W-SCOPE-2022年12月期通期決算説明会の文字起こし

■はじめに

 2023年2月14日に実施されたダブルスコープ 2022年12月期通(第4四半期)決算説明会を、いわゆる文字起こしという形で、文章にして紹介します。動画の内容も文章で読むと、新たな気づきもあると思います。

▼目次

■冒頭

冒頭-2022年通期決算-ダブルスコープ

 

それでは定刻となりましたので、ただいまより、2022年12月期第4四半期決算説明会を開催させていただきます。
本日は、皆様、お忙しいところお時間頂きまして、ありがとうございます。
しばらくお手元をご覧いただけると思いますが、ズームの画面にも共有しております資料に従いまして 、ダブルスコープの2022年12月期の決算内容を説明させていただきたいと思います。

■2021年12月期決算サマリー

決算サマリー-2022年通期決算-ダブルスコープ

まずはですね、2022年12月期決算のサマリーをご説明させていただきたいと思います。

資料4ページになります。通期実績は、昨年はですね通期で451億円の売上となりまして,
その前の年、2021年と比較しますと50.5%の売上増となっております150億円強の売り上げの増加となっております。

 

特に韓国向けのお客様、韓国のお客様向けのところの売上高、車載用と民生用とともに増えまして437億円ほどの売上高となりました。

車載用の電池向けの売上高は227億円強なっておりまして、前年同期比約50%、49.7%の増加となっております。

昨年は特に民生系の需要もまだ強い状況が続きました。

民生のハイエンド電池向けの売上高、これも223億円強の売上高となりまして、21年に比べますと50%以上の売上高の増加となっております。

 

私ども、工場の側では販売数量の増加に対応するためにですね、年間を通して生産性の改善、歩留まりの向上に取り組んでまいりました。

昨年は、新しい生産設備がですね、一昨年の末に据え付けた WCPの新しい設備が稼働したわけですけれども、この新しい設備の製品品質の安定化に、早い時間に安定するように取り組みを進めるとともに、以前から使っている製造ラインにおいても生産性の改善を進めてきた中での販売数量の増加、売上高の増加という結果を得ることができております。

 

営業利益に関しましては78億2900万円、これはですね前年同期比59億3100万円の増加ですから、2021年比3倍以上の数字となっております。

 

もちろん先程ご説明しました通り生産改善というところの寄与が大きい部分があるんですけれども、昨年に関しましては、通年を通して為替の変動が非常に激しい時期となりました。

この為替の変動というのは私どもの業績には非常に好影響でございました。

 

期初計画、これをですね、為替レート 1ドル116円で設定しておったもの、これが通期のところでは、131円90銭となりましたので、この円安ですね、これが業績に大きく影響したところがある年でした。

 

設備の稼働状況に関しましてはご説明申し上げた通り需要は引き続き強含みで、非常にお客様から供給増の要求を強く受ける中で、私どもも設備を増やしながら、あるいは生産性の改善を進めながらフル稼働をしてですね、お客様のご要望に対応してきたそういった年でございました。

 

さらにコーティング製品の需要が高まる中で、WSK、WCP 共にコーティング設備の増設はございまして、増設後、速やかに販売につながる生産に進んでいったということで、コーティング生産能力、非常に大きく増やしま して、特に下期ですね、コーティング製品の販売が増えて言った状況がございます。

 

それにとどまらずの、後ほどまた、ご説明させて頂きますが WSK においては生産性改善のためのまた次なる新しい方策を検討し、実際、成膜ライン の改造を開始するに至っております。

 

■実績(連結)

2022年通期実績-ダブルスコープ

続きまして、次のページでですね、今申し上げました数字のところを一覧表にしております。

昨年の第2四半期からですね、3ヶ月四半期ベースでの売上高が100億超えるようになり、第3四半期第4四半期では120億、超えるところとなりました。

 

先ほども、ご説明しました通り、この表の為替レートのところにも記載がございますけれども、昨年は期が進むにつれて、特に第2四半期第3四半期ではドル高が進みました。

 

こういった影響も受けて営業利益も大きく伸ばし四半期3ヶ月でですね、23億円、24億円、第4四半期円には26億円の営業利益を積み上げてまいりました。

 

■BS主要項目の推移

BS主要項目の推移-ダブルスコープ2022年通期決算-


続きまして 、BS のところでございますが、これは以前からご説明してる通りでございまして、第3四半期のところで 、WCP の上場というイベントがございましたので、資産の側では現金を大きく増やし、また、負債の方ではですね、若干の短期借入、長期借入の変更がございますけれども。

というところの内容となっております。

 

またこれも後ほど、ご説明いたしますが昨年の9月の WCPの上場に伴って資金調達がうまく進みましたので、今後の投資資金として、特にハンガリーの投資に充てることが多いんでですけど、まあ、準備が進んでいるという状況でございます。

 

■営業利益増益要因(前年同期比)

営業利益増益要因-ダブルスコープ2022年通期決算-

続きまして、営業利益増減分析のところになります。


これはですね、前年同期、21年第4四半期のところと、22年第4四半期のところの営業利益の増減分析をしておりますので、一番左側の棒グラフが21年第4四半期実績、営業利益18億9800万、ここから加えて、昨年期では販売数量の増加とですね、販売価格の増加ですね。

これはコーティング製品が増えたところに起因するわけですけれども、これをあわせまして、151億3400万円の売上高の増加となりました。

 

この売上高の増加分に対しての費用の増加というのがここから右側の赤い棒グラフになります。

原材料費の増加、原材料費、人件費、減価償却費と増加してまいりましてすい水光熱のところが少し多めの増加となっております。

これは昨年の第1四半期の決算説明会でもご説明させていただきましたが昨年第1四半期特にですね燃料費の高騰の影響を大きく受けた数字がこの27億の中の多くの部分を占めるというご理解をいただければと思います。

 

 

地域販売高の推移

地域別販売高の推移-2022年通期決算ダブルスコープ-

続きまして次のページでは、地域別販売シェアの推移をご説明しております。

これも以前からご説明しておる通りですけれども、地域別と書いておりますがそれぞれのお客様のオリジンの国ベースに書いておりますので、韓国のお客様向けの売り上げが圧倒的に多いわけですけれども、韓国のお客様の海外工場ですね、これもこの中の韓国の数字に織り込んでのものでございます。

 

販売地域は、非常に広がっておりまして、ヨーロッパもあり、中国もあり、東南アジアもあり、もちろん韓国の中にも工場があり、販売先としてお付き合いを頂いている、そういった状況でございます。

 

アプリケーション別販売構成比四半期推移

アプリケーション別販売高の推移-2022年通期決算-ダブルスコープ

次のページではですね、アプリケーション別の推移をお示ししております。

 

前回の説明会の中でもご説明させていただいた通りですね、左から順に民生のノンコーディングのところ、これが昨年の下期から、私どものコーティング設備の増強がすすんだことにより、ノンコーティングの製品が減りました。

 

それから民生のコーティング製品のところ昨年の第2四半期から徐々に売上を伸ばしてきたわけですけれどもほぼそれが横ばいで推移している、高止まりをしている状況が続いております。

 

一方で一番大きく数字を伸ばしているところがコーティング製品、自動車用のコーティング製品のところでございます。

 

昨年の下期からぐんと販売数量が伸びてるわけですが、私どものお客様の側の自動車用電池工場の設備投資の計画に従ってですね、新しい設備が稼働するようになるとその期から大きく数字が伸びるというのがこれまでの傾向でございます。

 

■2023年12月期通期業績見込み

2023年12月期通期業績見込み-ダブルスコープ

続きまして、2023年12月期、今年のですね、私どもの業績の見込みのご説明をさせていただきたいと思います。

 

これまでご説明してまいりました通り、昨年大きく売り上げを伸ばしたわけですけれども、昨年、実は、期初予算では売上高380億円、営業利益50億円としておりました。

 

これがですね、期中、お客様の需要の増加に対応して生産改善を進めた、進めまして販売数量を伸ばしてきた。

そういった効果とともに為替の面でも、先ほどご説明した通り期初から期末までですね、私どもの会計基準の為替レートでいきますと、14%ほど円安に進んだ。

こういったことから、売上高451億円、営業利益78億円という数字になったわけですけれども。

 

今年に関しましてはですね、新規設備の稼働開始というのがコーティングラインのみの計画となっておりまして、その中で、2024年以降ですね、お客様の需要の大幅な増加が見込まれております。

これに対応するためにですね、投資コストを抑えつつ、また、今、新しい生産設備の納期が非常にかかる長くかかる状況となっておりますので、こういったことも勘案しながら生産能力の増強を今年一年かけて進めていく、そういうことが必要な時期となっております。

 

新規の設備投資はですね、当然継続しながら、一方でコストの面でも可能な限り効率的に進めて、効率的に進める努力、こういったことを続けている状況です。

具体的には、2024年以降に備えてですねハンガリー工場への大規模な投資は、もちろん進めてまいります。
それのみにとどまらず、韓国工場でも WCPにおいては成膜ライン7号、8号の設置、それから量産準備、これを今年の下期に予定しております。

 

さらに WSKの既存の設備ですね。
これはもうかなり長いこと使っておるライン が多いんですけれども、これを新しい生産技術をですね、導入してですね、設備の改造を進めて既存の ライン の生産数量を大幅に増やす、こういった試みを進めてまいります。

 

これに関しては、そのためにですね、この改造を進めていく対象ラインの生産がですね、この期間、一定期間停止してですね、生産数量、生産販売に貢献ができない時期があるということ、それからば追加の費用、工事費用、改修工事費用というのが発生します。

 

さらにはですね、新しい ラインであったり、この改修した ラインのですね、お客様への製品サンプルの供給でありましたり、また技術承認用の量産実験をしていく、こういう時期にあたります。
こういった費用を織り込んだ予算となっておる状況です。

 

今これらの事はですね先ほども申しました通り来年以降の急激な需要の増加の中で、供給能力のみならず、コスト競争力の面でもしっかりとした対応ができるように先行投資をしていくということでご理解いただければ幸いでございます。

 

そういったことで今年の売上の見込みとしましては、前年比50億円増え500億円となる計画を しております。

 

為替レートは先ほど申しました通り、昨年通期平均レートでは131円30点 1ドルあたりでしたが今年に関しましては予算の設定はここから5%ほど円高にしておりまして125円としております。

 

営業利益に関しましては先ほどご説明した通りの費用を織り込んでおりますので、昨年に比べますと少し目減り感がございますが、55億円の営業利益を計画しております。

 

以上が今年の計画のご説明となります。

 

■設備投資の状況

設備投資の状況-2022年通期決算-ダブルスコープ

続きまして、設備投資の状況に関しまして、お話をさせていただきます。

続きまして設備投資の状況のご説明をさせていただきます。

 

昨年、継続してご説明してきた内容でですね、昨年、コーティングラインを増やしてきました今年もまたさらにコーティングラインを増やす計画をしております。

 

今年の下期 WCP の7号、8号ですね、 WSK 16号、17号の成膜 ライン を据え付け、24年から稼働できる準備を整えてまいります。

 

これに加えハンガリーの工場をですね、順調に工事を進めておりますので、24年からの稼働、24年おそらく9月からとなりますが量産稼働を進められる準備を整えている状況でございます。

 

これに加えまして、皆様ご存知の通り、昨年夏からですね、アメリカの市場でも EV サプライチェーンアメリカ国内に構築していくという大きなアメリカの目標が出来まして、それに対するインセンティブを含む 法律ですね、これが今まさしく、まもなくできようとしております。

 

いわゆる IRA という法律の中の細則に、電気自動車及びそのサプライチェーンの米国内生産構成比率ということが定義されるわけですけれども、この新しい法律がどのようなところで着地するか、概ね3月中には明確になってくると言われておりますので。

 

このような状況をよく調べながら、アメリカのマーケット、大きな成長をしていく数字が見えておりますので、これに私どもがどのように対応していくべきか、具体策の検討を開始し進めている。そういう状況でございます

 

まあ、これらの投資に関しましては先程も少し触れました昨年の WCP の上場によって約400億円ほどの資金調達をしておりますので、当面の投資資金確保ができておるということ、さらにはグループ全体としましてキャッシュフローを非常に大きく改善しておりますので、追加投資資金の調達に関しても非常に柔軟にですね、金融機関の皆様と取り組み、議論を進めていくことができるそういった状況になっております。

 

 

 

■イオン交換膜事業など

イオン交換膜事業など


それから16ページのところに移りましては、以前から毎回ですね、私どもメンブレンフィルムを利用する他の事業分野ということで、この表を使ってのご説明をさせて頂いておりますが、昨年から開示させていただいております通りイオン交換膜の事業がいよいよ今年から商業ベースでですね稼働していく。

今年、売上がしっかり立ってくる見込みとなりました。

これからもですねねま今回協業させて頂きますポスコさんとのお仕事しっかり進めながらまた色々な展開も構築していく事の準備を進めているところでございます。

 

以上で私からのご説明を終わらせていただきます 

 

 

 

■関連ブログ

 

 

 

■本の紹介

決算やダブル・スコープに興味を持った方が興味がありそうな本をいくつか紹介します。

 

 

 

 

株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方

株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える 決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方

KADOKAWA

  • 個人投資家が決算書で見るポイントを紹介。
    決算短信1ページの「売上・利益の伸び」だけチェック。
    これだけで「株価が上がりそうな会社」は9割わかる話などを紹介(案外、本質をついている本かなという感想)

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  •  
Rakuten-楽天

 

 

会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

ソニートヨタな多くの会社が、10倍、100倍、1000倍、万倍となった過程が紹介されています。

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Rakuten-楽天

 

 

電池の覇者 EVの命運を決する戦い (日本経済新聞出版)

電池の覇者 EVの命運を決する戦い (日本経済新聞出版)

著者の佐藤 登氏は、本田技研工業入社、本田技術研究所基礎研究部門で、電気自動車用の電池研究開発部門のチーフエンジニアを経て、2004年に韓国サムスンSDIに常務として移籍。中央研究所と経営戦略部門で技術経営を担当された方です。

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ダブルスコープのサムスンSIDへの売上比率は2019年 48%、2020年 77%と上昇しており、ダブルスコープはサムスンSDIのセパレーター部門のようになっています。サムスンSDIの常務を務めた佐藤登氏の著者は示唆に富むことが多いでしょう。

Rakuten-楽天
 

 

ここからはいつも紹介する成長株投資に関する本です。

オニールの成長株発掘法 【第4版】

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  • パンローリング株式会社
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楽天のリンクでも紹介しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

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読んで頂き、ありがとうございました。

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以上

「EVのリアル 先進地欧州が示す日本の近未来」 を読んで

EVのリアル 先進地欧州が示す日本の近未来 (日本経済新聞出版)) | 深尾幸生(著)

を読みました。要点、所感、関連する話題など紹介したいと思います。

 

 

 

 

■本を買ったきっかけ①:アマゾンポイント還元

のキャンペーンでこの本は知りました。
キャンペーン中だと、Kindle版:1,870円で、758円分のポイントもつき、実質1,012円で購入できます。
 
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■本を買ったきっかけ②:序章より

序章 EV化する世界

(2021年当時の話)車を含むガソリン車を事実上、販売禁止にする案を打ち出した。北欧ノルウェーでは新車に占める月次のEVシェアが9割に迫り、ドイツや英国などもわずか3年ほど前の1%から一気に1割を超えた。
(中略)
欧州と並ぶ自動車大国の日本だが、新車販売に占めるEVシェアは1%に満たず、EV懐疑論は根強い。
筆者も日本からドイツに赴任した17年当時「EVなんて普及するの?」と思っていた。
そこでEVの可能性と課題を1つずつ確かめるべく様々な現場に足を運び、消費者や経営者など数多くの人に話を聞いてきた。
5年間の取材を通じて得た結論は次の通りだ。 EVは普及する。

と序章で、著者が本書で伝えたいこと(要旨)を、紹介しています。

前書き、序章の中で本の要旨、著者がその本で伝えたいことは説明されていることは多いです。
前書き、序章の本の要旨で、納得できる内容なら、著者の主張、その根拠は理解している可能性が高く、読む必要性ががないかもしれません。

私も多くの日本人と同じくに、EVは不便でコスパが悪い、まだ通常のガソリン車の方が便利だと思っていたので、この本を読んでいました。

 

■関連ブログ(書評について)

読んだ本は以下のような形にブログにて、読書録的、書評的な内容を紹介しています。

▼前回の書評のブログ

 

 

 


 

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■比較は大事

著者は、深尾幸生氏は、EVに懐疑的な日本人でした。
日本人という異文化の外国人であり、EVに懐疑的な人であったからこそ、欧州のEVの可能性や課題について、深く理解できたかも知れません。


人は、比較によって、多くのことを理解できます。
日本との比較、EVの反対派・懐疑的な意見との比較を通して、相違点、特徴などよく理解できたのでしょう。
そう思うと、常に何かと比較することは大事で、人と比べられるとというのは、少しネガティブな印象もありますが、
比べることで、自分の長所、短所も理解できるいい機会と考えるの良さそうです。

著者の主張に関係なく、欧州ではEVが普及しているという事実があります。
また欧州では、内燃機関車は将来、販売が禁止されるという政策の決定もあります。

 

日本との比較で、欧州でEVが普及したのは、国の政策(補助金などの公的支援)が大きく、政策は世論や選挙に左右されるので、将来のことはわかりません。

 

ただ、内燃機関車の排気ガスは、人体に有害です。
昔(昭和の時代位まで)は、職場や飛行機の中でも喫煙できました。しかし、多くの場所が禁煙になったように、内燃機関車に批判的な人が増えていくかも知れません。

EV化は、私も長い目では、どの地域でも、進むように思いました。


そのようなデメリットも多い内燃機関車が今まで普及してきた歴史や内燃機関車のメリット、その考察が本書に欠けているように感じました。

■改めて本の紹介

EVのリアル 先進地欧州が示す日本の近未来 (日本経済新聞出版) 

EVのリアル 先進地欧州が示す日本の近未来 (日本経済新聞出版)) | 深尾幸生(著)

 

 

このスピードに、日本は追いつけるか?
EV化を急速に進めている欧州。そこで繰り広げられている日米欧そして中国メーカーの熾烈な闘い。日本の自動車メーカーに勝機はあるのか。
日本に突き付けられた厳しい現実を知る好著。

 

著者について
深尾幸生
元・日本経済新聞フランクフルト支局長、現・日本経済新聞東京本社ビジネス報道ユニット記者

1982年生まれ。京都大学法学部卒業、ユトレヒト大学(オランダ)留学。2006年に日本経済新聞社に入社。自動車、電機、IT、鉄鋼などの各業界を担当。09~13年テレビ東京に出向、経済ニュース番組などの制作に携わる。17年4月から22年3月まで、日本経済新聞フランクフルト支局で欧州企業を担当。なかでも電気自動車や再生可能エネルギーなど脱炭素に向けた動きを大企業からスタートアップまで幅広く取材。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

 

 

 

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 ↑がリンク。Kindleなど電子書籍は、大幅ポイント還元などかなりお得になっています。昔は古本の方が安いものがほとんどでしが、今はポイント還元分も含めると古本より安いものが増えました。  
↑がリンク。日替わりは本当に日替わりなので、買いたい本などないかチェックをおすすめ。こんな本があると知るだけでも少し、知識、興味の幅が広がります。

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以 上

「電気発見物語」を読んで ‐ 電流と電子の向きが逆の理由

『電気発見物語 見えないものが、どのように明らかになったか 』(ブルーバックス) | 藤村哲夫(著) 

を読みました。要点、所感、関連する話題など紹介したいと思います。

電流と電子の向きが逆の理由など紹介、考察しています。

 

 

 

■本を買ったきっかけ

のキャンペーンでこの本は知りました。
キャンペーン中だと、Kindle版:495円で購入可能でした。
かつ、198円分のポイントもついていたので、実質297円で大変お得でした。
現在、この本はキャンペーン対象外です。
 
コンピューター(半導体)・ネットワーク(有線・無線ともに)に
電気が基礎になっているが、電気ってそもそも何か、電気の歴史、電気の活用例とともに学べる本です。
 
①電流は電池の+極から-極へ流れる
②電子は電池の-極から+極へ移動する
という説明が中学校の教育などでもされています。
 
①の理由、経緯など詳しく知りたいと思って買ってみました。
電流は電気の流れで、電気は電子なのだから、電流は電子の流れのはずで、明らかに①と②は矛盾します。
この矛盾の歴史などを電気の研究の歴史とともに学べました。
 
 

■関連ブログ(書評について)

読んだ本は以下のような形にブログにて、読書録的、書評的な内容を紹介しています。

▼前回の書評のブログ

 

 

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■電気とは電子の放出(移動)

電気とは、原子から電子の放出(移動)です。

原子は、原子核と電子から構成されます。

電気は、電子の過剰な原子から電子が不足な原子に移動する状態といえます。

電池は、電子、電子が過剰な原子を陰イオンを蓄積するものです。

なお、電子が不足した原子を陽イオンといいます。(続)

電子が過剰な状態を陰イオン、マイナスイオンというのは違和感があります。

リア充な人を陰キャと呼ぶような感じです。

これについては、電子はマイナスの性質を有するから、電子が多い原子を陰イオン、マイナスイオンと呼ぶと説明されます。

 

「電子がマイナスの性質を有する」と言いましたが、実は、プラス・マイナスというのは、カミナリの正体が電気であると発見し、避雷針を開発したベンジャミン・フランクリンが便宜的に名付けた程度で、プラス・マイナスの語感・意義と電気のプラスとマイナスは関係はないようです。

ベンジャミン・フランクリンについて

(英語: Benjamin Franklin, 1706年1月17日- 1790年4月17日)は、アメリカ合衆国の政治家、外交官、著述家、物理学者、気象学者。

勤勉性、探究心の強さ、合理主義、社会活動への参加という18世紀における近代的人間像を象徴する人物。己を含めて権力の集中を嫌った人間性は、個人崇拝を敬遠するアメリカの国民性を超え、アメリカ合衆国建国の父の一人として讃えられています。『フランクリン自伝』はアメリカのロング・ベストセラーの一つです。

 

ja.wikipedia.org

 

 

ベンジャミン・フランクリンは、その証明のために、ガラスと樹脂(樹液を固体化したもの)を材料に静電気の実験をして、ガラスの方を正(プラス)の電気・負(マイナス)と便宜的に読んだだけのようです。

つまり、プラスとマイナスでなくAとBや甲と乙でもよかったことになります。

 

 

■電流の向きの逆に電子が流れる

電気は、電子の移動です。つまり、電流とは、電子の流れと言えます。

電子の流れが電流のはずなのに、どうして向きが逆なのか、多くの人が疑問に思います。
そういった疑問について、多くの人が調べています。

「電池 電流 向き 逆」で検索するとわかります。

電流と電子の流れの向き違いとは!なぜ逆方向になってしまった? | とはとは.net

上記のサイトは、「電池 電流 向き 逆」で検索して、私がわかりやすと思ったサイトを紹介します。

その他にも逆の理由はいろいろあるようなので興味を持った人は検索してみてください。

先ほど紹介のサイトでは、
フランクリンは電気の特徴を
①電気は1種類
②電気な流体
③その流体が過剰にあると+に帯電
④その流体が不足すると-に帯電
と提唱した旨の記載があります。

①を補足すると当時は電気は物質を引き付ける電気と反発させる電気と2種類あるという学説がありました。

 

■フランクリンを救いたい(フランクリンを擁護する)

フランクリンは、電気の種類は同じでも
+(-)同士の電気は反発し、+と-は引き付けるというプラスとマイナスの分類を提唱しました。


また、↓で紹介するYahoo知恵袋の記事のように、電気はプラスからマイナスと流れると間違い、勘違いをしたと言う人もいます。

 

電流の向きを決めた人は運が悪いですよね - 1/2を外したのですから - Yahoo!知恵袋

 

電子と電流が流れる向きって逆じゃないですか - 昔、教科書で最初に見つけた人... - Yahoo!知恵袋

 

 

フランクリンはどう、なぜ間違い、勘違いしたののでしょうか。

そんな疑問が生まれて、

『電気発見物語 見えないものが、どのように明らかになったか 』(ブルーバックス) | 藤村哲夫(著) 

を読みました。フランクリンの電気の研究も紹介されていました。

 

ただ、上記の本でいうと
フランクリンは電気はプラス(正極)からマイナス(負極)に流れるとは提唱していないようです。
フランクリンは、ガラスと樹脂の静電気も同じ電気で電気は一種類あるとことを証明しました。
フランクリンは、その証明のために、ガラスと樹脂(樹液を固体化したもの)を材料に静電気の実験をして、ガラスの方を正(プラス)の電気・負(マイナス)と便宜的に読んだだけのようです。つまり、プラスマイナスでなくABや甲乙でもよかったことになります。

 

プラス、マイナスの電気のフランクリンの実験は1750年です。
その後、電気の研究、実用化が進み、約150年後の1897年にフランクリンがいう電気の流体の正体がはわかります。

その正体は、電子です。原子は、原子核と電子から構成されます。

 

フランクリンはプラスからマイナスに電気は流れるとは言っていませんが、
その後の電気、電池の研究者が電子の発見までに、プラスからマイナスに流れるといことを前提(勘違い・決め付け)にして、その考えが普及したようです。

 

「電子はマイナスからプラスに流れる。電子はマイナスの性質である。」

電子はマイナスというのは、電流と向きに逆になるというこじつけ、辻褄合わせのように思います。

電流はプラスからマイナスに流れるという既成概念・常識に無理やり合わせようとした説明だったのでしょう。

 

■混乱する電流と電子の向き

 

電池における充電特性とは?【リチウムイオン電池の充電】

では

充電のイメージ

と充電は電子が正極・プラスから負極・マイナスに流れると説明します。

図のように電流と電子の流れが逆になる様子は、電気は電子、電流は電気の流れ、つまり、電子の流れとなるので、頭の中が混乱します。

 

スマホのバッテリーでも大活躍! 「リチウムイオン電池」の仕組みや長持ちさせる使い方を解説します - ITをもっと身近に。ソフトバンクニュース

 


電子の移動とは反対方向に電流が流れ、電気エネルギーが発生(=放電)します。
といった記事です。

電気の勉強をすると、電池の仕組みで、『?』と、混乱します。

 

 

 

 

■間違った内容は説明、理解が困難

①電流は電池の+極から-極へ流れる
②電子は電池の-極から+極へ移動する
という説明に多くの人が混乱します。

また、その理由を聞いてもわかりにくいです。
混乱、解りにくい理由は①の説明が間違っているからだと思います。

 

間違った内容は、いくら上手に丁寧に説明しても、いや、説明すれば説明するほど解りにくく、混乱します。
人に説明をしようとうまく説明できないときは、その内容が間違っている、または、説明を聞いて混乱するときはその内容が間違っている可能性が高いです。電流の向きの話もそんな一例かなと思います。

 

 

 

■改めて本の紹介

発明、発見の跡をたどれば、電気が分かる! 家には100Vの電気が来ていて、100Wの電球を1時間ともすと100Wh。30Aの契約で、月に400kWA使ってるけど、これって? 見えない電気がどうして発見され、どのようにその正体が明らかにされてきたか、歴史をたどれば、電気が何だかよく分かるようになる! (ブルーバックス・2002年4月刊)

 

内容(「BOOK」データベースより)
家には100Vの電気が来ていて、100Wの電球を1時間ともすと100Wh。30Aの契約で、月に400kWA使ってるけど、これって?見えない電気がどうして発見され、どのようにその正体が明らかにされてきたか、歴史をたどれば、電気が何だかよく分かるようになる。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者について
■藤村哲夫(ふじむらてつお)
工学博士。1954年、東京大学工学部電気工学科卒業。同年、日本碍子(現・日本ガイシ)入社。設計部長、装置部長、超高圧研究所長などを歴任。1985年、同社専務取締役(研究開発・特許・情報システム所管)退任。1988年、中部大学教授。1998年より同大学客員教授。日本工学アカデミー会員。アメリカ電気電子学会ライフフェロー会員。日本電気工業会「発達賞」、電気学会「電気学術振興賞・進歩賞」ならびに「著作賞」、産業考古学会「功績賞」、小平浪平記念財団「小平賞」を受賞。

 

 

 

 

 

 

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読んで頂き、ありがとうございました。

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素人が趣味で書いているブログです。その点を留意して、情報の正確性などご容赦ください。

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以 上

W-SCOPEの買う月、売る月を考える【2022年株価反映版】

■はじめに

ダブルスコープ(6619)はどの月に売って、どの月に買うのがいいのか、『2022年の株価データも反映させて』、調べてみました。印象程度ですが、2023年の株価の予測もしています。

 

株式投資アノマリーで、 Sell in May(セル・イン・メイ)という言葉があります。
Sell in May(セル・イン・メイ)とは、は、アメリカ合衆国ウォール街の相場格言の一つで、5月に株式を売って、9月半ばまで相場から離れた方がいいことを示唆するものです。
正確には「Sell in May, and go away; don't come back until St Leger day.」で、例年、米国株が6月から9月までは軟調な展開になりやすいというアノマリーに由来し、
米国株に対して「相場が高い5月に売って、9月半ばに再び市場に戻ってこい!」ということを述べています。

一般にセル・イン・メイの根拠として、5月からヘッジファンドなどの決算が集中し、また季節要因から米国の経済指標が弱く出やすく、さらに夏場は休暇を取る投資家が多くなり、相場が閑散しやすいことなどが挙げられます(明確な根拠は特になし)。
元々は、米国株のアノマリーによるものですが、昨今では、世界の株式市場は米国の株式市場と連動する(外国人の売りが波及する)傾向があり、それゆえ、5月は相場の転換点になることもあるので、売買のタイミングとして注意した方がよいかもしれません。

「セント・レジャー・デイ(St Leger Day)」とは、英国のドンカスター競馬場で毎年9月第2土曜日に行われる競馬レース「セントレジャーステークス(St Leger Stakes)」が開催される日のこです。
アノマリー(Anomaly)とは、現代ポートフォリオ理論や相場に関する理論の枠組みでは説明することができないものの、経験的に観測できるマーケットの規則性のことです。

それでは、ダブルスコープはどの月に売って、どの月に買うのが経験則上、適切なのでしょうか。

実は、『2022年の株価データも反映させて』という記載以外は、ここまで、2022年1月3日に投稿した前回のブログ(↓)と同じです。

今回は、↓のブログの情報に2022年のデータを反映さえたアップデート版となります。

 

■前月比

上場した2010年12月以降に、月末基準で、前月比を調べてました。

前月比 順位
1月 1.4% 7
2月 -3.6% 10
3月 -2.1% 9
4月 2.9% 6
5月 8.0% 3
6月 16.1% 1
7月 -4.1% 12
8月 -3.7% 11
9月 1.0% 8
10月 4.5% 4
11月 8.3% 2
12月 3.3% 5

4月 +2.9%、5月+8%、6月+16.1%と上昇して、7月 -4.1%、8月 -3.7%と下落しています。

そして、9月 +1%,10月 4.5%,11月+8.3%となっています。

前月比では、

Sell in ealy July, Don't come back unitl early September! 7月上旬に売って、9月上旬まで戻ってくるな。

というアノマリーがありそうです。

ただ、2020年は9月上旬は2000円台後半の高値圏でした。9月中旬から1週間で、株価2800円の株価が1500円以下にになる大幅な下落がありました。

Sell in ealy July, Don't come back unitl  September crash! 7月上旬に売って、9月の暴落まで戻ってくるな。

というべきでした。

グラフも作ったので紹介します。

ダブルスコープの月毎の騰落率

 

■株価の順位

1月から12月まで月末順位で、どの月が高いのか、順位をつけてみました。

その順位の平均値を利用して、2011年12月から、どの月の株価が高いのか調べると、以下のようになりました。

順位平均 順位
1月 6.1 4
2月 7.5 11
3月 7.7 12
4月 7.4 10
5月 6.5 6
6月 4.9 1
7月 5.7 3
8月 6.5 6
9月 6.5 6
10月 7.0 9
11月 6.4 5
12月 5.6 2

 

3月末の株価が一番安くなり、6月末の株価が一番高くなるという結果でした。

また、12月末の株価は2番目に高い月ですので、2月末は2番安い月です。

2月から3月が仕込み時で6月ぐらいに売り時といえそう。

■平均株価

月末の平均株価でも、どの月の株価が高く、安いか月末基準で調べました。

月末株価
の平均
順位
  1月  1090.5   3
  2月   991.9   9
  3月  1023.8   8
  4月  1057.8   5
  5月  1112.8   1
  6月  1061.9   4
  7月  1050.7   6
  8月   902.4  12
  9月   971.1  10
 10月   957.0  11
 11月  1044.9   7
 12月  1111.9   2

 

この数字からいうと9月から11月(8月末株価順位12位最下位、9月末 10位、10月末 11位)が仕込み時で5月ぐらいに売り時といえそう。

グラフにすると、

ダブルスコープの月毎の月末株価の平均

8月から9月に大きく下落することを示しるいるのかもしれません。

 

■2023年の株価は

2023年の株価はどうなるかもちろんわかりません。

1800円以上での取得単価のホルダーも多く、この価格になると売りが多いこと、決算を待って売ろうと思っているホルダーも多そうです。

こんな感じで8月ぐらいには株価が上昇し、2022年9月のような大暴落は高値圏で警戒する人も増えたのでなさそうですが、警戒した売りもふえそうで、8月以降も大幅な上昇はないのかもしれません。

金利上昇、金融引き締めなど、世界の株式市場、日本の株式市場も、弱気な展開が続きそうで、年末に2000円を超えた株価になっていれば、満足していいと思っています。

■本の紹介

このブログに興味を持った方へ株式投資アノマリーに関する本の紹介です。

 

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■利用したデータ

利用したデータは下記のものです。株探のサイトからデータは収集しました。

2022年   前月比
1 864 11 8.1%
2 977 9 13.1%
3 812 12 -16.9%
4 958 10 18.0%
5 1125 8 17.4%
6 2271 2 101.9%
7 1870 4 -17.7%
8 2350 1 25.7%
9 1322 7 -43.7%
10 1922 3 45.4%
11 1868 5 -2.8%
12 1327 6 -29.0%

 

 

  2021年       2020年       2019年      
株価 順位 前月比 順位 株価 順位 前月比 順位 株価 順位 前月比 順位
1 1010 1 7.4% 4 904 2 -11.7% 7 1134 7 -3.2% 6
2 758 8 -25.0% 12 628 9 -30.5% 11 1434 4 26.5% 2
3 754 9 -0.5% 7 356 12 -43.3% 12 1550 2 8.1% 6
4 693 10 -8.1% 10 364 11 2.2% 6 1743 1 12.5% 4
5 639 11 -7.8% 9 463 10 27.2% 3 1425 5 -18.2% 11
6 636 12 -0.5% 6 797 4 72.1% 1 1452 3 1.9% 7
7 766 7 20.4% 1 675 7 -15.3% 9 1201 6 -17.3% 10
8 841 4 9.8% 2 860 3 27.4% 2 588 12 -51.0% 12
9 857 3 1.9% 5 722 6 -16.0% 10 597 11 1.5% 8
10 911 2 6.3% 4 664 8 -8.0% 7 665 10 11.4% 5
11 829 5 -9.0% 11 786 5 18.4% 5 757 9 13.8% 3
12 799 6 -3.6% 8 940 1 19.6% 4 1024 8 35.3% 1

 

  2018年     2017年     2016年    
株価 順位 前月比 順位 株価 順位 前月比 順位 株価 順位 前月比 順位
1 2147 1 -8.3% 7 1834 9 4.8% 6 2007 7 -10.8% 9
2 1503 6 -30.0% 11 1866 8 1.7% 7 1882 9 -6.2% 7
3 1505 5 0.1% 5 1635 11 -12.4% 12 2610 3 38.7% 1
4 1631 3 8.4% 4 1501 12 -8.2% 11 2850 2 9.2% 4
5 1872 2 14.8% 3 1754 10 16.9% 2 3285 1 15.3% 3
6 1609 4 -14.0% 9 1966 7 12.1% 3 2397 4 -27.0% 11
7 1450 7 -9.9% 8 2342 1 19.1% 1 2364 5 -1.4% 6
8 927 12 -36.1% 12 2336 3 -0.3% 8 1615 12 -31.7% 12
9 1137 10 22.7% 2 2285 4 -2.2% 9 2112 6 30.8% 2
10 1121 11 -1.4% 6 2126 6 -7.0% 10 1880 10 -11.0% 10
11 1379 8 23.0% 1 2226 5 4.7% 6 1898 8 1.0% 5
12 1172 9 -15.0% 10 2341 2 5.2% 4 1750 11 -7.8%

8

 

  2015年     2014年     2013年    
株価 順位 前月比 順位 株価 順位 前月比 順位 株価 順位 前月比 順位
1 358 12 2.0% 4 289 11 1.8% 8 204 5 -1.9% 9
2 461 9 28.8% 4 273 12 -5.5% 8 199 6 -2.5% 8
3 412 11 -10.6% 12 350 6 28.2% 2 176 11 -11.6% 12
4 426 10 3.4% 10 348 7 -0.6% 6 176 11 0.0% 6
5 529 8 24.2% 5 322 9 -7.5% 9 236 3 34.1% 2
6 577 7 9.1% 9 489 1 51.9% 1 210 4 -11.0% 11
7 797 6 38.1% 1 415 2 -15.1% 11 189 8 -10.0% 10
8 978 5 22.7% 7 375 4 -9.6% 10 191 7 1.1% 5
9 1093 4 11.8% 8 409 3 9.1% 4 178 10 -6.8% 9
10 1342 3 22.8% 6 333 8 -18.6% 12 182 9 2.2% 4
11 1747 2 30.2% 2 317 10 -4.8% 7 267 2 46.7% 1
12 2250 1 28.8% 3 351 5 10.7% 3 284 1 6.4% 3

 

  2012年       2011年
株価 順位 前月比 順位 2011
1 1018 1 27.4% 4  
2 915 2 -10.1% 7  
3 890 3 -2.7% 5  
4 846 4 -4.9% 6  
5 603 5 -28.7% 10  
6 486 6 -19.4% 9  
7 308 10 -36.6% 12  
8 313 9 1.6% 4  
9 321 8 2.6% 3  
10 346 7 7.8% 2  
11 243 11 -29.8% 11  
12 208 12 -14.4% 8 799

 

 

 

銘柄6619

アノマリー ダブルスコープ ダブル・スコープ W-SOCPE

以上

株式投資メディアの問題点-悪名は無名に勝る、坂本慎太郎(Bコミ)氏のメンタルの強さ

■はじめに

坂本慎太郎(Bコミ)氏のメンタルの強さを私が評価する記事です。

ダブルスコープに関するBコミ氏の投稿を紹介し、Bコミ氏紹介銘柄とダブルスコープ、TOPIXの株価のパフォーマンス比較をしています。

 

▼目次

 

 

■日本の株式投資メディアの問題点

日本のSNSを含む株式投資に関するメディアには、

●推奨銘柄を頻繁に変える。
●目標(理論)株価などで、利益確定を意識させる。
●上がった株は不安を強調。

といった問題点が多いと私は考えています。

簡単にいうと、買い煽り、売り煽りが多いということです。

『投資は自己責任』を伝えながら、そういったノイズがあれば、個人投資家の長期投資が難しくなります。

 

また、推奨銘柄(推奨といった意味が弱い紹介銘柄も含みます)も、過去に下がった銘柄を振り返りすることなく、上がった銘柄だけ振り返る、上がった時だけ振り返るという特徴があります。

プロ野球の故野村克也監督は、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」と名言を残しています。

上がった銘柄だけでなく、下がった銘柄こそ、振り返って、想定との相違点など振り返るべきで、そう言った情報が有益だと私は思っています。

 

他人の批判はできるだけ避けたいですが、日本の金融メディアの問題提起する意味で、坂本慎太郎(Bコミ)氏のメンタルの強さ、強すぎるメンタルについて、批判(評価)させてください。

 

■関連ブログ

 

 

 

 

坂本慎太郎(Bコミ)氏のメンタルの強さ

私が坂本慎太郎(Bコミ)氏のメンタルの強さを感じたのは、以下の投稿です。

詳しくは、上記関連ブログの内容も参考にしてください。

 

 

私はダブルスコープの株価について、議論したかったのでなく、坂本氏の『セパレーターはコモディティ化、電極の方が競争環境がいい』と彼の主張の理由を聞きたかっただけなのですが、なぜか、その理由が今の株価だ。みたいに言ってきました。

そして、私のメンタルや問題があるかような指摘をしてきました。

 

生徒が的確な指摘をして、先生の間違いを指摘をすると、『態度が悪い』と逆切れするような先生が、私の学生時代にいましたが、そんな先生を思い出しました。

理屈で反論できないので、逆切れする坂本氏には、誰かがメンタルや行動のアドバイスした方がいいと思います。

 

私のダブルスコープの平均取得単価は900円以下で、1500円台の株価だった当時も、1300円の株価でも今でも十分な含み益で、日経平均TOPIXといった指数に比べても大きく優っている状況です。

 

 

ただ、『今の株価の動き見てると』という言葉が気になりました。

Bコミ氏はとても優秀な人で、ダブルスコープよりももっと高い投資成績を上げている、高い投資成績の銘柄を紹介している人なのかと思いました。

ということで、Bコミ氏が過去の紹介している銘柄の成績を調べてみようと思いました。

 

なお、2022年の値上がり率(東証プライム市場)でダブルスコープは66.1%でした。30位がソースネクストで値上がり率 67.93%なので、31位から35位ぐらいの順位でしょう。

東証プライム市場は1800社近くありますので、

日経平均はマイナス9.4%、TOPIXのマイナス5.1%となっており、平均より抜群にいい成績です。損した、損する銘柄の代表のように思われていますが、実際には、9月の暴落で、短期の利益狙いの過度の信用買いで損した人が多かった銘柄というのが正確だと思います。

 

 

■Bコミ氏の紹介銘柄とダブルスコープ・TOPIXを比較する

「株価が全てだ」みたいな発言をしたBコミ氏はとても優秀な人で、ダブルスコープよりももっと高い投資成績を上げているのかなと思いました。

Bコミ氏の紹介銘柄とダブルスコープ、市場平均と言われるTOPIX東証株価指数)と比べてみました。

投資期間は1年間として、10月から12月にかけてのBコミ氏の紹介銘柄と比較しています。

半年から1年半ぐらいま前に紹介した銘柄が上昇した時に、振り返り銘柄として紹介することが多いような印象だったので、1年間としています。

ダブルスコープが9月3連ストップ安で、5割位株価が大きく下落していた当時なので、それほどBコミ氏に不利な比較とならないと思っていました。

 

私が紹介していたダブルスコープに対しては、Bコミ氏は、10戦0勝10敗と全敗で勝率0割です。TOPIXに対しては10戦5勝5敗で、平均的な成績でした。

 

ただ、Bコミ氏の紹介銘柄は

三井倉庫HD: プラス26.90%

と大きく上昇したものもありますが、 

●ビーグリー:-16.20%

●LIFULL: マイナス37.50%

●タクマ: マイナス18.18% 

と大きく下落したものがもあり、平均値でいうと、以下のような数字です。

 

Bコミ氏紹介銘柄 ダブルスコープ TOPIX
マイナス4.09% プラス91.38% マイナス0.85%

 

グラフにすると

1年間の株価騰落率 平均(Bコミ氏紹介・ダブルスコープ・TOPIX

のような状況です。

 

Bコミ氏の紹介銘柄の投資成績を見ると、『ファンダ投資で自分の思った通りにならないことはよくある。他の人にやり場のない怒りをぶつけたいのも自分を正当化したいと思う』のは私でなく、Bコミ氏の方かなと思いました。

 

以下に比較時のデータを紹介します。紹介時の動画はデカセギ(@jutnb)さんの投稿のリンクから確認できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■Bコミ氏の強すぎるメンタル

これだけ紹介銘柄の予想を外しても、反省するようなコメントはなく、毎週、銘柄を紹介するBコミ氏は本当にメンタルが強い方かなと思いました。

 

さらにメンタルの強さを感じるのは、その時にたまたま上がった銘柄を過去の紹介銘柄の振り返りとして、自分の予想が的確だったと振り返ることです。

 

カブりつき・マーケット情報局ラジオNIKKEI 10月14日放送

youtu.be



坂本慎太郎(Bコミ)氏ピックアップ銘柄の振り返りとして、 タカラレーベンインフラ投資法人と岡本工作機械製作所(S・6125)を取り上げています。

 

タカラレーベンインフラ投資法人、6/24紹介日110,900円からTOBで126,400円に上昇。

岡本工作機械製作所、9/30紹介日4,085円から4,520円に上昇、過去の紹介銘柄でその時上がった株だけ振り返るようです。投資期間など関係なく、過去2年間に紹介した銘柄は100個程度もあるのでで、その中でその週、たままた上昇している銘柄を紹介するのが、Bコミ氏の方針のようです。

 

私は、失敗した内容や問題となっている点をできるだけ会議などで報告するようにしています。

失敗は振り返らず、たまたま上昇した時、上昇した銘柄だけ、自分の予想が的確だったと振り返って報告をする本当にこういったメンタルの強さは見習いたいなと思います。

 

繰り返しになりますが、プロ野球の故野村克也監督は、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」と名言を残しています。

上がった銘柄だけでなく、下がった銘柄こそ、振り返って、想定との相違点など振り返るべきだと私は思います。

 

私がBコミ氏のメンタルの強さにビックリした投稿も紹介します。

 

 

この投稿は、2022年11月11日午前0:30 に投稿しています。

つまり、夜間の先物価格の一時的な上昇だけで、自分の予想を「ナイスタイミングなアドバイス」とドヤっているのです。

この投稿は、2022年11月11日午前0:30 に投稿しています。

日経平均先物終値を紹介すると

11/10 27,430← 坂本慎太郎(Bコミ)氏が、ポジ増やしとけとアドバイス
11/11 28,270←ナイスタイミングとドヤる
(深夜に先物価格があがったけで)
12/30 25,740

といった推移です。

ポジ減らしとけアドバイスはあったのかは私は知りません。

 

個人投資家を損をさせるような発言も多く、有料の教材・オンラインセミナーなど提供しているBコミ氏ですが、

と立派な投稿もされています。

私がびっくりしたのは、こう投稿、元芸人の個人投資家 井村俊哉氏が「富山第一銀行」の大株主となって、地方銀行が注目を浴びていたことに対する投稿です。

まるで、井村俊哉氏が個人投資家の損を巻き込んでいるような発言に私は思いました。

井村俊哉氏は自己資金で投資してます。Bコミ氏のように、損する銘柄を紹介することもありません。有料の教材・オンラインセミナーを個人投資家に売りつけていません。

 

本当にBコミ氏は、メンタルが強い方、メンタルが強すぎる方かなと思いました。

 

■公論は敵讐より出づるに如かず

公論は敵讐より出づるに如かず(こうろんは てきしゅうより いずるにしかず)

ある人物の人柄や業績などの公正な評価は、その人の仇敵から出たものにかなうものはない。(身内や上下関係などがあれば、ひいき目で見たり、追従したりなどもある。)

という格言を私は大事にしています。

ということでも、敵と思われる人、批判的な人の意見もできるだけ、参考にするようにしています。

 

W-SCOPE 坂本慎太郎(Bコミ)氏『コモディティ化、電極の方がよい』発言の検証 - 令和の未来カエルのプロぐ#■公論は敵讐より出づるに如かず(正極材について)

の通り、坂本慎太郎(Bコミ)氏の『(ダブルスコープの製品の)電池の中身(セパレーター)はコモディティ化、電極の方がよい』という発言内容も肯定的に受け止めて、分析もしています。

 

Bコミ氏に、『公論は敵讐より出づるに如かず』という考え方をもっていないようで、批判的な人には『頭がおかしい』『妄想に取りつかれている』といった人格的な攻撃をして、自己を正当化する人のようです。

こういったメンタルの強さも本当に見習いたいと思いました。

 

 

『この方』というと、私は相互フォローしていますが、その投稿内容から、論理的な正常な思考能力など持ち合わせている方と思っています。 金融・投資・トレードといった分野に造詣が深いようで、私も参考にしています。

Bコミ(坂本 慎太郎)氏を批判することも多いですが、リアルで知っているからこそ、批判すべき必要があると考えているのでしょう。

 

この人は私のことのようです。『頭おかしい』という表現には、いい面、悪い面もあります。

ただ、私はSNSで他人を公然と『頭おかしいと』表現するメンタルの強さはないので、その点は、本当にすごいなと思いました。

 

■Bコミ氏の評判・評価

強すぎるメンタル以外にBコミ氏の評判・評価も紹介します。

 

プロ投資家 坂本慎太郎(Bコミ)氏を擁護する意見も紹介しておきます。

買い推奨でなく、売り推奨で紹介している可能性もあります。

 

プロ投資家 坂本慎太郎(Bコミ)氏はタコトレーダーとして有名だったみたいです。

タコは知能が高く、海の賢者、海の霊長類と言う人もいます。有能なトレーダーだったのでしょう。

 

伝説は、人々の印象に残り残り語り継がれるという意味も、事実か不明だが真実として語り継がれるという意味があります。

後者の意味で、坂本慎太郎(Bコミ)氏は、真の伝説のファンドマネージャーといえそうです。

 

 

坂本慎太郎(Bコミ)氏の有料サービス(悪名は無名に勝る)

といった有料オンラインサロンを開催しています。

このサロンの参加費は、入会金1万円、月額9,000円です。

 

こころトレード研究所

4日間(1日6時間) 1クール 35万円 (税別)

といった株式トレードの講座も開催しています。

 

有料会員との差別化のため、無料のコンテンツは質を落としているのかも知れません。

『悪名は無名に勝る』作戦で、無料コンテンツで悪名で知名度を上げて、有料コンテンツへの入会者を増やす作戦かも知れません。

メンタルが強いBコミ氏なら、そんな作戦も考えそうです。

 

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■Bコミ氏の著書

せっかくなので、そんなメンタルが強いBコミ 氏の著書を紹介します。

高額な会費の前に、著書の内容を理解して、有料会員向のサービスを検討するのがいいかも知れません。

 

 

 

伝説のトレーダーでなく、伝説のタコトレーダーの本にした方が売れると思いますが。

 

 

といった10億円でも買いたいという人もいる本も紹介します。

 

 

■無料の本には要注意

高額な情報商材だけでなく、営業目的に流用される個人情報と交換の無料の書籍プレゼントにも注意が必要だという話です。

 

 

 

 

 

これは、ある書籍の無料プレゼントの投稿に

 

と言った返信がありました。

こんな声ばっかりの画像ももつけておきます。

本は来ないが電話が

 

本は来ないが電話が2

 

本は来ないが電話が3

 

『ただより、高いものはない』という格言も覚えておいていいかも知れません。

 

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読んで頂き、ありがとうございました。

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以上

 

【証跡】

証跡・エビデンス

証跡・エビデンス

 

#ダブル・スコープ6619

東京エレクトロンが危機から学んだ製品戦略

▼目次

■ はじめに

東京エレクトロンが1970年代に実施した不採算事業の撤退から学んだ製品戦略を紹介します。株式投資や就職活動など企業を選ぶ際に、参考になると思います。

東京エレクトロンの意外な歴史(ラジオ・ステレオ・電卓の製造・輸出といった事業からの撤退)が知れます。

東京エレクトロンの製品戦略とダブルスコープとの共通点も説明しているYoutube動画も紹介しています。

東京エレクトロンの危機

半導体製造装置の企業で、2022年3月期で売上は2兆円を超え、営業利益・経常利益も約6000億円に達します。

2022年12月30日時点の株価では、株価38,880円で、時価総額6.1兆円で21位でしたが、去年株価が6万円を超えていた去年は、日本企業の時価総額10位内にランキングされたことも多かったです。日本を代表する大企業、優良企業です。

あまり知られていませんが、

東京エレクトロンは1970年ぐらいまではステレオ・電卓・ラジオなどを製造し、海外に輸出していました。そういった事業は1971年のニクションショックに起因する円高で不採算事業となり、1974年位から1976年ぐらいに撤退しています。

東京エレクトロンの歴史 | About TEL | 東京エレクトロン株式会社

には

1975
■民生機器の生産と輸出から撤退

と記載されている内容です。

 

 

第5章 危機・転機 「創立以来の最大の危機」「乾坤一擲(けんこんいってき)の撤退作戦」という見出しの部分で、当時の話が、記載されています。異端の男とその一族―火の玉集団・東京エレクトロンの奇跡 (1982年) は1982年(昭和57年)に発刊された古い本なので、まだ、当時の記録、記憶が多かったときともいえるので、貴重な記載かもしれません。

 

■ 創立以来の最大の危機

(輸出事業の赤字で、業績悪化の原因であった)当時、専務の久保のほかに、小高も含む常務が五人いた。久保と小高は、この危機を乗り切るには輸出業務からの完全撤退しかないと主張しか、それに反対する人もいた。

(中略)

久保と小高はすぐに輸出業務からの撤退作戦に取り掛かった。といっても、なにぶん、総売上の6割を占める輸出を、一挙にゼロにしようという荒療治である。

久保氏と小高氏も創業者で、1974年11月、久保氏は社長に就任して、小高氏は専務に就任しています。その前は、出資者の東京放送(TBS)から派遣された遠藤氏が社長でした。

完全撤退に反対する役員も多く、常務5人のうち、強硬に反対した1人が辞任し、他の2

人も辞任したらしいです。つまり、常務5人のうち、3人が辞任した異常事態であったことが推察されます。

売上も6割、人員も6割を占める事業を撤退する決断は大きな勇気が必要な決断、勇断といえるかと思います。

 

 

■ 乾坤一擲の撤退作戦-危機から学んだ製品戦略

小高は50年度(1975年4月度)を正念場としてとらえ、その正念場を乗り切る道には、撤退作戦の実行しかないと確認していたのである。さらに、小高はこの文章(昭和49年1974年12月の社内報)のなかで、東京エレクトロンが進むべきおよび商品戦略を明快に示している。やや長くなるが、同社の経営戦略の原点であるので、そのまま引用しておく。

 

「当社は、過去10年間、エレクトロニクス製品を取り扱うマーケティング・オーガニゼーション(市場・顧客志向の組織・運営)として発展してきたが、今後もこの分野に徹底すべきだと思う。

 

当社の10年間のノウハウの蓄積は、すべてこの分野であり、この道のエクスパートを揃えているのであるから、よほどのことがない限り、他へ転進することは効率的でない。エレクトロニクスの分野は、今後とも非常に発展する分野であり、不況により、一時的にマーケットがスローダウンすることがあっても、長期的には有望である。
ただ、この分野だからといって、なんでもよいということはない。まず、次の点を考慮して、なにを扱うかを判断すべきである。

 

1.マーケットが今から大きくなる分野の製品。

2.その製品について競争相手が少ないこと。とくに大メーカーの主力製品でないこと。

3 .他社が容易に参入できない製品。

4 .販売先が一流会社であり、代金回収についての心配がない製品であること。

5 .取り扱うのにあまり金がかからぬ製品であること。たとえば、その製品の販売のために、土地を購入して工場を建設する必要があるような製品は好ましくない。

6 .製品が在庫の間に値崩れしないこと。

7.付加価値の高い、利益率の高い製品であること。

こういろいろ挙げてくると、そんな製品がそう見つかるはずがないといわれるかも知れないが、実際に当社で扱っているLSI・テスター、PCボード・テスター、CADシステム、半導体製品用自動機械、データ・コレクション・システム、その他コンピュータ・コントロールの各種システム等は、すべてこれらの条件を満たしているのである」

 

そんな製品がそう見つかるはずがないと小高氏自身が述べているように、7つの条件全ては難しいかもしれません。だた、この7つの要素の多くが該当している製品、事業の企業が投資先、就職先として有望かも知れません。

 

東京エレクトロンが危機から学んだ製品戦略-ダブルスコープの共通点

ブログ記事を紹介する形で、
東京エレクトロンの意外な歴史やダブルスコープの共通点など解説している動画です。

 

■ 投資先としての古本

 

 

2021年6月16日時点の販売価格は、中古品で18,480円です。

1年前見たときは、5000円ぐらいだった記憶があり、その時高いと思って買いませんでしたが、
買い時だったかもしれません。

1982年の初版ですが、定価は、1,078円です。
東京エレクトロンの株価も1982年から見ると、10倍以上に上昇していると思いますが、株価と同じく、東京エレクトロンの創業者についての本も、10倍以上の上昇です。
こちらは、物価の上昇や金利など考えても、なかなかいい投資といえそうですね。

とう話をしました。

2021年6月16日時点の販売価格は、中古品で18,480円でしたが、2022年12月30日時点の今のAmazon価格は、34,900円でした。

2022年12月30日時点のアマゾンの価格

1年半で約2倍弱まで価格が上がっています。

ちまなみに私は2021年6月にYahooオークションで、1万円(送料込みで1万310円)で購入しました。

売るつもりもなく、電子書籍化、再販化されたら古本価格は大きく下落すると思いますが、投資として古本を買うというは、面白いアイデアだと思いますので、紹介しておきます。

 

ここでいう投資は、自分への投資といった教育や自己啓発といった意味でなく
転売すれば金銭的な利益になるという意味の投資です。

前者の意味の投資になる古本が買うならおすすめです。

異端の男とその一族―火の玉集団・東京エレクトロンの奇跡

は、前者の意味でも、後者の意味でもいい古本だと思っています。

 

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以 上 

W-SCOPE-POSCOの強みとイオン交換膜事業の将来性

▼目次

■はじめに

2022年12月06日付に『新規事業の経過』というタイトルの開示されました。

POSCO(新規事業のイオン交換膜の販売先)の強みダブルスコープのイオン交換膜事業の将来性について調べた記事です。

まず、開示の内容を確認してみましょう。

 

▼ダブルスコープの2022年12月06日付開示

(開示事項の経過)新規事業への取り組みに関するお知らせ
2022 年7 月28 日付「新規事業への取り組みに関するお知らせ」で開示いたしました新規事業にあたり、本日、当社100%子会社であるW-SCOPE KOREA CO., LTD.(以下、WSK)は大手鉄鋼メーカーである POSCO HOLDINGS の 100%子会社である POSCO アルゼンチン法人と BPEDSubstack(イオン交換膜スタックモジュール)の供給に関して LOI(基本合意書)を締結しましたのでお知らせします。なお、契約金額は、WSK 来年度売上額の10%以上の規模になる見込みです。
この事業の背景として、すでに報道発表されていますPOSCO グループ(以下、POSCO)による2024 年上半期からのアルゼンチンにある塩湖でのリチウム生産事業を進めるため、WSK はPOSCO と共同で環境に配慮した効率性の高いリチウム抽出用イオン交換膜の開発を行ってまいりました。この度、WSK は競合他社に比べてリチウムの抽出効率が高く、耐久性に優れたBPEDSubstack の開発に成功したため、LOI を締結するに至りました。
WSK は今回のLOI に基づき、塩水用BPED Substack を来年上半期内に完成させ、2024 年第1四半期から供給を開始することとしています。
(今後の見通し)
今後の業績への影響は、確定次第お知らせします。また、開示すべき事項が発生した場合には、速やかに公表いたします。
ご参照
1. POSCO グループ
1965 年設立に設立され、57 年間にわたり韓国の鉄鋼産業を支えてきた有数の企業集団です。2018 年には、POSCO グループは社会の一員とし経済的利益だけではなく、共存、共生の価値を追求する“企業市民”という経営理念を発表し、エコ企業への転換にまい進しています。特に2050 年を目標として、鉄鋼企業として最初にCO2 ゼロに挑戦する目標を提示し、事業構造も鉄鋼中心からエコ未来素材産業(リチウム、ニッケルなど)への転換を図っています。

また、POSCO グループは 2 次電池の生産に必須の鉱物であるリチウムを鉱山(塩水含む)か
ら加工・販売までの全てのサプライチェーン保有し、リチウムを安定的に供給している企
業です。
2. イオン交換膜
機 能 : 溶液の中に溶けている陽イオンもしくは陰イオンを、電気的特性を利用して選
別して抽出する膜です。当社のイオン交換膜は塩水もしくはリチウムが溶解し
ている化合物から水酸化リチウムを直接抽出します。
応用市場 : 鉱物抽出、Green 水素(水電解), 燃料電池、水処理、バイオ等
市場規模 : 2024 年 112 兆円(通常2~3 年毎に交換が必要な消耗性材料)
成 長 率 : 25.45%(年平均)

ポスコ保有するアルゼンチンのオンブレ・ムエルト塩湖の写真

 

#ダブスコ

 

■懐疑的だった新規事業

以前のブログ(関連ブログ参照)でダブルスコープの新製品、新規事業について紹介したことあります。

正直に言うと、ダブルスコープの新規事業、セパレーター以外の事業については私は懐疑的でした。

崔元根社長は強気で、ロマン、夢を感じるような発言が多いく、誇大妄想気味で少し心配にな点があると思っていまいた。

2021年現在も、リチウムイオン電池用セパレータに全経営資源を投入しているダブル・スコープを見ると、純水ろ過用、人工透析用フィルターなど別用途、別市場への進出は、『将来にはそんな可能性があるよ』というレベルの話で、投資家に多少、夢をもってもらうためのリップサービスだと思っていました。

 

 

 

 

ただ、2022年7月28日付の開示(新規事業への取り組みに関するお知らせ)から、その懐疑的な考えは変わりました。

開示の内容が、自治体との協定も実施された量産目的で、投資額も決定された具体的な投資計画であり、かつ、業績への影響が軽微でなく、未定と記載されいたいことです。

通常、このような新規事業の発表は軽微と公表されることが多いと思います。

 

▼2022年7月28日付の開示

新規事業への取り組みに関するお知らせ

当社では、当社の持つメンブレンフィルムの開発・製造技術により、これまでリチウムイオン2 次電池用セパレータ事業に特化してまいりました。今後は、さらにこの技術を応用し新規事業として、当社連結子会社であるW-SCOPE KOREA CO., LTD.(以下、WSK)でイオン交換膜の製造・販売に取り組むこととなりました。また、日本の市場においても、販売活動を行っていくことといたします。
 その準備として、WSK は 7 月 25 日に忠清北道及び陰城郡(Eumseong-gun)と合意書(MOU)を締結しました。この合意により、WSK は陰城城本(eumseong-seongbon)産業団地外国人投資地域3 万3058 ㎡の敷地に600 億ウォン(約60 億円)を投資し、陽·陰イオン交換膜生産工場を新設する予定です。すでにWSK では製品開発を終えプロトタイプの生産が始まっておりますが、今後の量産販売時期及び事業規模に関しては交渉中であり、確定次第開示いたします。
(今後の見通し)
現時点で今後の業績への影響は未定であり、確定次第、お知らせします。また、開示すべき事項が発生した場合には、速やかに公表いたします。 

 

下記のブログで紹介している通り、

イオン交換膜用の新規工場の投資額:約600億ウォン(約60億円)で、量産目的の投資です。

ROIC15%を目指すなら年間9億円から12億円程度の利益回収が目標でしょうか。

といった期待のできる内容であると確信しました。

 

 

■予想できた新規事業の内容

 

私は『自慢じゃないけど』と前置きして、自慢に近い話をする人は嫌いです。

ですので、自慢、自慢に近い話をするときは、『自慢ですけど』と前置きするべきだと思います。

自慢ですけど、ダブルスコープの新規事業の製品は、ポスコ向のリチウム生産用のイオン交換膜と私は予想していました。

 

 

 

 

9月3日に上記の投稿をしていました。ただ、買い煽りと思われるのも嫌だったので、詳しくは記載しませんでした。ただ、POSCO(ポスコ)向けのリチウム生産用イオン交換膜の可能性が極めて高いと思っていました。

 

イオン交換膜は旭化成東レ富士フィルム日東電工など日本の大手化学メーカーが付加価値、利益率が高い事業として虎の子のように大事にしている事業で、関連特許もたくさん保有してます。ダブルスコープの特許はなく、POSCOの特許を利用して製造するものと予想していました。

特許がなくても、製造は可能です。他社が特許を保有し、その特許で類似製品を製造している場合は話が違います。特許侵害を回避するためには、自社で保有する特許の技術(国から模倣でない独自の技術と認定された技術)で製造することが確実です。

 

予想の通り、POSCO向の売上が100%であるような記載なので、POSCOからの製造受託事業、もしくはPOSCOへのOEM製品供給事業で、ダブルスコープの独自製品をPOSCO以外に販売することは難しそうです。

 

■POSCOについて

ポスコ(POSCO)は、旧社名 浦項(ポハン)総合製鉄株式会社の英文社名、Pohang iron and Steel Companyの略称を利用した社名(2002年に変更)です。

ポスコ - Wikipedia

日韓基本条約に伴う対日請求権資金などによる資本をもとに、朴正煕大統領の肝いりで1968年に設立、1973年に浦項市にて操業開始。八幡製鐵富士製鐵(両社とも日本製鉄の源流企業)、日本鋼管JFEの源流企業)の技術供与で発展した企業です。

日本との関係も深いせいかで、Wikipediaの記載も詳細になっています。

 

ソース画像を表示

鉄鋼業界の動向やランキング、今後を分析-業界動向サーチ

によると、日本製鉄 4,946万トン、POSCO 4,296万トンと、生産「量」は日本製鉄が1割ほど多いです。

日本でいうと日本製鉄のような企業ですが、売上、利益、時価総額は2割程POSCOの方が多いです。

 売上・営業利益・時価総額

(売上、営業利益は、POSCOは2021年12月度、日本製鉄は2022年3月度、時価総額は来直近2022/12/23 1韓国ウォン=0.1円で計算)

POSCO:7.6兆円・9238億円・2.4兆円

日本製鉄:6.8兆円・8498億円・2.1兆円

と売上、営業利益、時価総額という数字では1割程、POSCOが多いです。

つまり、POSCOの方が、日本製鉄より、生産性が高く、付加価値のある利益率が高い製品を多いことを示しています。

上記記事の通り、世界で一番競争力がある鉄鋼企業と評価されているようです。

 

●W-SCOPE(ダブルスコープ) - イオン交換膜新規事業の販売先 POSCOについて

 ↑のリンクにて、ブログに紹介したPOSCOについて深堀して解説したYoutube動画アップししています。

■POSCOの強み

https://bta1380.secure.jp/~bta1380002/metal/2017/steel_news_20171020_3.html

鉄鋼新聞 「韓・ポスコ支える2大製鉄所」2017/10/20付の記事で

稼ぎ出す競争力の源泉となるのが、単一製鉄所として粗鋼生産量が世界第1位の光陽(カンヤン)製鉄所であり、それに次ぐ規模の浦項(ポハン)製鉄所だ。

といった内容があります。

日本製鉄は、製鉄所は室蘭・鹿島・君津・名古屋・和歌山・八幡・大分の7か所にありますが、POSCOは2か所だけです。光陽(カンヤン)製鉄所だけでも、日本のJFEと同じぐらいの生産能力がありまうが、JEFの場合、倉敷、福山・千葉と3拠点に分かれています。

韓国ポスコ光陽5号高炉、炉容積5500立方メートルに拡大改修

上記は2016年2月の記事ですが、光陽製鉄所は5基の高炉を持つ粗鋼生産規模2千万トンの一貫製鉄所と紹介さています。

なお、2021年のJFEの製鉄所(高炉)は千葉1基、福山2基、倉敷3基の各6期の2685万トンです。

 

大規模な製鉄所での低コストでの製造が強みです。

といった投稿も紹介しておきます。

 

https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/4059979/econ0247.pdf

国鉄鋼業のキャッチアップ過程という九州大学経済学部の論文ですが、
大規模な低コスト・高効率な製鉄所と徹底した少品種大量生産志向がポスコの強みと紹介されています。製鉄所の規模で勝負するだけなく、品種を少なくして、勝てる製品、付加価値・利益率が高い製品を大量に生産する戦略が得意な企業といえそうです。

●W-SCOPE(ダブルスコープ)のパートナーPOSCOの歴史_2000年位まで

↑の動画でPOSCOの設立、発展の歴史を紹介しています。今回は、PASCOでなく、POSCOの話を真面目にしています。

●ダブルスコープのイオン交換膜事業の分析-POSCOの苦境とリストラの歴史

 ブログで取り上げたPOSCOについて深堀しています。
ポスコのリチウム事業は相当、期待できるし、ダブルスコープのイオン交換膜事業も相当、期待できそうです。

 

https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/rim/pdf/9645.pdf

↑は、Youtube動画で紹介している日本総研 向山氏のレポートのリンクです。

■POSCOの正極材・負極材事業

韓国ポスコ、2021年連結営業利益が過去最高 需要増で | ロイター

上記は2022年1月の記事ですが、

ポスコの株主はきょう、鉄鋼事業を分離し、持ち株会社ポスコホールディングス」を設立する計画を承認した。新たな持ち株会社が鉄鋼事業を100%保有する。

とあります。

 

ポスコ、3月から持ち株会社体制へ - NNA ASIA・韓国・鉄鋼

国鉄鋼大手のポスコグループはこのほど開催した臨時株主総会で、持ち株会社体制への移行に関する案件を議決した。持ち株会社ポスコホールディングスを中心に、主力の鉄鋼だけでなく新事業も発展させてグループ全体の企業価値を高めたい考えだ。

ポスコは3月2日をもって、上場企業の持ち株会社ポスコホールディングスと、同社が全株式を保有する鉄鋼事業の子会社ポスコに分割される予定。その際、◇ポスコケミカル◇ポスコインターナショナル◇ポスコ建設◇ポスコエナジー――も、ポスコホールディングスにぶら下がる形となる。

■7分野中心に成長目指す

持ち株会社体制への移行により、ポスコグループは今後、◇鉄鋼◇2次電池素材◇ニッケル・リチウム◇水素◇エネルギー◇建築・インフラ◇食糧――の7分野を中心に成長を目指す。

ポスコのチョン・ジュンソン代表取締役社長は「グループは2030年を目標に、環境配慮型事業を中心に均衡がとれた事業ポートフォリオを構築する。そうなれば、企業価値は約3倍に成長するだろう」と述べた。

2022年3月の記事ですが、今年から製鉄以外の事業、電池の素材事業など強化を加速していることがわかります。

 

POSCOケミカルはコスダックに上場しているPOSCOの上場子会社で、
時価総額15兆 KRW(WCPの10倍程度)あります。

このPOSCOケミカルが電池事業(正極材・負極材事業)を担っています。

 

▼POSCOのサイト

https://posco.co.kr/homepage/docs/eng6/jsp/s91a0000001i.jsp

▼POSCOケミカルのサイト

https://poscochemical.com

 

ポスコケミカル、「インフレ削減法」の恩恵を享受…正極材シェア20%狙う(コリア・エレクトロニクス) - goo ニュース

2022年9月のポスコケミカル、「インフレ削減法」の恩恵を享受…正極材シェア20%狙というタイトルの記事ですが、

ポスコケミカルの親会社であるポスコホールディングスはポスコアルゼンチン(リチウム)、SNNC(ニッケル)などの子会社を通じて2030年までにリチウム30万トン、ニッケル22万トン生産予定。

といった内容が紹介されています。

 

ポスコケミカル、陽極材工場増設、EV年100万台分(韓国経済新聞) - Yahoo!ニュース

2022年11月の記事ですが、

陽極材(正極材のこと)を年間9万トンほど生産する基盤を整えた。陽極材9万トンは、高性能EV100万台分のバッテリーを製造できる量で、単一工場基準では世界最大規模だ。

といった内容が紹介されています。

 

ポスコケミカル、負極材「中国独占」を破る…次世代製品の準備は順調 | コリア・エレクトロニクス

2022年8月の記事ですが、

現在、ポスコケミカル負極材キャパは年間6万9000トン規模だ。世界シェアは約11%だ。速いスピードでキャパを拡大しているだけに、シェアも引き続き上昇するものと見られる。人工黒鉛原料の針状コークスは子会社のピーエムシーテックで生産、負極材コーティング用素材はOCIとの合弁会社であるピーアンドオーケミカルで製作、中国のシヌオ社(負極材会社)および青島重石(旧型黒鉛会社)に投資するなど垂直系列化作業も行われている。

 

ポスコケミカル、負極材事業拡大で市場攻略に乗り出す | コリア・エレクトロニクス

2022年11月の記事ですが、

負極材事業の拡大を準備する理由は、負極材の状況が変わった。米インフレ削減法(IRA)で中国産負極材を使用できなくなり、ポスコケミカルの価値が高くなった。現在全世界の負極材の70%以上を中国企業が占めている

といった内容が紹介されています。

 

上記記事の通り、正極材、負極材ともに、米国インフレ抑制法が追い風となり、中国企

業からシェアを奪う形でシェア向上が期待されています。

現在、正極材・負極在ともに、世界シェア10位・5%ぐらいですが、5位・10%ぐらいまで上がるイメージでしょうか。

 

また、正極材・負極材とも生産効率の高い大規模な工場で少品種大量生産で、高いコスト競争力を発揮するという鉄鋼と同じような強みを発揮できそうです。

 

■POSCOのリチウム採掘精製事業

ポスコが買収のアルゼンチン塩湖、リチウム埋蔵量「電気自動車3億台分」 | Joongang Ilbo | 中央日報

ポスコが買収のオンブレ・ムエルト塩湖、リチウム埋蔵量、電気自動車3.7億台分という2020年12月の記事です。

2018年に2.9億万ドルで買収した当時に推算した220万トンの6倍を超える1350万トンと確認され、世界の塩湖のうちリチウム埋蔵量、濃度ともに最高水準ということです。

ポスコ得意の大規模・低コストのリチウム採掘が期待できそうです。

 

 

 

ポスコ、アルゼンチン塩湖リチウム生産事業に1500億円追加投入(韓国経済新聞) - Yahoo!ニュース

2022年10月の記事ですが、

投資は今年末、アルゼンチン4000メートルの高地帯に位置する塩湖に炭酸リチウム生産工場を着工することを柱とする。炭酸リチウムをEV用バッテリーに入る水酸化リチウムに加工する設備は、来年上半期に国内で着工し、2025年下半期に竣工する。このような投資で年産2万5000トン規模の水酸化リチウム設備を構築する予定だ。ポスコホールディングスは、ここで生産したリチウムを系列会社のポスコケミカルと国内正極材メーカーに供給する。

 とあり、今年はPOSCOがアルゼンチンへのリチウム採掘事業に巨額の投資をしています。

 

●ダブルスコープのイオン交換膜事業の分析-POSCOの苦境とリストラの歴史

 ↑の動画にて、ポスコのリチウム事業は相当、期待できるし、ダブルスコープのイオン交換膜事業も相当、期待できそうといった話をしています。

■ダブルスコープのPOSCO向け事業の将来性

https://www.thelec.kr/news/articleView.html?idxno=19056

2022年12月6日の記事(ダブルスコープの開示直後)で「W-ScopeはPOSCOにリチウム抽出用交換膜供給」という記事で、2024年の新製品の売上が200億ウォンの水準になる見込みであることが紹介されています。

 

上記の記事から、ポスコの2025年リチウム生産規模2.5万トンから、ポスコ2030年リチウム生産規模22万トンと8.8倍に拡大することが予想されます。

ポスコ向新規製品のWSK2030年も、2024年の売上予想20億円から8.8倍になると単純に考えると176億円です。ダブルスコープは15%のROICを目標としており、そのためには10%程度の営業利益は必要ですから、10%程度の営業利益として2030年には約17億円の営業利益がPOSCO向新製品だけで期待できます。EPSに加算される当期利益が、17億円ンの4割だとして、約7億円で、PER10倍で約70億円です。

 

ダブルスコープの株価は1500円で時価総額約900億円ぐらいですが、時価総額に70億円程度の価値のある新事業(株価がプラス100円程度上昇)とえいます。

ただ、残念ながら、12月7日に1,800円の終値をつけ、その後、12月23日に1,339円まで下がっています。この下落の理由は別のブログで分析したいと思います。

■ダブルスコープのイオン交換膜事業の将来性

とIRに確認した方がいて、

2. イオン交換膜
機 能 : 溶液の中に溶けている陽イオンもしくは陰イオンを、電気的特性を利用して選
別して抽出する膜です。当社のイオン交換膜は塩水もしくはリチウムが溶解し
ている化合物から水酸化リチウムを直接抽出します。
応用市場 : 鉱物抽出、Green 水素(水電解), 燃料電池、水処理、バイオ等
市場規模 : 2024 年 112 兆円(通常2~3 年毎に交換が必要な消耗性材料)
成 長 率 : 25.45%(年平均)

112兆円という数字は間違いではないようです

 

イオン交換膜は、濾過用、純水精製用、人工透析用フィルター、塩、水素、薬品、鉱物採取の精製など非常に用途が広く、既にそれぞれの市場で強い企業があるので、簡単に参入して成功できる市場とは思えません。

 

塩湖からリチウムざくざく、原子だけ3倍通す東レの超フィルター | 日経クロステック(xTECH)

上記の記事では東レのイオン交換膜について紹介しています。

孔の大きさにより、小 RO膜・NF膜・UF膜・MF膜 大といった様々な種類があり、
透水性を高めようと膜の孔径を大きくすると、透過するイオンなどの選択分離性が低くなるというトレードオフの関係があるなど、製造ノウハウなど蓄積している既存企業が強みを発揮しそうです。ダブルスコープのセパレーターの技術がそのまま応用できる分野も少ないように思えます。

 

強い競合企業が存在して、参入障壁の壁が高いことは、ダブルスコープの崔元根社長をはじめ関係者も百も承知でしょう。

ただ、112兆円という数字を出してきたことに、ダブルスコープの自信を私は感じました。根拠のない自信でしょうか。

 

既に技術を確立している会社(今回のPOSCOのような会社)から製造受託事業をするなら、ダブルスコープの生産技術の強みも生かせて、新規参入も容易かと思います。

半導体業界のTSMCのような受託製造企業のイメージで、ダブルスコープがイオン交換膜の受託製造企業として、世界の製造シェアの1%程度を確保することも可能かも知れません。

112兆円のシェア1%、営業利益10%確保できたとして、営業利益 1120億円です。

当期利益が4割出してい448億円という計算で、PER10倍なら4480億円です。

こういった将来性を考えると、今のダブルスコープの時価総額(12/23時点 739億円 終値1339円)は安すぎるように思います。

 

イオン交換膜の新規事業の価値で、現状の株価の時価総額の6.06倍の価値、株価でいうと8114円の価値が加算される可能性も

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あくまで将来性を上記のような目論見で妄想すると、安いという話です。

私は『買い煽りじゃないけど』と前置きして、買い煽りに近い話をする人は嫌いです。

ですので、買い煽りに近い話をするときは、『買い煽りですけど』と前置きするべきだと思います。

買い煽りですけど、ダブルスコープの新規事業イオン交換膜の将来性を考えると、今の株価は安すぎると思います。

ただ、『甘い、甘すぎるよ、ダブルスコープのイオン交換膜の将来性に期待して、ダブルスコープの株価が8000円を超えると思った人ぐらい甘い』

スピードワゴンのネタで、使用されるぐらい甘い話なのかも知れません。

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#ダブル・スコープ6619