W-SCOPE 2022年度1Qの予想

■はじめに

ダブル・スコープは、2022年05月12日(木)に2022年度1Qの決算発表予定です。

2022年度1Q業績を予想をしてみました。

 

続けてのダブルスコープに関するブログ記事です。

 

■2022年度の通期予想

2022年05月12日(木)に2022年度1Qの決算が発表されます。
2022年度の会社の業績予想は、売上 350億円(上期170億円 下期210億円) 営業利益 50億円(上期18.5億円 31.5億円)です。
これは、2021年4Qの数字
2021年 4Q 売上高 96.36億円  営業利益 14.76億円
をほぼ4倍にしたものです。

 

2022年02月22日付のSBI証券のアナリストレポートによると、
2022年度の売上390億円、営業利益60億円と

会社予想の売上プラス11.14%、営業利益プラス20%

の数字を予想しています。

 

私は2022年1Q 売上高97億円 営業利益 16億円
程度と、2021年度4Qと売上はほぼ同じ、若干の増益ぐらいの数字を考えています。

(なんとなく!明確な理由はなく、願望も含んで!)

 

会社予想で、下期の売上と営業利益の予想額が上期より多いので、会社の当初の計画では、そこまでいい数字を計画していないと思います。。

ただ、2022年度1Qの決算では、2021年4Q対、前四半期程度の売上、利益より低いと、株価は下落、調整するかもしれないで、
期待もこめて、若干でも増収増益を果たしてほしいという願望もこもった予測です。

大幅な増収増益となれば、株価の水準訂正、高騰もありえそうです。
ただ、投資家の予測、市場の期待値としては増収、増益はおりこまれている可能性があり、どの程度の増収増益であれば、株価が好反応するかは私もわかりません。
また、減収減益でも、市場の期待値が低ければ、株価が好反応するかもしれず、この辺は本当に難しいですね。

 

▼過去のW-SCOPEの決算前後の株価の動きを考察したブログ記事です。

  

 

 

■2022年度1Qの決算は良好か。

2022年度1Qの決算では、2つの理由から良好な内容が予想できます。

SAMSUNG SDI

 

 

●売上が9割程度を占めるサムスンSDIの1Qの決算がよかったこと

サムスンSDI、ダブルスコープなど韓国企業は三元系(エネルギー密度が高くコンパクトで出力電圧も高いが製造コストは高い)が主力で得意、中国系がリン酸鉄リチウム(LFP)電池(製造コストは安いが、エネルギー密度が低くコンパクトなものに不向きで出力電圧も低い)が主力で得意という棲み分けです。

 

最近、テスラがLFP電池を積極的に採用し、コバルトが産地がコンゴ一国に集中し供給リスクがあり、またロシアの主要な産地でもある三元系の主要な材料であるニッケル価格が高騰するなど、リン酸鉄リチウム(LFP)電池が注目されています。

 

ただ、サムスンSDIの決算を見ると、など三元系は『オワコン』で、韓国企業は三元系だから不利、競争力が毀損していることはないようです
むしろ、高負荷価値品の三元系の需要が強く、高い成長が続いていることが確認できました。

※参考

EV用電池、中国で「リン酸鉄系」が躍進する背景 | 「財新」中国Biz&Tech | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 

安いバッテリーを採用するテスラ・ベンツ、対応に悩む韓国バッテリー | Joongang Ilbo | 中央日報

 

サムスンSDI、今年1四半期の営業利益3223億ウォン…前年同期比142%↑

 

サムスンSDIに関するブログ記事

 

 

 


 

 

 

●業績予想の為替レートから見込める増収増益

2021年度通期決算説明資料より

売上の過半がドル建てであり、かつ、経費の過半がウォン建ての会社です。

 

2022年1月から3月期は、業績予想の為替ルートは、対円でドル高、対円ウォン安で、売上増、経費減での利益増が見込めます。

 

▼2021年度有価証券報告書

2021年度の決算平均為替ルート:米ドル:109.86円 韓国ウォン:0.096円 (2021年度有価証券報告書より1000韓国ウォンが96円という表現 )
2022年度の業績予想為替レート:米ドル:113円 韓国ウォン:0.1027円 (PY 113/USD KRW 1,100/USD )

 

▼2021年度の会社決算説明資料に
2022年度の業績予想為替レート:米ドル:113円 韓国ウォン:0.1027円 (PY 113/USD KRW 1,100/USD )

 

為替感応度(年額):
 JPY/$→ 1円円高で売り上げ約340百万円減少
KRW/y→ 10ウオン ウオン高で営業利益約40百万円減少(KRW/100y→100円に対して 10ウオン ウオン高で営業利益約40百万円減少という意味と解釈か※)

という記載があります。円安ウォン安の場合は、逆に売上、利益の増額要因となります。

 

 

■1月から3月のドル円月平均平均 116.26円

業績予想為替ルート113円 
2022年3月 118.70円
2022年2月 115.22円
2022年1月 114.86円

■1月から3月のウォン円平均1ウォン=0.964円 100円=1037ウォン

業績予想為替ルート 1ウオン=0.1027円 100円=937ウォン

100円単位ウォンで業績予想より、100ウォン安。1


2022年3月 0.0970円
2022年2月 0.0961円
2022年1月 0.0962円


為替感応度(年額)を四半期ということで、4分の1にして考えると
対ドルの為替の影響で、2.77億円の増収要因
対ウォンの為替の影響で、1億円の増益要因(KRW/y→ 10ウオン ウオン高で営業利益約40百万円減少(KRW/100y→100円に対して 10ウオン ウオン高で営業利益約40百万円減少という意味と解釈した場合)となります。

対ドルでの為替影響の増収が100%増益とはならないかもしれませんが、対ウォンの為替での4半期での増益要因1億円だけでも、会社計画50億円の営業利益に対して、インパクトの大きさを感じます。

2022年5月1日現在、1ドル129.795円まで進んだ円安が進んだ今でも、1韓国ウォン=0.1026円の為替相場で、会社予想とほぼ同じ数字です。
今後の為替の予想はわかりませんが、少なくとも1月より4月までの為替は、増収増益要因となっているようです。

 

いずれにしろ、対ドル、対ウォンともに、
相当保守的な為替レートで安心し、業績も期待ができそうですね。。

※追記 KRW/(誤)y→ 10ウオン ウオン高で営業利益約(誤)40百万円減少
という記載は、JPY/(正)$→ 10ウオン ウオン高で営業利益約(正)N40百万円減少
の間違いかもしれません。

そうであれば、
影響する利益の金額はおいて、
KRW 1,100/USDという為替レートの表現ともしっくりきます。
過去の資料も、1%程度の為替変動で、●●円と表現しているので、
1ドルで10ウォンならちょうど1%と近い表現です。

少し気になるので、返信がくるかわかりませんが、W-SCOPEのIRにメールで問い合わせてみようと思います。


2020年度通期決算資料に、2021年度予想で、KRW/JPY → 1000ウォンあたり1円(1%程度)の円高で、営業利益 約250百万円増加という記載)もあり、経費も増えている現状で、1%程度ウォン高で、40百万円減少という金額は少なすぎる。ただ、一桁間違えて400百万円(4億円)という数字も大きいすぎるので、2.5億円と4億円の間、3.4億円 340万円位が妥当かもしれません。

 

■本の紹介

株式投資に有益だと思われる本も紹介します。

●次はこうなる

 

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 2021年12月に発刊された本で、過去の週刊エコノミストの記事をまとめている本ですが、2022年以降の金利上昇や金、穀物価格の上昇なども的確に予想されています。

今後10年、20年という長期スパンで、経済、投資を考えるのに有用な本といえそうです。貨幣の価値が下がり、モノの価値が上がるのがインフレですが、今後10年、20年はインフレの時代となるかもしれません。

インフレの時代に強いのは、価格が上がる商品を生産、販売する企業、もしくは商品の価格を上げる価格競争力の強い企業でしょう。

ダブルスコープもそういった点で、インフレに強い企業といえるかも知れません。

 

●決算に関する本

決算に関して面白くてためになると思う本をいくつか紹介します。

決算を見るポイントは、たくさんの企業の決算を見ることで、学ぶことが多いと思います。そういった意味で実例がたくさん記載された本がよく、自分が読んで面白かった本を紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

誤字脱字すいません。この記事は、正確性を保証するものでもなく、投資を推奨、勧誘するものでもなく、筆者の個人的な見解を述べているものです。

 

 

 

 

 

 

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