高は、民生用とともに、大きく増えておりまして、 
191 億 5200万円、同じく前年同期比で58.3%の増加となっております。

車載用電池向けの売上高が 87億1000万円、
これも前年同期比29.3%の増加となっております。


この期までのところ、特に民生のハイエンドの電池向けの売上高が、 大きく伸びております。
特にイーバイク用途ですね。 これは電動自転車であったり、 電動スクーターであったりというところになり
ますけれども、これが、 この第2四半期までのところで約16億 6000万円ほどの売上高となっておりまして、
ええ民生ハイエンドのところ、大きく伸ばす一つの要因となっております。 

114 億8700万円を計上しておりまして、前年同 期比 92.9%の増加となっております。 


営業利益に関しましては、これまでご説明しましたとおり、
売上高が、大きく伸びたことを前年同期比でですね、75億 1100万円売上高が伸びま したので。これに伴いまして、
営業利益も前年同期比に18億6200万円の増加となりまして。ええ、この期でええ 27億5500万円の営業利益を計上しております。

 

設備稼働の状況に関しましては、
あの売上がこういう状況でございますので、 WSK WCPともにフル稼働を継続しております。 

フル稼働の中でも後ほど少しご説明をさせていただきますが、 特に車載用途の将来モデル、こういったものの設計開発であったり、生産ラインを用いたところの量産のテストであったり、そういったことも継続しているところでございます。 

WSKでは引き続き、成膜ライン、コーティングラインともに生産効率の改善の取り組みを継続しており、 特に生産販売数量を、大きく昨年から伸ばしている状況です。

WCPの新ライン、 成膜ラインの14号15号機およびコーティングの17号18号機は、昨年から量産を、量産稼働を始めておりますが、非常に安定して生産量を伸ばしている状況でございます。 

後ほどまた細かいご説明をいたしますけれども、下期にはWSK、WCPともにですね。 
ええ需要が非常に増えておりますところのコーディング用の設備、これを新規ラインを増設する 準備を進めておる、そういった状況でございます。

 

■実績(連結)

2022年2Q実績(連結) ダブルスコープ

 

続きまして、連結業績の推移のところのご説明をさせていただきます。

クオータリーで、PLのハイライトを書いておりますけれども、
特に前年同期比から売上高を見比べますと、先ほども申しましたとおり、
今期 75億1100万円の売上高の増加で、特にですね、
特にですね、ここで、ごめんささい
1Q2Qの合算の数字で書いておりますけれども、
第2四半期のところの三ヶ月間の数字で申し上げますと、売上高が112億9900ま 
 営業利益が23 億1600万円ということで、
第2四半期に限って申し上げますと営業利益率が20%を超えるところまでの回復をしている状況となっております。 

それからもう一つ、営業利益から経常利益のところでプラス要素が大きく出ておりまして、
ええ、これはですね、期中の為替が 大きく円安に振れたところから、
期中為替で評価益が約10億円ほど出ているものでございます。

 

■BS主要項目の推移

BS主要項目の推移-ダブルスコープ2022年2Q決算説明

 

BS の方に移ります。大きな変化点は無いんですけれども、負債の側でですね。

1Qから2Qのところ、「その他負債」が約20億円ほど増えておりますが、これはハンガリーの工場の設備の準備に関わる費用です。

いよいよハンガリーの工場の設備の準備が始まっております。

 

■営業利益増益要因(前年同期比)

営業利益増益要因-2022年2Qダブルスコープ決算


続きまして、これまでのところの営業利益増減要因のご説明をさせていただきたいと思います。 

これまで、ご説明させて頂きました通り、 この第2四半期、 前年同期比で、販売数量の増加とそれから販売構成比の変動、こういった要素でですね、売上高が75億ほど増えておる状況でございます。


この売上高に伴い、原材料費も10億強増えております。

それから人件費もですねえ。昨年比前年同期比185名の増加しております。こういったところから5億円弱の費用が増えております。

 

設備を増設していることに伴い、減価償却費が8億6000万ほど増えております。
研究開発の増加、約3億円ですけれども、これ先ほど申し上げましたとおり、
将来モデルのEV用新モデル開発のところに関わる費用、それからさらに継続しておりますところの生産性改善のための工程のテストを実施しております。

そういったところでのコストとして、 前年同期比3億円ほど増えての研究開発費の計上となっております。 

 

ええ、それから生産量が大幅に増えておりますことに伴って水道光熱費、当然、増加をしております。 特に第1四半期ではご心配をおかけしまして、 ガス代が大幅に上昇致しましたが、この第2四半期には少し落ち着いてきている状況とはなっております。
まあしかしながら、昨年の上期から比べるとですね、20%以上生産数量が増えている中での水道光熱費の増加でございます。

 

そこから先3つほどの項目が、その他の生産販売に係るコストというところですが、
特にあの輸出の販売数が増えているところで梱包費ですね。 
これは増加をせざるを得ないところになっております。

 

ええ、こういった増減要素が計上される中で、27億5500万円の営業利益の確保ということになりました。

 

 

地域販売高の推移

地域別販売高の推移-WSCOPE2022年2Q決算


続きまして、 地域別の販売高の推移でございますが、これはここしばらく続いております。
韓国のお客様向けで、中には、韓国のお客様の海外工場が含まれる数字ですけれども、この数量が圧倒的になっております。
それから一部少し黄色いグラフが立って見えるようになりまして。
アメリカのお客様 EV用途の電池を作られるお客様向けの販売額が少しこの期には大きく(「少し」の言い間違いか?)計上されております。

 

アプリケーション別販売構成比四半期推移

アプリケーション別販売高推移-ダブルスコープ2022年2Q決算資料より

続きまして、アプリケーション別の販売高推移になりますが、先ほど説明させて頂きました通り、この期までのところ民生ハイエンドのところが非常に 大きく伸びておりまして。

第1四半期の中で民生のコーティング製品のところですね。 ここに イーバイクの部分が約6億円強含まれておろうかと。 4月から6月のところにおいては、
この民生の ところに10億円強のイーバイクの部分が含まれておる。そういう状況でございます。 


引き続き オートモーティブ、コーティングのところですね。
まあ、 自動車のコーティングセパレーターのところの売上高、今後この下期以降も非常に大きく伸びる。そういう計画となっております。

 

次の資料はう少しわかりやすく、製品ごとにこの四半期5回分ぐらいの販売推移を見たところでございますけれども、

製品アプリケーション別販売高推移-WSCOPE2022年2Q決算説明資料


どのカテゴリー、どの製品群においても
第1四半期が季節的な要因で、少し、前の第4四半期よりも売り上げを下げました。 
が、まあ、順調に売り上げを伸ばしているところで、
車載用のコーティングをしないセパレーターの売上が、中国マー ケットの販売がほぼなくなってきたことから、
これもほぼなくなっている。そういう状況でございます。
以上までのところが、第2四半期の実績のご説明となります。

 

■2022年12月期通期業績見込み

 

 

続きまして、この下期を含んだところの通期の業績見込みのご説明をさせていただきます。

2022年12月期通期業績見込み-ダブルスコープ2022年2Q決算説明資料

 


期初予算、期初計画ではですね。 売上高 380億円、営業利益 50億円という数字で開示をさせていただいておりました。

上期のところが、先ほどご説明した内容の通りですね、当初の期初の計画からすると非常に順調に事業が進みまして、売上高 202億円、営業利益27億5000万円という状況になりました。

これに伴いまして、通期の売上高を380億円から440億円に上方修正させていただいております。

 

さらに営業利益におきましても、期初計画50億円から、今回修正計画として55億円の計上と言うことになりました。

 

その下に為替の感応度の目安を書いております。
為替は私ども、売上高に関しては、すべての売上高を USドルで上げておりますので、ストレートに円ドルの為替レートで感応度が明確になってまいります。

ただ、営業利益におきましては、売上高が円ドルで変動する、一方で製造原価のところが、韓国ウォンと円のレートであったり、韓国ウォンとドルのレートであったり、あるいは設備等のところではユーロ建ての購入もありますので、いろいろな為替レートが複雑に関与します。

そういう意味では、ある程度の目安ということで、ここに感応度の記載をしております。

 

通期の売上高の見込みのところですけども、
上期の民生系の事業を、これはですね。、イーバイク用途が増加傾向でしたが、まあ これが下期も継続していく。 そういった見通しとなっております。 

 

車載用途に関しては需要が安定的に増加する見込みと書いておりますけれども、
これがかなり、やはり、増加傾向になっていく新しい事業ですので、お客様の側の生産能力が増えるにしたがって、私どもの供給量も増えていくことになろうかと、そういう状況でございます。 

通期のですね、オリジナルの通貨、販売通貨 によるところの売上見通しというのは、期初計画通りになりますけれども、
まあ下期の想定為替レートを円ドルで 135 円ということで見直しております。

上期のところでもええ大幅に為替が円安方向に触れましたので、上下(かみしも)も併せての約60億円の販売高売上高の増加を見込むに至っております。

 

営業利益の見込み、通期見込みとしましては、 第2四半期のところ、生産効率改善に、より販売数象の効果が非常に、大きく出ましたが、この傾向は、第3四半期以降も継続してまいります。  特に、コーティングの設備を増設してまいりますので、
コーティングセパレーターの供給が増えていく、こういったところでまた利益もぐっと上がっていこうかと。

ただしですね。 私どもこの第1四半期 にはですね、非常に、水道光熱費の中でガス代の費用の計上額が大きく増えました。

季節的な要素として、また、第4四半期、冬場に向けてですね、
同じようなことが起こる可能性があるんじゃなかろうかと、そういったところも折り込んではおります。

それから、輸送費用の高騰に関しましては、なかなかコロナ以前の時期のところにまでの回復というのはないのですけれども、ある程度予算に折り込んだ数字推移で進んでおる。 そういう状況でございます。 

それから営業外収益に関しましては、 この第1四半期に関しては、期中、為替レートの変動が非常に、大きかったところで、為替の差、為替によるところの営業外収益というのが、約10億円ほど出ましたけれども、下期の予算に関しましては、そういった要素を含んでおらない計画となっております。

 

なお、支払利息に関しましては、昨年来、借入を大幅に圧縮したところで支払利息額としては非常に減っておりますし、計画どうり推移して行く。 そういった見通しとなっております。

 

 

■設備投資の状況

続きまして、設備投資の状況に関しまして、お話をさせていただきます。

設備投資の状況-ダブルスコープ決算説明資料2022年2Q

 

今年2022年に関しましては、WSKで新規のコーティングライン4本、これが8月以降、順次ですね、 稼働を開始していく、今年の売上に貢献していくという状況でございます。 

 

それから WCPにおいても、まあ新規のコーティングライン2本がこの第4四半期から量産稼働を開始する予定となっております。

 

さらに来年はですね、 WSKの新工場、第4工場になりますが、こちらで4本のコーティングラインを増設し、年末までに稼働させていく。そういう予定となっております。

 

2024 年になりますと WCP のえ規成膜ライン、累計で16号17号ですね。
これが予定通り、今の時点では予定通り、2023年中に設置し、24年から量産稼働を開始する。 そういう予定となっております。

 

ハンガリーの方もですね、これまでのところの計画に遅れはございませんので、
2024年からの稼働開始量産出荷を見込む状況と なっております。

 

まあ、これをですね、こういった投資をええ簡単にグラフにして表すと、この右のようにで、2022年の販売数量を100とした時に、2025年までにハンガリーの第1期 の設備投資がほぼ完了し、20226年にはそれらがフル稼動するという状況が見えてきますので、22年から26年で販売数量が3倍になる。


そういう計画になっております。

あのお客様の需要も、この私どもの販売数量増加を裏付ける計画を提示をいただいている状況でございますので、設備投資をきっちり進めてですね、ええ、販売数量、 販売金額ともに、この計画通りに伸ばしていくことに取り組んでおる。そういう状況でございます。


以上が今期のところの概略のご説明になります。

 

■新規事業など

新規事業など-ダブルスコープ決算説明資料2022年2Q

いつもそこから、先のページこういったこともやってますとゆって簡単にお話しをさせて頂いておりますが、
先日ですね。 ホームページの方に開示させていただきましたけれども、
いよいよイオン交換膜の事業にも取り組む準備が進んでおります。

間もなく具体的に、どういった事業をして行くんだということもを開示できるように準備を進めていっております。
ええ、それはまた次回ご説明させていただきたいと思います。

以上で簡単ではございますが。2022年第2四半期のところの決算説明とさせていただきます。

 

 

■関連ブログ

W-SCOPEの2022年度2Q決算と今後の株価について(速報版) - 令和の未来カエルのブログ

 

W-SCOPEのドル高メリット 2022年12月期1Q決算より - 令和の未来カエルのブログ

 

インフレの悪影響-W-SCOPE 2022年12月期1Q決算より - 令和の未来カエルのブログ

 

 

 

■本の紹介

決算やダブル・スコープに興味を持った方が興味がありそうな本をいくつか紹介します。

 

 

株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方

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会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

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電池の覇者 EVの命運を決する戦い (日本経済新聞出版)

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著者の佐藤 登氏は、本田技研工業入社、本田技術研究所基礎研究部門で、電気自動車用の電池研究開発部門のチーフエンジニアを経て、2004年に韓国サムスンSDIに常務として移籍。中央研究所と経営戦略部門で技術経営を担当された方です。

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ダブルスコープのサムスンSIDへの売上比率は2019年 48%、2020年 77%と上昇しており、ダブルスコープはサムスンSDIのセパレーター部門のようになっています。サムスンSDIの常務を務めた佐藤登氏の著者は示唆に富むことが多いでしょう。

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ここからはいつも紹介する成長株投資に関する本です。

オニールの成長株発掘法 【第4版】

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